2003年 J1観戦記2ndステージ前半(1-8節)


節 期日 キックオフ 対戦相手 会 場
1 8月16日(土)19:00 清水エスパルス 2-2 日本平

山下  マルコス
(村上) (寿人)
岩本 福永
 (シルビ)
石井 望月

根本  小村 ファビ 小峯
 高桑
豪雨の中、マルコス抜きで引き分ける

シルビーニョ、森川けがで、早速、望月、小峯が登場。エスパルスは安、北嶋、久保山の3トップで3-4-3。主審上川徹。
サブは小針、村上、阿部、、シルビーニョ、佐藤寿人。
留守番モードにつき、経過のみです。激しい雨とのこと。

 試合開始早々、マルコスポストから、望月のシュート。ボール支配はベガルタ。エスパルスは市川のクロス。直後、ゴール前のパス回し、望月攻撃参加からマルコスのボレーシュート。エスパルスはカウンター。安のフリーキック。8分、小村かわされ、安のシュートはホームラン。10分、マルコス自傷(左足ハムストリング負傷)で急遽、佐藤寿人が入る。流れは清水。寿人さかんに動くが挟まれる。安がしばしば侵入。15分、三都主のフリーキックは決まらず。サイドから押し込まれている。

 20分過ぎ、今度はベガルタがカウンター。21分フリーキック右45度40m岩本のフリーキック。小村飛び込むが当たらず。23分小峯、攻撃参加。フリーキックのチャンス、ヒットせず。直後、安の侵入に危うくなるが、相手ファールで助かる。
 28分、PKを三都主に決められ0-1。(石井がファールとの判定だが、映像を見ると明らかにミスジャッジ。シュートに行って、スラディングしただけの久保山自体がびっくりだろう)。ベガルタ攻撃時、小村が前線に。中盤でベガルタにパスミス目立つ。34分、ひさびさフリーキックのチャンス。寿人のヘッドは惜しくも外れる。36分、寿人と石井でチャンス作るがシュートまでいけず。この時間帯ベガルタ。40分、望月がひとりで持ち込み。連続コーナーのチャンス。安のボールを奪われるがシュートは外れる。43分、こぼれ球をベガルタ拾い続けるが、シュートまで至らず。ロスタイム、フリーキックのチャンス。岩本のキックからコーナーもゴールラインを切って前半終了。

 後半開始。安がボール持ち込む。47分、根本の突進からコーナーのチャンスも相手ボールへ。48分、寿人から山下へのパスを相手クリアミス、御運ゴールで同点1-1。ここからエスパルス前掛かり。50分、福永左かかと蹴られひやりも○。53分、ようやく岩本のフリーキックは壁。根本のクロスを山下、頭でたたきつけるもキーパー。60分、岩本が倒され伊東にイエロー。右45度30m。クロスバーの上。

 61分福永に代わり、シルビーニョ入りボランチへ。望月が前へ。63分、カウンター、岩本から寿人また岩本、左足グランダーで決め2-1。直後の望月突破も惜しい。65分、パスミスからピンチ、コーナーで攻められるも何とか守る。エスパルスもミス目立つ。70分やや落ち着き。75分、またもカウンターから寿人シュートも決まらず。三都主、イエロー。互いにカウンターのかけあい。76分、コーナーから、エメルソンに頭で決められ2-2。その後もフリーキック2発で攻められる。シルビーニョのロングパスが出だす。78分岩本のコーナー。望月がこぼれを拾って岩本へまたもフリーキックのチャンス。ベガルタの攻勢続く。相手ボール奪った根本、シルビ、山下も届かず。

 85分、山下に代わり村上入る。86分、コーナーのチャンス。直後、シルビーニョのクロスに村上飛び込むが決められず。岩本のクロスに寿人の頭はかする。望月ゴール前の粘りでフリーキックを取る。89分、岩本のキックは枠内もキーパー弾く、シルビーニョ拾ってクロスも決められず。ロスタイム3分。小峯にイエロー。相手のバックパスを奪った望月から根本、シルビーニョ、また望月。ここでコーナー取る。エスパルスのフリーキックになったところで試合終了。雨中の応援もお疲れ様。道中気をつけて。

 映像を見ると、豪雨の中、いつになく早い球回しで幾度となくチャンスをつかんでいた。フリーでシュートが枠内に行くのが少ないのが残念。後半追いつかれた後、少し運動量が落ちたが、終盤にも怒涛の攻め。望月の加入で攻撃に厚みができたのは明らか。
雨も味方、勝ち点1。半歩前進。


シュート数:9-10、CK:8-4、FK:27-16 得点:オウンゴール、岩本輝雄 (エスパルス)三都主、エメルソン 警告:石井、小峯 (相手)伊東、鶴見
2 8月24日(日)19:00 ヴィッセル神戸 1-1 仙台

寿人 山下 
(福田)  
岩本  望月

森保 シルビ
根本  小村 ファビ 小峯
   (村上)
 高桑
根本J初得点も、不完全燃焼のドロー。

福田、早速ベンチ入り。森保、久しぶりのスタメン。
サブは小針、村上、阿部、福永、福田。神戸はオゼアス、播戸のツートップ。 

 昨日の34度ほどではないけれど、湿度が高く思いのほか体が重くなる天候。夏休み19325人で満員の仙台スタジアム。照明に神戸のスキン頭が眩しい。

 今日始めて生で見る望月、小峯はまずまず。望月は特に前半スペースを求めて縦横無尽に動き回り、チャンスメーク。彼との連携ができてくれば、わがFW陣も、もう少し点が取れるようになるだろう。小峯はスピードこそいまいちであるが、ゴール前の守備はごつく、左右両足のロングフィードも強力だ。

 さて、立ち上がりは明らかにスピードで上回る神戸に苦戦と思いきや、あちらも決定力不足。ウエートオーバーに見えるオゼアスのおかげで、ベガルタがもたもたしてボールを奪われ、岡野にクロスを上がられたりして、決定機を作られそうでも、フィニッシュまでには中々いかない。押され気味の15分、望月が個人技で持ち込みのクロスが、最初のチャンスらしいチャンス。20分、連続コーナーコーナーのチャンスも、飛び込んだ小村の頭をかすめるのみ。しかし流れはベガルタ。

 24分、岩本、シルビーニョの短いパス交換から、あがってきた根本にパスが通り、意表をつくハーフスピードのシュートが相手ゴール右隅を捉えて先制!根本の今季初ゴール。
 この後、望月の突破から岩本倒されFKのチャンス。30分にはカウンターから寿人が走りこみ反転してグランダーのロングシュートは、キーパー正面。と次第にリズムが出て来たかに見えた34分、今度は神戸がブラジル人コンビでゆったりとボールを左右に散らし、クリアボールが中途半端になって、一瞬シュートコースが空いた瞬間をシジクレイに低くて強いシュートで決められ同点とされる。得点からわずか10分後、今日も我慢しきれない。

 40分、ゴール正面30mのフリーキックのチャンスは岩本が直接狙い、枠を捉えるもキーパーに弾かれる。このあとファビアーノが怪我で、村上を急遽いれることになり、小峯ががセンターバックに入ったため、守備的な森保もずせなくなり、攻撃的な布陣を取れなくなってしまったのは痛い。とにかくファビの怪我が軽いことを祈るのみ。
 ロスタイムにも連続コーナーキックのチャンスで、左からは望月が蹴ったりするが、得点には至らない。そういえばマルコス不在となってコーナーからの得点をしばらく見ていないような気がする。神戸はシジクレイ、オゼアスとターゲットがいるので、フリーキックをいやらしいところへ上げてくる。

 後半。神戸の攻撃をなんとか中央で防ぐ展開。55分ようやくベガルタも反撃、シルビーニョがひとり運動量豊富に動き回り、サイドチェンジを繰り広げるも、最後のクロスの精度がいまいち。しかし65分には、久々シルビーニョを中心に村上、望月などが早い球回しから徐々に相手ゴールに近づき、最後はシルビーニョが左足でのバナナシュートも、惜しくもバーの上。それ以後はスピードある展開ができず、たまにロングシュートを無理に放つだけになってしまう。70分、寿人に代え、福田が入る。直後、村上のロングスローを福田特有?の踏ん張ったジャンプからすらしヘッド、これを山下がボレーで会わせようとするも、バーの上。

 今日、山下のシュートはこれだけ。今季はずっと、フリーの時でさえ、スルーを考えている。なぜ前を向いてペナルティエリア内に向かって、自分で行こうとしないのか?疲れているのだろう。痛いところもあるかもしれない。本来ポストプレーをするのではなく、して貰って生きてくる選手なのだ。寿人のようにこぼれ球を貪欲に狙うタイプでもない。体のキレで勝負するタイプなだけに、つぶされ続け疲労が重なると積極的になれないのだろう。補強でメンバーが揃った時でいい、一度休ませるべきだ。

 80分には、神戸に押し込まれフリーキック、コーナーキックで攻められるも、小峯センターバック、森保リベロのような形で何とか守る。次第に疲れが出て攻撃にリズムができない。83分、福田がゴール前で初シュートも力なくバーの上。今日一日で判断するのは難しいが、まだフィットしていない感じ。岩本やシルビーニョが彼の動きをつかんだ時に、期待したい。
 試合はいくつか、ひやりとする場面があるものの、神戸のFWにも力強さがなく、結局ドローとなった。ホームでの引き分け勝ち点1。マイナスではないが、前進ともいえない。現状維持。まだ梅雨は明けていない。


シュート数:12-8、CK9-6、FK26-25 得点:根本裕一 (神戸)シジクレイ
警告:根本、森保、小峯 (相手)シジクレイ  主審:長田和久
3 8月30日(土)19:00 セレッソ大阪 2-4 長居

寿人 山下 
(金)(福田)
岩本  望月
   (福永)
石井 シルビ
根本  小村  小峯 村上
  
 高桑
守備連係の乱れで、金の初ゴールも時すでに遅し

ファビアーノに代わりCBは小峯、右サイドは村上。サブは小針、千葉、福永、福田、そして金。C大阪はバロン、大久保の2トップ。
留守番モード経過のみです。

 試合開始、望月動き回っている模様。3分寿人のクロスはキーパー。
5分、大久保のシュート、高桑弾くところバロンに押し込まれる0-1。直後6分、望月がGKに倒され、PKゲット。岩本決めて同点。ここから出直し。C大阪はバロンが引きつけ、大久保が裏を狙う攻め。13分、小峯かわされピンチもしつこく粘り、クリア。14分、ベガルタカウンターから攻めあがるが、クロス上げられない。C大阪、ベガルタの右サイドから攻めてくる。

 16分、岩本のCKから山下のシュートはバーの上。互いに攻守の切り替えが早い。18分村上のオーバーラップもフィニッシュまで行かず。C大阪もカウンター。19分過ぎ、ベガルタ連続攻撃。20分、C大阪がセカンドボールを拾っての連続攻撃。互いに激しくゴール前までいくがシュートまでいかない。23分相手FKバロンのヘッドは高桑キャッチ。24分、コーナーキックはシルビーニョ。低いボールはファウルで相手ボール。26分、山下のヘッドはクリアされる。森嶋がオーバーラップでピンチもCB2人で抑える。29分小村出血でピッチ外中、相手FKでひやり。この時間C大阪。連続シュート打たれる。

 35分、相手のボールキープ続き、守りの時間続く。38分小峯高桑の連係の隙尽かれ、大久保に抜け出しされループで決められ1-2。39分、根本の右足シュート。望月、シルビーニョで突進も、ゴールライン切れる。40分、望月のヘッド、山下のシュートの連続。
 43分フリーキックから、根本のシュート。コーナーキックのチャンス。望月が蹴るもつながらず。雨が降り出してきた模様。ロスタイム1分はC大阪の攻勢も時間切れ。

 後半、寿人に代わり金、入る。46分村上のオーバーラップから、逆の岩本のクロス。岩本左FKのチャンス、直接狙うがキーパー。47分、岩本-金ヘッドはヒットせず。50分、小村の高桑へのヘッドでバックパス、これを大久保に狙われ1-3。カウンター一発根本から金、望月の上がりも決まらず。ベガルタ足止まり気味。58分コーナーキックのこぼれ球を喜多に押し込まれ1-4。次々シュート打たれている。62分望月に代わり福永。65分、金のスルーパスも山下オフサイド。ベガルタ中盤以上ボールを進められない。70分、山下に代わり福田。73分岩本のミドルはバーの上。金ボールキープから福田の走り込みもシュート打てず。76分、コーナーのチャンスも打てず。78分、村上のアーリークロス。

 79分、金ドリブルから、ひとりで突破、そのまま決め2-4。サポータに一礼。ベガルタ前掛かり。もシュートまでつながらない。87分森嶋のシュートはバーで救われる。ロスタイム3分。そのまま試合終了。

 映像を見ても守りのミスで守備が後手に。つまらぬ固執は捨て、調子のいい選手から使う決断が求められる。しかし、初登場のキム選手がいきなり決めてくれた。3点ビハインドからの1点、これは意味があるはず。
 まだまだ、先は長いよ。またすぐ試合もある。今日は一杯やってすぐ寝なさい。


シュート数:8-16、CK:4-3、FK:23-17 得点:岩本(PK)、金 (C大阪)バロン、大久保2、喜多 警告:ベガルタなし (相手)喜多  主審:大田 潔
4 9月6日(土)19:00 名古屋グランパスエイト 0-3 仙台

金  山下 
   (福田)
岩本    望月
(寿人)  (福田) 
石井 シルビ

根本  小村  ファビ 小峯  
小針
前半健闘も、後半失速完敗

サブは高桑、森保、福永、福田、佐藤寿人。
試合前、久々の夕焼けに何か違うものを感じていたのだが。。。昼間の蒸し暑さが少し和らいだ仙台スタジアム。スタンドには時折涼しい風が吹いてくる。連敗の中、18974人。

 試合は、靭帯を痛めているファビアーノが強行出場、キーパーは小針、そして金が山下とのツートップで先発。

 試合開始早々、山下の反転からのグラウンダーのシュートが枠内、最近のシュート不足批判を払拭する動き。金が入って肩の荷が取れ、まさに解放されたかのように、生き生きとプレーを見せてくれる。
 金自体はまだ、周りとフィットしきれてはいないものの、とにかく「目標」となり、相手DFをひきつけてくれるので、その分、山下が自由にやれる。15分頃まではベガルタが押し気味に。ひとりがボールを持つと二人三人とオーバーラップ、チャンスを作り、動きで上回る。20分、相手ゴール前でボールを回し、ゴール正面で一瞬金がフリー、即シュートするもバーの上。25分、名古屋に攻め込まれるが、相手のシュートコースにはいつもファビアーノが。サイドを抉られても、この時間帯は、集中よくDF陣がふんばった。

 33分、後方からのパスに山下がとび込むシュート、決まらず。逆に35分、ウェズレイ正面からシュートするが小針キャッチ。40分、ゴール前で混戦から金シュートも決まらず。
そして43分、ウェズレイに一瞬小村が振り切られ、ミドルをゴール右隅に決められ先制される。それまで互角以上の押し込んでいただけに、先手を取られたのは痛かった。

 後半、開始早々、相手ゴール前、左からのフリーキックにファビアーノ飛び込むが、頭を掠める。その後60分頃から何か金縛りのように連係が乱れ始める。焦りなのだろうか。攻めてはいてもシュートまでなかなか、いけない。特に岩本がおかしい。運動量が極端に落ち、他の選手との連係がとれなくなる。キックの精度も落ちている。それでも70分、ゴール正面からミドルを放つも、わずかに枠の外。そこまで。
 山下が、かつてのキレを取り戻したきたのだが、今度は別の選手が調子を落とす。苦しい戦いが続いていると、こうなるのか。この時間帯から、全体にパスミスも増えてきて集中が切れてくる。前半飛ばしたつけなのだろうか。後半は、スタジアムには「やませ」が吹いて急激に涼しくなったのだが。。。66分、望月に代え福永入る。えっ、岩本じゃないの?74分、カウンターから相手にどフリー許し、あわやのシーンもバーの上に。この辺からDF陣も相手の動きについていけなくなる。

 75分、山下に代え福田投入。福田、運動量豊富にボールに絡む。しかし、82分名古屋が早いカウンターからゴールラインまでえぐり、がら空きの逆サイドに飛び込まれて2点目を失う。ベガルタは疲労もピーク、反撃を試みてもボールをキープできない。83分、岩本に代え寿人投入、根本が左からクロスを放り込み、金がヘッドで折り返したり、福田のヘッドもあったが、得点までには至らず。逆に89分にも、カウンターからウェズレイに3点目を取られ、ジ・エンド。

 前半は守りも攻めも集中できていたが、後半は突然動きがばらばらになった。その辺を修正し、この際、疲れているベテランは一度休ませるのも、長い目で見て必要かもしれない。
金の動きはまだこんなものじゃないと思う。とまどっているふしが見てとれる。寿人と福田は動きに切れがある。チャンスを見て早めに出して欲しい。DFラインの統率は誰がしているのか。根本を前に上げて3バックとか実質5バックなども検討の余地ありでは。次の試合はすぐ来る。あらゆる可能性を考えて貰いたい。


シュート数:12-14、CK5-3、FK19-18 得点:ウェズレイ2、梅本 警告:福田 (相手)古賀  主審:片山義継
5 9月13日(土)19:00 鹿島アントラーズ 0-0 カシマ

金  山下 
   (福田)(寿人)
岩本    望月
    (森保) 
石井 シルビ

根本  小村  渡邉 小峯  
小針
積極性戻る
 
カシマについた4時ごろはまだ西日が強く、蒸し暑い状態。しかし、日が落ち、スタジアムに照明が入る頃には涼しい風が吹いてくる。
仙台からのバス20台。東京からも2台、その他車など、いつのまにか1000人以上のベガルタ・サポーターが入っている(最終的には3000人の報道)。

 スタメンにDF渡邉。実は彼こそ秘密兵器となりうると考えていた。攻撃時のセットプレーで、守りでの制空権で。さすがに秋田にマークされ得点こそかなわかったが、相手のマークを分散するだけでも意味がある。サブは、高桑、森保、財前、福田、寿人。

 さて試合は、開始早々から互いにコンパクトなサッカー。練習どおり、ベガルタも無駄に深追いせず中盤でのしつこいプレッシャーに重点を置く。特に小笠原には望月がしつこくマーク、簡単にはプレーさせない。
 8分、この試合の流れを決めた小針のファインセーブ。逆サイドに飛んできた平瀬?のヘッディングシュートを、しっかりキャッチ、DF陣に安心感を与える。10-15分右サイドを執拗に攻められる。15分、ボールを中盤で回されるが、相手も出しどころがない。小峯のミスからヘッドでシュートされるが決まらず。

 25分、ようやくベガルタにもチャンス、サイドから攻め上がるもシュートまで至らず。直後、左サイドで望月と根本がそれぞれ連続して相手をかわし、ボールキープ、最近にない攻撃のリズムが見られる。30分、今度は右サイドで小峯、望月のパスから攻め込み連続コーナーキックのチャンス。右岩本、左シルビーニョが蹴り入れる惜しくも相手DFに弾かれる。(よく見えなかったが)山下DFの裏ついてのシュートがオフサイドの判定でノーゴール。
 35分、カウンターから望月のロングシュート。40分、ゴール正面でのフリーキックを得る。岩本のシュートは壁を越え、枠を捉えるがキーパーに弾かれる。ついでベガルタが攻め込みフリーキック、コーナーキックのチャンス。今日は鹿島にパスミスが目立つ。ベガルタはプレスがしつこく出来、攻め込まれても粘り強く守れているので破綻の臭いがせず、逆に得点の予感を感じつつ、0-0で前半終了。

 後半。開始1分いきなり金にチャンスもゴール前大岩とボールをとりあいでファール。48分、青木に意表をついたロングシュートを打たれるが、バー。この辺からどうやっても鹿島のシュートが枠に行かなくなる。平瀬に至ってはゴール前5mのどフリーシュートもホームラン。別にラッキーでもオカルトでもない。ベガルタのプレッシャーと、驕りの裏返しの焦りが原因。お互い人間がやっているのだ。自分たちだけが苦しいと思うのは止めることだ。強い気持ちで立ち向かう気迫、動きがあれば、相手を追い込むこともできる。

 63分、とはいってもベガルタにも疲れが見え、集中が切れかかる。バックパスのミスからあわや小針がボールをとられそうになるが、かわしてクリア。これも最初の一発で自信をつけた賜物。カシマはこの辺からロングボールをDF裏にどんどんほうりこんできて、サイドのスペースに走らせる猛攻。しかし渡邉、小村が粘り強くせってシュートコースを絞る。小針もいい飛び出し。65分、久々ベガルタのカウンター、岩本から金へのクロス、これをヘッドで打つも距離があって届かず。しかし、ようやくヘッド攻撃も出た。

 70分、ゴール前エウレルに侵入されどフリーも小針足1本でクリア、ゴールを死守。猛攻受けながらも75分、ゴール正面から山下のたたきつけるシュートが相手DFにあたり、オウンゴール気味に決まった!と思ったらその前に金のファールの判定。後で車中で見た映像ではファールしそこなったというか、大岩は「かわして」いる。反対側から見ればノーファールである。残念ながら幻のゴールとなってしまった。この後は、互い中盤省略で攻守が激しく切り替わる展開。
 80分、やや疲れの見えた望月に変わり森保入る。足のぐるぐる巻きテーピングも痛々しいが、運動量豊富に動き回り、危険の芽を摘む役回り。

 85分、山下を寿人へ代える。直後、カウンターからシルビーニョ粘ってボールキープ、前の金に絶妙スルーパス、これをDFに挟まれながらグラウンダーのシュート、枠を捉えるもキーパーにセーブされる。82分金を福田に代える。岩本からのクロスがキーパーとDFの間に決まり、福田、頭で飛び込むが空振り。終盤は鹿島陣内で戦うもタイムアップ。

 勝つチャンスはあった。勝ち点1では不満という向きもあるだろう。しかし、この試合が最後ではなくあと10試合ある。今はまず、自信を取り戻し、戦いの形を体に覚えこませることが、戦い続ける上で重要だ。そういう意味では、修正点はあるものの、ようやくギアが入ってきたと思う。半歩前進。

 それにしてもシルビーニョは凄かった。ボールを奪い取る。阻まれても、前進につぐ前進。終盤まで運動量が落ちない。金にも絶好のスルーパス。彼が新加入選手の動きを把握したことで、攻撃力も変わってくるはず。


シュート数:5-17、CK4-8、FK26-21 得点:なし 警告:金 (相手)本山、深井
  主審:岡田正義  尚、前半と後半の山下の「幻のゴール」2本はシュート数にカウントされていない模様。
6 9月20日(土)16:00 FC東京 2-2 仙台

寿人 金 
  
岩本    望月
     (森保)
石井 シルビ

根本  小村  渡邉 小峯  
小針
気迫のドロー

サブは高桑、森保、村上、山下、福田。石井監督代行。

選手達がプロの意地、気迫を見せ、ひるむことなく前を向くサッカーを見せた。スタンドも轟音のような応援。今、思いは違っていても、誰を何をサポートすべきか、その一点でひとつになれた。
光は見えた。夜明けはもうすぐだ。

 薄暗い曇り空に肌寒く、秋を感じる仙台スタジアム。試合前、清水前監督の解任の影響で大幅に動員が減るのではと思ったが、18,696人。しかし微妙な静けさがやはりいつもと違う。だれもが、選手達が動揺し、バラバラにならないようにと願ってのことだと思う。果たして?選手達の動きを見れば、杞憂であった。ネガティヴキャンペーンで煽る一部マスコミに惑わされるほど愚かではない、ということ。

 試合は立ち上がりから前節の鹿島戦を思わせるコンパクトなサッカー。執拗にサイドから攻めあがってくる相手の攻撃には、中央で小峯がことごとくクリアー。相手に流れを作らせない。5分、ペナルティエリア左でフリーキックのチャンス。岩本のキックに小村飛び込むが惜しくも、かする。10分、今度はFC東京石川からのクロスで中央どフリーのピンチも相手がふかす。12分、中央シルビーニョのドリブルからスルーパスに寿人走りこむが、もう一歩あわず。
 16分、今度は石井の中央突破、岩本のグラウンダーのシュートはキーパー正面。ここから20分頃まで連続攻撃。寿人の中央突破、岩本のコーナーを望月がすらしヘッドでのシュート、金のヒールパスに根本がシュートなど、気迫を感じる怒涛の攻撃。今日こそはという得点の匂いをさせながらも、決まらない。

 25分小村にイエロー。33分、カウンターからFC東京に攻め込まれピンチ。そして34分コーナーからケリーにヘッドで決められ、先制許す。直後の数分ややがっかりして動きが雑になりかけたが、ひさしぶりに効く津波のような応援に、選手も応え次第に元気を取り戻す。そう、失点の度に下向いていてはだめなのだ、耐えてチャンスを伺うべし。40分岩本から金へのパスがとおり胸トラップからボレーで狙うがキーパー正面。しかし、前半終了直前にもコーナーの連続で攻められる。岩本、金らがクリア。

 後半。リードされてはいるが、FC東京の流れの攻撃はとめている。55分、岩本から金、コーナーから金、寿人でゴールを狙うが決まらず。58分、金、相手エリアでシミュレーションで警告。あれが、どうして?しかし60分、根本のクロスをキーパー弾き混戦となったところで金がすばやく起き上がり、押し込んで同点!じつに3試合ぶりのベガルタの得点。泥臭いがこれぞFWという得点。この厳しい状況下ではこういう形の得点の方が戦意がわく。場内、最高潮。寿人の「もっと声援くれ」の煽りに応え、耳が痛いほどの声が渦巻く。ベガルタ、俄然元気回復、前へ前へと相手ボールでも押し込んでいく、今日は弱気なプレーがない。
 そして、75分、望月?のボールカットから、岩本が相手キーパーの位置を見て、意表をつくハーフスピードのミドルループシュート、見事にキーパーの頭上を超え、2-1勝ち越し。いつも相手にやられることを今日は岩本が決めてくれた。冷静に力を抜いて。これまでの試合での、力任せのシュートとは違う。

 さて、問題の得点後。当然FC東京は押し込んでくる、アマラオのヘッドでやられたと思ったら、バー。次第に中央でフリーを作られ、やたらにケリーがボレーを放つが、バーの上。ツキも出てきたか?いや前節同様、プレッシャーを少しでもかけておけば、相手も慌ててフリーでもはずす。これは戦い方の結果である。

 85分頃までに次々のシュートを打たれるがバーの上。ここで望月に代え、森保入る。攻められてはいるが、いつもは簡単にかわされる根本もボール際を頑張り、相手ボールを跳ね返す。そしてシルビーニョがラッセル。

 しかし、88分、ゴール正面でフリーキックを与えてしまい、これを頭で押し込まれて同点とされる。ロスタイム3分。ベガルタも最後の力で攻め込み。寿人が粘ってゴール前でフリーキックのチャンス。これをシルビーニョが裏へけって壁に当たり、枠内にいくが、惜しくもポスト。劇的な勝利は逃し、結局ドロー。流れからの相手の攻撃には対処できてきた。課題はセットプレーでの守り。しかし最後まで攻めの姿勢があった。全員サッカーで勝ち点1。また半歩前進。


 この状況でよくがんばった。ただ、あと一歩、あと一歩何かが足りない。それを引き出すには、もう、後ろ向きの言葉はいらない。「たら」「レバ」「うらみつらみ」は冷蔵庫にでも入れて置け!前進あるのみ。


シュート数:12-13、CK:4-7、FK:13-20 得点:金 殷中、岩本輝雄 (FC東京)ケリー、近藤 警告:小村、岩本、金、森保 (相手)なし 主審:塩川拓司
7 9月23日(火・祝)16:00 柏レイソル 0-1 柏の葉

金 山下 
  (福田)
 岩本 寿人
   (村上)
石井 シルビ

根本  小村 ファビ 小峯
(望月)        
 小針
もう一歩攻め切れず惜敗

サブは高桑、森保、村上、望月、福田。
柏の葉は周りが公園で広々しているのはいいのだが、不安定な外観に、かったるいアナウンスは、やる気をなくさせる作戦か?

悔しいの~。前半辛抱強く守り、決定機もいくつかできていただけに。。。
ベルデニック監督、初采配。寿人の右MFは賭けだったが、うまく機能せず。寿人に相手DFの裏へ走らせるためのパスが1本しかなかったの残念。財前の調子がよければ、組み合わせるがいいのではと思うのだが。

 試合は中2日ということもあって、互いに様子身見の立ち上がり。ベガルタのコンパクトな守りは定着。お互いサイド攻撃かけかう。ベガルタは5分、山下のポストプレーから寿人のクロスと新布陣に期待をいだかせたのだが。10分には山下がDFを背負った後に、反転シュートもキーパー正面。山下今日もキレはいい。しかし前半でファビアーノ、金、岩本?(小村かと思ったが)と厳し目にイエローを続けて取られて、流れをきられてしまう。こちらがFKをもらったときも、流してもらえない。25分をすぎると柏に押し込まれ、中央からミドルを打ち込まれるも小針がナイスセーブ。30分には裏をつかれどフリー許すも、小針の詰めもあり相手がはずず。それでも前半は、無駄に追わず、人数をかけての辛抱強い守り、相手キーマンのリカルジーニョには削り攻撃で動きを半減させた。

 32分、岩本のクロスを山下左足でのボレーシュートはキーパー正面。35分には金、山下、寿人とわたりフリーになりかけるがシュートうてず。前半はジャブの応酬という雰囲気で互いに無得点のまま。

 後半。開始早々、相手DFのクリアミスを岩本つめてシュートするが、ヒットせず。ついで右のフリーキックに小村ヘッドで合わせるがキーパーキャッチ。直後カウンターをくらい、ピンチ。互いにカウンター掛け合いの様相。10分寿人が裏をとり、キーパーと1対1になるが、詰められシュートできず。これが惜しかった。16分には山下にもイエロー。これは仕方ないもの。
 そして25分、失点は小峯が上がった後のフォローの連係不足をつかれ、サイドのスペースから低いボールでパスされた。再三、いい上がりを見せていた小峯だが、味方がシュートまで行かないと危険を伴う。玉田の飛び込みのスピードにやられた。山下に代わり福田入る。

 善戦していたものの、この時間帯に先制を許すと、さすがに動きがぎくしゃくしてくる。それでも福田が持ち込んで倒されPKだと思ったら、ノーファール???この後もベガルタ踏ん張って相手陣での連続攻撃。特に左フリーキックのチャンスから、ファビアーノのヘッド決まったかに見えたが、キーパーに足1本で止められたのが惜しい。35分には寿人に代わり、村上が入り、ボレーで2発ミドルを打つものの、バーの上。体を倒して打ってけれ。39分には根本に代わり望月が入り最後まで攻めるも、焦りからか全体にフィニッシュ雑になり試合終了。

 明らかなPKを認めら得れなかったり(映像で確認しても間違いなし。査定対象だな。だが今更どうにもならない)、前半と後半で基準がグルグル変わる黒服の呪いは解けそうもない。宮スタではあえてヨイショコールでもしますかな。

 しかし力は発揮しつつあると思う。もちろんいい試合でも、勝たなければ意味がないわけだが、お仲間も伸びていない。ラインは上がっていかないというのが、どっこい悪運強しと思うべし。それにベルデニック監督は4バックは変えないといいつつも、変則3トップ、終盤での3-5-2と監督はいろいろ試しているようだ。次節、本格的に「らしさ」出てきて勝利につなげて貰いたい。

 中2日2試合で新監督着て1日、選手も、応援するほうも心身ともにお疲れ。一度、さっぱりして、脱力。(ちと古いけどこれでも) それから、次節の勝利に向けてねじ巻き直し。俺も床屋に行きます。宮スタから逆襲だい!


シュート数:9-9、CK:2-4、FK:34-29 得点:玉田(柏) 警告:ファビアーノ、金、岩本、山下 (相手)平山、萩村 主審:高山啓義
8 9月27日(土)15:00 浦和レッズ 1-6 宮スタ

寿人 山下 
  
岩本    シルビ
(財前)    
ファビ 石井 
   (阿部)
村上  小村  渡邉 小峯  (望月)
小針
屈辱の大敗1-6、悔しさだけ刻んで後は忘れろ

試合開始前はきれいな秋晴れの空が覗いていた宮城スタジアム。しかしキックオフ直前になると一転空が薄暗くなり、冷たい雨がぽつりぽつりと落ちてくる。いっそのこと大降りになってドリブラーの足を止めたらいいものを。観客は30,383人、採算割れギリギリ。

 センターバックに渡邉を入れ、ファビアーノをボランチに上げ、シルビーニョを前にもってくる布陣。ファビアーノのボランチは前監督も練習試合で一度は試している布陣だ。しかし問題は根本の怪我で慣れない左サイドバックを勤めることになった村上。本来ならこの位置には、羽山が入るはずなのだが、調子が上がっていない。そこをつけこまれ、15分田中に、カウンターから裏をとられ失点0-1。20分には田中から山瀬へのクロスからシュートくらうも枠の外。

 しかし20分過ぎからベガルタの時間、23分岩本のクロスをキーパー弾くところを石井詰めるも枠の外。25分には村上のオーバーラップからシュートでコーナー取る。しかし28分中央でファビアーノ、ボールを取られ一気に裏に走られ、2点目を許す。これでベガルタの動きが重くなった。浦和は引き気味からのカウンターで安全策。小針のセーブなどでなんとかしのぐが、次々にサイド攻撃を許し、たまのチャンスも中央でパスミスを連発し、ピンチ。それでもなんとか後半へ。

 後半、渡邉を下げファビをセンターバック に戻し、望月を前に入れる。早速、望月が右サイドでドリブル突破、次々相手ゴール前まで侵入、リズムを作る。左からは村上がオーバーラップからのシュート。そして51分、ついに望月のクロスに寿人が飛び込んでヘッド決め1点返す1-2。これで息を吹き返したベガルタが前がかりで攻めるも、セットプレーのチャンスなどを生かせず、またせっかく相手陣に迫っても持ちすぎが目立ち、シュートまでいけない。きょうのベガルタはここで切れた。

 66分、またしても田中にドリブルで切れ込まれて3点目を失うと、連係が崩壊。パスミスでボールを奪われて小村やむなく一発退場のPKで4失点目。10人になった後は相手の後ろを追うばかりになり、サイドから放り込まれての2失点で、終了10分前に岩本に代わり財前が入り、いい動きは見せたものの周りは疲労困憊、3分前には石井に代わり阿部を入れるなどしてもすでに遅し、結局1-6で大敗。
 敗色濃厚だとしても、耐え忍んで失点を最小に抑えようという気力がなくなっていた。これまであまり見られなかったパスミスの連発など動揺の隠せない状態となってしまった。

 これが現実。しかし、いつまでも牛のように反芻していても仕方ない。この期に及んで、まだ、お仲間も勝てず、ラインは低いまま。2nd一勝もできない、8戦勝ち無しチームが他に2つある。相手も苦しいのだ。まだチャンスはある。開き直って。選手同士がもう一度コミュニケーションをを取り合い、次節に向けてやるべきことをやるだけだ。

「必ず生き残る」その気持ちがより強い方が勝ち残る。そしてベガルタの選手は、それができる。俺は信じている。

シュート数:11-14、CK:5-4、FK:18-19 得点:佐藤寿人 (浦和)田中2、永井2、山瀬、山田 警告:岩本、小村=退場 (相手)平川、山瀬