1999J2 3旬(19-27節)


節 期日 キックオフ 対戦相手 会 場
19 8月1日(日)14:00 コンサドーレ札幌 0-2 札 幌
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エンリケ 平
    (高田)
千葉泰    中村
(中島)  (今川)
千葉直 ニクソン
御厨 ドゥバ 山路 斎藤

高橋
ML、NIFTYほかの情報より。雨上がりスリッピーなピッチ。エンリケ初登場。4-4-2か。以下ビデオ観戦より。

まだ闇の中。ボールを取って、攻撃に移る時、連動した動きがないのでシュートをほとんど打てない試合が続いている。それだけ早めに相手に潰されているということだが、
周りが動いてボランチから早めのボール供給できるようにならないと、得点をあげていくことは難しい。テクニシャン財前、阿部が揃ってからの話になるだろうか。エンリケ一人では無理だ。

失点は、いずれもセットプレーから。高橋のポジショニングも気になるが、マークがぽっかりあいてしまってはどうにもならない。35分過ぎに深川にヘッドで、続いてアシスにフリーキックを直接決められる。

後半、千葉泰から中島へ交代。67分中村に代え、今川初出場。今回はとりあえず出たというところ。さらなる積極的な動きを期待したい。80分、平から高田。後半、数少ないチャンスのフリーで平のシュートが枠にいかない。怪我の影響もあるのだろうが、下半身の不安定さは何とかならないのだろうか。
後半でさらに2点分ぐらい相手にどフリーを許したが、これは、高橋が好セーブで止めた。御厨はよく動いていたが、4バックの一人というのは無理がある。直樹どうしたんだい!去年はあんなに精度のいいパスを出していたのに......

清水新監督にもどうにもならない試合だったと思うが、とりあえず今川を出してみたのはいいと思う。相澤も是非使ってみて欲しい
20 8月7日(土)19:00 川崎フロンターレ 0-3 仙台
  警告累積の千葉直樹のほか、ニクソン、千葉泰もベンチに入らず。千葉泰は前節怪我との情報もあり。今川が攻撃的MFとして今日も先発。しかし、さすがに首位のチームの展開にはついていくのがやっと。後半が瀬川と交代した。ボランチ中島は無残。パスミスで再三ピンチを作る。自信なくしてるのかな?

さて、8000人の大声援を受けて財前が初お目見え。先週から戦列に加わった、エンリケと共にどんなプレーを見せてくれるかと思ったが、スピードは今いち。左足のテーピングが気になる。しかし彼が蹴る左コーナーキックはほとんどが相手の危険地帯を襲い、今後が楽しみ。またダイビングヘッドも披露してくれた。スペースへのパスも視野が広く、周りとのコンビが練り上げられ、また阿部のように相手を切り裂く選手と組みあわせるとかなりやれそう。 エンリケは少し人に弱い感じ。周りが全然動いてくれないので困っているようだ。運動量の落ちた終盤、伊藤壇と交代。

 平  中村
    (高田)      
財前 エンリケ 今川
  (伊藤)(瀬川)
 中島
御厨 ドゥバ 山路 斎藤

高橋
試合は、前半こそぎりぎりのところで、相手のフリーな攻撃を止めていたが、後半ツットが出てくると、いいようにDFラインを乱され、大技、小技を決められた。特に高橋の前目のポジションというのは修正が必要ではないだろうか。後半、一気に3点取られた。

内容は勿論完敗なのだが、久々に攻撃面ではわくわくする場面があった。特に惜しかったのは、前半中村が一人で相手DFをかわして放ったミドルシュート。また、後半瀬川が入って、CKのチャンスを作り、それを財前が正確にほうり込むというパターンは悪くない。
問題はDF。ボランチとの連携、マークの確認など、あまり向上が見られない。人に強く、冷静な選手がもう一人欲しいところだ。そしてFWの大砲。シュートを枠に打てる、DF一人なら抜ける、そういう選手でいいのだが。とりあえず阿部の早い復帰と相澤の起用を望む。

財前、エンリケが揃って出場したが、まだ周りとのコンビは今一つ。それでも時折見せる二人小技は、阿部とニクソンも揃った時を大いに期待させるものだ。
清水采配は、早めの動きで「できることはやった」という感じ。手後れになってから動く前任よりは納得できる。
21 8月15日(日)17:00 ヴァンフォーレ甲府 2-1 小 瀬
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 平  中村
(高田)(瀬川)
財前 エンリケ
    
 中島 ニクソン 
 (越後)   
御厨 ドゥバ 山路 斎藤

高橋
 ML上村さん、NIFTYほかweb情報より。フォーメーションは想像。サブは、GK大崎 DF渡辺 越後 瀬川 高田で、越後がベンチ入りするのも久々。
前半14分PKを大柴に決められる。38分御厨イエロー。押されぎみ模様。後半、中島に代わり、越後入る。60分中村から瀬川、69分平から高田。

やっぱり暑さに強い南米コンビ。78分ニクソンが、85分にはエンリケが決めて2ー1の逆転勝利。いずれも起点は財前。
 改めてニュース映像を見ると、ニクソンの得点は財前の左サイドからの低い弾道のFKを、ややゴールから離れた地点で、ダイビング気味にヘッドで鋭く角度を変えて決めたもの。まさにファインゴール。
2点目はまず、瀬川が切れこんで、ゴール正面の財前にパス。それを財前がワンタッチで相手DF右裏の高田にキラーパス、高田がゴール近くで相手DFと競り合いながら、マイナスのセンタリング、これをエンリケが押し込んだ得点。
前半はかなり押され気味だったようだけど、越後が入って後半は徐々に仙台ペースだったよう。得点パターンが少しできてきたかな~。阿部が戻ったら結構凄いことになるぜ。 
22 8月21日(日)18:00 大宮アルディージャ 2-1 仙台

 平  中村
(高田)(瀬川)
エンリケ 財前     
千葉直樹 ニクソン
(越後) 
渡辺 ドゥバ 山路 斎藤

高橋
テクニックと組織力ではやや上手の大宮の攻撃を、苦労人DF渡辺、GK高橋のほか守備陣が気迫の守りで凌ぎ、後半早々1点先制されながらも、カウンターからの財前、瀬川の2発で逆転勝利。七北田公園に祝砲花火が舞う。

 前節の勝利で、不思議と「負けない」ムードがただよう仙台スタジアム。猛烈な蒸し暑さ。集中力が切れたら終わりだ。

 試合開始早々、財前、エンリケのコンビで相手ゴール前へ、場内が沸く。得点にはならなかったものの、「今日はやれそう」ムードが出てきて、選手の動きも良い。何より、財前、エンリケの一プレーに「おお」というどよめきが出る。こんなスタジアムはひさしぶりだ。
それにつられて、直樹や中村、斎藤もよく動き、守備にはそこそこ安定感があった。大宮がボールを出せずに、バックラインで回すシーンがしばしば。後は、平が1対1を確実に決めてくれたら....
 前半は、ほぼ互角、互いに決定機を一、二度逃して、0-0のまま後半へ。

 後半開始からやや大宮ペース。大宮はパス回しが上手い。それと磯山のポストプレーが効いている(さすが元ブランメル!?)。そして、交代選手がちらつき、一瞬集中の切れた60分、ドリブルで持ち込まれ、走りこんだ磯山に頭で決められ先制される。

 しかし、平、中村を瀬川、高田に代え、攻撃に再び「動き」を与える清水采配。65分には、高橋のゴールキックから中村がヘッドでつなき、財前が一気に一人で持ち込んで1対1を冷静に決め、初ゴール!同点。
後は勢いづいたベガルタペース。75分には、エンリケからパスを受けた瀬川がドリブルで相手DFを抜き去って、1対1を落ち着いて決め逆転2-1。

その後は千葉直樹と越後を代えて、相手の攻撃に時間をかけさせ、しっかり守りきった。このリードした後の落ち着いた守りは今季見られなかったものだ。

今日のベガルタはよく前線から守り、ドゥバを中心にラインもそこそこコントロールできて、オフサイドを良くとった。たまに危険なシーンもあったが、苦労人DFの渡辺が今シーズン最高の気迫ある、しかも落ち着いたプレーで、嗅覚よく危険地帯を抑え、またGK高橋も片手1本で相手シュートに反応するなど、ぎりぎりのところで最少失点に抑えた。

やはり財前がいい。彼のパス回しやワン・ツーにつられて、瀬川など他の選手の動きやパス出しもだいぶよくなってきた。エンリケは時おり足技を見せるものの、まだ連携がいまいち。
ただ、財前も疲れの見えた最終盤、審判へのクレームでイエロー1枚貰ったのは無駄。相手にボール取られるようになったのは、自分がへばったからでしょ。能ある鷹は謙虚でないと、審判にさえ妬まれるんだよ。

本日、勝利と共にとてもうれしい事が二つ。目から汗が出そうになった....

わたしは知っている。炎天下の練習場、練習が終わったあと汗まみれになりながら一人肉体を苛め抜くDF渡辺佳孝を。春先、先発しては1対1をはずしまくり、同僚やサポーターの冷たい視線(私もやじってた一人)に耐えながら黙々と練習していたFW瀬川を。

彼らは財前のような天才ではない。潜在能力があっても自分に厳しくすることを少しでも怠れば、プロの世界では沈んでしまう。最近では先発することも少なくなった。昨秋の活躍から期待され、別に有頂天になった訳ではないのだろうが、スキができた。とたんに思い通りのプレーができなくなった。

怒りと焦り。勝利の女神は怠るものを容赦なく罰する。再び許される方法はただひとつ。愚直なまでに自分を鍛え上げることだ。
そして、今日、ひたむきに練習していた彼らの前に、女神が少し微笑んだ。だが、まだまだ道半ばだ。物語は始まったばかりなのだ。

応援する我々も試されている。選手を盲愛しても、見放しても、勝利の女神は許してくれない。選手を厳しく見つめ、同時に絶対的に信じること、それなしに美酒を一適だって飲ませてくれることはない。
23 8月28日(土)19:00 サガン鳥栖 1-2 仙台

平  中村
(瀬川)  
千葉泰  財前
(中島)   
千葉直樹 ニクソン

御厨 ドゥバ 山路 斎藤

高橋
 ケガ人続出で、エンリケ、高田がいない。FWの控えには新人相澤が初めてベンチ入り。霧雨の降る中、やや不安のスタートとなった。開始早々こそ、財前や中村がゴール付近を脅かしたが、鳥栖のコンパクトなサッカーと、時折見せつけられるフィジカルな強さに、中々決定機がつくれない。前半15分、オフサイドトラップのかけそこないをつかれて、先制される。

 その後は、奮起して、ボールキープはするものの、さすがの財前もパスをキープしてタメを作れるエンリケなしでは、出し所もなく、右往左往。エンリケの代わりに先発した千葉ヤスも財前との呼吸がいまひとつ。それと攻撃陣に思い切りがなく、シュートのテンポが遅れる。またDFも、ラインを上げながら慎重な戦いをしていたのだが、時折出てくる譲り合いと連携の悪さが気になる展開。

 そんな中、前半ロスタイム、上がり切った相手ラインを千葉直樹が突破、3ー2状態で有利に攻めあがり、最後はじん帯がない平が、必死に相手をかわしてキーパーと1対1になり、久々きっちり決めて同点!
今日の平は、このあと、後頭部を打撲したりして、きつい条件の中なんとかプレーした。とにかく、代われる選手がいないんだから、やるしかない。靭帯はとけてるから、足は不安定だ。ボールがキープできなくて罵声も浴びる。だけど今は、予算も選手も限られた中で必死にプレーしているんだ。だから負けがこんでも7千人集まるんだ。試合も見ないで、観客は冷めてる、なんて書ける"エスパー"記者には真実なんて永久に分からないだろう。

 同点に追いついて、後半も勢いづくベガルタ。しかし鳥栖は相変わらず、コンパクトなサッカーで、ボールは持たせてくれるものの、フリーでシュートはさせてくれない。
75分過ぎには、右コーナーキックからヘッドでつないで、ニクソンへごっつあんパス!上に外れたーっ。今日のニクソンはツキがない。もう1本、触れば入る、どフリーシュートも反応できなかった。後半はへばりも来て、ミスが多くなる。
85分、自陣でのニクソンのクリアミスから、DFの穴をうまくつかれて、ミドルシュートされて、つけはなされた。膝をやってから、ニクソンのプレーが時々おおざっぱになっている。来日直後の柔らかなプレーを見ているだけに、とても残念だ。

 勝つチャンスが十分あった試合だったが、攻撃も守りも積極性が足りなかったということ。しかし、組織プレーの片鱗は時折見せてもらった。行ける。駒不足解消のために、ケガ人の早い復帰を祈るのみだ。
24 9月4日(土)19:00 アルビレックス新潟 1v-0 新 潟

平  中村
(千葉泰)(瀬川)
エンリケ  財前

千葉直樹 ニクソン

御厨 ドゥバ 山路 斎藤

高橋
HP,Nifty、ML、ニュース映像の情報から。フォーメーションは想像。平ワントップの報道もある。
先発にエンリケが戻り、あとは最近の固定メンバー。阿部はやっぱりベンチに入っていない。サブは、石川、渡辺、中島、千葉泰、瀬川。
各情報を総合すると、全般にかなり押されていたようだ。
GK高橋はいつものヒヤヒヤプレーがあったものの、前半からファインセーブも決めて、DFに集中力を与えた。
スリッピーなピッチで財前、エンリケのコンビは不発だったとのこと。研究もされていたか。
特に前半は、かなり押し込まれていた模様。後半は頭から中村に代え、瀬川を投入、サイド攻撃も出て、ベガルタにも動きが出てくる。平は、またも目の上を縫う怪我。毎試合、体を張るプレーが続いている。なんたってFW駒不足、代わりに入ったのは千葉泰。

何とか守りきる展開で0-0のまま延長戦に突入。かなり、ばてばて状態だったが、115分、千葉直樹の左フリーキックを最後はドゥバが足(16文キック!by上村さん)で決めてVゴール。完封もひさしぶり。ようやく直樹に、前試合あたりから有効なキックが出始めてきたのがうれしい。
25 9月12日(日)13:00 大分トリニータ 1-2v 仙台

平(千葉泰) 
エンリケ 財前 中村
(越後)(瀬川)

千葉直樹 ニクソン

御厨 渡辺 ドゥバ 斎藤

高橋
  9月だというのに蒸し暑い仙台スタジアム。日差しも真夏並み。きつい条件で大分の動きが鈍い。
 試合開始早々、ボールをつないで平やエンリケが相手ゴール前に迫り、今日もいけそうなムード。しかし、財前がけがで10分で越後と交代。攻めの展開がしづらくなったが、代わってエンリケが大活躍。セットプレーでのキック、局面での相手をかわす動きなどを時折見せてくれた。ただ、如何せん財前のような「感じる」プレヤーがいないので、連携はいまひとつ。

 一方DFは、山路出場停止で代わって出場の渡辺がウィルを、ドゥバが神野をマーク。これは前半はかなり効いていた。決定機には御厨が飛び込んで体を張るなど、相手シュートをなかなか枠に行かせない。

DFのがんばりが攻めまでつながらず、しだいに守勢に回りだした33分、相手右コーナー付近でフリーキックのチャンスを掴む。これをエンリケが絶妙のキック、ゴール前ドゥバが合わせ、キーパー弾いたところを平が押し込んだ。今日のエンリケの左足は何度もチャンスを作ってくれたが、もう一歩のところでフィニッシュに至らなかった。前半は一進一退で終了。

 後半になると、大分に攻められる時間が長くなり、ベガルタは70分位までは、なんとかDF陣が体を張って守っていたが、次第に動きが悪くなり、相手のフリーの選手が出始める。中村に代わって瀬川が入り、時折ドリブルで切れ込むがフィニッシュまではいけない。越後のシュートもポストに嫌われる。ついで、平に代わり、千葉泰が入り、エンリケをワントップにするが、攻撃の方も、次第にDFとFWの間が空き始め、ボールを拾われてしまう。そしてついに85分、一瞬の隙をつかれて1点押し込まれて同点にされてしまった。

 延長戦になると、セットプレーでのチャンスもあったが、さすがにベガルタも守り疲れが出て、相手の波状攻撃についていけなくなり、延長後半、ウィルに強引に突破されついに力尽きる。

 守る試合はある程度できた。しかし大分との差は、まずフィジカル、そして攻撃の時、大分には必ずて得点を狙うFWが複数いるという点だ。それにしても実に惜しい試合だった。勝てた。
 それから、審判への抗議で熱くなっているうちに、ボールを回され、リズムを作られてしまうという事が2回あった。確かにジャッジにぶれのある試合ではあったが、ボールが動いている時は余計な事は考えてはいけない。切り替えを早く。
それにしても財前の怪我が心配。次の戦いはすぐ3日後だ。
26 9月15日(水・祝)19:00 モンテディオ山形 0-0(引分け) 山形県


エンリケ 千葉泰 中村
      (瀬川)

千葉直樹 ニクソン

御厨 渡辺 ドゥバ 斎藤

高橋
泥んこゲームなら勝機ありと思ったら、120分でも決着つかずドロー。相次ぐ選手のケガ、台風の雨の中での延長戦。上位山形相手にがんばったという事でいいのでは。雨中のゲームのため、観戦も大変だったろう。各紙の記事もさほど多くない。

 予想どおり千葉泰が先発。サブは石川、今川、中島、伊藤、瀬川。布陣は想像。激しい雨と水溜りピッチでどちらも展開するプレーはできない。そうなると集中力と体力の勝負。いろんな人の観戦記を簡単にまとめると....
 前半は、互いにこの「環境」に戸惑う展開。山形が無理に展開しようとすると水溜りに阻まれる。

 後半は、山形もロングボール多用の展開に変え、時々裏を取るが、これもベガルタDFと水溜りが阻止。後半15分過ぎから、ベガルタもサイドからの攻撃や、ニクソン、パウロのおしい攻めがあった模様。しかしこれまた、水溜りに足を取られたということで、どちらも13番目のプレーヤー「水溜り君」に泣かされたようだ。

 延長になってからは、前半、千葉直樹のカーブのかかったFKがポストに当たったり、後半、ドゥバのヘッドがクロスバーに当たったりと、もうひとつ女神様の機嫌がよろしくなかったようである。

 上位相手、財前、阿部抜きでドローに持ち込み、勝ち点1をゲットしたのだから、ベストでなくてもまずまずだろう。実はこの日、来期昇格が完全に不可能になった。出直しはもう始まっている。来期を睨んで、上位のチームに対しては、粘って最低引き分けに持ち込むという戦い方も、絶対必要になる。長いリーグではヤミクモに勝ち行って、逆に勝ち点を失い、相手と水をあけられていては仕方ない。
 延長戦続きで過密日程、選手の疲労もあろう。しかし次は東京戦、ここもなんとか粘っこく戦って欲しいものだ。
27 9月19日(日)14:00 FC東京 1-3 仙台


千葉泰エンリケ 中村
  (中島)(瀬川)

千葉直樹 ニクソン
 
渡辺 山路ドゥバ 斎藤

石川
60分までは1点リード。守りも集中していて、淡い期待をいだいたが...最後はフィジカルの差が出て、逆転負け。

気温はさほど高くないのだが、曇りで湿度は高い。仙台スタジアムへ来る相手チームはどこも体が重そうだ。阿部、財前、越後らがおらず、攻撃が組み立てられそうもない中、どこまでやれるか。ベンチには今川と佐藤浩章の姿も。

東京は、試合開始からぐいぐい押してきて、ゴール前で細かくつなぎ、あわやのシーンが2回。しかし、今日、久々先発のGK石川の正面にボールがころがるラッキー。石川まで、かわされたシーンもDF総動員でなんとか失点を防ぐ。
防戦一方で攻撃を組み立てられない中、22分あいてボールを奪ったニクソンが1対1となり、シュート。おしくもポストに弾かれる。

東京のぶあつい攻めにはオフサイドトラップで対抗、山路がアマラオにヘッドで競り勝ち、ゴール前ではドゥバが砦となり、前線では平、エンリケが早いつぶし。前半の守りはかなり良かった。
31分、相手DFに平がつっかけてボールを奪い、そのまま突進、相手キーパー出てくるところをエンリケにパス、キーパーが足に行き、PKを得る。前半はこの二人のツートップのような形だったが、それが効いた。このPKをエンリケが難なく決めて1-0。それまで押されていた試合が五分五分程度まで動く。

後半も10分までは守りを固めて、たまにカウンターを狙う展開。しかし、このころから徐々にベガルタイレブンに疲れが見え始める。特に直樹がひどい。運動量が落ち、パスに精度を欠いていく。その他の選手もパスがだんだんイージーになり、そこをつけこまれた。60分PKで同点、65分アマラオに裏を取られて2点目を失い、守りの集中が完全の途切れた。85分にはドゥバが後ろむきになっているところをボールを奪われ、ダメを押される。

最初から攻撃を作れないと分かっている中、なんとか1-0位で守りきる戦術だったと思うが、相手を慌てさせるところまで行かなかった。フィジカルがまるで違う。アマラオは別格としても、他の東京の選手もコンタクトされながら余裕でパスできる体をみんな持っている。この辺が、ボールを弾くので精一杯のベガルタとの差だ。
しかし、60分までの守りの集中力は良かった。この、なんとか守っている間に点を取れる攻撃陣の再整備が課題。次節あたりに阿部復活の声もあるが。千葉直樹はかなりの不調だ。どっか痛めているのか。そして、瀬川の膝の包帯も気になる。