01節対湘南0-1、「連係不足」、セットプレーに泣く

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2008年 3月 8(土)13:00 ベガルタ仙台0-1湘南ベルマーレ  平塚



中島  中原
   (平瀬)
梁     関口
(宮沢) (佐藤)
千葉  永井

田村 岡山 木谷 菅井

サブは、萩原、田ノ上、宮沢、佐藤、平瀬。先発は、FW中原と、怪我の磯崎に代わり左に田村が入って、全員去年までのメンバー。湘南はリンコン、加藤がベンチスタートで、石原、阿部の2トップ。三田と山口が両サイド。

アウエーにも関わらず3000人以上のベガサポが平塚に集結。頼もしい。
試合は、前半、ベガルタは慎重になり過ぎることなく、攻撃的に動き、攻守の切替えの速さで頑張り、去年のサッカーの継承までは出来て、今後につながる部分もあった。

2分、いきなりベガルタ木谷のロングシュートで始まる。ベガルタは右からの放り込み。その後、一進一退。6分、中島がサイドからえぐり、梁がエリア内侵入、永井のシュートのこぼれを中央から詰めようとするが、拾われて、逆にカウンターを食らい、アジエルと石原で一気に持ち込まれるが、DF粘って守る。ここからベガルタがキープして、湘南が引き気味でカウンター狙いの展開が続く。しかし、随所でマイボールの時の判断の遅れ、連係のズレが見られ、シュートコースを限定されてからのシュート、タイミングが一歩遅いシュートが多くなり、ボールを支配しながら、ゴールを割れない。

前半は、ベガルタの方が出足良く、相手のボールを奪って攻撃につなぐ。14分中島のロングシュート、枠外。18分湘南がアジエルからの縦1本に、大山が走りこみ左からのシュート、しかし枠外。20分、永井からの折り返しに、フリーの中央関口のシュート、キーパ正面。さらに、左右に振って、相手クリアボールを、中央から梁のノーステップ左足シュート、しかし枠外。24分、今度は関口が左サイドをえぐってライン際でDFかわしての突破。コーナーを得る。この時間帯は完全にベガルタペース。連続コーナーを取るも、湘南の守りは固く、味方にヒットせず。28分、千葉にイエロー。

30分、ベガルタのいい攻撃。梁が中盤でボールを持ち、右サイドを上がった菅井へパス。折り返しは難しいボールだったが、中島が体を捻ってのボレーシュート。惜しい。32分、湘南のカウンター、一気に石原に侵入されるピンチも、ファールで助かる。33分、相手ゴール右45度25m、絶好の位置でフリーキックのチャンス。岡山のヘッドに当たるも伸びきってバーの上。38分、湘南の阿部にエリア内でうまく合わせられるが、体を寄せてシュートは枠外。42分、左をえぐった関口からの折り返しに中央フリー梁のシュート、しかしダフる。攻め込みながら、崩しきれず。スコアレスで前半終了。

関口がえぐったり、中原の楔、中盤で相手を囲んでボールを奪ったりと、前半の個々の選手の動きは良かった。反面、シュートに至る道筋が周りと必ずしも共有できてはいなかったのが惜しい。守りでは、よく囲んで、体を寄せ、シュート2本に封じ込める。

後半。
開始早々、エリア内に持ち込まれ、木谷がつくも、足元陰からシュートされ、あわや。林が反応、コーナーに逃れる。3分、逆にベガルタが湘南ゴール中央30mのフリーキックを得る。これは田村が蹴るが壁。6分過ぎ、湘南エリア左隅、右横と立て続けにフリーキックのチャンスを得るが、相手の壁は厚く、なかなかシュートに至らない。13分、コーナーで上がっていた岡山が相手陣内で粘りキープ、コーナーを得る。コーナーが連続したが、こぼれに対する湘南の反応も早く、シュートブロックに会う。15分、関口が自分でエリア内持ち込み、DFの間からシュートするも枠外。

17分、湘南が左右に振り始める。ベガルタ中盤の運動量が落ちて、囲めなくなる。18分、中原のロングシュートはふかす。19分、中原に代わり平瀬が入る。サイドに流れてボールをキープ起点となる。湘南はリンコンが入り、アジエルと早いプレーで揺さぶってくる。

25分、中島が左45度の絶好の位置からシュート、しかしわずかにポスト右。27分、関口に代わり佐藤由紀彦が入り、右サイドを縦に走り、えぐってのクロスでチャンスを狙う。29分、湘南の放り込みにDF背走してあわやオウンゴール、林がなんとか触ってコーナーに。しかし、これでジャーンをフリーにしてしまう。カバーが遅れ、落ち際をダイレクトで蹴り込まれ失点。0-1。しかし、まだ時間はある。だが、押し込みながら先を越されたことで、プレーが落ち着かなくなるベガルタ。

セカンドボールを拾っても周りが動かなくなり、逡巡しているとコースが限定される。36分、湘南にフリーからシュートを許すが枠外。40分、フリーキックから岡山が頭で折り返すが、中央で競り負け、シュートできず。梁に代わり宮沢入る。ロスタイムは5分。落ち着いて攻めれば同点にはできる。佐藤が右サイドを縦に抜けて、何度かクロスを入れるも、固く守られ、ゴールが遠い。焦りと前半飛ばした分、パスミスも多くなって、チャンスを活かせず、そのまま試合終了。


おそらく「ボールがつながっているのでいいサッカー」という評価が大勢になるだろうが、去年の後半のように、持たされた感がある。せっかく守備でがんばってボールを奪って、チャンスになりながら、自分で前に行かず、すぐにパスの相手を待ってスピードダウン。逆にサイドに展開した方がチャンスが広がりそうなところを、中央から無理やり突破しようとして、逆にボールを奪われる。非常にもったいない攻撃が多かった。

カウンターを警戒していたためもあるのだろうが、押上げが遅れたり、パスなのかドリブルなのか迷っているのうちに、がっちり守りを固められて、湘南はこちらがミスするのを待っていれば良くなった。数多く得たコーナーなどのチャンスも、なかなか味方にヒットせず。佐藤、宮沢が残り時間の少ないところで入っていったので、彼らを生かせなかった。ケアはしたけど、采配も後手に回った。アウエーで膠着状態。勇気を持って先に仕掛けて欲しかった。

まあ、現状での初戦はこんなものなのか。前半の攻守の切替までは良かったのだから、その先である。出来た所、出来なかった所を選手同士意見交換し、ラストパスからシュートへのイメージが共有できるような「勝ちにつながる」連係を今後に期待したい。

シュート数:13-9、CK:7-2、FK:19-9  得点:ジャーン(湘南) 警告:千葉 (相手)山口、石原、三田、ジャーン 主審:村上伸次