2002年 J1観戦記2ndステージ前半(1-7節)


節 期日 キックオフ 対戦相手 会 場
1 8月31日(土)19:00 鹿島アントラーズ 1-2 仙台

   山下  マルコス
  
岩本 財前 
(光岡)(山田)

森保  シルビーニョ
(村上)      
村田 小村 リカルド 鈴木
        
高橋
山田が仕事した

出場停止の森に代わって鈴木登場。サブは小針、村上、山田、光岡、そして藤吉。鹿島は柳沢と本山の2トップで。エウレルはサブ。

 仙台スタジアムは霧雨で、反対サイドのコーナーのあたりは靄ってよく見えない。明日からは9月だというの、にまだ蒸し暑い。気温は23度さほどでなくても高湿度が選手の体力を奪うという。しかしこの、じめついた暑さの中、ウォーミングアップは、山田ひとり長袖長ズボンのジャージ。まだ、ダイエットしてんのか!?
TBSで全国放送。空中カメラ。入場19497人、今日も超満員。サポーターにとってもきつい試合だったが、それでも何とかしようという、スタジアムの雰囲気は伝わっただろうか?

 試合は20分頃までは鹿島のペース、しかも小村がいきなりイエローを貰って、いつものように動きにくくなる。しかしその後は鹿島のぎくしゃくした攻撃にも助けられて、次第にベガルタにも攻撃のリズムが出てくる。時に財前があがって3トップ気味になったり、30分過ぎには相手ゴール付近に押し込み、左岩本、右シルビーニョのコーナーキック連発。特に岩本のキックは直接ゴールインのラインを描いていたが、間一髪で相手DFに阻止される。ここで1点、押し込めなかったのが響いた。それでも開幕時に動きは近づいており、前線からのプレスも出てきて、森保の運動量も多く、前半では相手パサーを自由にはさせなかった。しかし問題は右サイド。どうも財前と鈴木の呼吸がもうひとつ。

 後半になると、鹿島は左右にボールを散らしだす。やや疲れが見えてきたベガルタは振られて、次第に足だけ出すようなチャージになりイエローが増える。
 50分、本山のドリブルを止めきれず与えたFKを、小笠原が蹴ると見せて中田に左足で蹴られ、完全にノリオは逆をつかれ、先制を許す。57分には、ペルティエリア内でクリアしそこないのどたばたを柳沢に押し込まれ2点目を許す。

 矢継ぎ早の失点で、やや意気消沈のベガルタに対して、監督は60分、財前に代え山田を投入。直後、マルコスが相手ボールを前線で奪って走りこんだ山田にパス、山田がうまくキーパーの逆をとって飛び込んだ山下にラストパス、山下これを難なくこれを押し込んで1点を返し1-2。闘争心もなくしかけたところ、この1点で、やれるんだという気持ちにさせた。

 ここでベガルタも攻勢に出るが、シュートらしいシュートは前半の岩本のロングとこの得点シーンくらい。中盤でのボールキープは鹿島の方が上、ベガルタはラストパスまで、なかなか至らない。カウンターからの再三のピンチもノリオとDFが踏ん張って、なんとか反撃のムードを作っていたのだが、相手は上がったサイドの裏をついてくる。ベガルタは2列目からのシュートなど打つ余裕もなく、マルコスとシルビーニョを抑えられて、なかなか糸口がつかめない。82分にはシルビーニョが2枚目を貰って、退場、10人となり、攻め手が限定されてしまった。40分、森保に代え村上、44分には岩本に代え光岡を投入、なんとか同点を狙ったが時に局面を打開できなかった。

 一見、ベガルタもかなり押し込んでいるかのようにも見えたが、実際にはシュート5本。もっと早くスペースに動き出して、特に右からのシュート、2列目からのロングシュートなどを積極的に打って貰いたい。それでも、開幕時に近い動きも出てきた。「王者?」に内容ではそんなに負けていない。しかし、ミスをつく嗅覚では相手が上。この辺のところを貪欲に積極的に狙っていけば、まだまだやれるだろう。
 とはいえ、勝ち点なければ、どんなにいい試合でも及第点とは言えない。が、山田のひと仕事もあって(できればもう少し動いてけれ)、得点は上げた。文字通り0点ではない。

。。。次節浦和戦、アウエーでシルビがいない。「完全移籍」した阿部君に早速働いてもらうしかないだろう。

シュート数:5-19、CK9-10、FK17-22 警告:小村、岩本、シルビーニョ2=退場、(鹿島)ファビアーノ、名良橋。主審:辺見康裕。
2 9月8日(日)15:30 浦和レッズ 0-1v 埼玉

   山下  マルコス
(藤吉)   
岩本 財前 
  (山田)
 森保  阿部
(千葉)     
村田 小村 リカルド 鈴木
        
小針
シュートの嵐(相手が)。小針奮闘、延長力尽く

6日に正式登録したばかりの阿部が早速先発出場。キーパーは小針が先発。サブは高橋、村上、千葉、山田、藤吉。

【テレビ観戦記】
27度で湿度80%。気温は下がっていても雨上がりのピッチは暑そう。埼玉スタジアム33000人。仙台からもバス15台を含むサポーターが駆けつけた。
 リカルドがフェースガードをつけて登場。足首を痛めているという阿部もシルビーニョの出場停止を受けて、早速先発。キーパーは久方ぶり小針先発。ここから攻めのリズムを作ってもらいたいところだが。

 前半。両サイドからいいように浦和に攻められる。後半を考えてか、ベガルタはやや引き気味で、問題のエメルソンは二人以上でかこみ抑えようとする。浦和は田中にボールを集めてどんどんシュートしてくるが、幸いホームランが多く、小針の美技もあって得点を許さない。ベガルタは25分岩本、山下、マルコスでボールを回して、こぼれ球を森保がロングシュートするが、前半のシュートはこの1本のみ。中盤とFWの間を分断されて、なかなかシュートさせて貰えない。対する浦和のシュートは16本。44分には浦和の田中にゴール前3mに飛び込まれ絶対絶命のピンチも、天ぷらに救われ、そのまま前半終了。

 後半になるとベガルタも早めのプレスに切替え、チャンスを作れるようになるが、ボール欲しさでマルコスが開いてしまって、ターゲット不在。山下のキレももうひとつ。それでも62分には、左右のコーナーキックのチャンス。しかし守られる。65分、財前代え山田。72分にはその山田が岩本のパスを受けて右隅からDF一人をかわしてのシュートを放つが、相手キーパーに弾かれる。
 山田の投入と阿部の攻撃参加で左右をワイドに使った攻撃を展開しはじめるが、相手カウンターのスピードを恐れて、もうひとつ思い切った押し上げがかけられない。実際、相手のカウンターから何度かピンチを招くも、リカルドなどが懸命に戻り、間一髪抑えるシーンたびたび。77分、森保から千葉。82分山下から藤吉。その藤吉、出るなり、どフリーのチャンス、左45度左足ヒットせず。うーん、これは決めて欲しかった。。。ロスタイムには相手とうまく体を入れ替えたマルコスが右サイド角度のないところを狙うが決まらない。そのまま延長へ。

 延長前半、開始早々山田と鈴木のワンツーでシュート。その後はかなり疲れが出て互いに中盤省略のめまぐるしい展開。ベガルタ押されながらも、全員でしぶといDFでなんとかしのぐ。延長後半。7分ついにエメルソンの侵入、折り返しに2列目から飛び込まれてヒールで押し込まれ、惜しくもVゴール負け。

 数字的に圧倒されているが、要所は締めていたし、チャンスも新しい形で作れるようになりつつある。守りからの展開も阿部、小針で目途がたった。苦しい戦いは続くが、阿部からのサイドチェンジのパス、これに森、シルビが加わっで右からの攻撃が出るようになれば、相手もそうそうサイド封じの攻撃はできまい。森には冷静なプレーで、出てなかった分も含め勝利に貢献して貰いたい(と思っていたが、森は残念な結果に。仏の顔も3度までということか。自己責任だからやむを得ない。新天地では冷静なプレーに努めて貰いたい)サイド攻撃は、どっちが先に、強く押し込むか、力比べで、やられる前に仕掛けるしかあるまい。


シュート数:9-29、CK5-10、FK16-30 警告:村田 主審:大田潔
3 9月14日(土)19:00 横浜F・マリノス 1-0 仙台

   山下  マルコス
(財前)   
岩本 シルビーニョ 
 
阿部 森保
    (千葉) 
村田 小村 リカルド 鈴木
        
小針
秋風はベガルタの上昇気流

サブは、高橋、安藤、千葉、財前、山田。
ついにシルビーニョ右前へ。横浜が松田が出場停止、ウィルも帯同せずというツキもあるが、内容で完勝。

蒸し暑さの残っていた1節から、涼しい風で秋めく仙台スタジアムへ。今日もまた満員19184人。ショッキングなことにも道が見えて、勝利への意志が引き締まった形で場内を包む。

 前半20分までは横浜に中盤を支配されて、サイドからもしばしば攻撃を受ける。しかし今日のベガルタは、開幕時を思わせる早いプレス、サポートのついた守りで、中盤でテクニックのある横浜の選手にプレッシャーをかけて自由にパスを出させず、ゴール付近では集中してFWに体を寄せ抑えこんだ。ロングシュートを打たれたり、押し込まれていてもも決定機は作らせない。

 20分、相手ゴール正面40mのフリーキックのチャンス。岩本の曲がり落ちるシュートが枠に飛び、相手キーパーを焦らせる。これを契機にベガルタにも攻撃のリズムが出てくる。カウンターからシルビーニョがドリブルで持ち込む。相手が右に気を取られていると、左の村田の前にぽっかりスペースが空く。すかさずサイドチェンジにオーバーラップ。
 連敗中は、岩本と山下、マルコスだけの攻撃になり勝ちだったのが、シルビーニョの右前での存在で、攻撃にオプションが広がる。さらに、彼が右前で張ることにより、ドゥトラを上がらせず、逆に相手の攻撃のオプションの芽を摘む。まさに、これまで敵にやられていた事を先にやったわけだ。

 そして前半31分、相手パスカットしたマルコスから、シルビーニョへ。シルビ右からドリブルで切れ込み、山下が受けたパスをヒールで流し、左から詰めていたマルコスへ、マルコスDFをかわして角度のないところからゴール天井へシュート、ゴール!実に、久方ぶりの先制点。勢いにのってマルコスのセンタリングに岩本が飛び込む、山下のシュートなど、完全にベガルタペース。相手に中盤でもたれても素早く囲んで危機にさせない。何よりもGK小針の安定感。攻撃の起点となるキックも正確で安心して見ていられる(蹴りそこないもあったが、ご愛嬌。ほとんどまっすぐ飛んでいる。)これも守備、攻撃にいいリズムを作った。前半終了。

 後半になると、横浜も前掛りで左右にボールを散らし始める。開始早々の相手コーナーキックをうまくかわして、60分頃までは小康状態。63分、ボールを奪ったリカルドが攻撃参加、シルビ、マルコスのブラジル・トライアングルで攻める。選手を代え、押し込んでくる横浜。しかし今日のベガルタは慌てない。マルコス、山下から岩本、シルビ、そして阿部、森保と互いにカバーしながらの守り。運動量も多い。
 70分頃からは中盤で横浜がボールを支配。ベガルタは無理せず守り中心でカウンター狙い。79分には森保に代え、千葉直樹投入。直樹も負けじと動き回り、相手の攻撃を遅らせる。相手のサイドからの攻撃にも一人はついていっているので完全に崩されることがない。

 81分、面白いものを見た。村田、阿部、岩本の新レフティー・トライアングル。3人でパス回ししながら、前進し、岩本がクロス、と見せて、実は阿部がカーブのかかったクロスを放り込む。得点には至らなかったが、これは武器。今後これに右のシルビと鈴木あるいは安藤の上がりパターンが完成すれば相手は守りづらいことだろう。

 残り10分になると焦る横浜を翻弄する余裕も。87分には山下に代え財前。うまく相手裏にパスを出し時間を使う。しかし、見ている方はやっぱり気が気でない。今日こそは、今日こそはと。ロスタイム3分。時間よ走れ。最後まで動き回った選手が1点を守りきっての勝利。待望の勝ち点3を得た。


シュート数:11-11、CK5-6、FK12-21 警告:小村、岩本 、シルビーニョ (横浜)ドゥトラ、主審:岡田正義
4 9月18日(水)19:00 ジェフ市原 1-3 市原

   山下  マルコス
   
岩本 シルビーニョ 
(財前→安藤)    
阿部 森保
    
村田 小村 リカルド 鈴木
        
小針
2人負傷で、安藤右MFでの緊急出場も及ばず

 サブは高橋、安藤、千葉、山田、財前。市原も阿部勇樹、中西、崔などベストメンバーか。本日留守番モードにて試合経過のみ。

 たちあがりやや押され気味。7分市原阿部のコーナーキックにひやり。仙台の右サイドから攻撃されている。12分、鈴木が上がってコーナーキックのチャンス。しかしなかなかシュートまでいかない。

15分、山下-マルコスでチャンス。コーナーキック連発も決まらず。ベガルタも攻撃のリズム出てきたか。20分、岩本、足にアクシデント!21分財前が入る。とりあえずそのまま岩本の位置。市原のFW大柴も故障交代。そこそこFWまでパスが通るがフォローなしということらしい。
 30分、一進一退で縦ポン打ち合い。崔おとりで増田に強烈シュート打たれる。このあたりこぼれ球拾われピンチ。33分その崔から増田に決められ先制許す。その後次々シュートを打たれるがポストにも救われる。ベガルタはシルビーニョ側から攻撃。44分マルコスにイエロー。そのまま前半終了。

 後半。足の調子がいまいちの財前に代わり、背番号35安藤初出場。安藤右前MFシルビ左へ。阿部-山下でシュート。49分山下から安藤、最後はシルビーニョのヘッド?からマルコスが飛び込んでのループ。同点!
安藤が入って攻め手がふえる。次々相手ゴールへ襲いかかる。安藤効果で鈴木も上がれるようになる。60分までベガルタペース。その後、崔からの展開を受けて押し込まれる。70分から一進一退。互いに中盤にミスが出てチャンスを潰す。77分ゴール前中央フリーキックのピンチも市原、枠をはずす。80分小針林を手で倒し、PK取られ1-2。直後のピンチはセーブ。こぼれ球拾われ始まる。89分トラップミスにつけ込まれ追加取られ1-3。そのまま試合終了。岩本のアクシデントの後、スクランブル体制が長続きしなかった。残念。勝敗もさることながら、次ぎの試合に向けて岩本、財前の具合が気になる。軽いものであってくれ。

シュート数:8-18、CK5-4、FK17-21 警告:シルビーニョ (市原)坂本、主審:上川 徹
5 9月21日(土)15:00 清水エスパルス 3-1 仙台

   山下  マルコス
    (藤吉)
 シルビーニョ
   
 阿部 森保 安藤
(千葉)(村上)  
村田 小村 リカルド 鈴木
        
小針
トップ下シルビーニョにチーム全体が機能

岩本、財前の負傷欠場濃厚でスクランブルと思いきや新布陣が機能しての快勝。危機感にスタジアム一丸の応援も勝利に寄与した。
サブは高橋、千葉、村上、藤吉、大友。DFの控えはなし。ポジション変更で対応するしかないだろう。

流石に秋らしい涼しい風が吹くのだけれど、日差しが強く暑ささえ感じる仙台スタジアム。今日はわずかに空席も見える。ジーコも観戦。それでも19082人入場。途中から雲行きが怪しくなり、涼しさだけになったが、それはベガルタ有利の風。
 
 けがを心配されたマルコス、安藤も出場。注目された布陣だが、シルビーニョはトップ下。安藤は下がり気味でボランチの位置。むしろ左の阿部が前目に出て、右にいた三都主に対抗する。立ち上がり2分、いきなりマルコスのヘッディングシュートが出てリズムが出る。10分までは五分五分の展開。左からの阿部の攻撃参加が目立つ。20分まで中盤での主導権争い。今日もベガルタは早めのプレスで、ボールを持たれてもフィニッシュまでは行かせない。エスパルスにほとんどシュートなし。25分頃から左右のコーナーキックのチャンスを得る。今日のキッカーは当然シルビーニョ。まだ決定機まで至らず。30分、互いに中盤省略で相手ゴール前での攻防。
 
 そして33分、それまであまり上がっていなかった安藤が、マルコスがカットしたボールを持って、ついに相手ペナルテイエリア内にドリブルで侵入、ゴール前に詰めていたどフリーのシルビーニョにどんぴしゃパス、シルビーニョはインサイドで合わせるだけのゴール!先制。相手の注意を左からの攻撃に向けておいて、一瞬空いた右スペースにうまく切れ込んだ安藤、そしてマルコス、山下が開いて、ぱっくりあいた花道を楽々2列目から飛び込んだシルビーニョ。見事な連携での得点。しかも、これまでベガルタではあまり見られなかった展開である。

 得点後は押せ押せムードのベガルタ、安藤や鈴木までも右からの攻めを始め、時折左にサイドチェンジ、阿部のところでタメを作り、村田が上がるなど、早い展開から次々相手ゴールに襲いかかるが、流石に簡単にはシュートを打たせて貰えず、得点では至らない。押し気味のまま前半終了。

 後半。いきなりエスパルスに侵入されゴール前のピンチ。集中しきれないこの時間帯をしのいで今日の試合に展望が開けた。65分、カウンターから左の三都主がリカルドをかわして侵入、あわやのシーンもミスに救われる。その後、前がかりになるエスパルスに対してベガルタもカウンターで応戦するという切替の早い展開になる。ここでも時折、安藤がドリブルで相手陣内に切れ込みチャンスメーク。
 65分、左コーナーキックのチャンスからシルビーニョのカーブのかかった絶妙のキック、これにニヤサイドの回りこんだ小村が、得意のひねりヘッドでたたきこんで2点目。触るだけでいいというキック、相手の前に先に飛び込んだ小村、練習通りの成果だろう。

 これで安心したか、やや引き気味のベガルタに対して、ようやくエスパルスも左右のサイドを走らせて攻撃をしかけてくる。バロンも入ってきて中央にも気をとられ始めた76分、三都主にクロスを入れられて、詰めていた相手選手に押し込まれ2-1。その後も防戦一方の時間が続くが、相手のミスと小針の美技も出て、徐々に相手の攻めを押し返していく。相手のパスミスが多いというのは、こっちがプレッシャーをかけているということである。
 例によって森保が危険地帯をいちはやくケア。阿部、安藤に疲れが見えてはくるが、全体に集中は高く、ラストパスを楽には入れさせない。相手はアーリークロスで攻めてくるが、ドリブルでの素早い攻撃がなかったので、応対がしやすかった。

 85分、阿部に代わり千葉入る。千葉も運動量を生かして、攻め疲れた相手のパスをカット反攻につなげるが、ベガルタの攻撃陣もややお疲れ気味。88分、千葉がカットしたボールをシルビーニョが反転スルーパス、山下うまくDFの間を抜け、キーパーをかわしたシュートはコロコロといやらしく相手ゴール右隅に決まり、相手の戦意を喪失させるとどめの3点目、勝利を確定づけた。その後は安藤を村上に代え、マルコスに代え藤吉を入れるなど、お決まりの作戦で勝ちきった。

 安藤、マルコス、阿部と出場した選手も怪我で万全でないながらも、トップ下シルビーニョが、自身の先制点、コーナーキック、そして最後のスルーパスと全得点にからむ活躍で快勝。しかし、それを可能にしたのは左阿部、右安藤の攻撃参加、そして全員一丸となった攻撃・守備の早い切替があってこそである。日本代表がごろごろしている相手に、岩本に頼らずに多彩な攻撃ができるもうひとつのベガルタ。まだまだ成長する。


シュート数:20-17、CK:8-2、FK:11-15 警告:ベガルタなし(清水)平松、戸田、池田 主審:砂川恵一
6 9月28日(土)19:00 柏レイソル 0-1 

   山下  マルコス
(大友)   
 シルビーニョ
   
 阿部 森保 安藤
(村上)    
村田 小村 リカルド 鈴木
        
小針
柏にうまく守られ惜敗

サブは高橋、千葉、村上、大友、藤吉。メンバーは前節と同じで、登録したばかりの數馬は帯同していないもよう。柏はエジウソン、宇野沢のFWにリカルジーニョ、サンパイオMF陣。現地は雨はやんでいるそうです。本日都合により経過のみです。

...前半20分まで両軍イエローもなし。果たしてどんな展開なのか。
37分柏サンパイオにイエロー。動き出した?41分柏根引もイエロー。攻めてる?
後半メンバーに変更なし。後半14分山下に警告。20分エジウソンにやられ0-1。ここから粘り。34分阿部から村上。若者よシュートだ!39分山下から大友。42分マルコスにイエロー。ロスタイムまで諦めるな。89分村上にイエロー。そのまま試合終了。柏にうまく攻められたというところか。

 (各種報道や監督インタビューによると、前半は相手マークの受け渡しがうまくかなり攻められたものの、小針の活躍とDFのがんばりでなんとか抑えた。後半は修正してベガルタにもチャンスができたが、山下のシュートがバーに当たったり、相手キーパーの美技に得点が決められなかった、ということらしい。
 シルビーニョは今後とも当然マークされるので、まわりの選手のフォローも大事になってくる。尚、終了間際のマルコスのPKが取って貰えなかった。(3日遅かった。。。)試合内容は、そんなに悪くないわけだから、次の試合に向けてもう一度微調整して勝ち点を狙って貰おう。


シュート数:12-17、CK6-9、FK18-25 警告:山下、マルコス、村上(柏)サンパイオ、根引 主審:太田 潔
7 10月5日(土)15:00 サンフレッチェ広島 2v-1 広島ス

   山下  マルコス
(藤吉)  
 シルビーニョ
   
 阿部 森保 安藤
(山田)(千葉)(村上) 村田 小村 リカルド 鈴木
        
小針
延長117分Vゴール勝ち!最後は藤吉

 前半もう一つの山。相手は調子を落している。力まず勝ち点を。先発は3戦連続同じ。サブは高橋、村上、千葉、山田、藤吉。広島は久保、中山の2トップ。森崎浩司、鳴尾先発で藤本はサブ。本日も経過のみです。

 29度?暑そう。試合開始早々次々飛び込まれピンチも相手シュート枠外などで逃れる。4分広島久保に警告。その後も久保のロングシュートやクロスへの動きでピンチの連続も何とか防いで30分まで0-0。31分村田に警告。前半は風下でやり難かった模様。K氏によると「まったり」。

後半開始、両チーム交代なし。開始早々、広島上村に警告。ベガルタ、シルビに惜しいチャンス。広島はクロスからの攻撃。60分阿部から山田。62分、左隅のシルビのフリーキックから、マルコスがすらしヘッドで先制!1-0。しかし73分、コーナーキックからDFトゥーリオにヘッドで入れられ1-1。81分安藤から村上。森保、村上のWボランチか。そのまま90分終了で延長へ。

延長に入ると山田、マルコス、シルビーニョで攻勢。しかしそのまま延長後半へ。広島藤本入り、入るなり警告。シュートははずれる。111分森保から千葉。114分山下から藤吉。117分、山田がペナルティエリア内の左に、DFを引き付けながらドリブルで切れ込み、右から寄せていた藤吉に体をひねってのループ気味のラストパス、これを藤吉ヘッドで飛び込んでVゴール。今季初得点が貴重な決勝点。そして、突き離す勝ち点2ゲット!

シュート数:13-22、CK:7-11、FK:25-20 警告:村田、(広島)久保、上村、藤本
主審:布施直次