2023 J2 15節 5月13日(土)14時02分 ベガルタ仙台 2-1 モンテディオ山形 ユアスタ仙台
氣田 山田
(梁) (中山)
相良 郷家
(中島) (フォギ)
鎌田 エヴェルトン
内田 菅田 小出 真瀬
(秋山)
林
シン真瀬が躍動、鎌田奮闘、気田・中島ゴールに、梁が抑え
サブは、小畑、若狭、秋山、梁、フォギーニョ、中島、中山。
真瀬が久々のスタメン。キムテヒョンは欠場、
山形は、GK後藤、DF山田、熊本、西村、小野、MF藤田、田中渉、南、FW、イサカゼイン、チアゴアウベス、加藤大樹。後藤、藤本、國分、横山はベンチスタート。
ここ数年、ホームで気持ちのいい勝利に恵まれていなかった、ベガルタファン・サポーターにとって待望の勝利が、この苦しい状況で飛び出した。
しかも試合はみちのくダービー。山形サポも2,000人が来襲して、観客は5月3日に続き、15,000人超。
前節、水戸に苦杯した後、遠藤のコラム、試合前にはフォギーニョの檄(広報カメラより)もあり、舞台は整っていた。
内容としては、互角に近い試合。ただ、立ち上がりからリズムを掴んだベガルタ、前半氣田のゴールで先制。
後半かなり攻められ、一度は追いつかれたが、スタジアムの熱烈応援の中、最後のロスタイムに、怒涛の連続攻撃を見せたベガルタが、AT6分、中島の決勝点で2-1の勝利。
単に気迫で勝ち切ったというだけでなく、球際への厳しいプレスから、攻撃時にテンポよくつなげた。
真瀬や内田の向上、鎌田のさらなる躍動、氣田の自由に動く新スタイル、エヴェルトン起点量産、氣田、中島の久々の得点など、今後につながる内容が、多々あった。
勿論、リスクを取って攻めているだけに、攻守の切り替え、寄せの距離間など誤るとピンチになる。
修正ポイントも少なくないが、ここから吹っ切って、強い気持ちで反転攻勢をかけて貰いたいと思う。
すぐに水曜にアウエーで熊本戦、日曜に大宮戦。
共に、スピードある攻撃もある相手。慌てずに、ボール際の厳しさを維持、ボールも走らせ、先手必勝で、勝利を。
以下、概略。
ベガルタは、8試合ぶりに真瀬が右SBでスタメン、左SBにも内田が久しぶりの4-4-2。山形は4-3-3か。
前半。
ベガルタは、コンパクトな布陣から、前から激しくボールを奪い、特に右サイドの真瀬が、気田や郷家を絡みながら、鋭く裏を抉る。
真瀬のドリブルからのクロスの精度も良く、守備でも2度追い、3度追いとしつこいプレーで、まるで別人のよう(これが本領か)。試合終盤まで、鬼気迫まる活躍で、チームを勢いづけた。
左サイドでは、山形の攻撃の核となるイサカゼインと、内田がバトル。お互いにかわして攻め合う。イサカは、内田がかなり消耗させた。
さらには、エヴェルトン、鎌田のボランチ陣と、両サイドとの距離感が良く、サイドが詰められれても、ボランチ陣に渡し、リターンや逆サイドへの展開で再び前進と、リズム良く攻撃を展開。
また、氣田は、トップ下ながら、左右上下と自由に漂って、攻撃のつなぎ、守備のフォローで数的有利を作る。
10分、ベガルタの右コーナー、鎌田のキックを、中央でヴェルトンが頭で落とし、前の氣田がゴール、かと思われたが、わずかにオフサイド。
12分、山形が、ベガルタの左サイドで、田中渉がエヴェルトンをかわして、カットインシュート、ゴールポスト!
危なく、恩返し弾を食らう所だった。いまや山形の攻撃の中心として逞しく成長した渉選手。ベガルタ以外の試合で大暴れして欲しいw
その後は、内田とイサカゼインのバトルで、内田が勝って、相良と共に左サイドから攻めたりするが、シュートは決まらず。山形のカウンターも抑える。
⚽32分、鎌田が左からチャージして、郷家も絡めてボールを奪い、えぐっての折り返し。ゴール前、いい位置取りの氣田が、ゴール隅に蹴り込んで、先制、1-0。
その後は、ベガルタは、カウンターや、縦のスルーパスでチャンスはあったが、シュートまで行けず。
山形は、36分、イサカゼインが左サイドの裏をえぐり、ニアへクロス、チアゴアウベスがバックヒールで流しこもうとするが、ここは林。
さらに前半AT3分には、山形の左コーナーから、熊本にヘッドで合わせられるが、寄せてなんとか枠外。
前半は、山形がシュート7本、ベガルタは2本だったが、1-0とリードして終了。
後半。
山形、DF山田に代わり小西が入る。
早速、開始早々に、小西からパスを受けたチアゴが切り返し連続でキープ、最後はイサカゼインが抜け出しシュートもサイドネット。
4分、山形、田中渉が、ドリブルで自陣からキープして、するすると上がるが、ファールで終了。
12分、ベガルタ、氣田の縦パスから山田キープ、上がった内田が仕掛けるが、倒される。
13分山形西村にイエロー。
ベガルタ、ペナ左横でフリーキックを得るが、決まらず。
14分、右サイドで郷家が粘り、氣田がためてスルーパス。裏を上がってきた真瀬がえぐってのクロスも、中央打てず。
17分、山形、FW加藤に代わり、藤本が入りワントップ。FWイサカゼインに代わりMF横山が入る。横山はベガルタの左へ。チアゴアウベスは右へ。
21分、ベガルタがつないで、最後は鎌田のクロスに郷家がヘッド、キーパー。
23分、左の郷家から真瀬へ。真瀬が上がってクロス、こぼれをエヴェルトンがミドルシュート、バーの上。
26分、山形、田中渉に代わり國分が入る。
28分、ベガルタ、山田に代わ中山、足が攣った内田に代わり、秋山が入る。
33分、ベガルタ左MF相良に代わり中島、右MF郷家に代わりフォギーニョ入る。
34分、山形ロングボールで、ベガルタの左サイドを藤田が走り抜け、クロスも林。
このあたりから山形が、ベガルタの左サイドを徹底的に突いて来る。
37分、山形CB熊本が、足故障で、野田に代わる。
氣田が右サイドでキープ、裏にパスを出すと、真瀬が上がってクロス、キーパーパンチングでクリア。
⚽40分、山形が左から横山のクロス、小西がヘッドでパス、DFの間の藤本がオーバーヘッドシュート、林触るが抑えきれず、1-1同点とされる。
勢いづく山形が連続攻撃。次々に左から横山がクロス。
42分、山形、國分にイエロー。
ベガルタの右からはロングボールでチアゴが走り込んでくるが、追いつけず、
43分、氣田に代わり梁が入り、左MFへ。中島がトップ下に。
44分、山形が右から左に展開。横山のミドルシュートは枠外。
追加時間は7分。
カウンター応酬から次第にベガルタが攻撃の圧を高める。
セカンドボールを次々拾い、ワンタッチパスでボールを動かしながら、ゴール前で、中島の連続シュート、真瀬、フォギーニョが至近距離のシュートも、決まらない。
⚽AT6分、山形の自陣スローインからボールを奪い、ヘッドでつなぎ、最後は、エヴェルトンから右の真瀬に振り、真瀬が3人をかわすドリブルで仕掛け、スペースが空いたところで、中島へ。
中島、ワントラップでシュートコースを空けた瞬間に、左足インサイドのコントロールシュート、ゴール左隅に決まりゴール!2-1、土壇場で、背番号7が、勝ち越しに成功!
セカンドボールをキープし、起点を繰り返したエヴェルトン。何度もチャレンジして、クロスやパスの精度を上げた真瀬。シュート失敗2本の後、冷静に左足で決めた中島。
偶然でなく、狙って取り切った。
そのあとベガルタは、足を使い切って、動けなくなった鎌田をトップに上げ、梁がボランチに。さらに中山も戻って全員守備体制に入る。
7分、山形もベガルタの左、横山が抜け出し、クロス。ニアに走り込んだ、藤田のバックヒールシュート、決まらず。
梁は、右サイドで山形選手を体ごと押し出して、ゴールに遠いところでスローインにさせるなど、クローザー役をこなし、逃げ切りに貢献。2-1で勝利。
後半のシュートは、ベガルタ7本、山形5本。
ベガルタの選手は、それぞれに役割を果たし、ファン・サポーターにも、気持ちのいい勝利をもたらした。
シュート数: 9-12 CK: 3-3 FK: 11-18 得点:氣田亮真、中島元彦 (山形)藤本佳希 警告:(山形)西村、國分 主審:榎本一慶 入場:15,163人