皇后杯:準決勝、ベガルタ仙台レディース0-2INAC神戸、隙突かれる

第37回皇后杯 準決勝 12月23日(水・祝)11時 ベガルタ仙台レディース0-2INAC神戸 等々力陸上



井上  有町
   (小野)
中野   嘉数
    (安本)
川村 田原
  (浜田)
井手上 千葉 山本 坂井
    
ブリトニー

サブは、武仲、高橋奈々、安本、小野。神戸は、高瀬、大野、川澄がFW、澤、鮫島、近賀、海堀がスタメン。

19日の準々決勝PK戦で、浦和Lを振り切ってから中3日、等々力で、INAC神戸と準決勝。

前半から、川村やGKブリトニーに対しても厳しく寄せて、ベガルタの速攻封じにきた神戸に対して、ベガルタもカウンターから、決定機を作ったが、ゴール割れず。40分にコーナーから大野にフリーで決められ、余裕を持たれる。後半16分にも、左サイドを突かれ、中島に決められると、あとは時間を使われた。

攻撃力は互角のものがあっただけに、これまでの怪我人多発が残念。タイトルまで確実に近づいてはいるが、まだもう一歩。来季に再チャレンジ。

以下、簡単に。
ベガルタ仙台レディースのホーム扱いの試合。サポも500人150人くらい?TVからは、ベガサポのチャントばかりが聞こえる。神戸は30人?

前半。
立ち上がりから神戸の寄せが速い。ベガルタもパスカットからのカウンターを狙う。2分中島のシュート、枠外。5分、川村の攻撃参加もシュート至らず。7分、右コーナーのチャンス。中野からのショート・コーナー、こぼれ球を有町が中央からシュートも、バーの上。10分には、井上が斜めに走り込んで、クロス。左コーナーを得る。中野がまたショート・コーナーとするが、味方と息が合わず。上がっているのか。

12分、神戸伊藤のシュート、枠外。14分フリーキックからクロスで攻めるがクリアされる。16分、澤からボール奪っての攻撃もシュート至らず。その後ボールの奪い合いが続く。19分、右の坂井からのアーリークロスが、ファーの中野にぴったり合うが、走り込みながらのトラップが少し流れ、シュートはブロックされる。しかし、いい攻撃。

21分には、パスカットから井上、中野とつなぎ、折り返しから、川村がシュート、枠外。25分、神戸陣内でパスカットされ、そのままカウンターで中央を走られる。二人にフリーになられるが、坂井が良く戻り、何とかブロック、コーナーに逃げる。コーナーもしのぐ。その後、一進一退。

37分、ベガルタが相手ゴール前でボールを回し、最後は川村のシュート、枠内をとらえるが、神戸のGK海堀のファインセーブで弾き出される。惜しい。これでコーナーを得る。決まらず。直後、神戸の速攻、コーナーを与える。40分、ベガルタの左のコーナーから、高瀬にヘッドでつながれ、ボールウォッチャーになったところを、中央でフリーだった大野にヘッドで決められ、先制許す。一瞬の隙を逃さない神戸。互角の展開だっただけに、やや沈むベガルタ。

42分にも、神戸に攻め込まれ、クロスからシュートされるがハンドで終了。前半は1点リードされて終了。

後半。
開始早々、詰められるがクリア。4分、カウンターから中野のシュート、キーパー。6分、中野から裏へパス、コーナーを得る。これは守られる。10分、中央の川村から右サイド坂井へのロングパス、もう一歩。12分、神戸のコーナーキック、これはクリア。ベガルタ、足がもつれる選手など、疲れが見える。そして16分、ベガルタ左サイドを川澄に突かれ、二人食いついたところを、裏に走りこんだ中島にフリーで決められ、2点目を失う。相手にとっていい時間帯で、追加点を許してしまった。

キープ的に試合をすすめる神戸に対し、ボールを取れないベガルタ。19分、有町に代え小野を入れる。さらに21分、嘉数に代え安本を入れる。余裕を持った神戸にいなされ、走らされるベガルタだが、なんとか食らいつく。24分、中野のいいクロス、ファーから飛び込むがクリアされる。29分、ボランチの中原に代えFWの浜田投入。小野がボランチに回る。しかし、なかなかボールを前に運べない。

31分、シュートの無いベガルタ、井手上が思い切ってロングシュート、枠外。33分、神戸のカウンター、中央を上がられるが、ベガルタの選手は追いつけない。そこに、途中投入の安本が、左サイドから猛然と戻り、なんとかクリア。34分、神戸は大野に代え増矢を入れる。神戸、クロスから中島のシュート、キーパー。35分、神戸、高瀬に代え京川を入れる。

41分、ベガルタのコーナー。クリアされる。終盤になると、神戸のワンタッチのパス回しに、ついていけなくなる、終盤はチャンスを作れず。結局0-2で敗戦。今年の皇后杯は、ベスト4で終了。

前半のチャンスで決め切れず、試合開始から、厳しいチャージの前に走らされてスタミナを奪われ、こちらの長所である走力を出し切れなかった。押しこまれた左サイドの交代ができればよかったのだが、怪我人相次ぎ、攻撃面の交代投入も必要で、最後に力尽きた。

しかし、スピードや多彩な攻撃、高さを持つベガルタは、守備の経験値を上げれば、必ず来季は、タイトルが狙えるはず。この悔しさを忘れず、高みを目指して行きたい。今年は確かに前進した、ベガルタ仙台レディース。もっと、光を。


シュート数:10-10、CK:6-6、FK:12-3 得点:(神戸)大野、中島 警告:なし 主審:今泉奈美 入場:5,506人

(追記)尚、ベガルタ仙台レディースは、皇后杯でフェアプレー賞受賞