35節:ベガルタ仙台 2-3 今治、前半の3失点で完敗。開き直って残り3試合勝利を

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2025 J2 35節 11月2日(日)14時03分 ベガルタ仙台 2-3 FC今治 アシックス里山スタジアム


郷家 宮崎 

相良    山内
(心)    (荒木)
鎌田 工藤蒼
(グスタボ)(武田)

奥山 菅田 井上 真瀬
(石井)      .

開始7分、宮崎先制弾もフイ

サブは、堀田、マテウスモラエス、髙田、石井、武田、グスタボ、荒木、中田有(特指)、小林心。

今治は、GK立川、DF大森、ダニーロ、加藤徹也、MF梅木、梶浦、新井、安井、待井、弓場、FWマルクスヴィニシウス。近藤、加藤潤也、パトリッキヴェロン、ヴィニシウスディニスは、ベンチスタート。

戦術"マルクス"に完敗、だがまだ終わっていない

前半7分、ベガルタは、早々に相良のクロスから、宮崎がヘッドで先制。

そこまでは思惑通り。

しかし、それで油断があったわけでもないだろうが、今治の中央の縦パスへの警戒、相良、山内の背後から経由するロングパスへの警戒が足りなかったところに、11分、21分、37分と、マルクスの1アシスト2ゴールで、前半で3失点してしまった。

今治のロングパスの精度、出足のいいプレスに悩まされたのもあるが、やはりマルクスヴィニシウス無くして、前半の3失点はなかったろう。

逆に言うと、相手のスカウンティング通りで、ストロングポイントを存分に引き出させてしまったという事か。


マルクスは、敵ながら、DFの背後に消えてから入れ替わる一瞬のスピード、ボール際のキープ力、ヘッドやボールタッチのうまさは、J1クラス。

ベガルタも当然警戒していたはずだが、2CBでのみの守備になるタイミングを、両サイドの裏経由のパスで、狙われていた感がある。

抑えるには、もっと出所を塞ぐか、マテウスを加えた純3バックにして、マルクスを2人で抑えるような手しかないような気がするが、純3バックは今期基本やってないし、前半は修正できなかった。

後半、サイドの寄せを修正し、メンバーを変えながら押上げもして、郷家のPKゴールまでつながったが、その後のチャンスは決め切れず、2-3での敗戦。

最終盤、個人的には、グスタボよりは、ハイボールを収められる中田で勝負して欲しかった。


痛い敗戦。

だが、まだ終わっていない。

前節の逆転劇にプラスできなかったが、残り3試合、勝ち続ければ何かが起きる。

最後の予想は誰かに任せて、一戦一戦、勝利に向けて、ファイティングポーズを取り続けるだけである。



井上が苦戦

この試合、井上の背後をうろちょろして、素早く裏を取るマルクスの動きに、最後まで翻弄された。

ここまで井上が翻弄されたのは、今期初めてではないか。

相当悔しかったはず。

1人だけで何とかできる相手ではなかったし、この経験を無駄にせず、これからのチームとの対戦でも、他のDFとの連携、寄せ方を工夫して欲しい。

また、チーム全体として、早々に逆転され、裏抜け警戒と、攻撃に行きたい前の意思が合わず、後半まで間延びして、中盤でひっかけられた。

この辺の意思統一もチーム全体で修正していって欲しい。


残り20分、郷家PKゴール1点差の後、決定機3回逃す

前半は、3点取って余裕の出た今治の前に、なかなか反撃の糸口が見いだせず、後半荒木と武田が入って、前のスペースを荒木がカバーしたり、後方から武田がパスを散らして、ようやくシュートチャンスも増えてきたが、中々決まらなかった。

それでも後半21分、鎌田がDFを背にしながら、左足アウトで中央の郷家にスルーパスを送ると、ペナ内で郷家がDFを背負いながら、ファールを貰い、PKゲット。

これを郷家がしっかり決めて、2-3。


1点差となり、残り時間で十分逆転も可能であったが、今治の5バックも堅い。

中々決まらない中、終盤に、武田絡みで3度チャンスが訪れた。


43分、武田の右CKがファーでフリーになっていた荒木に合い、ボレーシュート、しかし枠外。

AT1分には、左から武田のクロスがファーの宮崎へ。ヘッド!しかし寄せられて薄く当たり、枠外。

そしてAT4分には、今治ペナ中央やや右で25mのフリーキックを得る。

キッカーは武田。山形戦の再現なるか。。。。キックは枠外。

3回のチャンスで、せめて1回でも決まっていれば、たらればであるが、前半3失点のショックは超えて、選手も諦めず奮闘していたのは確か。


林がファインセーブ連発、静かに反撃を待つ

上記の終盤のチャンスにつながったのは、林のファインセーブ連発。

キーパーとしてはほぼノーチャンスの、前半の3失点ではあったが、その後は、次々と裏に走り込んで、フリーでシュートを打ってくる相手を、止め捲ってさらなる追加点は阻止した。

前半21分で1-3と逆転された直後の24分にも、左のからクロスに安井にフリーで打たれたが、セーブ。

後半24分には、今治のカウンターから、中央を横山にドリブルで抜けられて1対1も、セーブ。

28分にも、横山に右からコントロールシュートで枠内狙われるが、ぎりぎり触って掻き出しセーブ。

さらには、AT1分にもフリーでシュートを打たれるが、足で弾いて、ゴールは防ぐ。

2点差つけられて、前掛りになる守備陣の裏の最後の砦として奮闘、しかし天はご褒美をくれなかった。


追い込まれた時間でも、技を繰り出す鎌田

それにしても、2点差を跳ね返そうと、必死になって、ややプレーに焦りが見えるベガルタイレブンの中、激しいプレーの中にも、冷静にプレーを決めていたのが、鎌田。

出足よくボールを奪い、パス出しを何度か試みた。

後半にはミドルも狙った。

そして後半20分には、郷家のPKにつながる、左アウトで90度コースを変えるワンタッチパス。

前節の逆転劇ではボールを狩る激しさも見せ、この試合では、クールにアシストを決めた。

チームの勝利への貢献は、もっともっとできるはず。

鎌田が覚醒してきた今、まだチャンスがあると信じたい。

残り3試合、鎌田が何かを起こすのではないか。




前半
6分、今治の安井にイエロー。

⚽7分、ベガルタ、相良のクロスに宮崎のヘッドでゴール、1-0。
宮崎は2試合連続得点の7ゴール目。

⚽11分、今治、ベガルタの左からのクロスを、CBの間のマルクスがワンタッチで安井に送り、安井がダイレクトで合わせゴール、わずか4分で同点1-1。ベガルタのDF陣はオフサイドトラップかけそこねで、足が止まっていた。

⚽21分、今治、左から梅木の精度の高いクロスに、CBの間のマルクスが、ダイビングヘッドで合わせ、ゴール1-2と逆転許す。

31分、マルクスにイエロー。

32分、山内にイエロー。

⚽37分、今治、自陣のベガルタ右から弓場の長い縦パスを、マルクスが井上の背後で取って、1対1、林をループで超えるシュート、1-3と追加点を取られる。

前半のシュートはベガルタ5本、今治6本。

後半
ベガルタは、工藤に代え武田、山内に代え荒木を入れる。

⚽21分、ベガルタ、鎌田の縦のショートパスをDFを背にして運んだ郷家が倒されPKゲット。
郷家が自分で決めて2-3と、1点返す。

23分、今治、待井に代え横山、安井に代え ヴィニシウス ディニスを入れる。

26分、ベガルタ、奥山に代え石井を入れる。

33分、今治、梶浦に代え山田を入れる。

37分、ベガルタ、相良に代え小林心を入れ、トップへ。郷家が左MFに回る。

38分、ヴィニシウス ディニスにイエロー。

39分、今治、弓場に代わり竹内、新井に代わり加藤潤也が入る。

45分、ベガルタ、鎌田に代えグスタボを入れる。グスタボは宮崎と共に2トップ。中盤はトップ下心、左右に郷家、荒木、底に武田のダイヤモンド。

後半のシュートはベガルタ9本、今治9本。


シュート数: 14-15 CK: 10-3 FK: 17-13  得点:宮崎 鴻、郷家友太=PK (今治)安井拓也、マルクスヴィニシウス2  警告:山内 (今治)マルクスヴィニシウス、ヴィニシウスディニス  主審:山本雄大 入場:5,005人