07節:ベガルタ仙台 1-0 山形、相手10人を逃さず井上のゴールで勝利、7連勝

J2・J3百年構想リーグ 第7節 3月22日 (土)14:03 ベガルタ仙台 1-0 モンテディオ山形 NDソフトスタジアム山形


荒木 心
(安野)(岩渕)

石井 相良 武田 五十嵐
(南) (杉山)(湯谷)  .
鎌田

井上 菅田 髙田

相良スタメン、後半、安野が今期初出場

サブは、髙橋一平、マテウスモラエス、奥山、南、岩渕、杉山、湯谷、中田有祐、安野。

山形は、GK渋谷、DF熊本、野嶽、岡本、城和、MF土居、寺山、田中渉、FW氣田、ディサロ 燐シルヴァーノ、國分。髙橋潤哉、堀金、吉尾はベンチスタート。




山形から90分勝利

今節は、アウエーで、今期初の山形戦。

どんなリーグ、どんな試合だろうと、"みちのくダービー"は勝つのみ。

試合は激しい攻防になるかと思ったら、開始2分で山形のDF城和が、小林心に振り切られそうになり、ドグソ一発退場。

山形は、FWの國分を下げて、代わりのDF阪本を入れざるを得ず、10人での戦い。

ベガルタからすれば、守りをがっちり固められ、カウンター狙いの相手をどう崩すかという、またとない機会になった。

攻め倦むのではという杞憂は、9分で、石井の好クロスを井上がきっちりヘッドで決めて先制で晴れたが、その後、ベガルタは若手も入れつつ、シュート17本も、山形GK渋谷好セーブ連発もあり、追加点は奪えず。

逆に、山形は、カウンターで決定機を3回ほど作り、ベガルタを脅かしたが、最後は、林のセーブなどでしのぎ、1-0で2試合連続90分勝利。

しっかりと結果は出した。


小林心が、ドグソ誘発、守備でも見せる影のMVP

決勝点は、井上のヘッドだったが、2分で相手10人に追い込んだのは、小林心のスピード。

荒木のヘッドでのワンタッチパスを、BOX近くで、城和と競りながら、出足の良さで抜き去り、フリーになりかかる。慌てた城和は、捨て身の後ろからの押し倒し。

まさに、決定的得点機会阻止、DOGSO(Denying an Obvious Goal-Scoring Opportunity)を誘発し、いきなりベガルタ有利の展開に持ち込んだ。


非常に出足のいい心は、コンディションも絶好調と見え、守備でも貢献。

後半6分には、山形陣内で武田のパスを寺山にカットされ、そのまま持ち上がられる。

中盤でもスライディングをかわされ、寺山、氣田、ディサロの3人でカウンター。ベガルタの守備は、菅田、井上の2CBになっていて、3対2の数的不利を作られてしまった。

途中で寺山と氣田が入れ替わって、氣田に中央をドリブルで持ち上がられるが、この時、山形陣から猛然と走って戻って来たのは、何と、FWの心。

氣田が、シュートかパスかのタイミングを図っている間に、心が一人を抑えパスコースを限定。これで中央から、氣田はシュートを打つのみとなり、シュートは林の守備範囲に収まる。

心の長躯のプレスバックが、後半早々のピンチを救った。

小林心が、影のMVPの活躍だった。


WB石井好クロス、CB井上狙いすましたヘッドで決勝点

相手10人となったところで、先制点となったのは、前半9分の左サイドWB石井のロングスローから。

ロングスローは弾かれたが、こぼれの浮き球を、右足ワンタッチでスペースに流し、フリーでゴールライン際から、左足で柔らかいクロス。

これをファーサイドから、菅田が突っ込みDF引き連れ、背後の井上がしっかり狙い、ニアをぎりぎり抜くヘッドでゴール。

前節から好調の石井のアシスト。前節のミスの挽回に燃える井上のヘッドで、貴重な先制点。

山形が10人になって、まだ守備の動揺が見られる内に、早々に決めたのは、今期の成果。


後半出場の岩渕は好機演出、安野の守備指導

この試合は、岩渕はベンチスタートとなったが、このところ後半でメンバーを交代すると、迫力を欠く感のあるベガルタの攻撃に、パワーを与える意図が明確に見えた。

さらに、山形もダービーで、後半のブーストを用意してくるはずで、相手の守備をけん制しつつ、追加点を狙うには最適の選手。

後半14分から岩渕が入ると、早速18分には、カウンターで抜け出し、ドリブルキープから、最後は、上がってきた荒木にラストパス、荒木もヘッドで枠内に飛ばす決定機だったが、GK渋谷に阻まれた。

28分には、鎌田のパスから石井が受けて、クロス、岩渕がシュートも、キーパー。

31分から、荒木に代わり安野が入ると、相手のカウンター阻止で、安野に細かくポジションを指示していた。

若手を使う抗争リーグでは、後半のブーストや、前のまとめ役として、岩渕なりベテランの存在は必要かもしれない。


南から安野のホットライン、あと一歩

後半14分に、相良に代わってトップ下に入った杉山に加え、31分からは荒木に代え安野が入りトップ、石井に代わり南が入り右WBに回った。

南は、入るなり、山形DFの圧をもろともせず、32分にクロスで安野のヘッド、バーの上、37分にも絶妙のコースでシュート性のクロスを送り、これは安野も、ドンピシャでヘッドを枠内に打ったが、またしてもGK渋谷のボディセーブに合う。

決まりはしなかったが、U-20の二人で、しっかりと決定機まで作れたのは、大きな収穫。

南は、これまでの試合でも、すでに何度も攻撃での武器を見せている。

安野も焦らずに、何度でもゴール前での呼び込み、飛び込みにトライして欲しい。得点も近い気がする。

守備でのハードさも、今のチームでは必須条件であるが、何と言っても、チーム内には岩渕ほか、お手本がたくさんいるので、攻守しっかりまねび、8月以降の本チャンで活躍してくれることを期待したい。


攻撃より守備の課題

相手10人で、得点が1点止まりでということで、攻撃も最後の精度の課題はあるが、17本のシュートを打ち、枠内も8‐9本だったので、この試合の課題は、むしろ、守備の課題だったと思う。

スタジアムのピッチの状態もあったかもしれないが、安易なパスカットを受け、相手のカウンターの出足に、スライディングでカットしようとするが、かわされて、相手がフリーになる場面が3度はあった。

山形が選手を交代する度に、4-4-1、4-2-2-1、4-3-2と形を変え、ボランチがラインに入って起点になったりと、対応を求められた。

後半には、ベガルタが3人でボールを奪いにいったのに、あっさりかわされ、裏返されるシーンもあった。

また、スピードアップした相手をどう止めるかは、簡単ではないだろうが、早い段階でスライディングでかわされると、一気に相手のビッグチャンスになったシーンは気になる。

一方で、相手のシュートコースを限定して、林のセーブに託す守備で、しのげた場面もあり、なんとか無失点に抑えたのは、積み上げの結果。

さらにカウンター対策もしっかりして、本番リーグに備えたい。



前半
2分、山形DF城和がドグソで一発退場。山形10人。

4分、山形、FW國分に代えDF坂本を入れる。

⚽9分、ベガルタ、石井のクロスを、ロングスローで上がっていた井上がヘッドで決め1-0。

前半、ベガルタのシュートは8本、山形は2本。

後半
14分、ベガルタ、相良に代え杉山、小林に代え岩渕が入る。

23分、山形、DF野嶽に代え川井が入る(脳震盪による交代)。

31分、ベガルタ、FW荒木に代え安野、石井に代え南が入り右WB。五十嵐が左WBに回る。

33分、山形、土居に代え平賀、ディサロに代え高橋潤哉が入る。

37分、ベガルタ、杉山にイエロー。

AT1分、山形、田中渉に代え柳町、氣田に代え堀金が入る。

AT2分、ベガルタ、武田に代え湯谷が入る。

後半、ベガルタのシュートは9本、山形は3本。



シュート数17-5:  CK:12-1  FK: 7-8  得点:井上詩音  警告:杉山 (山形)城和=退場  主審:野堀桂佑  入場:13,969人