40節対草津1-0 苦戦を救う中田の粘り、千葉直樹初ゴール

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2005年11月13日(日)13:30 ベガルタ仙台1-0ザスパ草津 仙台



 バロン シュウェンク
        (関口)
 財前    大柴
(梁)       
熊谷 シルビ
(千葉)    
村上 根引 木谷 中田

  高桑
菅井が累積出場停止で熊谷ボランチ。

サブは萩原、渡辺、清水、千葉、梁、関口。
運動量豊富で、早い出足の草津のサッカーに翻弄され大苦戦。

晩秋の仙台スタジアム。雲間から陽の光は差し込むのだが、次第に秋特有の濃いグレーの雲が空を覆い、寒さを感じさせる。前節"ホーム"山形戦の勝利を受けての超満員を期待したが、17315人。しかし来てくれた人にはハラハラドキドキと勝利のおみやげがついた。

 試合は開始から鋭い出足の草津ペース。2分早くも、ベガルタサイドでコーナー、しかしファールで助かる。 その後も草津のボールへの早い寄せに対して対応できず、相手ペースが5分ごろまで続く。6分、ようやくベガルタもカウンター、財前からシュ、シルビーニョから裏への大柴へのパスなど、前線を走らせるが、シュートまでいけない。8分、シルビからバロンに通って最初のチャンス、ヘッドもオフサイド。しかし、その後も、こぼれ球に行かないベガルタに対して、早い寄せと、サイド、2列目の動き出しでボールを奪う草津。カウンターからはワンタッチで左右に展開、ベガルタは防戦一方。
16分、中田のクロスがファーの大柴に合って、頭から飛び込むがDFに絡まれ、コーナー。ようやくベガルタにも流れが来るかと思われたが、逆に20分、草津が左サイドをえぐり、クロスからフリーでヘッドを許す。が、枠外で助かる。

23分、シュのDFと競り合いながらのシュートは枠外。25分、ゴールやや左30mの草津のフリーキック、枠内をとらえるが、高桑キャッチ。30分には、草津がカウンターから中央突破、フリーでシュート打たれるが、高桑正面。草津がワンタッチプレーと走りこみで、簡単にシュートまで持っていくのに対し、ベガルタは細かくパスをつなぎ過ぎて、シュートのタイミングが遅れ、囲まれてしまう。中盤、中央で誰がルーズボールに競りにいくのか、誰もいかない。35分、木谷からのロングフィード、惜しくも財前に届かず。

36分、大柴の足技からバロンとワンツー、最後はクロスをシュにあわせるが、DFに寄せられる。40分、左サイドからのシュのミドルシュート、キーパー弾くが、ファーに誰もつめておらず、つながらない。44分には、シルビからバロンのヘッド、熊谷からシュのヘッド、キーパー正面。草津のカウンターにややビビリながらも、ようやくベガルタの流れになってきたところで、前半終了。

後半。ベガルタもプレスを強め、開始から攻撃を仕掛ける。4分、シュのシュートをキーパー弾き、コーナー。 こぼれシルビからバロンのヘッドも枠外。5分、ベガルタがカウンター、大柴から中田とつながり、いいクロスが上がったが、キーパー。この後、互いにボールを取り合う膠着状態。13分、バロンから左大柴に振り、最後は財前のシュート、ヒットせず。15分、左サイド村上が重戦車プレー、からみつく草津の選手をひとり、ふたりと引き摺りながら前線へ、ファールを受けても(流し)もろともせず、ライン際を上がり、相手陣内に攻め込む。

15分、熊谷に代え、千葉、財前に代え梁が入る2枚替え。16分、左サイドでのベガルタのフリーキックは、直接キーパー。20分、木谷が中途半端なパスをカットされ、攻め込まれるひやりとするプレー、イケマ セン。このあたりから、攻守が激しく入れ替わる。草津の運動量も落ちない。25分、シュウェンクに代え、関口はいる。早速、相手エリアで粘ってフリーキックをゲット。相手ゴール前で梁、大柴、バロンを回すが、シュート打てず。

攻めきれず、残り時間も少なくなってきて、ドローの予感も出てきた32分、中央大柴から出た、右サイドへのど厳しいパスに、持ち前のスピードで追いついた中田が、相手DFに絡みついてコーナーゲット。このコーナーキックに、ニアに飛びこんだ千葉直樹が、カーブのかかった鮮かなヘッドを決めて先制。アシストはコーナーを蹴ったシルビーニョかもしれないが、その前の中田も「ダブルアシスト」と呼んでいいプレー。それにひさしぶりの場内一体「仙台レッツゴー」パワーも加わって。千葉、今季初ゴール。

しかし、得点した直後にピンチ。ゴール中央で根引がイエロー、25mのフリーキックを与えるが、相手キックは枠外。その後もベガルタが押し気味に進めるが、1点で守りに入ったのか、関口が相手エリア内で勝負せず、味方を待つ。そういう指示だったのか?もったいない。もう1点取りに行く時間。40分には、前がかりの相手からカウンターを取り、中田から関口へのスルーパス、キーパーと交錯しながらのシュートは、惜しくも外れるが、コーナーゲット。43分からロスタイムにかけては、ミドルレンジから、木谷、梁がミドル打つが枠に行かない。最後はカウンターからシルビからバロンへのパスが通り、シュート打つも決まらず。追加点はならなかった。


 「難しい」試合を、難しくして苦戦した。相手プレスに受身になると、なかなか攻勢にいけない。手堅く行こうとするせいか、シュートまでに手間かけ過ぎの悪い癖も出た。しかし、村上、中田の両サイドの粘りあるプレー、相変わらずスペースを埋める大柴の献身プレーなどで、なんとか完封はできた。湘南戦も相手のスピードに受身にならず、勝負して貰いたい。


シュート数:12-9、CK:5-4、FK:23-22 得点:千葉直樹  警告:根引 (相手)小久保、チカ 主審:岡田正義