2001年 J2観戦記1回戦(01-11節)


節 期日 キックオフ 対戦相手 会 場
1 3月10日(土)14:00 水戸ホーリーホック1v-0 ひたちなか
マルコス 藤吉
    (光岡)
岩本 財前
   (中村学)
中村伸 ヴィエラ
    (千葉)
賀谷 渡辺 リカルド 飯尾
 
高橋

苦しみながら延長で勝つ

 ラジオの中継中継です。先発は予想通り。サブはGK前川、DF森、MF千葉、MF中村学、FW光岡。仙台から移籍した水戸GK石川は控え。
前半5分、岩本、ヴィエラなどから攻撃でシュートまで。水戸はカウンター狙い。前半仙台は風下。
15分までコーナーキック3本など攻め込むが、得点まで至らず。攻撃の起点は岩本。
27分相手のミスからボールを奪ってマルコスが、至近距離からシュートするもおしく外れる。30分過ぎ、水戸のカウンター攻撃でピンチ。39分、水戸の左右からの攻撃。押され気味。岩本がロングシュートをしばしば放つ。前半終了。

 後半、開始早々藤吉2-1の決定機逃す。10分まで一進一退。60分、今度はマルコスが決定機逃す。水戸のミスが多くなり、ベガルタはラストパスまで度々いくが、最後のシュートが決まらない。70分、フリーキック、コーナーキックとチャンスが続くが、PKもどきも認められず得点まで至らない。32分水戸が決定機逃す。
 33分、藤吉から光岡。35分過ぎ、強風の中、選手にも疲れが見える。連携ももうひとつか。44分、相手ペナルティエリア外で絶好のフリーキックのチャンス、岩本のシュートは惜しくも外れる。45分にはコーナーキックのチャンスも得点つながらず。延長へ。

 延長に入って激しく攻守が変わるめまぐるしい展開。9分フリーキックからの決定機も入らず。10分、ヴィエラから千葉。12分に光岡のシュートがわずかに外れる。水戸のキーパー本間に再三阻まれる展開。0-0のまま延長前半が終了。
延長後半、財前に代わり中村学入る。110分範夫1対1の絶体絶命のピンチを辛うじて逃れる。いったいどっちが幸運なのか。119分、中村からマルコスのヘッドでVゴール勝ち!苦しんで勝ち取った勝ち点2。これは大きい。
2 3月17日(土)15:00 横浜FC1-2v 三ツ沢
マルコス 藤吉
   (光岡)
岩本 財前
  (中村学)
中村伸 千葉直
    
賀谷 渡辺 リカルド 飯尾
 
高橋
一瞬の隙つかれVゴール負け

今日は各種情報より。経過のみです。横浜は雨から曇り、観客7000人。サブはGK前川、DF森、MF村上、MF中村学、FW光岡でヴィエラは欠場のようです。
前半30分までやや押され気味とのこと。前半はあまりいい形が作れないうちに0-0で終了。

後半開始、メンバーは変わらず。
54分中村伸のロングシュートの得点で先制。61分岩本初イエロー。73分藤吉から光岡。マルコスのヘッドなどおしいシュートがはずれているうちに、89分真中に同点を許す。2戦連続の延長戦へ。
 98分、財前に代え中村学。延長後半5分FKのチャンスも岩本決まらず。
最後はGKのファンブルもあってVゴール負け。結局89分の油断が祟った。更新終了。
3 3月25日(日)13:00 ヴァンフォーレ甲府3-0 仙台

マルコス 藤吉
    (大友)
岩本   財前
中村伸  ヴィエラ

賀谷 渡辺 飯尾 森
           
高橋
ホーム初戦、危なげなく勝つ。新星、森、鮮やかなデビュー

 リカルド脇腹痛?のため飯尾がセンターバックに入り、DF森が初出場。マルコスの先制点を呼び出すセンタリング、後半には自ら左足のカーブのかかった見事なロングシュートでだめ押し。

その他にも随所でいいプレーを見せ、大収穫。やや大味な試合展開の中でひとり光っていた。ともあれ、観客12786人、3点とっての零封。まずは合格点としよう。サブはGK前川、DF矢畑、MF中村、MF千葉、FW大友。

  穏やかに日差しの差す仙台スタジアム。様々なチラシに、某メーカーの牛乳が配られ、4ヶ月ぶりの「お祭り」に誰もが沸き立っていた。

 さて、試合は立ち上がりから仙台が攻めまくり、引き気味の甲府はカウンター一発狙いという展開。 8分、ホーム最初のシュートは財前の右コーナーキックに合わせたDFの渡辺。今年は、マルコスだけでなく、この渡辺やヴィエラ、さらには本日欠場のリカルドと、高さでは充実している。その後は押し捲るもフィニッシュが決まらず。

 前半15分、ついに待っていた瞬間がやってきた。右サイドをオーバーラップしてきた森が藤吉とのワンツーから、ゴール前のマルコスに絶好のセンタリング、これを滞空時間長く待ち構えたマルコスがヘッドでコーナーに叩き込み、先制!今季初のホームでの得点は「絵に描いたような」ファインゴールだった。1万2千人の歓喜の声。やはり生観戦にまさるものなし。
 さて、甲府相手に先制して緊張が緩んだのか、その後の攻めは締まらない。パス回しも動きも雑で、せっかくの好機もゴール前での思い切りが悪く、得点につながらない。逆に、甲府のカウンターからDFが振り回され、あわやのシーンが出始める。

 いやなムードが出始めたが、前半終了間際の43分、今度は岩本が蹴る左コーナーキックに、マルコスが相手DFともつれながら、頭で決めて2-0。いやな流れを断ち切った。マルコスは本番ではじめてじっくりみたが、ワンタッチで相手を抜き去る技術、滞空時間の長い確実なヘディング、堅実なポストプレーと、まさに頼りになる、計算できるFWとして活躍が楽しみである。

 さて、後半もベガルタが一方的に攻めまくる。藤吉、岩本にフリーのチャンスが何回かあるのだが、今日はこの両ベテランは、力み過ぎで、シュートはふかし気味。代わって見せてくれたのがDFの森。55分、するすると右サイドを上がって、遠目からの左足でシュート。これが枠の外からカーブしてゴールに飛び込む鮮やかなフィニッシュとなり、3-0。試合を決定ずけた。
 森は足が早いというだけでなく、ボール捌きも落ち着いており、何よりオーバーラップした後のセンタリングが正確で、なおかつ、スペースを見極める能力がある。右「サイドバック」としては飯尾もうかうかしていられない。それと中村伸。ほんとうに運動量が多く、味方の力を引き出してくれる良い選手が来てくれた。特に敵味方が疲れてくる後半にいい仕事をしてくれそうだ。

3点とったあとは、藤吉に代え、大友を入れ、相手ゴール前に何度なく迫り、あと2、3点はとれそうなチャンスがあったが決まらず。逆に、相手の中央突破をなかなか止められなかったりして、ヒヤヒヤする場面も。ヴィエラとDF陣の連携が課題か。GK範夫は左手1本で際どく相手のシュートを止めるなど前節のイメージを払拭する活躍だった。
甲府のブラジルトリオが後半揃ったが、スピードに欠け、今のところ脅威とまではいかない。ベガルタのリカルドを含めたトリオの方が安定感がある。本当に今年は点のとれるサッカーが期待でき、楽しみだ。
4 3月31日(土)19:00 サガン鳥栖4-1 鳥栖
マルコス 藤吉
   (大友)
岩本 財前

中村伸 ヴィエラ

賀谷 渡辺 飯尾 森

高橋
前半押されるも後半一気に加点

 先発は前節と同じ。サブは、大友、前川、矢畑、千葉、中村学か。リカルドはいない模様。元鳥栖の中村伸の登場には拍手が。
前半立ちあがりはやや鳥栖押し気味か。シュートチャンスあるもマルコスが再三オフサイド。
 39分、相手センタリングを渡邉が弾くところを、正面から矢部にミドルを決められ0-1。43分岩本のドリブルからの折り返しをマルコスが「足」で同点ゴール。44分森がイエロー。

 後半開始。56分マルコス、J2得点王となる通算4ゴール、今日2点目で勝ち越し。64分賀谷にイエロー。またも互角の展開。67分、69分と鳥栖の方に連続イエロー。少々荒れてきたか。75分、岩本のセンタリングに藤吉が足で合わせ、今季初得点で3-1。43分藤吉が2点目で4-1、とどめを刺す。44分時間消化常套、マルコスから大友。そのまま試合終了。

 現地参戦者の話によると前半はかなり押し込まれたらしい。シュート数もわずかに8本、鳥栖は15本。それで4点取ったのだから効率はいいとは言えるが....。
 ともかく、これで2試合連続得失+3の荒稼ぎ。順当勝ちとはいえ、とにかく点とれるとき、取っとけでOK。次節が序盤のヤマ。単独首位も見えてくる。スタジアムで会いましょう!
5 4月8日(日)13:30 京都パープルサンガ3-2 仙台
マルコス 藤吉
       (大友)
      岩本 財前
      (蓮見)
中村伸  ヴィエラ
賀谷 飯尾 矢畑 森
 (村田)          
高橋
マルコス、ハットで首位に

ようやく春の日差しが見られた仙台スタジアム。前回のホーム戦に続いて今日も1万2千人超の入場。これが何よりの後押し。負ける気がしない。
先発は攻撃陣はいつも通りだが、DFの要渡辺、リカルドがけがのため欠場、センターバックは飯尾と矢畑の若いコンビとなった。サブは、前川、村田、千葉、蓮見、大友。サブも昨年までと比べると「豪華」だ。

試合は初めから京都の早い攻めに苦しむ展開。DFは簡単に振り切られるシーンが見られ、ドリブルからの中央突破、そしてフィニッシュまでもっていかれ、再三のピンチを招く。
ベガルタはサイドから攻撃をしかけるが連携が悪く、相手をなかなか追い込めない。しかし、13分、岩本の左フリーキックのこぼれ球をフリーになっていたマルコスが押し込み先制!数少ないチャンスをものにした。必ずマークされているマルコスだが、いつの間にかボールがこぼれている所にフリーでいたりする。この嗅覚をもった選手が今までいなかった。押され気味だっただけにこの得点は大きい。

その後はベガルタにも攻撃のリズムが出てようやく相手ゴールに迫るシーンが増えてくる。ただ、フィニッシュまで確実にもっていく力は京都の方が上。ただしシュートの精度はいまいちで助かった。30分には、ゴール正面のフリーキックを奪われ緊張したが、ホームランだった。
相互に攻め合うようになったものの、不可思議なジャッジの連発で、両チームともリズムが出ず、そのまま1-0で前半終了。

後半開始早々の46分、ついに眠っていた財前が目を覚ました。マルコスとのアイコンタクトから、相手DFとキーパーの間に絶妙のエンゼル&キラーパス。マルコスが流れるように走り込んできっちりとゴールを決め、2-0。久々に財前のうれしそうな顔、小さなガッツポーズを見た。
しかし、京都も2点取られて攻撃に激しさが増す、次々とDFラインを突破されピンチの連続。ベガルタ2点取って受けに回ったか。51分黒部57分安と立て続けに得点され、同点に追いつかれる。51分はキーパー範夫が前に出過ぎたところをループで決められ、次は矢畑が安のドリブルに振り切られての失点。この辺は課題。

さてゲームは必要以上に笛が鳴る展開で不必要にヒートアップ。72分京都熱田が2枚めのカードで退場、10人となり、離れかけた運が戻ってくる。これを受けて、73分財前から蓮見、75分藤吉から大友、85分賀谷から村田と次々選手を入れ局面打開を図る。押され気味だったベガルタもようやく攻め疲れ京都に反撃するようになる。

そしてドラマは88分。財前と共に仙台が誇るテクニシャン岩本が、村田がスペースに出したパスに反応、ゴールへ切れ込むの見事なドリブルから、ゴール前のマルコスにパス、これをマルコス、タイミングよく反転して3-2、ついに勝ち越し。マルコスはハットトリック!

ゴールハンター、マルコスの活躍は勿論だが、それを演出する岩本、財前が調子を上げてきたことが何よりうれしい。試合後、岩本・財前選手が肩を組んでうれしそうにしていた。手応えがあったのだろう。それと前半不調だったヴィエラが後半見せた猛烈な上がりも注目したい。地味なプレーヤーながら連携が向上したら、ベガルタはさらに武器を手にすることができる。
その他の選手同士のレギュラー争いもチームを活性化している。さあ、これからの上位対決、すべての選手にチャンスあり。勝ちながら上手くなっていこうぜ。
6 4月14日(土)13:00 アルビレックス新潟 1v-0 新潟
マルコス 藤吉
      (大友)
岩本 財前
  (千葉)
中村伸 ヴィエラ
 (蓮見) 
賀谷 飯尾 渡辺 森
 
高橋
まだツキがある

 桜満開の新潟陸上競技場。強い日差しと肌寒い曇り空が交互にやってくる。しかし90分内のベガルタのプレーの方はずーっと湿り放し。
 パスミスのオンパレード、意志疎通の欠如で、去年のベガルタのようだった。セカンドボールは悉く拾われ、ピンチの連続。終盤には賀谷が2枚目のイエローで退場、負けを覚悟した試合だった。結局、新潟のシュートミスの山に救われ、最後は「得点王」がワンチャンスで決め、Vゴール勝ち。

 前半新潟は早い寄せとサイド攻撃でベガルタの出はなをくじく。どうもベガルタは体が重い感じ。ピッチもひっかかりやすく、両チームともしばしばバランスを崩して転倒するシーンが見られた。
  開始早々、マルコスが相手DFとの1対1対決、どうも見ても後ろから押されていてPKに見えたが、ノーファールの判定。しかしこの後はほとんど新潟の攻め。サイド攻撃を次々仕掛けられ、ベガルタはずるずるを下がるのみ。ベガルタは呼吸の合わないパスを繰り出したり、誰もが足元のパスを貰おうとするから、相手に読まれて攻めを展開できない。さらには、時折出る安易なバックパスと範夫の「出過ぎ」にはヒヤヒヤさせられた。
20分にはマルコスが足を痛め、その後はいつものキレのある動きがほとんどできない。 だが30分過ぎ、新潟の方も攻めが単調になってきて、中盤で潰し合う眠たい試合展開に。岩本のミドルシュートをキーパーが弾いたチャンスも、マルコスはつめきれない。いつもだったら、楽に得点していただろう。新潟優勢で前半終了。
 
  後半。ベガルタも徐々に相手ゾーンに攻め込むようにはなるのだが、いかんせん下がった新潟のゾーンでスペースを作り出す動きがない。ヴィエラが自由に動くのはいいのだが、肝心のパスのところで味方と呼吸が合わない。つられるように森や中村も意志疎通を欠くパスばかり。

53分、中村に代え蓮見。60分、その蓮見から良いパスが出てマルコスがフリー、しかし決めれず。62分、財前から千葉。68分には藤吉から大友と、監督も手を打つが、どうも今日のベガルタは攻めの連携が悪い。それより新潟が見せるサイド攻撃にひやりとさせられるが、渡邉が体を寄せるなどして辛うじて失点を防ぐ。

 72分には賀谷が今日2枚目のイエローで退場。千葉直樹がサイドバックにまわりヴィエラのワンボランチに。試合の流れ、残り時間からいってますます苦しい展開に。ところが、よくあることではあるが、10人になってからの方が攻めに動きが出て、チャンスも生まれるようになるから不思議だ。さらに89分には新潟にも退場者が出て、互角の立場に。まだツキがある。ベガルタが盛り返し始めたところで、0-0のまま延長戦に。

 そして、延長8分、相手こぼれ球をひろった森が一気に駆け上がり、マルコスへの相手裏を狙う絶妙のパス、これを今日不調のマルコスがキーパーの動きを見て、うまくゴールに流し込み、なんとか勝ち点2を拾った。不調でもここ1番で決めるところが頼りなる。

 さて、今日の試合、ラッキーにも勝利を得ることができたが、反省材料も多い試合だった。疲れの出る頃なのかもしれないが、球離れがみんな遅いし、必要な「無駄走り」も少ない。それから右足首完調ではない財前やマルコスのナビスコの出場は避けた方がいいだろう。
7 4月22日(日)13:00 川崎フロンターレ4-2 仙台
マルコス 藤吉
    (大友)
岩本 財前

中村伸 ヴィエラ
(千葉) (蓮見)
賀谷 渡辺 飯尾 森
 
高橋
マルコスだけじゃない。ツキも地力もある

 先週までの暖かさが嘘のような冷たい強風が吹く仙台スタジアム。日差しはもう強くなっているが、寒い。観客は12000にやや届かず。

 試合の方は、前半は久々に見るスピードに乗った良い動きで寒さを忘れる。立ち上がりから、ベガルタの動きやは良く、前線からの早いプレス、中盤での球際への寄せとも、いつもベガルタらしくない軽快な動き。サイドからの攻撃も岩本、財前を起点に連携が決まり、早い、パスがつながる。おいおい、こんなベガルタ見たことないぞ。
相手FWはエメルソンとガナハのツートップだが、前半は動きが重く、渡邉がエメルソンを押え込んで自由にはさせない。 次第にセットプレーなどでベガルタペースになっていく。

 22分、岩本の左コーナーキックをマルコスが頭(鼻?)でたたきつけて先制。いつもながら、いつの間にかフリーになっているポジション取りと、冷静なヘディングは流石である。これで完全にベガルタのペースになる。33分には右サイド森からのパスをマルコスがスルー、これを財前がフリーで受けて余裕でゴール右隅に今季初得点。得意のコーナーフラッグでの勝利のポーズも出てで2-0とリード。これまで1勝もしていない相手に対し、堂々の試合である。

...しかし流石にそう甘くはなかった。後半ベガルタの相手へのプレッシャーが甘くなってきたところを、前線に上がってきたリカルジーニョ、エメルソンに、DF陣が翻弄され、引き付けられては、抜かれ、相手のフリー選手を作ってしまうパターンを繰り返す。49分、66分とこの二人に次々決められ2-2同点に。この間、中村伸から千葉に代え中盤の補強をするが、相手のスピードに押し込まれる流れは変えられない。。
 75分にはエメルソンのどフリーのシュート、ああやられたと思ったら、ゴールポスト!このきまぐれな「13番めの選手」が今日は守ってくれた。これが決まっていたら、かなり精神的に参ってしまうところだったが、相手ががシュートをはずしてくれているうちに流れは仙台に戻る。ヴィエラに代わり蓮見。

 83分、岩本がドリブル、50mを一人で持ち込んで、相手DFを引き連れながらそのままシュートを決める。3-2勝ち越し。マルコスが併走していたのも、おとりになったのかも知れない。マルコスは「俺にパスくれても」と苦笑い。その後はあせる川崎を尻目にようやくベガルタも守りがしまってきて、上がりきった相手の裏にカウンターのロングパス攻撃。88分、マルコスと藤吉に代わって入った大友とで2-1のパワープレー、マルコスのエンゼルパスを大友が相手キーパー正面に。こりゃー!しかし、3分後、こんどは大友自身でパスを受けて、どフリーを作り、落ち着いてトドめの4点目。ついてる男よのう。彼は相手に嫌がられる、こういう場面にうってつけの選手である。

 前半動きよく全員が飛ばしたためか、後半足が動かなくなりピンチを招いた。攻撃でもマルコスが後半へばり、フリーのチャンスを2度ほど逃している。しかし、エメルソンなど早い選手を持つ相手には、先制攻撃でいくしかなかったのかも。見てるぶんにはやたらと点が入り、面白かった。でもGK範夫の飛び出しは心臓に悪いので、あんまりやらんで欲しい。今日はライン際に女神もいたようだし、ツキもあったが、ずるずるいかなくなったのは地力がついたということか。ちなみに清水監督はJリーグ通算100勝。
8 4月28日(土)19:00 湘南ベルマーレ3-2 平塚
マルコス 藤吉
    (大友)
岩本 財前

中村伸 ヴィエラ
(千葉)   
賀谷 渡辺 飯尾 森
(村田)     
高橋
13分で3発、とりあえず6連勝

本日も各種情報より、経過のみ。先発はこのところの固定メンバー。サブは前川、千葉、大友、村田、蓮見。
開始1分、中村伸が相手ボールを奪い、岩本-藤吉-財前とパスが渡る速攻で、財前右サイドから強烈シュート、ゴール!7分、岩本の右フリーキックをゴールポスト際のマルコス頭で、ゴール!、13分には、岩本の速いセンタリングに藤吉ダイビングヘッドで飛び込みゴール!3-0。今日はベガルタ祭りか!?相手の戦意喪失させ、取れるだけ取ったれ!湘南早くもイエロー2枚。
と思っていたら32分栗原に1点返された。安心したらいかん(自戒)。どうも安泰ムードの試合ではないらしい。

後半。48分マルコスにイエロー(通算4枚目)。50分、52分と湘南イエロー。67分藤吉から大友。
80分賀谷に警告。83分、中村から千葉で守備固め。両軍とも後半は疲れているのか。86分賀谷から村田。鋭い上がりでトドメ期待。89分に湘南、今日チームとして5枚目のイエロー。89分範夫イエロー。ロスタイムPK取られ3-2。そのまま試合終了。

 前半の13分で試合を決めながら、相手に次ぎにつながる試合をさせてしまったのはいただけけない。しかしとにかく6連勝で首位キープ。次ぎはマルコス抜き、気を引き締めていこう。
9 5月3日(木・祝)14:00 モンテディオ山形2-2 仙台

大友 藤吉
(光岡)(蓮見)
岩本 財前

中村伸 ヴィエラ
(千葉)   
村田 渡辺 飯尾 森
   
高橋
ロスタイムで追いつかれる

気温12度、冬のような寒空。15000人の観客にも後味の悪い試合となってしまった。
警告累積欠場のマルコスに代わり大友、賀谷に代わり村田先発。サブにはリカルドが久々。

試合はうわさ通りの速いプレスを仕掛けてくる山形の攻撃にやや受け身の立ち上がり。サイドから持ち込まれるものの、渡邉、飯尾が体を寄せて決定機までは作らせない。しかし緊張感のあるゲーム開始となった。
ベガルタはしばしば岩本のカーブのかかったセンタリングを放りこむが、いかんせんマルコスの高さ。財前、藤吉とはタイミングがもうひとつ。大友も昨年のようなキレがない。

それでも39分、財前の右コーナーキックに、ファーサイドでフリーのDF渡邉がヘッドで合わせ先制、流れを引き寄せる。

後半。開始早々の47分にも岩本のセンタリングに、藤吉のダイビングは間に合わなかったが、その外をフォローする財前がフリーでシュートを決め2-0とリード。山形の早いプレスに押し込まれながら、少ないチャンスをものして、マルコスがいなくても勝ち点3ゲットと思ったのだが。。。

2点リードすると必ず出てくる気の緩み?まさにセオリー通りになってしまった。山形のサイド攻撃にヴィエラや中村がついていけなくなる。森、村田も急激に運動量が落ちはじめる。
60分、ついにコーナーキックをねじ込まれ、1点返される。71分大友から光岡、80分中村から千葉、85分には藤吉も下げて蓮見に代え逃げ切りを図ったが、ロスタイムに混戦から押し込まれ同点となる。
交代して入った、光岡、千葉に精彩がない。蓮見こそ交代するとすぐロングシュート放ち、相手を慌てさせる場面があるには、あったが。そして疲れてくるとヴィエラ、岩本、森あたりにイージーなプレーが出てくるのがいただけない。ビィエラと蓮見をまず代えるべきではなかったか。トドめの3点目をたたきこめる、疲れた時に局面を打開できるマルコスの存在はやはり大きいと言わざるを得ない。

延長も山形ペースではあったが、ベガルタにも何回かチャンスがあった。しかし、すでに決定的シュートを放てる者もなく、山形もシュートの精度が落ちてきて結局、120分引分け。内容は完全に負け。チャンスをうまく、ものにしてリードし、運良く勝てると思ったが、勝ち点1だけ。負けよりはましということか。京都が敗れたので依然首位は変わらず。すぐに大分戦、切り替えて修正し勝ちを目指すしかない。
10 5月6日(日)13:00 大分トリニータ2-1 仙台
マルコス 藤吉
    (大友)
岩本 財前

中村伸 千葉
(蓮見)   
村田 渡辺 リカルド 飯尾
   
高橋
君はマルコスを見たか!

 昨年4月のレッズ戦を上回る18,974人の最多入場者(99%ベガルタ・サポーター)の前での厳しい戦いは、"ゴッド"マルコスのヘッド2発で快勝。残り10分は満員のスタジアムがついに一体となっての応援「キープ」。連戦の疲れもある中、選手も力を振り絞っての戦いで、堂々の首位キープ。

 3日前とはうって代わって初夏の日差しが時折強く差込む仙台スタジアム。斜め模様にカットされた芝生も美しい。スタンドを見るとキックオフ1時間前には、すでにアウエー側ゴール裏まで混み始める。こんな混みかたは昨年のレッズ戦以来。

 先発には警告累積の森、ヴィエラに代わり、右サイドバックには飯尾、ボランチには千葉直樹、そして飯尾の後のセンターバックには久々のリカルドが入る。そして欠場明けのマルコスと賀谷が復帰。疲労が溜まっているであろう他のメンバー中で、マルコスが「休み明け」というのは有利かも。また、守備の面ではこの方が安定感があるかもしれない。サブはGK前川、MF蓮見、MF村上(かなりスリムになってます)、FW大友、DF村田。

 さて、試合は両チームともさすがに連戦の疲れからか、好調時のスピードがない。ただベガルタの方が、山形戦の反省からか、ボールへの執着では大分を上回っていたことが勝敗を左右した。前半は一進一退の展開。ベガルタが積極的にボールを取りにいくのに対し、大分は、やや引き気味のカウンターから左右に展開、そしてクビツアにボールを集める戦法。

 16分、御馴染みGK範夫のひやひや飛び出しがかわされ、無人のゴールを狙われたが、ポストに救われる。今日も前半から緊張感の漂う試合だ。しかし前半はクビツアには渡邉がついて、こぼれ球をリカルドが処理する、というパターンで、これ以外は危ないシーンは少なかった。右サイドに回った飯尾も球離れが良く、守備の面からでは森より安心して見ていられる。

 30分を過ぎると財前と岩本が左右のサイドをスイッチ。次第にベガルタに攻撃のリズムが出てくる。1休していた賀谷もいつになく元気。40分、その賀谷が左サイドをオーバーラップ、ゴール近くまでえぐって逆サイドのマルコスへ絶妙のセンタリング、これをマルコス、相手DFの上から腹筋を利かせた強いヘッドで、ゴール!先制。とにかくマルコスへのラストパスはターゲットエリアが広くていい。得点直後、中央突破されて危ないシーンもあったがここは範夫がセーブ。

 後半。立ちあがりは五分五分だったが、徐々に左右にボールを散らし始めた大分が押し気味になる。62分、押し込まれて奪われた中央付近のFKから、スターレンスにゴール右隅に頭で押し込まれ同点。中央のマークがずれた。

 しかし、先日の山形戦とはここからが違った。同点にされても慌てる様子がなく、ゆっくりとした展開からチャンスを伺う試合ぶり。満員の観客も後押し。70分、腰強打の中村に代え蓮見、78分藤吉に代え大友と、運動量の多い選手を投入して消耗戦を挑む。これが当って、ベガルタが前掛かりでボールを支配、次々とチャンスが生まれる。大分のカウンター狙いには、クビツアをオフサイドにかけて、いら立たせる作戦がずばり。
 そしてついに80分、こぼれ球を拾った蓮見が財前へ。財前がマルコスへ絶妙のセンタリング、これをタイミング良く頭で決めて2-1、勝ち越し。あとは19000人が一体となった拍手と一緒にボールキープを思惑通り続けて相手を翻弄、快勝した。

 強敵に力負けせず90分で勝ちきったのは大変大きい。また、財前はスピード、速いキックとようやく一昨年の負傷前の状態に復活してきたと思う。マルコス、岩本も加え、物凄い攻撃陣が完成しつつある。財前、岩本のテクも見ていて楽しいが、ヘディングだけでなく、相手を背負ってのポストプレー、ワンタッチで相手を抜き去る技術、ゴール前でのポジション取りなどサッカーの醍醐味を教えてくれるマルコス。まだ見てない人はスタジアムへ!
11 月12日(土)14:00 大宮アルディージヤ 0-2 大宮
マルコス 藤吉
   (大友)
岩本 財前

中村伸 ヴィエラ
(蓮見)   
賀谷 渡邉 リカルド 飯尾
           (森)
高橋
バルデスを抑えられず

 1旬最後の締めくくりできっちり勝とう。バルデスを疲れさせよ---というのが目標だったが。
サブは前川、森、千葉、蓮見、大友。大宮はバルデス、ジョルジーニョのツートップか。気温26度でかなり暑い模様。

 前半15分、コーナーキックから、どフリーになっていたバルデスに決められれる0-1。久々に先行許す。かなり押されているようだ。32分、ビィエラ警告。40分、渡邉に警告。44分またもバルデスにDFがヘッドで競り負け、サイドバーに当たったボールに範夫反応できず。0-2。そのまま前半終了。厳しい戦い。とにかく点を取りにいく必要がある。勝ち点は欲しい。

 後半開始、メンバー交代はなし。1点取って流れを変えたい。54分、藤吉から大友、渡邉から森の2枚代え。森が右サイド、飯尾がセンターバックか。55分、大宮大塚にもイエロー。65分、中村から"ジョーカー"蓮見。72分、マルコスに警告。結局このまま試合終了。中盤を支配されてなかなか形が作れなかった模様。コーナーキックわずかに1本。
 永遠に続く記録はない。しかし、1点はとっておいて貰いたかった。修正点を検討し、次ぎの旬に備えるまで。