18節対G大阪1-3完敗。「スピード」の差。赤嶺からの展開で菅井一矢。

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2010年 8月14日(土)19:00 ベガルタ仙台1-3ガンバ大阪 ユアスタ仙台

リーグ後半の初戦はユアスタでガンバ大阪と対戦。


赤嶺 フェル

関口    太田
      (ソンホ)
梁 冨田
  (義希)
田村 鎌田 広大 菅井
(三澤)                  

サブは、桜井、一柳、高橋義希、千葉、三澤、平瀬、パクソンホ。G大阪は怪我で出場微妙と言われた、遠藤、加地がいずれも予想通り出てきてスタメン。平井、宇佐美の2トップ。

ベガルタは、中島、中原FWふたりの怪我を受けて緊急補強の赤嶺が入団4日で早くもスタメン。前節熱中症で途中退場のパクチュソンに代わり田村が左サイドバックで、そして梁が今季初めてボランチでのスタメン。前には太田が入る。

しかし、新布陣で12戦勝ち無しからの脱却を図ったものの、その前段階の差が歴然。パススピード、スペースへの飛び出し、トラップの正確性、1対1での仕掛けの早さ、守備への戻りのスピードなど、あらゆる点で技術と体力の差を見せ付けられ、さらには、ビハインドでの采配の遅さまで加わっての完敗。布陣の連携も不十分。

唯一、光が見えるとすれが、赤嶺が1対1でのキープ力があって、ポストプレーでのタメが作れる戦力であると分かったこと。今後、パスと見せて自分で仕掛ける強引な動きが加われば、本人も、ほかの選手もゴールが生まれるはず。。。と思いたい。

前日から雨が断続的に降り続いたユアスタ。ピッチは水含み、芝の状態も良くない。
24.6度ということだが、涼しいというより、寒さを感じる。しかし、当然高い湿度。それでもなんとか、試合開始前には、雨が小康状態となる。土砂降りの中での試合だった前座の少年サッカーが気の毒。

代表選手のいるG大阪相手、お盆休みも重なって、ビジターも多く、17,651人。完売に近いといっていた割には、もう1000人くらい入れたのでは、招待が多かったのか?

前半。
試合開始からG大阪が早いパスでベガルタを守備に追いやる。ベガルタも自陣でなんとかボールを奪って、カウンター。1分、ベガルタ左サイドをつかれ、平井にシュートされるが、サイドネット。その後、G大阪にボールを回されていたが、なんとか守っていたベガルタ、5分、スローインからつないで、太田が左足シュート、DF。さらに7分、関口が自陣でのボールカットからドリブル前進、倒され35mのフリーキックをゲット。決まらず。8分、フェルの左サイドドリブルからのえぐり、センタリングを関口シュート、こぼれを上がっていた菅井がシュートも、枠外。しかし、これはいい流れ。

8分には、フェルが中央で粘ってボールキープ、最後は右サイドに流して、菅井のクロス。中央の赤嶺にはもう一歩。10分、G大阪にボールを回される。12分、赤嶺の落としからフェルにつながり、最後は太田のクロスでコーナーを得る。しかし梁のキックは味方に届かず。このこぼれをカウンターされ、平井にドリブルから一気にシュートまで持っていかれるが、鎌田のクリア、ゴール方向に飛ぶが枠外となって、コーナーを与える。さらにG大阪に右サイドを攻められるが、関口が戻って守備。

20分、G大阪に回され、コーナーを与える。このコーナーを弾いてカウンター、ハーフライン付近で、関口からフェル、フェルがヒールキックとするところをさらわれて、再びG大阪の攻勢に。右サイドから宇佐美の強烈シュート、いったん弾くものの、中央に浮いたボールを、今日もボールウォッチャー。中央からフリーで中澤にヘッドで決められ先制許す。勝ち無しが続いているところで、先に失点するとつらい。

さらにG大阪にボールを回されるが、ミドルシュートを枠外に打ってくれて、ひと呼吸。25分、カウンター、梁からのスルーパスに菅井、さらに太田のクロス、関口がボレーシュート、枠外。展開は良かったが。27分、今度は安田にドリブルで侵入されコーナーを与える。遠藤のキックは曲がってファーへ直接。林がパンチングで再びコーナーを与える。連続シュート受けるも枠外。

30分、梁のスルーパスに菅井が折り返し、太田がシュートもDFに当たり、コーナーをゲット。しかし中央で弾かれる。36分、早いパス回しで、霍乱され、ゴール正面35mのフリーキックを与える。キッカーは遠藤。壁。40分、梁の攻撃参加、フェルとワンツーを図るが、呼吸合わず。43分、梁のシュートをエリア内の関口がバックヒールですらそうとするが、枠外。そのまま1点リードされて前半終了。

後半。
最初の3分で、次々攻められ、シュートを3本立て続けに打たれる。2本はサイドネット、1本は林が弾く。このあと、クリアのみの時間が続く。5分、ベガルタもゴールやや右35mのフリーキックをゲット。梁のキックを鎌田がヘッドですらすがもう一歩。この後、フェルのヒールが走りこんできた関口に合って、関口そのままドリブル突破、コーナーを得る。しかし、こぼれ球を逆に放りこまれる。14分、赤嶺がうまく体を入れ替えて、裏を取ると、そのままドリブルで侵入、センタリングを中央太田が落とし、フェルがシュート。バーに当たったボールを菅井がボレーで豪快に蹴りこんで、同点。

しかし、わずか3分後、今度はG大阪に、一気にカウンターから橋本に走りこまれ、あっさりDFがかわされると、フリーでシュートされて、決められ1-2。
1対1での差を見せつけれた。ようやく反撃ムードが高まっていたところで、これは効いた。この後、G大阪がイグノを入れてくる。ベガルタは太田に代えソンホがはいる。フェルが一段下がる。そのあと、ベガルタは、攻勢をかけるが、ソンホでボールが収まらず、シュートまでいけない。

27分、梁からのパスに赤嶺が中央やや左に流れ、左足シュート。つなぎ役だった赤嶺が今日初めてのシュート。さらに関口がドリブルで突進、コーナーを得る。キッカーはフェル。赤嶺のヘッド折り返しに、中央菅井、シュート狙うが空振り。やや守りを固めながら、素早いパスでカウンターを狙うG大阪。33分、ついに平井にドリブルで裏に抜け出されて、うまくかわされると、そのまま決められ3点目を献上。1-3。時間からいってもベガルタには重過ぎる失点。下を向くベガルタイレブン。ここですぐさま、てこ入れの交代があるかと思えば、なかなか動かないベガルタ・ベンチ。

34分、ベガルタが攻め込むが、戻りが早いG大阪に、なかなかラストパスが出せないでいたが、上がった田村がミドルシュート、ボールが落ちて枠内も、キーパーに弾かれる。コーナーをゲット。しかし、中央では弾かれる。こぼれをつないで、37分、相手ゴール正面やや右20mの絶好の位置でフリーキックを得る。ここで、富田に代わり、高橋義希が入り、そのままボランチへ。梁のフリーキックは壁。38分、ベガルタのカウンター、フェルのドリブルでのえぐりから、ニアに赤嶺が飛び込み、ダイレクトのシュートも枠外。

38分、さらに、フェルがひとりで持ち込んで、大きく中央に切れ込んでのミドルシュート、DF。回りを使わなくなると良くない傾向。その後は、G大阪にキープ気味に回される。チョジェジンまで出てきて、タメを作られ、疲労がきているベガルタはなかなかボールが奪えない。時間だけが過ぎていく。
43分、よううやく田村に代え三澤が入る。2点差のこの時間でどうしろというのか。その後、ゴール正面30mでフリーキックのチャンス。キッカーは義希。いい弾道だったが、味方に当たりゴールキックへ。ロスタイム3分間もチャンスをなかなか作れないまま、相手のプレスにパス戻すしかないベガルタ。
そのまま、試合終了。13戦勝ち無し。

シュート数:15-16 CK:5-7 FK:14-15  得点:菅井直樹  (G大阪)中澤、橋本、平井  警告:ベガルタ無し  (相手)高木、加地、平井  主審:高山啓義