27節:対FC東京1-0、鮮やか連係ゴールで、完封勝利

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J1 2014年10月5日(日)15:30 ベガルタ仙台1-0FC東京 ユアスタ仙台



ウイルソン 赤嶺
(柳沢)    
野沢  太田
(武藤)(村上)
梁  富田

石川 鎌田 上本 菅井

サブは、桜井、村上、武井、佐々木、武藤、柳沢、中原。FC東京は、 武藤嘉紀、エドゥー、河野の3トップ、太田、森重、権田スタメン。渡邉、梶本ベンチ入り。

14戦負け無し、日本代表4人を擁するFC東京に対して、泥臭く全員守備からのプレスとスペースを埋める動きで、相手を苦し紛れのパスに追い込み、ベガルタペースへ。
後半30分、ウイルソンのくシュートを権田が弾くところ、狙って詰めていた赤嶺押しこんでゴール。その後34分、FC東京のエドゥーが2枚目レッドで退場する幸運もあったが、残り15分もしっかりと時間をかけながら、落ち着いて攻め、勝ちきった。

気温15度。2日前の夏日から、一気に初冬のような寒いユアスタ。台風の直接の影響はまだ無いものの、寒気が通過、今にも雨が降りそうな暗い空。

久々に早めに北エントランスに行くと、なにやらいい香りがただよってきて、食欲をそそる。阿部蒲鉾さんが、倍増して用意したという「ベガかま」もトーキョー・サポが食べ尽くしたのか、見事完敗、いや完売だったらしい。試合前には雀踊りで景気づけ、13,699人。

前半。
開始30秒いきなり菅井がロングシュート、これが枠内ぎりぎりとなり、GK権田が慌てて掻き出す。これが良かった。コーナー。キッカーは野沢、これはクリアされる。2分、今度は左奥25mでフリーキックのチャンス。野沢がキック、もこれはオフサイド。今日は試合開始から、野沢がボールに触っている。コンディションが戻ってきたか。

ベガルタは前節同様、非常にコンパクトな布陣でスペースを埋め、時折、赤嶺や富田らが、プレスでボール保持者に圧力をかける。5分、FC東京が右からのセンタリング、流れる。その後、一進一退。互いにシュート無し。8分、FC東京太田が左ライン際35mのフリーキック。これはクリア。このあたりから赤嶺がプレスをかけている。

10分、ベガルタが相手ゴール前でボールを回すが、FC東京もブロックができていた、なかなかシュートにいけない。12分、パスカットされ一瞬危ない場面もしのぐ。14分、カウンターでFC東京武藤からエドゥーとつながれるが、カットして今度はベガルタがカウンター。気が抜けない展開。16分、野沢がクロス2本を立て続けに入れるが、最後はキーパー。

17分、FC東京のカウンター、クロスに中央で大海が空振り、武藤に詰められるが、関が前に出てクリア。危なかった。これがこの試合最大のピンチだった。18分、FC東京の米本?のロングシュート、枠外。19分、FC東京のコーナー。スローインに逃れる。21分、石川のクロスに、ファーサイドの太田がボレーシュート、決まらず。ベガルタ、このあたりでも、相手ボールに早めにプレス、パスの余裕を与えない。

23分、FC東京のゴール前で、相手のクリアミスを拾って、赤嶺がそのままスライディングでシュート、枠外。さらに25分、梁から。裏に走りこんだ野沢へパス、もう一歩。27分、FC東京、森重にイエロー。右奥30mのフリーキック。こぼれ球が赤嶺の前にころがれるが、これは空振り。31分、米本が左足の強烈なロングシュート、枠内に飛ぶが関がセーブ。FC東京は、流れで崩せなくても、ミドルを打てる選手が多数いるので、油断ならない。

32分、裏に走りこんだ富田にパスが通り、折り返すが流れる。33分、左奥35mのフリーキック、野沢蹴るが、シュート打てず。35分、エドゥーに裏を取られかかるが、ここは大海が抑える。その後、ベガルタがフリーキックから回して、石川のクロスに野沢がシュート、枠外。40分、FC東京武藤に上がってこられるが、カット。

その後、ベガルタが相手陣でボールを回すが、出しどころなく、横パス。43分、ウイルソンが中央でキープして、反転シュート、枠内もキーパー。惜しい。野沢も30mのミドルシュートもキーパー。前半の後半からはベガルタの方がチャンスを作りはじめたが、結局スコアレスで前半終了。

後半。
開始早々は一進一退。ややベガルタの陣形も広がってくる。4分、菅井にイエロー。ベガルタエリア右45mでフリーキックを与える。これは守る。7分、富田のパスミスを江藤に拾われ、そのままドリブルされるが、シュートは枠外。8-9分、太田?のシュートや菅井がもう一歩という攻撃があったが、ゴール決まらず。10分、フリーキックから左へ、クロスに赤嶺のヘッド、枠内もやや弱くキーパー。

11分、FC東京にコーナー2本連続で攻められる。こぼれ球をシュートされるが、枠外。13-15分、ボールを回されるが、シュート無しに抑える。16分、またFC東京のコーナー。クリアからベガルタがカウンター、野沢がクロスも、連動なく流れる。19分、菅井からのパスを、太田がクロスも中央合わず。20分、赤嶺の落としに、中央から梁のシュート、バーの上。

24分、FC東京の攻撃を鎌田がカット、自分で中央上がっていくが、カットされる。27分、エドゥーに裏とられるが、関が前に出てクリア。コーナーを与える。これはいったんクリアも、関が触れず、またコーナーを与える。こぼれた球を武藤のシュート、さらに森重シュートも大きくふかす。

そして30分、梁がひとりかわして中央へ切れ込むドリブル、攻撃参加の菅井に当てると、菅井がワンタッチで中央のウイルソンへ。ウイルソンがワントラップから素早くシュート、それ自体は強くなかったが、権田が弾くところを狙って詰めていた赤嶺押しこんでゴール。ひさびさの美しい流れからのゴール。菅井は、いつの間にかゴール前にいて、つなぎのプレーに加わっただけでなく、赤嶺がゴール詰めたときに、自分も詰めていた。らしいプレー。

32分、FC東京は、羽生に代え梶本、河野に代え渡邊千真を入れる2枚代え。33分、FC東京もすかさずカウンター、武藤がドリブルでスピードアップ、エリア内まで来たところで、エドゥーにパス、エドゥーはDFと交錯して、イエロー。武藤に自分で切り込まれたら危なかった。直後の35分、センターサークル付近でまたエドゥーがイエロー2枚目で、レッドで退場。FC東京は10人、ベガルタに追い風となるか。

37分、ベガルタのカウンター、ウイルソンがキープしてコーナーを得る。今日のベガルタは、大きく崩される事が無かったので、1点差でも落ち着いていた。41分、FC東京は、吉本に代え中島入れる。43分ウイルソンに代え柳沢入れる。直後石川にイエロー。44分、富田から太田へのパス、もう一歩。追加時間は4分間。

ベガルタは相手エリアコーナー付近にボールを運び、時間を使う。うまく当ててボールを出させる。さらに、太田に代え村上、野沢に代え武藤を入れる時間使いの交代。交代については。ひとりはもっと早くても良かったかもしれない。最後は柳沢がフリーで左からドリブル、シュートを狙うがGKさわったのか枠外。コーナーになるが、そのまま試合終了1-0、実に7試合ぶりに勝利。


何といっても、スピードある攻撃を誇るFC東京に対して、厳しくプレスして、スピードを上げるスペースを与えなかったが効いた。タイミングよく赤嶺が相手DFへのプレス、中盤では囲んでパスコースを限定、セットプレーで は、ウイルソンがエデゥーにまとわりついて、ヒットさせないないど、全員守備で完封。相手の決定機は、武藤に裏を取られた1回くらい。それも関が防い だ。

そして、攻撃では、野沢の体調が上がってきて、今日は、よく動いてボールにさわり、様々なパスで相手を霍乱できたのも勝因のひとつ。チームは復調している。

ただ、今日は下位チームが揃って勝ち、団子状態は変わらない。降格ライン前後のチームが5チームもあるので、最終節まで縺れると腹を据えた方がいいだろう。
一戦一戦チャレンジして、勝ち点を積み上げていくのみ。今日の勝利を自信としながら、イージーなミスを減らし、積極的な交代策も望みたい。勝負しよう。

シュート数:11-7、CK:3-7、FK:15-15 得点:赤嶺真吾 警告:菅井、石川 (FC東京)森重、エドゥー2=退場 主審:窪田陽輔