07節対鳥栖3-0で3連勝。磯崎、菅井、ロペス。

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2006年4月5日(水) 19:00 ベガルタ仙台3-0サガン鳥栖 ユアスタ仙台



ボルジェス

チアゴ  ロペス
  
熊林 千葉 梁
(渡辺)    
磯崎 白井 木谷 菅井
      
高桑
サブは萩原、渡辺、中田、金子、中島。
互いにミスが多い凡戦。それでも決定力の差は大きい。前半30分頃からペースをつかみ、44分、コーナーから磯崎がヘッドで押し込んで先制。ベガルタでの初ゴール。後半33分にはロペスからのパスをボルジェスが見事なポストプレー、これを菅井がたたきこんで、追加点。プロ初ゴール。そして、相手10人で試合終了直前、ロペスの強引な3点目のゴールで、しっかりと相手に苦手意識を刷り込んだ。

試合前から降っていた小雨が風で巻いてくる。ピッチはスリッピー。気温3度、冬のような寒さの平日にかかわらず11,413人。しかしもっと告知をすればもっと入ったのでは。若干試合内容も、お寒いところもあったが、色んな得点パターンを見れて、最後はしっかり凱歌を歌って帰れたのだから、元は取れたと思う。

試合開始5分までは一進一退。互いにゆっくりボールを回す。鳥栖のフリーキック枠外。10分、梁から菅井へ、上がった菅井がシュート、はじかれてコーナー。今日、この二人が生き生きしているのが目立った。しかし、その後は次第に鳥栖がボールキープ。中盤でワンタッチプレーでプレスをかわしてくる。しかし単発。ゴール近くでファールが多いベガルタ。16分、ベガルタゴールやや左で、鳥栖のフリーキック、壁越しでサイドネット。危ない。その後もフリーキックなどで、ベガルタ陣内でプレーする鳥栖。しかし、キックの精度いまいちに加え、ベガルタもセンターバックに加え、千葉らが読みよく粘り強く囲み、決定機は作らせない。鳥栖の狙いのサイドチェンジのロングボールは、ミスが目立ち、緊迫感がなくなる。ベガルタの攻撃も単発で囲まれては、展開少なく、ここまではシュートも打てない。

28分、ベガルタがようやくカウンター、ロペスからチアゴとつながるが、シュートできず。直後、今度は菅井が上がり相手エリア内まで侵入するが、シュートできず。ついでチアゴのコーナーキックはいい感じで巻いてきたが、あわせられず。しかし、ベガルタのペースにはなってきた。32分にも鳥栖ゴール前でボールをつなぐがシュートしきれず、逆にカウンターを喰らうが、鳥栖のミドルシュートは枠外。35分、ロペスから菅井のパスが通り、シュート、コーナー。決められず。40分、鳥栖にワンツーでゴール前で回されるが、シュートは高桑が弾き、コーナー。今度はベガルタがカウンター、ボルジェスが絶妙のサイドチェンジでフリーのチアゴにパスを通すが、キーパーとの1対1、足に当てられゴールならず。決定機逃す。

しかしカウンター応酬を先に制したのはベガルタ。43分、ゴール右30mのフリーキックからつかんだ、コーナーのチャンス。梁の蹴った左コーナーに、ロペスの陰にいた磯崎が"顔"でたたきつけて(本人談)ベガルタでの初ゴール、眠気を吹き飛ばす。これで元気のでたイソザーキの動きが、その後見違えるようによくなる。いい時間帯で先制、相手にダメージを与え、いいムードで前半終了。 

後半。雨は上がらず。メンバー同じ。開始早々、スローインから、ボルジェスがDFを背負いながらの強引なシュート。ヒットせずキーパー。しかし攻撃ムードを作り出す。5分、中央出のフリーキックから磯崎がえぐって、折り返し、しかし決まらず。その後、鳥栖がプレスを強め、ボールを取りにくる。10分、最大のピンチ、ゴール前でボールを回され、いいタイミングでシュート打たれるが、ポスト。しかし、この後から疲れが出たのか、鳥栖の動きが鈍り、ミスが多くなる。前半とは逆にファールでしか、ベガルタの勢いをとめられない。パスミスを拾って攻めるベガルタ。しかし、シュートまで手数かかりすぎ。15分を過ぎるとロペス疲れたか、運動量が極端に落ちる。しかし21分には、熊林の縦1本にロペス抜け出してのダイビングヘッド、ネットを揺らすが、オフサイド。

25分、鳥栖に連続コーナー3本を与えるが、危なげなく抑える。27分、今日2本目、ボルジェスからチアゴへのパスが通り、フリーのチャンスもオフサイド。そして31分、鳥栖が後ろから蹴り、ファール、一発退場で10人。このフリーキックから、素早くロペスが一人かわして強いパス。前線のボルジェスの足元に、どんぴしゃパスを通すと、ボルがDF一人を押さえ込んで見事なポストプレーでパス、上がってきた菅井がフリーで、インサイドキックで強烈にたたきこんで、ゴール!菅井のプロ初ゴールで2点目。パワープレーですぐ追加点を取ったことで楽になった。しかし、その後鳥栖も捨て身で前がかとなる。しかし新居を完全に封じ込め、囲い込んで守る。やや引き気味のベガルタ。相手のボールをカットしてのカウンターをたびたび仕掛ける。39分、相手ボールを奪ってボルジェスのシュート、ヒットせず。雨は40分過ぎに雪に変わった。

41分、高桑遅延行為とられイエロー。42分、相手のパスミスをついてブラジルトリオで相手ゴール前でボールを回し、どフリーでロペスのシュート、ホームラン。43分、熊林に代え、渡辺広大入る。今日もなにげに3バックの実戦テスト。そしてロスタイム、相手ボールを奪ってロペスが持ち込み、エリア内でDFを呼び込んで、スライディングしてくるところ強引に飛び越え、最後はキーパーの股間を抜くシュート。相手にダメージを与える3点目のダメ押し点。そのまま試合終了。

ロペス強引going。今日のロペスは、今までの試合で最も出来が悪かった。それでも全得点にからんでる。100パーの状態だったらハット決めていただろう。今日は正直、2点取ったところで、代えてもと思った。きっと苦言好きの人たちの餌食となるなるだろうとも。しかし、しかしである。では、代わりに出た選手が、ここ一番でボルジェスにかっちりパスを通すことができ、自分ひとりでもDFをぶっち切って点を取れるか、というとそれも疑問がある。いくら守備に貢献し、美しいパス回しに寄与してもフィニッシュを決められない、いいパスが出せないでは。。。逆に言うと、控えメンバーはそこを乗り越えて監督にアピールして欲しいと思う。ロペスの方は、まだまだコンディションを上げられると思う。

それよりも収穫は、ボルジェスおとりでの菅井のシュートが出たこと、湿っていた磯崎に待望のゴールが出て、かなりいい感じになってきたことである。梁の動きも迷いが減ってきた。特に菅井だけはロペスからパスを貰えていた。まだまだぎくしゃく攻撃ではあるが、守備は安定している。チアゴ、ロペスがもっと左右に振って、日本人選手が自信を深めれば、チーム全体がさらによくなるはずである。


シュート数:9-11、CK:7-9、FK:18-21 得点:磯崎敬太、菅井直樹、ロペス 警告:高桑 (相手)飯尾 主審:早川一行