加見成司著『聖和の流儀 』を読む

ベガルタ仙台の人事が気になる、今日この頃ですが、年末からサッカー高校選手権が始まりますw

そこで、先日発売になった、聖和学園高男子サッカー部の加見成司監督の本、『聖和の流儀 』を読んでみました。構成は、ベガサポお馴染み小林健志さん。



聖和といえば、ドリブルにこだわり、2015年の選手権で、元祖セクシー・フットボールの野洲高校から、7点を上げる大勝で、注目を集めた高校。

仙台大学出身で、名古屋グランパスにも在籍経歴のある監督は、これまでのサッカー人生を深く見つめて、新しい指導方法を導入していきます。

確かに、この本のコピーにも、その育成術を云々とあり、指導者層の関心を引く感じになっていますが、内容的には、細かいテクニックというより、基本となる考え方を、繰り返し述べられています。

つまり、自分で局面を打開し、ひとりだけでなく、二人三人とかわすドリブルにこだわる事により、自分で考え、自分から練習するという、自立的な選手、自立的な人間を育てたい、ということ。

そのためには、選手がいかに多くボール触ってきたか、にこだわるそうです。具体的な練習メニューも、ちょっとだけ載っていますが、それは本書を見て下さいw

監督自身も受けてきた、これまで一般的な、指導者盲従、言われてやるサッカーから、これからは、自分で考え、自分で決断し、行動する選手を目指してほしいという、強い願い。

そして自立的な選手を育てるには、指導者もまた、深く選手を観察し、懐深く見守るという、自身の変革も必要になります。

また、重要なのは、自由と放縦は異なるということ。無闇な放任ではなく、責任を持たせるということ。

いろいろ批判もある、ドリブル重視の聖和サッカーですが、多分、監督のこだわりとしては、ドリブルは、その端緒・手段にすぎず、今後、さらに自立的な選手が多く育ったら、様々なサッカーのやり方も、混ぜていくのでは、というのが私の予想です。

この本を一読すれば、高校の指導者だけでなく、さまざまなカテゴリーの指導者、指導者を目指す人、そしてあらゆるカテゴリーの選手も、違った目線を知ることができ、これからのサッカー人生が、豊かさを増すと思います。

【目次】
1 聖和スタイルの根源
2 ドリブルへの揺るぎない信念
3 相手をとことん騙して1対1を制す
4 創造性は自立心から生まれる
5 試合はあくまでも「試し合い」
6 指導者自身が力まないコーチング
7 チャレンジを見守り人間性を伸ばす
8 成功者に共通する"自立"の重要性
9 聖和の未来

⇒『聖和の流儀