2016J1 2nd 15節 2016年10月22日(土)14:00 ベガルタ仙台3-0ヴィッセル神戸 ユアスタ仙台
ハモン 野沢
(金園)(西村)
奥埜 梁
(金久保)
三田 富田
石川 渡部 平岡 大岩
関
サブは、六反、菅井、金久保、藤村、パブロジオゴ、西村、金園。神戸はレアンドロ、松下、ニウトンがスタメン。渡邉千真、藤田は出場停止、ペデロジュニオールは体調不良で欠場。
相手の飛車角金落ちという事もがあるが、それ以上に、ベガルタの選手の出足と球際で一歩足を出して先ずるプレー、サイドチェンジが出て、相手にスピードを与えず、オウンゴールと、ハモンの1ゴール1アシスト(大岩がJ1初得点)で圧勝した。
朝方、今季最低気温となり、鈍い色の雲が垂れ込めて、気温の割に肌寒いユアスタ。戦術君の命日にちなみ、ボードが掲げられてからのカントリー・ロード。
神戸は、目下2nd2位。残り全勝で、他力ながら、2nd優勝の可能性もあったが、パスミスも散見、動きは良くなかった。一方、ベガルタは、前節でプレッシャーから解放されて、怪我人も多数戻り、いい競争の中で、各選手の動きがいい。
富田、三田を中心に鋭い出足でボールを奪い、全員が球際で半歩前に足を出して、マイボールしての連動で、神戸のスピード攻撃を封じていく。
前半。
開始早々、岩波にロングボールを入れられるが、流れる。2分、神戸ゴール中央35mで、フリーキックのチャンス。キッカーは久々スタメンの野沢。これはキーパー。4分、スローインを連続して、右サイドを上がっていくが、シュート無し。5分、左の梁から右サイドのハモンにサイドチェンジのボールが通り、ハモンがえぐって右足のクロスも、もう一歩。こぼれを野沢が後ろ向きでヒールで流すが、決まらず。
6分、中盤でのせめぎあい。出足がいい今日のベガルタは、ボール際で負けていない。7分、ハモンが落とし、野沢が左から、右サイドに上がってきた大岩のへパス、もう一歩でキーパー。8分、ハモンが粘ってキープ、左サイド角奥30mのフリーキックを得る。野沢は、ファーサイドの渡部を狙うが、合わず。
11分、早いリスタートからハモン狙うがオフサイド。12分、ベガルタエリア中央35mで、神戸にフリーキックを与える。ニウソンのキックはカット。13分、ベガルタも左角25mのフリーキックのチャンス。今度は三田が左足でしばき上げて、ハモンがヘッドに当てるが、枠外。その後、中盤でのせめぎ合い。17分、神戸にゴール前で回されるが、粘って守る。コーナーを与えるが、クリア。
19分、ハモンがパスミス?したボールを、DFがバックパス、神戸のキーパーのキム スンギュが、一瞬逆を取られて、ボールは枠内へ。キム必死に戻るが、無情にもゴールイン。ラッキーな先制の御運ゴールを頂戴する。これでさらに固くなる神戸。しかし、20分、神戸に詰められたところで、奥埜がバックパス、一瞬、関とのタイミングずれて、同じ轍を踏むところだった。無理に戻す必要なし。
23分、神戸、松下が強烈なミドルシュート、枠内も、関が弾き出す。これでコーナーを与える。こぼれをミドルシュートされるが、枠外。25分、大岩がワンツーをしながら上がり、最後はパスを受けた野沢が、中央からシュートも、ブロックされる。27分、神戸陣内、ボールの無いところでニウソンがファールでイエロー。中央25m絶好の位置でフリーキックを得る。今度のキッカーは梁。枠内シュートも、キムに読まれキャッチされる。
29分、今度はレアンドロが異議でイエロー。31分、大岩にイエロー。ベガルタエリア右角35mでフリーキックを与える。これは守る。32分、ベガルタ、自陣からワンタッチの速いテンポで、ボールをつないでいき、神戸エリア内まで行くが、ラストパスが流れる。34分、ニウトンのロングボールを、うまくレアンドロに合されるが、ヘッドはのけ反りで、枠外。35分、野沢とハモンがワンツー、ハモン侵入もキーパーに出られる。
36分、富田が鋭い出足でボールを奪うと、ハモンが持ち込み、エリア内で倒されるが、ノーファールの判定。37分、神戸のロングシュートは枠外。40分、梁?が、右サイドからキーパー越えの、巻いたピンポイントクロス。ファーサイドで狙っていた、ハモンが低いボールにダイビング・へッドでニアを抜き、決まってゴール、2点目。ハモン今季通算10ゴール目は2試合連続。しかもいい時間帯。鮮やかな追加点で、場内興奮。
直後、ハモンが相手倒してしまいイエロー。41分神戸、クロスからのレアンドロのヘッドは枠外。今日は体を寄せて楽にはシュートさせていない。その後、神戸も意地を見せ、ゴール前で速いパス回し。ベガルタもブロックで守る。追加時間は2分。三田がボール際を粘り、キープ。神戸エリア左角30mでフリーキックを得る。野沢のキックにハモンがヘッドも、枠外。前半は2-0とリードして終了。
後半。
神戸は、FW石津に代え、MF前田を入れる。立ち上がりは神戸に回される。クロスからレアンドロのヘッド、バーの上。少しでも離すと危険だ。その後も、神戸が回していく。ベガルタやや疲れたか、距離が空いている。6分、ニウトンがベガルタの選手を引っ掛けて、イエロー、2枚目で退場。自身も担架に乗ってピッチ外。
ベガルタ2点リードで、相手10人。有利な展開かと思われたが、慎重になったのか、逆にパス回しが遅くなり、相手に狙われる。しかし、最後のところでは詰めて、シュートは打たせない。14分、ようやく神戸がクロスを入れるが、関が押さえる。16分、スローインから野沢が走り込みクロス、奥埜がシュートも枠外。しかし、これでコーナーを得る。右コーナーからハモンが枠内ヘッドも、キーパーキャッチ。
17分にはエリア内にスルーパスを通されるが、関が押さえる。22分にも、パスを引っ掛けられ、こぼれをシュートされるがヒットせず、関抑える。23分、レアンドロがボールを持つが、富田が執拗にまとわりつく。26分、ハモンと野沢のワンツーから最後は、ハモンのクロスもシュートはもう一歩。27分、ベガルタが回して、最後は裏に野沢が飛び出るがオフサイド。
28分、奥埜に代え金久保が入り、左サイド。神戸も中坂に代え松村が入る。その後も攻めあぐむベガルタ。神戸にもやや疲れ。32分、ハーフ付近でパスを受けたハモンが、ボールを浮かせて一人かわし、独走、左からクロス。野沢には合わなかったが、再び、ハモンがえぐっての左からのクロス、大岩がファーに走り込んでいて、どフリー、腹筋利かせてのヘッドが決まって、3点目。トドメ。大岩今季初ゴール。ずっと菅井ばりに、何試合もゴール狙っていたが、ついに決めた。
3点目が入ったところで、イエローを1枚もらっているハモンに代え、金園を入れる。36分、ベガルタはゆっくり回す。神戸もあまりつっかけてこない。コーナーを得ると、こぼれを大岩がミドルシュートも枠外。さらにベガルタが余裕で回す。金久保がドリブルで持ち上がる。40分には、中央から金久保がミドルシュート、枠内も、キーパーに弾かれる。コーナーを得る。
これは決まらず、神戸のカウンター、シュートは弱く、関抑える。42分、野沢に代え西村が入る。43分、浮き球を金園がシュートしようとするが、かぶる。44分、自陣からのロングボールを西村がうまく落とし、梁がドリブル前進。金園フリーでクロスも、精度いまいち。追加時間は4分。再び金園がフリーで前進、並走して中央でフリーの西村にパスを出すが、西村のシュートは枠外。これはコーナーとなるが、決まらず。
結局、試合はこのまま終了。いつも神戸に鋭い出足でボールを奪われ、カウンターから失点していたベガルタが、オウンゴールから鮮やかな追加点を2点取って連勝した。
野沢、金久保、菅井、石川など怪我人も戻ってきて、ハモンは絶好調。各人の球際の寄せも厳しくなり、いいリズムでボールを回せている。さらに、梁の右サイドでの渋い守備、意表を突く野沢のラストパスなども加わり、今季一番のチーム状態。
このまま残り試合も連勝して来季につなげたい。
この試合の復興ライブは伊東洋平さん。さらに、新日本プロレスリング:内藤哲也&BUSHIが岩本輝雄氏と共に登場。
富谷市市制移行記念試合でもあったので、富谷市を寿ぐ勝利ともなった。
シュート数:10-9、CK:4-2、FK:18-15 得点:オウンゴール、ハモンロペス、大岩一貴 警告:大岩一貴、ハモンロペス (神戸)ニウトン2=退場、レアンドロ 主審:扇谷健司 入場:15,638人