13節:ベガルタ仙台対甲府0-1、完敗。

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J1 2015年5月22日(土)18:30 ベガルタ仙台0-1ヴァンフォーレ甲府 ユアスタ仙台



ウイルソン 金園
 
野沢    奥埜
(ハモン)    
ミンテ  富田
(金久保)     
石川 渡部 多々良 蜂須賀
           (菅井)
六反

サブは、関、菅井、武井、藤村、金久保、山本、ハモンロペス。金久保は今季初出場。梁は警告累積で出場停止。甲府は、バレー、阿部拓馬、稲垣がFW、土屋、山本英臣、津田の3バック。

5バックで守りを固め、カウンターを狙う甲府に対し、ワンパターンのパス、と動きの無い前線でショートすら打てず。バレーの存在にラインを上げられず、間延びしたまま後半へ。

悪い流れの中、次第に甲府の攻撃も増えるが、ベガルタベンチは動かず。ついに27分、カウンターから左右に揺さぶれ、最後は中央でバレーに押し込まれ先制許す。メンバー菅井、金久保、ハモンを投入、終盤のパワープレーを試みるが、点を取りたい選手が横に並ぶだけ。単純な放り込みも精度を欠き、菅井のシュートも枠外で完敗。

5月で真夏日の仙台。しかし、夕方には20度まで下がり、涼しい風が吹いてくる。試合の方は、甲府の堅守速攻に嵌り、最後まで、見せ場が少ない、お寒いものになってしまった。

前半。
甲府は5バックでがっちりブロックを固め、時折ワントップのバレーに預けて、カウンターを狙う作戦。ベガルタはボールを持てるが、今日は、連携が極端に悪く、重なったり、かぶったりで、相手のスペースをつけず。ブロックの回りで、ゆるくパスをまわすだけ。

2分、奥埜がえぐってのクロス、中央合わず。3分、ベガルタが回し、ミンテが上がって、プレスに行くがボールを奪えず。5分、甲府の攻撃、阿部拓馬に侵入されるが、ボールは流れる。7分、甲府に回され、クロスも流れる。ここまでは、甲府のミスが多い。

11分、左サイド石川が上がっていくが、シュートまでつながらず。12分、左奥35mのフリーキック。キッカー野沢。低いボールは、はじかれる。さらにコーナーを得るが、シュート無し。14分にも左サイド奥40mのフリーキック。弾かれる。15分には、中央やや左35mのフリーキックとチャンスが続くが、いずれもシュートまで行けない。

17分、甲府のカウンター、アーリークロス。これはクリア。18分、奥埜のクロスに中央に野沢走りこむが、打ち切れず。21分、ミンテにイエロー。22分、ベガルタエリア左ライン際35mで甲府のフリーキック。こぼれをミドルシュートされるが、六反抑える。

26分、甲府のカウンターからバレー、これはクリア。27分、蜂須賀上がってクロス、中央でウイルソン待ち構えていたが、滑ってしまう。ピッチに水撒いた?28分、甲府のカウンター、放り込みは六反。32分、ベガルタの右サイドから、阿部拓馬のシュート性のクロス、これは流れる。ここまで、甲府の保持率は低いが、チャンスはベガルタより作っている。

35分、ウイルソンが前線からのプレスをで、スローインを得る。38分、ウイルソンが中央でポスト、ミンテが上がるもシュートは打てず。さらに野沢の前に相手ボールがころるが、打てず。41分、甲府は、ゴールキックから中央で落とし、すかさずバレーが、アウトにかけたグラウンダーのシュート、枠内。六反弾き、コーナー

42分には、甲府のDF土屋がベガルタエリア奥まで攻撃参加。守備しないところを突かれていれる。前半は、結局ベガルタはシュート無し、甲府が2本のスコアレスで、ボール保持率が意味を成さないまま終了。

後半。
奥埜が手始めに左足ミドル、枠外。2分、蜂須賀のクロスに中央で奥埜がフリーのヘッド、クリアされる。5分、蜂須賀のクロスに、ウイルソンが足でボールを浮かせ、裏に飛び込んだ金園がヘッドを狙うが、届かず。ようやく連携が出てきた。7分、ウイルソン、金園とボールを持ち込むがシュート打てず。8分には、奥埜のクロスに、金園が仰け反りながら、なんとか中央に落とすが、人がいない。

10分、甲府のコーナー。クリア。15分、左奥35mのフリーキック。今日は、野沢のゆるいボールがどうも合わない。18分、甲府の40mのフリーキック。ベガルタは攻勢の時に決められず、攻め疲れたのか、プレスがゆるくなり、持ち込まれるようになる。しかし、ベンチは動かず。

すると、20分、甲府のカウンターから左から右に振られ、奥埜が振り切られて、クロス、中央でバレーに強引に打たれると、六反の足を弾いてシュートが決まり、先制許す。甲府の思惑通りの攻撃にやられた。

ここで、べガルタはようやく交代。右サイドバックの蜂須賀に代え菅井。26分右奥40mのフリーキック決まらず。27分、甲府のカウンター、数的不利、戻った富田なんとか一人は抑えるが、こぼれを拾われ、フリーで枠内シュート、六反ファインセーブ。決定的。コーナーを与えるが、これはクリア。29分、ミンテに代わり金久保が入る。今季初出場。

31分、ベガルタがボールを持つと、金園とウイルソンが横並び、さらに菅井も、加わって、相手ラインの間で、ボールを待つだけ。33分には抜かれそうになった野沢がファールで止め、イエロー。ベガルタエリア左サイド35mで甲府のフリーキック。その後、左45度から、下田に、狙い済ました巻いたミドルを打たれるが、ポストに当たり、救われる。

37分、野沢に代えハモンが入り、右へ。奥埜が左に回る。しかし、なかなかブロックを崩す動きが出ない。39分、ベガルタがボールを回し、ゴールエリアすぐ外で、フリーキックを得る。キッカーは金久保。しかし、シュートは壁。40分、甲府は土屋に代わり畑尾を入れる。43分、ベガルタのコーナー、こぼれを遠目中央で奥埜がたたきつけるシュート、クリアされる。

追加時間は6分間。ベガルタは多々良と富田が遠目から放り込むだけの攻撃になる。前では、ヘッドを味方同士で競ったりして、シュートにすらならない。そして、2分目、ようやくこぼれが甲府エリア内でベガルタ選手の前にころがり、最後は菅井が走りこんで、すこし左に運んで、キーパーもずらしてのシュート、ふかして枠外。ようやく最後の最後で来た決定機も決まらず、試合終了。

キープ率が70%あっても、シュートが前半0本、後半3本では勝てない。ゲームメーカーを期待した野沢にドリブルがないので、パス出しを余裕を持って待ち構えられた。前の選手も、俺が俺がになって、重なり合うのが、最後まで続いた。

引いた相手を崩すべく、中央、サイドのパスの使い分けと、対応する選手の裏への動き出し、ミドルシュートも少なかった。さらにスコアが動かないと、流れを変えに行かないベンチ。相手の術中に、ただ嵌るだけの試合となってしまった。

ホームゲームとしてはあまりに消極的な攻守。今後の下位チームとの対戦では、同様に守られる可能性はある。相手に合わせて、省エネの楽な攻撃で墓穴を掘るのではなく、どんどん連動して動いて、揺さぶって、相手を広げさせる方策を、この試合の反省から得て欲しい。

シュート数:3-5、CK:2-3、FK:12-21 得点: (甲府)バレー (警告)ミンテ、野沢 主審:東城 穣 入場13,165人