17節対広島0-2、パスミスでリズム作れず完敗

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J1 2013年7月17日(水)19:00 ベガルタ仙台0-2サンフレッチェ広島 ユアスタ仙台



ウイルソン  赤嶺
      (ヘベルチ)
梁   太田
(佐々木)  
角田 富田

蜂須賀石川鎌田菅井
(武藤)      
サブは桜井、田村、松下、佐々木、ヘベルチ、柳沢。広島は佐藤寿人ワントップ、石原、高萩、青山、ミキッチ先発。清水、中島浩司ベンチ入り。

気温20度、梅雨寒のユアスタ。試合前から雨が降り続く。11,755人。広島サポも300人ぐらいいたか。

はじめは互角だったベガルタは、パスの出し手と受け手のタイミングが合わず。広島の両サイドからの攻撃に押されるようになり、12分にコーナーから石原をフリーにして失点。さらに1分後、カウンターから一気に裏に佐藤寿人に走りぬけられ、2点目を失う。

2点リードした、広島は、ワイドにボールを散らし、ベガルタを消耗させる。ベガルタも前節同様、前半の終盤から武藤、後半にはヘベルチを投入して、ボールは持つのだが、5バックで守 りを固めた広島を崩せず、遠目からのシュートに終始し完敗。広島の首位進出をアシストしてしまった。ベガルタは10位のまま。

前半。
開始30秒、いきなり広島エリアのアーク付近、絶好の位置でフリーキックのチャンス。梁のキックは枠内を捉えるが、やや中央でキーパー。2分、広島ゴール前でボールをつなぎ、最後は混戦から梁の強引シュート、枠外。4分、蜂須賀がミキッチに抜かれ、フリーでクロス入れられるが、流れる。危ない。さらに広島のクロスに中央で、石原がオーバーヘッドキック、バーの上。

6分、広島のコーナー2本、これは押さえる。9分、蜂須賀がかわされ、ミキッチが切れ込んでの左足シュート、枠内も、林が触って、コーナー与える。12分、このコーナーで、ファーサイドからニアまで横に走りこんだ石原に、ヘッド決められ先制許す。動きについていけずフリーにしてしまった。

直後、今度はベガルタが攻め込んだ後の広島のカウンター、高萩?がドリブルで持ち上がって、タイミングを計りグラウンターのパス、裏に走りこんだ佐藤寿人にダイレクトで流し込まれ、あっという間に2失点。降りしきる雨に呆然とずるベガルタイレブン。

リーグ最小失点の広島はもうセーフティ。自陣でパス交換を繰り返したり、ベガルタが出てくるように挑発するかのようなプレーを始める。15分、ベガルタエリア奥30mのフリーキック。石原のヘッド。16分、ロングシュートを枠内に打たれ、林が弾いてコーナーを与える。21分、ベガルタのコーナーのチャンスも、梁のキックはキーパー。23分、広島が中央からのミドルシュート。きっちりシュートで終わらせてくる。

25分、ベガルタが縦につないで、コーナーをゲット。キーパー。コーナーから中々シュートに至らない。27分、中央からシュート打たれるが、枠外。29分、太田のクロスに赤嶺のヘッド、もう一歩。31分、石川が寿人にかわされ、フリーでシュートされるが、枠外。危ない。32分、梁が相手DFを交錯しながら浮き球シュート、バーの上。34分、富田のミドルシュート、バーの上。

35分、蜂須賀が上がり、ニア前方の梁にパス、梁が低いボールを突き上げるようなヘッド、弱く、キーパー。36分にもゴール前で回すが打てず。38分、広島に回され、コーナーを与える。コーナーは守る。40分、蜂須賀に代え武藤を入れ、右MFへ。角田がCBに降りて、石川が左SBにスライド、梁ボランチ。磐田戦後半に近い布陣にした。

しかし、青山にミドルシュート打たれる。43分には、ミキッチのクロスに石原に飛びこまれ、フリーでヘッド許すが枠外。これも危ない。追加時間2分。ロスタイム、水本にイエロー。右奥35mのフリーキックのチャンス。キッカーは太田、中央でウィルソンがボレーを狙うが、空振り。そのまま0-2とリードされて前半終了。

後半。依然雨がふり続く。
3分、相手ゴール前でボール回すがシュート打てず。後半になって広島は、5バック気味に守りを固めている。4分、武藤が早いタイミングでシュート、コーナーを得る。決まらず。5分、放りこんだところに菅井が走りこみコーナーを得る。決まらず。

7分、ミキッチに裏に走りこまれ、クロスを入れられ、コーナーを与える。ヘッドされるが枠外。9分、鎌田から武藤、中央のウイルソンのシュート、コーナーを得る。こぼれをさらに梁が放り込むが決まらず。10分、赤嶺に代わりヘベルチを入れる。右のMFへ。太田が左に回り、武藤がトップに上がる。これで前節の終盤と同じ布陣。

12分、べべルチのミドルシュートで、コーナーを得る。こぼれ球は押し込めず。13分、回して、へベルチのミドルシュート、バーの上。ヘベルチにボールを集めてシュートまで行くが、距離がある。15分、ここで、ベガルタ自陣に左サイドのマイボールのフリーキックを、林に戻すが詰められて、コーナーを与えてしまう。広島のプレスにやられた。ここで、寿人にどフリーのヘッド許すが枠外で助かる。今日はDFが翻弄されている。

18分、太田がドリブルで上がり、クロスもキーパー。20分、中央からミドルシュート打たれるが、バーの上。23分、ベガルタが攻め、ゴール中央の混戦、押し込めず。広島の中央はシュートブロックもあり、固い。24分、高萩に中央をドリブルで侵入されかかり、たまらず鎌田がファールでイエロー。アーク内の嫌な位置でフリーキックを与える。これは壁。

26分、今度はベガルタがゴール右奥35mのフリーキックを得る。キッカーはヘベルチ、グラウンダーで中央のウイルソンに当て、コースを変えるアイディアだったが、キーパー正面。惜しい。29分、広島はミキッチに代えファンソッコを入れる。すると32分、ゴールライン付近までえぐられ、林もかわされ、無人のゴールにフリーでシュートされるが、ふかしてくれて救われる。決定的。

広島は寿人を下げ、野津田を入れる。フレッシュな選手にフォアチェックさせて、ベガルタのカウンターの出足を止める作戦か。34分、菅井がうまく裏をとりフリーで高速クロス、しかし広島の中央の守りは集中していて、シュートさせてくれない。

35分から39分にかけては、ベガルタも疲れセカンドボールを拾われて、広島に回される。39分、広島は山岸に代えパクヒョンジョンを入れる。40分、角田にイエロー。ベガルタも梁に代え、佐々木を入れそのままボランチ。42分、広島にフリーでシュートを許すが、林とポストに当り、救われる。コーナーを与える。これは守る。追加時間3分。

ロスタイムにも正面からフリーでシュート打たれるなど、反撃の力はベガルタに残っておらず、大量失点にならなかったのが幸いという試合を0-2で終了。


中3日、中2日の連戦は同じ条件、ホーム連戦のベガルタは有利のはずだが、ロングパスもピシピシ通す広島に対し、明後日の方へのパスミスを繰り返して、味方を萎えさせるベガルタ。チャンスでも、スリッピーなピッチを生かすグラウンダーのシュートも無く、ミドルはふかすばかり。

ヘベルチが入って、ベガルタもシュートチャンスも少なからず作ったのだが、広島のシュートブロックの前に、至近距離ではボールを前に飛ばせないこともあり、得点の匂いがしてこない試合だった。何より、パスの出し手と受け手の共通理解が崩れているような気がする、中断期間に再確認してほしい。

去年優勝争いした相手と、あらゆる面で差がついてしまった。とにかく、頭も体もへばってる感じ。中断期間でリフレッシュして後半戦に臨むのみ。

シュート数:18-17 CK:7-10、FK:12-6  得点:(広島)石原、佐藤寿人  警告:鎌田、角田  (広島)石原、水本  主審:飯田淳平