33節:ベガルタ仙台2-0広島、前半勝負が奏功、関口、氣田のゴールで打ち勝つ

  • 投稿日:
  • カテゴリ:

2021J1 33節 10月23日(土)14:03 ベガルタ仙台2-0サンフレッチェ広島 ユアスタ仙台


赤﨑 富樫
(カルドーゾ/西村)
関口  加藤
(氣田)(蜂須賀) 
松下 富田
  (上原)
石原 吉野 アピ 真瀬

ヤクブスウォビィク

サブは、ストイシッチ、蜂須賀、福森、上原、氣田、西村、カルドーゾ

広島は、GK林卓人、DF野上、荒木、佐々木、MF藤井、青山、ハイネル、東、柴崎、森島、FW浅野。 ジュニオールサントス、エゼキエウ、茶島はベンチスタート。

試合前にGKクバの母国、ポーランド国旗デザインもいれて、スタジアムにチアペーパーを「田植え」配置したり、バス待ちを、離れたところで許可をとって実行したりと、サポ有志の汗かきと、ブルーの決戦ユニが効いたのか、ひさびさの勝利、「残った」。

自分的には、仙台放送で、ベガルタ勝利解説これで2回目?の佐藤寿人氏が出演したのも、効いた気がするw

前節、出場しなかった、富樫、石原、富田がスタメン、西村や氣田も後半出場。

前半10分、真瀬も上がり、右サイド加藤、富樫の連係、赤﨑のスペース作りから、最後は、中央フリーの関口の巻いたファインゴールで先制。

追加点のチャンスは決め切れなかったが、後半の広島の猛攻もしのぎ、後半AT4分には、氣田が、西村との連携で、ペナ内の細かいドリブルから、ダメ押しゴールを奪い、勝ち切った。

5試合ぶりの勝利。ホームでは5月以来の勝利。

軍曹関口の得点は、2年振り。氣田はうれしい移籍後初ゴール。


前節、大分戦の凍り付いたような動きから、この試合では、立ち上がりこそ、少し間があったが、次第に前からプレス、球際への激しい寄せも復活、カウンターでチャンスを作った。

前半は富樫が下りてきて、DFを背にうまくためて、時間を作ってくれた。

何より、前半から、チャンスには、人数をかけ、前に出で点を取る姿勢が明確になった。

ようやく呪縛から解放されて、いい意味の開き直りが出てきたのか?


もう今は、動ける前半勝負こそ、ベガルタの生きる道。

こちらが人数をかけて攻めれば、相手も守備でエネルギーを使うので、一方的に動かされて、疲弊はしない。
それで点は取れなくても、疲弊しての後半勝負ではなく、五分五分に近い形で決戦に臨める。

そして前半で、先に点が取れれば、相手も焦りが出てシュートの精度を欠き、こちらは少し余裕を持って、守りも激しくでき、追加点狙いに行ける。そんな試合が実践できた。

この試合でも、後半、広島にフリーの決定機が3回はあったが、いずれも外してくれた。
前半の先制で、「ツキ」を呼び込んだともいえるのでは。

勿論、簡単にパスを通させない事も必要ではあるが。


チームとして、富樫、西村のポイントゲッターと、左サイドの石原が戻り、ベテランの関口、富田が周りを鼓舞する。松下は驚異の11kmと体調も戻ってきた感じ。

選手同士の要求し合いも出てきて、自分達の力を出す舞台は整った。

登山口には立った。

超えるべき山にアタック開始。

以下簡単に経過。
ベガルタの2得点は、いずれも右サイドのスローインから。広島ペナ右で細かくつなぎ、最後は、左SHが、右サイドまでカットインして決めるという、プレーだったが、狙いだったのだろうか?

そして、今日のGKクバは試合前の、ポーランド国旗コレオに元気が出たか、いつもの驚異的反応が飛び出てピンチを防いでくれた。

前半
広島は札幌、名古屋と連勝したものの、20日ぶりの試合のせいなのか、時々、イージーミスも出ていた。

【広島】1分、左コーナー、ショートコーナー、アピが寄せてヘッドは枠外。

【ベガルタ】5分、富田のロングボールに、赤﨑の落とし、松下のクロスはシュート性、キーパー。

【広島】7分、スルーパスも、アピがカット。8分、ベガルタペナ内でボールを回すも、最後が真瀬が抑える。

【ベガルタ】⚽9分、広島陣右サイド、真瀬のスローインから、加藤が左足で斜めに富樫にスルーパス。
右に流れながら、富樫がアウトで中央に落とすと、赤﨑の裏から、フリーの関口が巻いた右足シュート、DFの裏から決まって先制!
久々のホームの先制点。関口は、コーナーフラッグを握る、佐藤寿人ばりのゴールパフォーマンス。

ペナの付近に、人数をかけて相手の守備を攪乱した。ベガルタの7番、関口は、意外にも2年振りのゴール。

【ベガルタ】15分、アピのクリアミスも関口がカバー。

【広島】16分、右から佐々木、最後は森島がシュート、ヒットせず。こぼれは吉野がクリア。
17分、肘内のハイネルにイエロー。

【広島】19分、広島のカウンターは、アピと真瀬で抑える。

【ベガルタ】20分、広島DFのトラップミスを、赤﨑がついてボールを奪い、フリー。しかし左からのシュートは、コースを塞いだGK林に弾かれる。

【広島】ベガルタエリア左ラインぎわのフリーキック。35m。柴崎のキック、こぼれを佐々木がヘッド、枠外。

<飲水タイム>
【広島】29分、広島パスミス2本と、集中がいつもと違う、

【ベガルタ】34分、富田のスルーパスから赤﨑、左の石原がクロス、松下が侵入していくが、ハンドで終わる。

【広島】35分、左右に振って、最後はこぼれをハイネルがミドルシュート、枠外。

【広島】38分、左で回して最後は青山がダイレクトでシュート、これはGKクバ正面。

【ベガルタ】41分、関口のクロスに、富樫がヘッド、クリアされる。さらに42分、相手のパスミスを関口がカットして、クロス、中央加藤がヘッドはバーの上。

【広島】AT1分、広島がコーナーを得る。コーナーキックにGKクバが飛び出てパンチング、中央こぼれたところ、森島がシュート態勢、ブロックにいった関口の脇を抜けて強烈シュートも、クバが反応セーブ。

前半は、広島優勢ながら、ベガルタも詰める。特に関口が攻守に活躍、先制ゴールも決めた。久々1点リードして終了。シュートはベガルタが4本、広島が5本。

後半
【広島】柴崎に代え、エゼキエウが入る。

【ベガルタ】開始早々、ボールに詰めて、富樫がシュート、ふかす。

【広島】2分、ロングボールで中央からエゼキエウ侵入、松下寄せて、シュートは枠外。
3分、またもロングボールから頭で落とし、最後は東がフリーでシュートも、ふかす。決定的。

【ベガルタ】7分、真瀬が粘ってスローインを取る。右から加藤が左足シュート、枠外。

【ベガルタ】10分、ボールを回してコーナーを得る。松下の左コーナーキックに、ファーでフリーの加藤がヘッド。キーパー正面。

【ベガルタ】11分、青山が足を痛め、吉野にイエロー。

【広島】13分、浅野に代え、ジュニオールサントス、藤井に代え茶島が入る。

【広島】15分、左から右へと振り、カットインした茶島、フリーでシュート、枠外。

【ベガルタ】17分、富樫に代え西村、関口に代え氣田が入る。

20分、レフェリーが突然ゲームを止める。VARかと思ったが、試合後分かったのは、スタンドからのブーイングに、ハイネルがやり返すポーズしたので、ベガルタサイドに注意と、クールダウンのために一時止めた模様。
そのまま<飲水タイム>へ。

【ベガルタ】24分、松下からのパスに、西村が右サイドから左足シュート、ブロックされる。広島はカウンター。

【広島】27分、左から茶島のクロス、サントスがフリーでヘッド、枠外。助かる。

【ベガルタ】29分、カウンター、赤﨑が左サイドをドリブル前進、えぐってのクロス。西村シュートは打てず。
その後、赤﨑に代えカルドーゾを入れる。

【広島】30分、左でつないで、サントスのスルーパスに左から侵入、シュート打たれる。GKクバ辛うじて触って、こぼれる。詰められるところ、間一髪、真瀬がクリア。危なかった。

【ベガルタ】31分、カウンターで、カルドーゾがフリーで上がる。しかし、囲まれシュートは打てず。

【広島】33分、ハイネルに代わり、松本が入る。
34分、左奥でフリーキック。茶島のキックに、ファーサイドで佐々木フリーでヘッド、クバ正面。

【ベガルタ】36分、西村からパスを受けたカルドーゾが右からシュート、キーパーこぼすが、詰められず。

【ベガルタ】39分、石原がパスカット、カルドーゾ、松下とつなぎ、クロス。右から真瀬がヘッド。キーパー。

【広島】43分、青山のロングシュート、枠外。

追加時間は6分間。

【広島】1分、ボールを回すが、吉野がクリア。

【広島】2分、サントスの落としに、松本のシュート、枠外。

【ベガルタ】⚽4分、右から蜂須賀のスローインから、西村、カルドーゾ、西村とつなぎ、ペナ右に侵入してきた氣田が、細かいドリブルで切れ込んで速い振りでシュート、決まって2点目。ダメ押し。氣田は移籍後初ゴール。練習の成果が見える、これまでとは違う一連の動き。

【ベガルタ】5分、カルドーゾのシュートは枠外。

後半のシュートは、ベガルタ6本、広島8本。

結局、攻められながらも、ベガルタが2-0と完封して勝利。5月以来のホーム勝利で、残留争いに留まった。


シュート数:10 -13 CK: 2-3  FK: 6-9  得点:関口訓充、氣田亮真  警告:吉野 (広島)ハイネル  主審:清水勇人  VAR:鶴岡将樹  入場:6,236人