WE05節:マイナビ仙台レディース2-1ノジマステラ、船木の2ゴールで逆転勝ち

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WEリーグ2022-2023 05節 12月3日(土)14:03 マイナビ仙台レディース 2-1 ノジマステラ神奈川相模原 相模原ギオンスタジアム


後藤 宮澤
(ブラトヴィッチ)
茨木    矢形
(松永)     
中島  佐藤楓

万屋 高平 市瀬 國武
(船木)     
松本

サブは、齊藤、松永、船木、西野、猪瀬、ブラトヴィッチ。隅田は欠場。

ノジマステラは、GK久野、DF伊東、大賀、畑中、平野、M石田、松原、杉田、FW松本茉奈加、南野、藤原。浜田遥、佐々木美和、笹井(2種)はベンチスタート。

前節、隅田の負傷退場もあってか、大宮Vに0-4と大敗を喫した、マイナビ仙台レディース。

今節は、走り捲るサッカーの、ノジマステラ神奈川相模原と、アウエーで対戦。

隅田は欠場で、ボランチに佐藤楓。まら、MFに茨木を入れたり、市瀬を右サイドバックにしたり、FWに後藤をスタメンで起用するなど、メンバーやポジションを変えてきたスタメン。

試合は、前半、ノジマステラの厳しい寄せと、速い攻撃に苦しんだが、相手のシュートミスにも助けられ、なんとかしのぐ。

後半、ブラトヴィッチ、船木を投入。

後半早々にクリアミスから失点したものの、3バックから4バック、片サイドに集結など、流動的なポジション取りでプレスをかわし、反撃。

徐々に船木の動き出しや、相手の疲れに乗じた、早い展開でペースを掴むと、15分、その船木が、こぼれ球を押し込んで同点。

さらに23分、カウンターからつなぎ、ブラトヴィッチのスルーパスに、またも船木が抜け出して勝ち越しゴール。

その後も、引くのではなく、守備陣の攻撃参加など、攻撃の姿勢を保って、勝ち切った。

前節の反省から、受け手も速めのポジションを取り、カウンターからフリーでの抜け出しなど、積極性が戻ってきて、失点しても逆転する粘りも見せた。

ただ、まだボール際での押し合いでは、押されてボールを失ったり、トラップが大きくなった瞬間に、ボールを奪われるといったシーンが多く見られ、プレッシャーを受けた中でのプレーには、改善の余地がありそう。

また、期待の矢形は90分走れるまでに上がってきたものの、好調時の切れにはあと一歩。無理は禁物だが、確実に上げていって欲しい。

10本のコーナーのチャンスがあったが、シュートに至ったのが少ないのも、もったいなかった。

一方、コンディションが上がった船木が、裏抜けや球際で負けずに、2ゴール。

後半から、船木と共に出場のスラッキー(ブラトヴィッチ)の、キーパー前の詰めや、タイミングのいいスルーパスが、その2得点を演出するなど、FW陣の復調は明るい材料。

隅田不在が、いつまでか分からないが、佐藤楓のボランチ、茨木、宮澤のカバーリングなど、チーム一丸で、凌いだ。

課題を修正しながら、今後とも、アグレッシブな攻守、チーム一丸で勝ち続けて欲しい。


前半

平野対策か、マイナビ仙台Lは、ボランチに回した佐藤楓の代わりの右SBに市瀬、CBに國武、高平、左SBに万屋という布陣。

左MFでスタメンの茨木は、一応左だが、右サイドに寄ったり、中央に詰めたりと、主に守備の面で、宮澤、中島と共に、自由に動いてた感じ。

前半は、前節よりはボールへの寄せが改善したが、それ以上に、ノジマステラのボールへの囲みが早く、球際でかなり奪われ、サイドからのクロスをしのいでも、セカンドボールを拾われた。

守備に追われて、クロスや、コーナーからのつなぎで、次々シュートを打たれた。ただノジマステラのフリーシュートの精度も低く、救われた。

9分、ようやくマイナビ仙台Lが、ボールをつなぎ、最後は矢形のクロスも合わず。

13分、楓のトラップミスを奪われ、南野にフリーでシュートを打たれるが、GK松本正面。

14分、茨木から宮澤、横パスに中島がシュート、ブロックされるが、左コーナーを得る。中島のキックに、ファーの高平が頭で狙うが、サイドネット。

このあたりから、マイナビ仙台Lも攻撃のリズムをつかむ。ただ、ラストパスがもう一つ合わず、シュートは無し。

27分、ノジマステラがボールを回し、左からのクロスにヘッドを合わされるが、枠外。

その後のカウンター、宮澤がドリブルで抜け出し、ペナ内まで侵入。しかしシュートは打たず、パス出し。矢形後藤とシュートを打つが、戻られてブロックに会う。

その後、左コーナーから後藤がヘッドもヒットせず。

34分、マイナビ仙台Lの右サイドライン際35mでノジマステラのフリーキック。杉田のキック、こぼれをつながれ、最後は伊東がフリーで左足シュート、枠外。危なかった。

38分にはマイボールを奪われたところ、宮澤が戻ってカバー。

44分、カウンター、万屋のパスを受けた宮澤が、ドリブル侵入からのおり返し、これで左コーナー。2本連続も合わず。

結局、前半は徐々に盛り返す展開も、決定機はノジマステラに多く、記録上、シュート5本を打たれたのに対し、マイナビ仙台Lは1本に留まった。


後半
マイナビ仙台Lは、万屋に代え船木、後藤に代えスラッキーを入れ、一応3-5-2か。また矢形は左、茨木は右に回るが、ポジションチェンジやDF陣の上がりもあり、かなり流動的。

ノジマステラも、松本茉奈加に代え、2種登録の高校生笹井を、マイナビ仙台Lの左に入れる。

⚽後半開始早々2分、ノジマステラ伊東が左からのクロス、キーパー前で、杉田が蹴りあげたボールが高く上がるところ、國武が一瞬見失い、落下点に素早く笹井に入り込まれ、ダイレクトで蹴り込まれ、先制を許し0-1

簡単にクリアするだろうと思ったのか、笹井の動きにだれもついていってなかった。

しかし、この日のマイナビ仙台Lは、ずるずるとは行かなかった。その後は打ち合いなる。

3分には、宮澤から矢形へのスルーパス。これはオフサイド。

7分、ノジマステラのカウンターから杉田のシュート、これは枠外。

12分、ノジマステラが左奥35mのフリーキック。松原のヘッドは枠内も、GK松本がワンハンドクリアで掻き出す。これが流れを変えた。

ノジマステラのコーナーを防ぐと、13分、カウンターから、宮澤、スラッキー、スルーパスに船木がシュート、枠外。

⚽そして15分、左サイド中島がうまく反転、宮澤につなぐと、宮澤がドリブルでペナ内をえぐり、キーパー前の横パス。スラッキーが飛びこんで、キーパー弾くところ、後ろから詰めていた船木が、無人のゴールに、左足で押し込んで1-1、同点とする。

その後は、勢いづいたマイナビ仙台Lが、素早いボール回しで、ノジマステラのプレスをかわし、攻勢。

船木のミドル、宮澤の抜け出しなどチャンスを作る。

28分、ノジマステラはDFの伊東に代え、MFの井上を入れる。

32分、マイナビ仙台Lは、茨木に代え松永を入れる。

⚽直後の33分、左の矢形からパスを受けたスラッキーが絶妙のタイミングでスルーパス。DFの間を走り抜けた船木がフリー。
右から松永もフリーで上がって来たことで、キーパーを迷わせ、船木が浮き球シュート、これが決まって2-1と逆転。

船木は3得点で、チーム内トップ。

その後は、疲れの見えるノジマステラが、流動的なポジションのマイナビ仙台Lの前に、前半のようなプレスができず、マイナビ仙台Lのペースで試合が進む。

船木からのパスに矢形が裏を取ったり、矢形のパスに中島がペナ内侵入からシュート、高平が上がってクロスなど、多彩な攻撃が復活。ただ、シュートはブロックされる。

40分、攻撃が停滞したノジマステラは、FW南野に代わり浜田遥、FW藤原に代え佐々木美和と、元ベガルタ仙台レディースの選手を投入。浜田の高さを活かす攻撃もつながらない。

43分、CB國武が上がって中島へパス。中島からスラッキーへのパスは通らず。

44分、マイナビ仙台Lの左サイドから、ノジマステラのスローイン。これを井上がニアからシュート、ポスト!後半で最も危なかった場面だが、GK松本もニアを締めていた。

追加時間は4分。
マイナビ仙台Lは、守りに入らず、追加点を狙う姿勢。1分、船木からのパスに松永が侵入、最後は中島がシュートを狙うが、ブロックに会う。

3分、ノジマステラ浜田が危険なプレーでイエロー。自陣からのフリーキックに、矢形が上がっていく。さらに宮沢がキープ。

試合はそのまま2-1で終了。逆転勝ちで、連敗は阻止。

一試合少ない浦和Lと勝ち点12で並び、暫定2位。


シュート数: 4-10 CK:10-3 FK: 11-17  得点:船木里奈2 (ノジマ)笹井一愛   警告:(ノジマ)浜田 主審:千葉恵美  入場:1,183人