2000年 J2観戦記4旬(34-44節)


節 期日 キックオフ 対戦相手 会 場
34 9月24日(日)13:00 札幌 0-1 札幌

大友  藤吉
    (小林)
山田 財前
(中島) 

千葉 蓮見
  (平間)
賀谷ドゥバ矢畑 田沢
 
高橋
スピードの差、歴然

最終第4旬の第1戦目。
各種情報とテレビ観戦より。厚別は雨でスリッピー。1万人入ってる。
飯尾、リカルドは練習中の怪我でベンチにも入らず。蓮見と矢畑が先発。そしてサブには待望久しい斎藤が。

SUB:石川、斎藤、中島、平間、小林

 開始早々、ロングフィードからいきなりエメルソンのシュートが飛んでくる。
8分エメルソンのスピードに対応できない田沢がイエロー。最初から押し込まれている。

 20分過ぎから札幌のシュートの嵐。中盤でほとんどボールを支配され、サイドから次々えぐられる。たまに仙台がチャンスをつかんでも、パスの速さ、動きのスピードに欠け、前線に行く前に悉くカットされてしまう。
25分札幌幡戸にイエロー。

 再三のピンチも、今日はドゥバが守りで頑張って、辛うじて得点を許さない。36分、ゴール正面遠目で久々につかんだFKのチャンス。珍しく大友がけった抑えたロングシュートは惜しくも外れる。仙台、前半ではこれが唯一のシュートらしいシュート。
39分、ついに札幌のU-19代表山瀬にペナルティ内で横に動かれ、強烈なシュートを決められ0-1。その後は、両軍とも「このままでいいや」のダラダラ展開。

 後半開始。交代はなし。攻めはコンサばかりで、それをなんとかベガルタが守る展開。55分、エメルソンとの1対1も範夫がなんとか止める。
62分、蓮見から平間、藤吉から小林。65分平間、出るなりイエローもらう。
ベガルタの攻撃時間は増えたが、シュートまでなかなかいけない。札幌の寄せは早い。札幌は早くも守備的になりながら、エメルソンのスピードに賭けたカウンターが狙い。
82分、山田から中島。今度は仙台が守りから、カウンターを仕掛けるも得点ならず。あとは時間潰しされる。久々の小林のロングシュートもヒットせず、へなちょこ。これでシュートはこの試合2本目か?そのままチャンスらしいチャンスもなく試合終了。

良く守ったというべきか?残念ながら、「意欲」をいう前にフィジカルの差が歴然としていた。相手を揺さぶらないでの、つなぎのサッカーは通用しない。 

 スピードなしに昇格は狙えない。肩書きはいらない。スピード、フィジカルのある選手が欲しい。
35 9月28日(木)19:00 新潟 2-1 仙台

大友  藤吉
(小林) 
財前  山田
(平間)(蓮見)
千葉 リカルド

賀谷ドゥバ矢畑 田沢
 
高橋
きっちり仕事。藤吉が見せてくれました

今季3戦全勝している相性のいい新潟に苦戦。今日は動きに切れがある藤吉が2得点でピンチを救う。

 めっきり冷え込んだ仙台スタジアム。平日夜のせいか観客5100人はちと寂しい。来れば劇的勝利を見れたのにね。リカルドは復帰したが、飯尾はまだ。今日も矢畑先発。

 さて、試合は開始からキレのいい藤吉が相手に囲まれながら、ドリブルで抜け出す。財前も前半はトップスピードにのって、走りには問題無し。あとは強いキックができれば完全復調なのだろうが...

 10分、相手ペナルティエリア付近でDFのパスミスを奪い、藤吉がうまく切れ込み、落ち着いて、滑り込むキーパーの頭上を抜くループ。先取点!3試合ぶりの得点。しかも早い時間帯。相手は相性のいい新潟。久々に楽勝かと思われたのだが。。。

 20分過ぎ位からまたパスがつながらなくなる。狭い地域でのパス回しに終始し、オープンスペースに動き出す者がいない。ボールに群がっては、相手にパスを奪われピンチを招く展開で、コーナーに逃げるのがやっとになってくる。相変わらずサイドががら空き、2列目には対応できず。

 とうとう28分、再三のコーナーキックのピンチでマークがずれ、押し込まれ同点にされる。
 しかし幸いだったのは、新潟もかつてのような早い攻撃がなくなっていることだ。その後は中盤での一進一退というか、互いに攻め手にキレがなく前半終了。追いつかれもなんとかなりそうと思えるは「相性の良さ」がもたらすゆとりのせいか。山田が珍しく当たりに行ってボールを奪ったりすると拍手が沸く。みんな知っているのだ。そのまま前半終了。

 後半になっても、ベガルタはオープンスペースが使えず、狭い地域で弱いパスを出しては相手にボールを奪われることを繰り返す。新潟は攻撃にリズムが出だし、2次3次攻撃で揺さぶってくるが、決定力不足。ベガルタはFWが孤立、大友も流石に「無駄走り」もできなくなるほど疲れ、シュートまで行けない。60分、久々、早い展開から財前がフリーでシュート、惜しくも外れる。

 70分、前半飛ばし過ぎで動きが落ちたと見たか、財前に代え平間投入。しかし平間にも切れがない。春先に見せてくれた、あの鋭いドリブル、裏への動きはいったいどうしてしまったのか。中盤でボールをキープできずベガルタ、ピンチ。

 80分、大友を小林に、山田を蓮見に2枚替え。蓮見の加入で中盤での動きのあるパス回しがようやく出てきた。小林に当ててポストプレーからの2列めの飛び出し、サイドからえぐりも機能しだす。残り10分でようやくらしさが出てきた。センタリングには小林が飛び込んでのヘディングシュートなど、得点の予感がしてくる。
 ロスタイム。素早く小林につないで、小林が中央に切れ込んだ藤吉にエンゼルパス。藤吉はDFをおさえながら、中央からきっちり決めて2-1。Vゴールのような感じで勝負あった。

 最初と最後の10分以外は、厳しい展開だった。中途半端なプレーも目立った。しかしベテラン藤吉が、得点シーン以外でも意欲を前面に出す動きで勝利をもたらした。
36 10月1日(日) * 試合無し *
37 10月7日(土)15:00 浦和 0-1v 駒場

大友  藤吉

財前  山田
(蓮見)
千葉 リカルド
   (矢畑)
賀谷 飯尾ドゥバ斎藤
(中島)    
高橋
守って勝つ作戦、怪我人で狂う。

斎藤克、不調の田沢に代わり先発。飯尾が復帰。DFが堅くなったか。サブ、蓮見、ロドリゴ、矢畑、中島、石川。

 5分、いきなりアジエルのヘッドでやられたかに見えたが、オフサイドに救われる。その後10分まで、ボールをほとんど支配され攻められるも徐々に落ち着く。その後膠着状態。17分斎藤にイエロー。前半30分過ぎからまた浦和が押し気味だがベガルタの守りも堅い。

 後半。立ち上がり、またもアジエルのヘッドはオフサイド。その後もクビツアなどにシュートを打たれるが、しのぎ膠着状態へ。仙台は、中盤でのボールを拾われ中々攻撃できず、防戦一方ではあるが、ある意味狙いの展開か。
76分、財前に代わり蓮見入る。
88分、足けがの左サイドバック賀谷が中島に交代。これは予定外でいささか不安。
 後半もクビツアなどにシュートはされるが浦和も決め手なし。ベガルタも、守りは良く抑えているが、攻撃は大友への縦ポンどまりで、フォローがなくシュートまではいかない。後半終了間際には、今度はリカルドが足痙攣で矢畑に交代。飯尾も一回肩脱臼しているし、大事はないが怪我人だらけだ。

 延長戦。互いに疲れてはいるものの、ようやく試合は動いてきた。浦和は岡野、アジエル、永井などがフリーで次々シュート。これをGK高橋がなんとか防ぐが、次第にリズムを作られる。浦和がチャンスを逃しているうちに、蓮見や大友がえぐってチャンスを作るがフィニッシュまでが遠い。それでも、100分、中島がカウンターから中央を突進、相手DFのミスを拾ってキーパーと1対1になるが、ループは惜しくもバーの上。Vゴールを逃す。

 そして最後は、104分浦和の山田が右サイドから、中島、矢畑をかわしてペナルティエリア内に進入、鋭角のシュートを決められ、ジエンド。アクシデントの交代が響いたか。

 確かに、90分は、じりじりとした見て楽しいとはいえない展開ではあったが、浦和に得点を与えず、僅差で勝つ狙いはある程度満たされたのではないか。浦和に絶対的なスピードがなかっただけに惜しい試合だった。ま、斎藤もいけることが分かったし。後は、中盤でボールを奪われてしまうスピードの無さを、蓮見の早い投入などで変えられれば。
38 10月15日(日)13:00 大分 0-3 仙台

大友  藤吉

財前  山田
(蓮見)(中島)
千葉 リカルド
    (伊藤)
御厨 飯尾ドゥバ斎藤

高橋
眠たい試合。

ほんの一ヶ月前にはTシャツでも汗ばむ陽気だったのに、もう夜は暖房が欲しくなるほど。久しぶりにすかっと晴れ、小春日和の仙台スタジアム。季節はめぐり、リーグも終盤、一年の成長を見せてくれる実りの季節のはずが....眠たい試合。

最初から「たるんだ」雰囲気だった。モチベーション?
相手に渡すようなとろいパス。ボールへの出足が大分とは段違い。徐々に大分にいいようにボールを回されるようになり、DFはサイドから攻撃を簡単に許す。危険な大分FWアンドラをフリーにして楽々シュートさせてしまう。 一方、ベガルタの攻撃は、中盤でほとんどボールを奪われ、相手を崩してのシュートがない。仕方なしのロングシュートも枠にいかない。

前半25分、ドゥバがGK範夫にバックパス。間接フリーキックをゴールエリア付近で取られて、いったんは壁に当てるも弾いて範夫が前に出たところをアンドラにボレーで押し込まれる。
39分、またもアンドラに易々と進入され切り替えでDFと範夫の重心をはずされ2失点目。まさに決定力の違いを見せ付けられた。

後半。開始30秒、ペナルティエリア付近でボールを簡単に回され、いつのまにかアンドラがフリー、きっちりシュートを決められ、3点目も喫する。
ようやく前がかりになるベガルタ。しかし中盤でのパス回しは悉く読まれてカットされ、前線まで形が作れない。おまけに、とろいパス。山田、財前が精彩を欠き、蓮見、中島に代わったが、ペースはかえられず。千葉に代わって久々登場の伊藤も、入るなり足故障で、動けないが、交代枠使い切りの不運もあってそのまま。

後半にわずかなチャンスはあった。しかし、リカルドの突進からシュートも入らず、藤吉はPKをはずし、ドゥバのどフリーヘッドもポール直撃など、運にも見放され今日も無得点で、完敗。
久々の御厨、伊藤、中島ともに精彩なく、今のレギュラーを脅かすのは難しそうだ。
ああ、それにしても眠ってしまっている選手を、起こすにはどうしたらいいのだ?
39 10月22日(日)14:00 山形 2-1 山形県

大友  藤吉
   (小林)
財前  山田
    (蓮見)
千葉 リカルド
      (伊藤)   
賀谷 飯尾ドゥバ斎藤

高橋
山形戦4連勝、イエローも多発

キレのないベガルタ、山形の早い寄せに苦戦。
4800人の観衆の半分以上はベガルタサポーター。それだけに選手の張り切りを期待していたのだが、肝心のプレーではなく、つまらぬ諍いの方で熱くなってイエロー7枚。イエローは相手にとらせるように仕向けるもの。今年は力的に圧倒しているのだから横綱相撲でいいのに...。一方、山形も足払いに肘打ちと汚いプレーが目立ち、後半には退場者もでるほど。

 風下のせいでもないだろうが、今日も動きが少ないベガルタ。パスの出しどころを探しているうちに、詰められてボールを奪われる、DFの間をドリブルで簡単に切り裂かれるなど、もたつく展開。9分には連続CKからあわやのピンチが続く。マークができてない感じ。

 ついに前半20分、カウンターから一気にフリーを許し、先制を許す。
しかし今年3戦全勝している余裕か、あまり慌てない。24分、財前の右フリーキックからリカルドへどんぴしゃのパス、これをリカルドがヘッドでゴール左隅に決め、ファインゴール。同点。3試合ぶりに鮮やかなゴールを見た。

 しかし、この後は一進一退。山形の早い寄せに対抗できず、中盤で展開ができない。一方山形もカウンターから早い展開でしばしばチャンスを作るも、決定力に欠き、完全にはベガルタを崩しきれない。しかしチャンスの多さでは山形優勢のまた前半終了。

 後半、風上になるとベガルタにもようやくエンジンがかかってきた。50分には久々流れからの大友のシュートもあり次第にペースを掴む。53分、山形の意表をつくロングシュートにやられた、と思ったらポストに救われる。60分、次第に相手エリアでパスが回りだしたところで山田からゴール正面でフリーだった財前にパスが渡り、これを財前がDFひとりをかわして、きっちりシュートで決め2-1の勝ち越し。

 その後は、荒れた展開でレッド(山形)、ベガルタにもイエローが乱れ飛ぶ。残り15分は相手10人なのに、押し込まれ、ベガルタも慌てた戦いぶり。しかし山形にも決定力はなく、そのまま試合終了。

2つのゴールシーンは鮮やかだったが、少々後味の悪い試合となったのが残念。ドゥバが時折見せる集中の切れたプレーも気になる。それにしても今日のベガルタの動員力には相手はやる気をそがれたことだろう。

40 10月29日(日)13:00 水戸 2-0 仙台

大友  小林

財前  山田
   (伊藤)
蓮見 リカルド
(平間)
賀谷 飯尾ドゥバ斎藤

高橋
後半エンジンかかり2-0で勝利

ぼちぼち手袋が欲しくなる季節。ベガルタのエンジンのかかりも遅い。イエロー累積の千葉に代わり蓮見、藤吉の代わりには小林が先発。

 前半はここ数試合と同じ気の抜けたつまらない展開になった。15分までは一進一退でどちらも決定機を作れず、枠に行かないシュートが互いに1本ずつ。特に我が方はパスの呼吸があわなかったり、DFでもたついているうちにボールを奪われたりで、とにかくみんなつっ立ってるから簡単にパスコースを読まれてしまうし、相変わらず狭い地域でこちょこちょとしたサッカーばかりしている。蓮見、賀谷、ドゥバは消極的なプレーが目立つ。

 その後、次第に出足のいい水戸に、ボールを奪われ次々とシュートを放たれての防戦一方。ロングシュート2本がポストに助けられ、40分のPKもどきはノーファール、そのあとの1対1は範夫がなんとかとめるなど苦しい展開。こちらはとても点が入りそうな気はせず、守りは「ツキ」で無失点のようなものだ。それでも相手シュートミスにも助けられ0-0で前半終了。

 後半になると、ベガルタの動きが良くなる。50分頃には相手のクリアミスが、悉くベガルタへのチャンスボールとなり、攻撃にリズムが出てきた。動きながらのパス回しでいいムードになる。小林が一人で突破してフリーでのシュートは惜しくも外れるが、ようやく全体に積極性が出てきた。

 65分、蓮見から平間。この直後のコーナーキック、ゴール前の混戦で水戸が集中を切らした一瞬、小林がヘッドで落し中央の大友がアウトサイドでシュート、見事に先制!このところポストプレーをやらされて相手チームDFのマークがきつく、こずき回されていて、疲労の色が見える大友に、久しぶりのご褒美。

 この後は俄然ベガルタの動きが良くなり、久々に流れるような展開が出てくる。動いてパス、前を向いてのプレー、オーバーラップが面白いように決まる。水戸も少し疲れてきたのかもしれない。
80分には山田に代わり伊藤が入り、ワンタッチプレーの良いパスを出して、さらにいいいリズムが出てくる。
81分、ゴール前で小林、財前とうまくボールが回り、右サイドにフリーでいた平間へ。これをキーパーの動きを良く見て慎重に決め、2点目。揺りかごダンスご披露。

 そのあとは危なげなくボール回しして2-0のまま試合終了。
後半だけなら、久々にいいときのベガルタの雰囲気があった。だが、もう少しエンジンを早く暖めて欲しいところだ。前半の水戸のシュートのラッキーポスト2本がなかったら危なかったぞ。
 尚、ベンチに久々瀬川が入ったが残念ながら出番なし。
41 11月5日(日)14:00 湘南 4v-3 平塚

大友  藤吉
   (小林)
平間   山田
(蓮見) (伊藤)
千葉 リカルド

賀谷 飯尾ドゥバ斎藤

高橋
延長5分伊藤Vゴール!

警告累積の財前に代わり平間が先発。藤吉、千葉は復帰。サブ石川、蓮見、伊藤、小林、中島。

前半開始から押され気味。
31分大友が先制するも、36分フチカに1点返される。
42分大友2点目で2-1。リードし前半終了。

54分湘南寺崎にやられ2-2同点。61分平間に代え蓮見投入。70分には藤吉に代え小林。75分その小林がゴール3-2。83分前園にやられ3-3同点。延長へ。

延長から山田に代わり、伊藤入る。その伊藤が蓮見のシュートの返りを右足で押し込みVゴール。5分で結果を出し、湘南にとどめを刺す。

ML情報によると、交代するまでの3得点に山田がからみ、前半は危うかったGK範夫に、後半スーパーセーブが出て、Vゴール勝ちにつながった模様。
42 11月12日(日)13:00 大宮 0-2 仙台

大友  藤吉
   (小林)
財前  山田
(平間)  
千葉 リカルド
(蓮見)
賀谷 飯尾ドゥバ斎藤

高橋
勝ち点差どおり順位どおりの差

来季に向けここは勝っておきたい当面のライバル。だが残念ながら、手袋がほしくなる寒さの中、かけつけた7000人をがっかりさせる試合。

上位相手となると、とたんに慌てる毎度のパターン。パスやトラップでのイージーミス連発。スピードなし、判断も悉く遅く、いいとこころなく前半で勝負あり。上位との差は、ボールへの寄せのスピードがまったく違うというところ。早く奪って早くつながないから、逆に追いつめられ、苦し紛れのパスばかりになる。春先からの成果はどこにあるのだろう。

前半から動きの重いベガルタ。大宮はツートップからスリートップに見えるほどぐんぐん上がってくる。下位相手ではなんとかなったベガルタDFの横パス、GKへの安易なバックパスも、すぐ詰められて、とたんに大ピンチになる。サイドから中央からと、いいように大宮にボールを回され防戦一方。

ついには裏を取られて簡単にフリーを許すようになり、28分それまでドゥバが一応押さえこんでいたジュルジーニョにヘッドで競り負け、、40分にはDFクリアミスをつかれ、磯山に切り返しから素早くシュートを決められ、前半で2点リードされる。一方、前半のベガルタはシュート3本ほど。それも相手を完全にくずしていないものばかり。

後半開始15分は、少しエンジンが暖まったか、前掛かりになり、連続4本のコーナーキックなどがあってチャンスを作るが、ここでも大宮DFに寄せられ得点できず。この時間帯だけが今日の見せ場。だが今日はこぼれ球を拾ってすぐ2次攻撃に移ろうとか、ゴールに対する執念が感じられない。ミニゲームでただボール回ししているかのよう。ペナルテイエリア内では滑りこんででも放り込むというような気迫がほしい。藤吉は一回やったけどね。

後半20分過ぎて財前、千葉に代え、平間、蓮見を投入するが、コンビネーションの悪さは変わらず、特に平間に至ってはボールが来るのをのんびり待っててパスを奪われたり、球離れが悪く、かつてにような鋭い動きが見られない。次第に攻め疲れとなり、動き回っていた大友は足がつる始末。残り15分では適当に大宮にボールを回されジ・エンド。

毎度繰り返す、小柄の大友がポストプレーをしなきゃいけないワンパターンの攻めは、なんとかならないのか。オーバーラップした選手ではなく、中央の狭い地域のばかりにパスを出すボランチ、相手を呼び込み過ぎてピンチを自ら招くDFなど、まるで春先に戻ったよう。

この時期にこの内容。確かに藤吉、斎藤をはじめ故障を抱えたメンバーが多いのかもしれないが、このままでは、あまりにも寒過ぎる。それしても磯山を「ブランメル」はなぜ手離したのだろう。

ま、とにかく残り2試合今年の総決算のつもりで、いままでの練習の成果を見せて欲しい。
43 11月16日(木)13:00 鳥栖 3v-2 鳥栖

大友  藤吉
(小林)  
財前  山田
(蓮見)  
千葉 リカルド
    (平間)
賀谷 飯尾ドゥバ田沢

高橋
89分の男、蓮見復活、藤吉Vゴール

本日も上村さん情報ほかより。激しい雨らしい。
今日は情報が極端に少ないので経過のみ。
開始4分ルシアノにやられる。

後半。53分リカルドイエロー。57分藤吉のゴールで追いつく。61分財前に代わり蓮見入る。その直後鳥栖に2点目を許す。
69分、大友から小林。77分千葉から平間。89分蓮見、FKから直接ゴール!久々の「奇跡を呼ぶ男」で同点に追いつく。

そして延長前半93分、藤吉がVゴールを決めて逆転勝利!当面のライバルに勝った。残り1試合で鳥栖の勝ち点48に対し55点となり5位が確定した。
44 11月19日(日)13:00 甲府 0-1 仙台

大友  藤吉
   (小林)
平間 財前 山田
(蓮見)  (伊藤)

千葉 
賀谷 飯尾ドゥバ田沢

高橋
猛攻するも1点に泣く

猛攻するも前半の守りのミスで失った1点をはねかえせず0-1で敗戦。

寒波襲来で、手袋もいる仙台スタジアム。9603人が集まった。
今日は、リカルド欠場で千葉直樹のワンボランチ。平間、山田、財前が攻撃的MFか。
試合は最終節ということもあってか、両チームとも動きのいい立ち上がり。やや仙台が押し気味か。ベガルタは攻めのリズムが出てきて、8分には、コーナーキックからの藤吉のヘディング・シュート。が、バーの上、先制点を逃す。思えばこれが前兆だった。

10分、ペナルティエリア中央付近の混戦で、守りの人数は足りてるのに連携が悪く相手を押え込めず、失点0-1。

しかし、相手は最下位のチーム、攻めてるし、そのうち追いつけばいいさ、と嘗めていたわけでもないだろうが、攻めてはいても連携が悪く、つながらない。逆に甲府にカウンターからポストプレー、上がってきた選手がシュートというパターンの攻撃を易々と許し、ピンチに。ベガルタはこの攻撃を恐れるあまり、ずるずると下がる。

欲求不満の展開にしばし場内が静まった一瞬、清水監督の「上げろ!」の声が響く。思えばこの一年も、まだ、監督やサポーターや経営問題ばかりが取り上げられる年だった。早く選手が主役になり、裏方は「空気」になるようにしたいものだ。
30分を過ぎると中盤のこぼれ球を拾い、ベガルタがCKなどからシュートの雨を降らせるが、甲府のGK伊藤の好セーブにも阻まれ、どうしても得点できない。

後半になって、63分に平間から蓮見、70分過ぎには山田に代え伊藤、藤吉に代え小林を投入するが、攻め手が遅く、無理な態勢からのシュートになり、入らない。決定的チャンスがあってももゆるいシュートなったりして、前半はずしまくった後遺症が出た感じ。試合終了直前のコーナーキックでは、GKの範夫まで上がるパフォーマンスもあったが、結局、甲府の堅い守りに阻まれ敗戦。有終の美とはいかなかった。

これでベガルタは最下位の甲府に2勝を献上したチームとなってしまった。19勝19敗2分け、5位で今季を終了。

退団するドゥバは、どフリーのヘディングシュートのチャンスがあったが、狙いすぎて惜しくも逃した。決めさせてあげたかったけどね。