42節対愛媛0-1手痛い敗戦。10人相手に完敗。

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2007年 9月 26日(水)19:00 ベガルタ仙台0-1愛媛FC ユアスタ仙台



中島

梁  ロペス  関口

千葉 ジョニウソン
     (萬代)
磯崎 岡山 木谷 中田
(田ノ上)     

サブは萩原、富田、菅井、田ノ上、萬代。
秋の涼風のユアスタ。月末平日とはいえ、11,831人はベガルタとしてはちと寂しい。前半途中から霧雨も降り、冷える。。。試合前に、J2通算250試合出場の千葉と100試合出場の菅井に花束贈呈。

全てが遅かった。うまくいかない時とは、こういうものなのか。愛媛の早い動き出し、速いパス回し、鋭いプレスに翻弄されたベガルタは、攻めてはいてもカウンターに怯えながらの攻撃で、戻りの早い愛媛のラインをなかなか崩せず、ワントップの中島が激しくマークされると、くさび不在で、攻撃が単調に。相手10人になってからは、確かに攻め攻めてはいたのだが。。。

前半。開始早々、ジョニウソンが持ち込んでサイドの中田に振ってからの攻撃参加、中央からミドルを打つ。ヒットしなかったが、この辺りまでは、今日は多彩な攻撃でいけるかなと思ったのだが。。以降、10分までは完全に愛媛ペース。鋭い出足と、早いパス回しで次々サイドを侵入。5分には左サイドのパス回しからミドル、7分、10分にも、速攻にシュートを合わせられ、つないで走る速攻にあわやのピンチが続く。ボールを追うので精一杯のベガルタ。

15分、ようやくベガルタも相手ゴール右でボールを回し、最後は梁の左足ミドルも枠外。16分にも中島が裏の飛び出すところを倒され、エリア外やや右ぎりぎりでフリーキックのチャンス。しかし、ロペスのキックは壁。20分には、中田、ロペス、梁と頭でつないで、コーナーをゲット。岡山が頭であわせるが、枠外。このあたりまでロペスが近藤にタイトにマークされ、なかなかボールを収められない。その後、さすがに愛媛も攻め疲れたが、少しスピードダウン、一進一退というか、互いにシュートまでいけない攻防が25分頃まで続く。26分、愛媛ゴール中央で、こぼれ球をフリーでジョニウソンが左足シュートもヒットせず。このあたりから、愛媛のラインが後ろからつっかけてきて、「落とし」のボールを奪いにかかるシーンが増えてくる。なかなか有効なつなぎが出来ないベガルタ。

30分、愛媛青野が千葉の足をなぎ倒して一発退場。なかなか流れを作れないところに、ベガルタに追い風かと思われた。しかし、ここから愛媛の10人のハードワークにしてやられた。引いて、ベガルタの起点に根気強くプレス、もたもたしていると、ボールを奪い、一気のカウンター、しかも追走者が二人、三人とスピードアップして、逆に数的優位を作ってしまう。単なるドン引きでなく、実に「攻撃的」な守備を10人でしてやられた。ベガルタもボール動かして、シュートチャンスを狙うのだが、一歩目が愛媛と比べると実に遅い。疲れているのだろうか。ボール支配は圧倒しているのだが、思い切ったシュートを打てないで、パス回しとスルーで後回しにしていると、パスカットされ、カウンターを食らう。攻撃と守備で長い距離を走らされ、こちらが人数が多いにも拘らず、消耗させられたのは痛かった。

35分、サイドからのパスに梁、ロペスがスルー、中島が中を狙うが打てず。しかしこのあたりからベガルタが連続攻撃。36分、中央ロペスのポストプレーから、中島が裏を取ってシュート、こぼれを中田?がシュートしてネットを揺らすが、オフサイド。38分、梁と中島がワンツー、フリーのシュートも触られて、コーナー。40分、千葉がボールを奪われて、カウンターを許すが、相手のパスミスで救われる。しかし40分、梁から中田とつないで、最後は関口がDFの間の狭いところをシュート、ヒットせず。44分にも、磯崎がえぐって折り返し、上がっていた岡山のシュート、しかし枠外。そのままスコアレスで前半終了。

後半。ここで磯崎に代え、田ノ上投入。ロペスを前に張らせていたので、つなぎ役を増やす意図はわかる。できればもうひとり、前線に即萬代投入、ロペスを供給側に回して欲しかったところ。しかし、左サイドで、田ノ上、梁、関口らでつなげるようになる。早速、左右に振り回して、最後は中央ロペスのヘッド、DF。その後、パスミスをつながれ、攻められるが、岡山らが防ぐ。6分、中田が粘って裏を取り、前進、フリーキックにつながるが得点は、なし。さらに、田ノ上、中島と次々シュートも枠外。8分には、関口がひとりで持ち込み、最後は梁のシュート、しかしバーの上を大きく外れる。11分にも、関口の放り込みからコーナーのチャンスをつかみ、田ノ上のキックがこぼれたところ、ロペスがオーバーヘッドを打つが、ヒットせず。たしかにシュートは打っているのだが、愛媛のDFの寄せが厳しい。

18分、田ノ上から梁、シュートはバーの上。さらに中島が裏とってキーパーと1対1、詰められるが、こぼれを梁が無人のゴールへ。。。しかしまたキーパーに戻られて、入らず。その後も、関口が相手ボールをブロックして、マイボールとし、折り返すが、中央合わず。25分の田ノ上?のライン際からの放り込みに中島のヘッド、しかしヒットせず。と攻め続ける。しかし、26分、愛媛のカウンター、2人目に裏取られ思わず木谷が引っ張り、PK献上。これを決められ、先制許す。ここで、ジョニウソンに代わり萬代入る。千葉のワンボランチ。しかし先制されて浮き足立つベガルタ。攻撃を急ぐあまり、無理なパス回しで、相手のパスカットを許し、時間を使われる。それでも33分、愛媛ゴール左30mのフリーキック、決まらなかったが、千葉がゴールライン際までえぐっての折り返し、萬代がダイビングヘッドであわせるが、DFに寄せられる。

その後も愛媛ゴール前まで持ち込むのだが、前が空いても、なかなか打とうせず、フリーのシュートはなぜかホームランばかりとなる。際どい飛び込みはキーパーの好セーブに阻まれ、ネットを揺らせない。右サイドでフリーでいる中田をセンターバック陣が見ようとしない、首を回さないのも焦っているためか。中田も守備を意識し過ぎてか、アーリークロスばかりで、えぐりとかシュートがないのがもったいない。ベガルタは、相手に詰められる分、スルーとかヒールなどの不確実なプレーでうまくかわそうとする選手が多いのだが、これが裏目。愛媛のカウンターの餌食となる。相手の決定力不足に助けられて追加点はなかったが、愛媛の選手が前がかりのベガルタの背後のスペースをうまく使うので、ベガルタの選手を疲弊させられた。

43分、最後に決定的なチャンスが来た。43分、前に上がっていた岡山が放り込みにうまく頭で合わあせる、しかし惜しくもバー。さらに、中田がエリア内まで持ち込んだボールを、ライン際からタイミングを図って岡山が折り返し、ロペスがなだれこむが、キーパーに守られる。ロスタイムは3分。愛媛ゴール前でボールを回すものの、シュートまでいけず、そのまま試合終了。シュートは圧倒的に打っていたのに、得点の匂いがしてこないのが不思議な感じだった。ブーイングもあったが、コールを続けるサポもいた。どちらも求めるものはひとつ。頭を上げて次に備えるだけ。


それにしても、動きを研究されて、今の中島のコンデションではワントップは厳しすぎる感じだ。ロペスも今日は動きがよくなかった。相手ライン上でタメをつくる選手が不在で、当てたパスをことごとくカットされ、カウンターで脅かされるために、守備に戻る梁や関口などが疲弊、シュートのコントロールを失う。それでも、なぜか流れが悪くなっても、時計を見ての選手交代。劣勢の時、ときどき見られる逡巡がベンチにも出てしまった。つんざめくスタジアムで、声を枯らして指示を出しても聞こえないので、早めの交代で態勢を立て直すサインとして欲しかった。

京都が東京Vに敗れ、勝ち点で並ぶチャンスだっただけに、勝利が欲しかった。こぼれたみかんジュースを嘆いてもしょうがないし、いつまでも引きずっていても意味はないが、問題点のチェックはして欲しい。次に備えるために。急に新しいことはできないが、時計ではなく、流れを見てフレッシュな選手に代えるとか、次で勝ち点3を得るために、うまくいった時のことを思い起こしてほしいもの。流れの悪いとき、劣勢の時こそ、果敢なプレー、果敢な采配をしてもらいたいと思う。4位になったが、勝ち点3の中に3チーム。2位の間隔が狭まったままと考えれば、まず一勝、そして東京V、京都との直接対決を勝っていくことで、2位の目は十分ある。

シュート数:24-6、CK:7-1、FK:15-12  得点:(愛媛)内村PK  警告:木谷 (愛媛)近藤、青野=退場、星野、関根 主審:山西博文