1999J2 1旬(1-9節)

節  期日   KickOff  対戦相手    スコア  会 場
1 3月14日(日) 13:00 モンテディオ山形 2-3 仙台
 開幕戦で1万人の観客。恥ずかしくない試合をしてほしかったが。蓮見、花山が先発出場。ニクソンも後半最終場面で蓮見と交代出場したが、あまり見せ場は作れなかった。


平  阿部
(瀬川)  
越後
蓮見 中島 千葉直 斎藤
(ニクソン) 
     
花山 ドゥバ 渡辺
石川
 さて、試合開始直後から、山形の早い動きについていけず、しばしばいい形を作られるが、最終ラインでかろうじて防ぐという展開。
ベガルタはDFとFWの間が開きすぎて、ボールを前線に供給することができない。また、たまにそのチャンスがあっても、今日は千葉直樹と花山のキックの精度がいまいちで、形をなかなか作れなかった。前半早々、ドゥバが肩を痛めたのも痛かった。山形は、ボールへの早い寄せ、左右への大きい展開、運動量すべて優っていた。これは次への課題としてベガルタがやらなければいけない事ばかりだ。

 得点は、前半38分、ようやく攻め形が出始めたところで、平からのセンタリングを阿部がシュート、はじくところをゴール正面にいた中島が左足できれいに決め、先制。
後半もその勢いにのってカウンターからまたも平が粘って左の阿部にセンタリング、高い阿部のジャンプからヘッドが決まって2点目。これで勝負が決まったかに思えたが....その後激しく山形に左右にゆすぶられ、裏を取られることが多くなり、立て続けに3点を失って逆転許した。阿部の態度が今日もいけない。相手に同点にされたとき、露骨に諦めの態度を見せる。これでは士気を萎えさせるばかりだ。

 あまりいいところの見えなかった今日の試合だが、中島の積極的な動きが見られたのは収穫だった。次も恐れずに動き回ってほしい。今節は札幌と川崎も敗れている。J2のチーム間差はわずかだ。次の東京戦、もう一度負けないゲームに挑戦してほしい。
2 3月21日(日) 13:00 FC東京  1-2 仙台

平    阿部
(高田)    
越後
蓮見 千葉直 斎藤
(中島) ニクソン

山路 花山 渡辺
石川
試合の勝敗以前にどうしても言わなければいけない。ゲームをコントロールできない審判がジャッジすると選手の生命に危険を及ぼす。敵味方は関係ない。ベガルタの警告が多いのはラフだったからじゃない。むしろ、後ろからのチャージや、頭部をぶつけるようなプレーを止めるべきなのに、それらを見過ごし、さほど危険のないボディコンタクトでイエローを出す。この判断の混乱が、どんなに危険なことか分かっているのだろうか。みんな生活をかけて戦っているのに。

東京の得点は、いずれも後半、ベガルタの動きが鈍り、マークがずれたところを分厚い攻めでたてつづけに入れられた。しかし、そのあとベガルタも踏ん張り、69分に千葉からのロングパスを、阿部が持ち込み、相手の股間を抜く技ありのシュートで1点返した。これは次回の対戦のとき生きてくる得点だ。その後、越後とニクソンが「イエロー」2枚目で退場、9人で戦うことになり試合終了。越後の2枚目はNHKのニュースでも明らかにファアルではない。「イエロー」は渡辺、山路、ニクソン2、越後2。これで、次節、は越後、ニクソン抜きで戦わなければならないのが痛い。

ニクソンが先発出場して、まだコンビが確立していないものの、随所で「嗅覚」を見せてくれた。厳しい場面を乗り切るには必要な選手である。
試合内容からすると、今日の点差はよくやった方といえる。もちろん勝利または引き分けがベストだが、最小得点差でかつ1点でも上げておくことが、最後に必ず効いてくるはずだ。先は長い。ベストがだめならベター、それ以下でも、ころんでもただ起きるな。

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3 3月28日(日) 13:00ヴァンフォーレ甲府 2v-1 韮崎中央
 
高田 (千葉泰)瀬川
阿部
御厨      斎藤
千葉直 蓮見(伊藤壇)

渡辺 花山 山路
(中島)     .
石川
NIFTY、ML、TVニュースよりの情報。
阿部を下がり目にして、越後の代役か。今期初の高田、瀬川のツートップ。前半22分に先制されるも、55分に瀬川の得たPKを阿部が決め、同点。ここで連敗してはいるが、得点力に自信を持ち始めているベガルタと甲府の精神的な差が出たのではないだろうか。

延長に入り、蓮見、高田に代え、伊藤壇、千葉泰を投入、これが図にあたった。延長後半、花山の右からのセンタリングを千葉泰が得意の左足でシュートし、延長Vゴール勝ち。前半での集中力切れ、たくさん貰ったイエローと課題はあるがとにかく勝ち点2ゲット!東京が新潟に敗れ、川崎は連敗、札幌は鳥栖にVゴール負けしているという。乱世はチャンスじゃー。
  4 4月4日(日) 14:00 コンサドーレ札幌 1-1 仙台
久々の観衆13500人。配布されたビブスと選手のユニホームが芝生に生えて輝いていたが、試合のほうはまだすっきりしていない。

阿部    高田
      (瀬川)
越後(千葉泰)
御厨 千葉直 斎藤
 ニクソン  (中島)

渡辺  ドゥバ 山路
石川
札幌はかつての組織力と破壊力が影をひそめ、ミスが多い内容。それに対して、ベガルタも動きこそよかったが、パスミスのオンパレードと直樹のフリーキックがほとんどヒットせず、お付き合い。前半は五分五分の0対0で終了。

後半、試合が動く。55分、ロングパスを受けた阿部がDFをかわしてシュート、こぼれるところを高田が押し込んで先制!
しかし喜んだのも束の間、5分後、守りが振り回されて、フリーの選手を作ってしまい、同点にされる。今期は、得点した直後の守りにスキができることが多い。その後、不調の斎藤に変え中島が右WBに入る。さらに高田に変え瀬川、そして85分過ぎには越後に変え千葉泰が入った。これらの交代はもう少し早くてもよかったような気がするが。

それにしても、後半投入された瀬川が、キーパーとの1対1を3回も逃してくれたのは痛かった。相手DFがまったく追いつけないスピードを持っているだけに、フィニッシュの練習要だね。チャンスを逃して相手を勢いづかせ、流れは完全に負け試合だったが....それでも負けなかったのは、石川の好守そして、まだツキがあるのということか。

とにかく勝ち点1はゲット。ハラハラする試合だったが、見てる分には面白かった。選手の動き自体はだいぶよくなっている。ニクソンも要所を抑えてくれている。あとはコンビネーションの問題か。

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5 4月11日(日) 14:00 大宮アルディージャ 0-4 大 宮
 MLとNIFTYより。42分に先制され、後半10分までにオウンゴールなどもあって0-3。

阿部 高田(瀬川)
越後
御厨        斎藤
中島(千葉泰)千葉直
渡辺 ドゥバ 山路
(伊藤)

石川
後半、高田に代え瀬川、中島に代え千葉ヤス投入し、なんとか巻き返しを図ろうとしたようだが、現地組みのリポートを見ると、攻守ともばらばらで、昨年の悪い時の状態になっているようだ。
リードされたり、追いつかれた時でも、冷静に点を取りに行くプロの姿勢がほしい。アマじゃないんだから、すぐに切り替えて、次の作戦に移行しなきゃ。

チームがバラバラになりかけている時は、強いリーダーシップと明確な戦術、指示しかないだろう。練習時から、へらへらしないで、プレッシャーを想定したやり方でないと、ステップアップは望めない。
まず、監督が強い気持ちで戦ってほしい。ハートが見えれば、勝敗に関わらず、断固指示する。
6 4月18日(日) 13:00 サガン鳥栖 1-0 鳥 栖

阿部  高田
越後
御厨    斎藤
中島 千葉直

花山 ドゥバ 山路
石川
待望の90分勝ち!
火の国の伊達男 (「九州支局長」決定!(^^;)さんより、観戦記いただきました。

天気は小雨、この時期、九州では寒いくらいの天候 試合開始20分くらいは両チームとも身体が暖まっていないのか ゴールを脅かすといった感じはなく一進一退の中盤での攻防が展開される。

 25分くらいからようやくゴール前まで運ぶようになる。 中盤を細かく繋いでサイド攻撃や中央へ抜け出す攻撃に展開しようとするが サガンの早いチェックに誘われパスミスも多々あった。

 それに対し、サガン鳥栖は両サイドのスペースを使って サイド攻撃を主体にベガルタゴールをねらう。 DF陣の早めのチェックで事なきを得る。 前半のボールの支配率は5分5分といったところだが、展開のうまさは サガン鳥栖の方がやや上だった。

 後半開始、何かアドバイスがあったのか、心なしかパス回しが早くなったようだった 。 開始5分くらい中盤の混戦から高田が抜けだす。 GKと1対1。サガンGKがたまらず高田を倒し、PK奪取。キッカーは阿部。一旦はGKに弾かれるが、 こぼれ玉に阿部自身が素早く反応してゴールゲット!!

 リードしてから、ますますベガルタイレブンはパス回しが早くなり、動きも良くなる 。 相手プレッシャーの多い中盤を省略するようなロングボールが有効となり、 サイドの御廚や、中央の高田、阿部へと繋がるようになる。 決定的チャンスも2、3回あった。 サガンも終了近くになって反撃に移るが なんとか、凌いで1対0でベガルタの勝利!!

 後半の支配率も5分5分だった。 寒い雨の試合という悪条件でも最後まで勝つ意識が消えてなかった。 勝ちゲームだから言えるのかもしれないが、 明らかに去年よりも技術的にも精神的にも成長が感じられた。 まだまだ若いチーム、さらなる成長を期待しつつ、 スタジアムを後にするのだった。

ご報告ありがとうございまいした。相手強力FWを抑えたDFの勝利とも言そうですね。サブに佐藤浩章、平の名もあり、蓮見やニクソンが復帰してくるようになれば、かなりグラシア。次もタフな相手だけど、連勝と行きたい。

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7 4月25日(日) 14:00 大分トリニータ 1-3 仙台

高田(平)  阿部
越後(蓮見)
御厨     斎藤
伊藤 中島

花山  ドゥバ 山路
石川
時折風雨が強くなる、悪コンデション。さしもの屋根付きスタジアムでも、雨の飛沫がスタンドに舞い込んでくる。
前半は両チームともコンパクトなサッカーで一進一退の展開。 ベガルタも堅実な動きで、今日は手堅い試合が期待できそうだったのだが。

 6分、御厨が攻め上がってでゴールライン付近まで持ち込み、待ち構えていた阿部に、マイナスのエンゼルパス。阿部は狙いすましてゴール。先取点。ここから20分までは、チーム一体となった動きが見られ、高田純や阿部のシュートなどチャンスが続き、いい流れだった。
 ところが、22分頃にDFの裏を付かれて同点とされると、防戦一方になって連携プレーが姿を消す。相手を引きつける動きなどがないために、チャンスボールになってもそれを活かせない。それでも、石川の攻守でなんとか守りきって、同点のまま後半へ。

 後半になると、ベガルタの運動量が激減、大分の左右の揺さ振りについていけなくなる。いずれもベガルタ選手交代の前後、集中力が切れたところでの、2失点。
 相手の流れになってくるその前に、選手交代できないのだろうか。どうもいつも手遅れになってからの手当てような気がする。
チャンスボールも周りのサポートがなく、シュートにすることさえできない。それほど大分の早い潰しがあったということもあるが、運動量の差が、守備・攻撃とも単調さを招いての敗北だった。後半はいいところなく、雨にそぼ濡れての観戦は実にみじめだった。

 こちらが得点をとったあと、相手が前掛かりになる。その時にチーム全体でかっちり守り、相手を焦らすという戦いができないと苦しい。
ニクソンの復帰が待たれる。そして、きょうのレフェリーは、昨年同様とても目立っていた。
8 4月28日(水) 18:00 アルビレックス新潟  3-0 新 潟
4月28日17時。新潟は、雨が上がるどころか、益々激しくなる。
いつもは観戦記重視のため、観戦モードで試合に臨んでいるが、今の危機的状況を乗り切るためには、選手と一緒に、ずぶ濡れになって応援するしかあるまい、だから勝って貰わねばと、少し悲壮な気持で新潟に向かったのだが、やっぱり雨の中は辛そうだ.......

高田  阿部(平)
越後
御厨     斎藤
中島 千葉直

花山  ドゥバ 渡辺
石川
 試合直前から激しい雨と風。2枚重ねのレインコートの中にもすぐ雨が沁みてくる。、眼鏡に吹きつける雨のしぶきでピッチが見えない。気温も急激に低下。寒い。
しかし、ゴール裏で応援が始まると、雰囲気が変わった。ずぶ濡れで、声を上げ、歌を歌い、太鼓をたたき、フラッグが舞う。その数約50名以上。「おお、ここはアウエーじゃない。まるでホームだ」その気合において、チームを思う熱い想いにおいて、すでに応援では新潟に勝っていた。
 しかし、プレーをするのは選手達。この悪コンディションの中、「きっちり」と勝ってくれるのか?雨を味方にし、クールな試合をできるのか?

 試合開始から、互いに慎重な立ち上がり。無理せず、様子を見合う、コンパクトなサッカー。ベガルタの守りもいつになく、しっかりと応対し、集中している。石川との連携もまずまずだ。そして阿部や御厨がサイドからシュートを放つ。
 そんな中の31分、ペナルティエリアに鋭く切れこんだ高田がPKを貰う。阿部がこれをキーパーの逆に簡単に決めて、先制!
 後で分かったことだが、新潟が先制を許したのは今季初めてだったようだ。どうりで浮き足立っていたアルビレックス。それに対して、ベガルタは冷静だった。いつものようにばたばたせず、ボールを回し、時々サイドチェンジ。守りには千葉直樹、中島が動き回って、DFと二人で追い込む。前線では高田と、あの「阿部」が早めのチェック。思うように展開できないアルビレックスはファールを連発。荒っぽい展開になる。例によって石川の好守もあり、大きな破綻なく前半をリードしたまま終了。

 後半10分を過ぎたころ、新潟ディフェンスが危険なプレーと異議で警告2枚で退場。10人になり、ますます新潟が焦るところを、75分、千葉直樹の左コーナーキックを高田がうまく競り勝って、頭でねじ込み2点目。ゴール裏大興奮。きっちり追加点をとれたのは今季初めてではないか。その後、互いに運動量が落ちて集中が途切れそうになるのを、花山らが冷静にクリアして相手の流れを断ち切る落ち着いたゲーム運び。やればできるじゃん!

 さらに新潟が前ががりになるところを、85分、うまく中島が突破してゴール前へ。シュートしてキーパーが弾くところを、高田が簡単に押し込んで3点目!勝ったあ。後は完封だ。疲れが目立ってミスキックを連発する新潟を前に、しっかり集中、ドゥバが冷静にボールを回し翻弄する。最後は阿部に代え、平を投入して時間稼ぎ。見事に勝ちきった。

 早目のプレス、落ち着いたボール回し、攻撃のバリエーション、現在首位のアルビレックスに堂々の完勝である。すべての得点に絡んだ高田。交代までの85分動き回った阿部。選手はいかんなく実力を発揮して堂々の勝利を果たした。
 しかし彼らの実力を引き出したのは、これまでどんな時も応援しつづけていたイーグレッツの諸君や市民後援会、そして戦術クンらの力があったからこそと思う。これまでの延長線上に今日の日があった。確かに12番目の選手は存在する。
 皆さん、こんないい試合を見せてくれてありがとう。

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9 5月2日(日) 13:30 川崎フロンターレ 0-2 仙台
 またもホーム初勝利はおあずけ。9500人の応援もむなしく決定力不足に泣いた。
前半15分くらいまでは、互いに様子を見る、五分五分の展開。
その後、徐々に川崎にDFの裏をつかれるようになるが、相手のシュートミスやぎりぎりでの渡辺、花山の守りでなんとかしのぐ。
しかし、30分、一瞬集中が途切れた。ゴール前のセットプレーからうまく背後に回られ、失点。ここで下を向いてしまうベガルタの悪い癖。相手の方が地力はあるのだから、1点位の失点は覚悟しないと。40分頃、斎藤のシュートをキーパーが弾き、それを高田がヘッドで押し込もうとしたのが、上に外れるのが惜しい。

高田(平)  阿部
越後
(蓮見)
御厨     斎藤
中島 千葉直

花山  ドゥバ 渡辺
石川
後半もなかな攻めさせてもらえない状態が続き、足が止まり始める。65分、高田、越後に代え、平、蓮見を投入。これが今期の悪いパターン、選手交代直後の集中の緩みを招き、クリアミスをつかれ、2点目を許す。むしろこの抜け目なさをベガルタの方にこそ欲しい。
なんとか攻めの気分を出して、相手ゴール近くで次々フリーキックを貰うのだが、シュートが枠にすら行かない。
そうこうしている内に、70分、フリーキックの相手壁内で、蓮見がヘッドバットで一発退場。2点ビハインドの中で、3分で退場。モチベーション低下の原因を作ってしまった。

その後も阿部から中島へのスルーパスが通り、キーパーと1対1になったのをはずしたりして、完全に抑えこまれた。前回の新潟戦でも、勝ちはしたが、高田と中島がどフリーをはずしている。こういうのを決めていかないと厳しい。連戦で疲れているのは相手も同じ。点を取られても、いちいち下を向かないたくましさ、切り替えの速さがが欲しい。特に阿部には。

4回戦総当り、90分(勝ち点3)で同点の場合は15分ハーフの延長戦(勝ち点2)、それでも同点の時は引き分け(勝ち点1)