WE10節:マイナビ仙台L 0-2 INAC神戸、今期初、球際で遅れ、3節以来の敗戦

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2025/26 WEリーグ 10節 10月13日(月・祝)15:03 マイナビ仙台レディース 0-2 INAC神戸レオネッサ ノエビアスタジアム神戸


津田Y
(菊地)
遠藤   矢形
太田 江崎
.井上
(大西)
石坂 西野 三浦 安倍
(岩城)      .
清水

GK清水、今期初出場

サブは、横堀、松永、坂井、岩城Y、大西、菊池Y、後藤。
INAC神戸は、GK大熊茜、DF井出、太田美月、三宅、金月、MF愛川、高瀬、大熊環、成宮、水野、FW吉田。は、久保田、道上、桑原、山本摩也はベンチスタート。



8試合ぶりの敗戦

前節、EL埼玉に3-1と快勝した、マイナビ仙台レディースは、アウエーで、3強の一角、INAC神戸と対戦。

この試合、開幕以来出ていたGK横堀に代わり、今期初、主将のGK清水が出場。


序盤は、リーグ3強のINAC神戸に対して、アンカーの大熊環を津田が背中で抑え、機を見てプレスでボールを奪いに行く。

前半8分に津田が、19分には石坂と、いずれも左サイドから、ゴール前に横パスを送る決定機を作るが、中央と合わず。

するとその後は、厳しいプレスに加え、スピードのあるINAC神戸に、次第に背後を取られ、押され気味になる。


23分、INAC神戸の右コーナーの流れから、左から愛川に拾われクロス。吉田にヘッドで決められ0-1。

さらに、3分後、左サイド石坂が攻撃に上がった裏を、愛川にドリブルで抜け出され、また吉田のヘッド、ポストの跳ね返りを水野に押し込まれた。


2点リードしたINAC神戸は、その後、うしろでゆっくり回し、食いついたところ背後へのロングボールという攻撃で、マイナビ仙台の体力を奪う。

さらに、しばしば、ゴール前でパスをつながれ、決定機を許すものの、最後は、マイナビ仙台が、体を張った守備で追加点を許さない、。

結局、守備では粘りを見せたものの、前後左右に揺さぶられ、間延びさせられ、反撃は、なかなかシュートまで行けず、0-2で敗戦。


球際の強度と、連携をアップしてきた今期のマイナビ仙台であるが、強さに加え、スピードもある、INAC神戸の前に、リーグの中での現在地を確認する試合となった。

ただ、マイナビ仙台も、粘り強い守備と、カウンターの連係で、もう一歩まで詰められた場面もあり、ラストパスの精度、連携を一段上げれば、十分対抗できる。


次もホームで、3強の東京NB戦だが、ホームでは、浦和Lに勝ってるマイナビ仙台。

中4日ときつい日程だが、ホームの後押しを受けて、もう一段、自分たちを高めて挑んでいきたい。


強度+スピードのINAC神戸

球際の強度については、マイナビ仙台も、INAC神戸と遜色ないところまで、来ていると思うが、加えてスピードがあるのが、INAC神戸。

ボールを奪ったと思った瞬間に、次の動作で足を出されボールを取り返されてしまう。

フォローにやってくる集散のスピード、裏を抜け出してからの加速、このあたりの差を縮めるのは容易ではない。


しかし、カットして、態勢を立て直し、パスを出すまでの一連のスピード、周囲のフォローの速さ、位置取りは、練習で高めることはできる。

また、この試合では、サイドを抉って、ラストパスまでフリーで行けてる場面もあり、連携の精度、タイミングを上げれば対抗できる。

次の対戦までに、もう一段上げ、リベンジを目指したい。


サブの強化も課題。

大西は大分良くなってきて、この試合では強さもでてきて、あと一歩。

まだ、一年休んで、ならし運転状態の菊地も、少しずつ良くなってきている。本来のクイックネスに近づければ、武器も増える。

日々頑張るのみ。


愛川にやられる

それにしても、INAC神戸の左の愛川にはやられた。

抜け出すスピードに加え、球際の強さも加わって、やっかい。

序盤は、石坂もぎりぎり抑えていたが、次第に動きを読まれて、体をこじ入れてかわされたり、スピードで裏抜けされたりと、苦戦。

さらに、左右両足のクロスの精度も高く、2点アシストされた。

吉田莉胡のジャンプ力もあるが、愛川のクロスでほぼ決まり。

それでも、愛川のシュートには、マイナビの各選手も体を張って、ゴールは許さず、意地は見せた。


決定機3度、ラストパスの精度あと一歩

前半の中盤で2失点したが、先にチャンスを作ったのはマイナビ仙台。

前半8分には、相手ペナ内で入れかわった津田が左ゴールライン付近から、マイナスのパスも、矢形には合わず。

さらに、19分には、左サイド遠藤ゆめがドリブルで上がり、上がってきた石坂に落とすと、これを石坂が、ゴール前を横切る速くていいパス。

しかし、キーパーに触られ、矢形、江崎には合わず。

2点リードされた後半24分にも、中盤で太田がひっかけ、中央を津田がドリブル前進、前方で抜け出す大西に、パスを出すが、合わず。

津田は振り切ったり、背後に抜け出したりとチャンスメークで活躍。

もう少し、津田に当てるパスが多ければ、良かったかも。


三浦、江崎が意地のシュートブロック

ゴール前で細かくつながれ、シュート15本と、久々に打ちまくられたマイナビ仙台だが、三浦を中心に、江崎らがシュートブロックに体を張り、大量失点は防いだ。

勿論、パスの出し手のところから抑えられればいいが、ワンタッチパスやパス&ゴーで進入してくる相手で、なかなか厳しかった。

その中でも、諦めずに体を張って、シュートブロックに行ったり、寄せたりできたのは、今期の成果。

続けていれば、失点は多くならない。

課題は、ポスト際のクロスの守備の連係で、誰が出るのかという点で、ここは引き続き修正を図って欲しい。


GK清水今期初出場

今期主将で、活躍を期待されたGK清水だが、キャンプ時の怪我から、横堀にスタメンを譲っていたが、横堀がコンディション不良とのことで、この試合でようやく出場。

キャッチングやキックなど、プレーも落ち着いていて、状態は良さそう。

2失点の内、1点は横堀の時と同じ、ポスト際のDFとの連係の課題が出たが、もう1点はノーチャンス。

横堀より安定感は感じる。

一方、キックは、さすがに長身横堀ほどは飛ばない。

横堀だと、津田まで楽に飛ばせるので、一長一短あり、起用は難しくなりそう。



前半
マイナビ仙台はいつのも4-1-2-3。キーパーは清水が今期初スタメン。INAC神戸は、4-1-4-1。

⚽23分、INAC神戸、吉田のヘッドで0-1。

⚽26分、INAC神戸、水野のゴールで0-2。

前半、マイナビ仙台のシュートは4本、INAC神戸8本。

後半
INAC神戸、高瀬に代わり久保田が入る。

22分、マイナビ仙台、井上に代わり大西が入る。大西は右トップ下、矢形が左に回り、太田がアンカー、遠藤ゆめが中央IHに回る。

27分、INAC神戸、DF井出に代わりFW道上、MF大熊環に代わり松原入る。

35分、マイナビ仙台、津田に代わり菊地が入り、左トップ下。矢形がワントップになる。
INAC神戸、GK大熊茜に代わり戸梶、愛川に代わり山本摩也が入る。

後半、マイナビ仙台のシュートは3本、INAC神戸7本。




シュート数:7-15  CK:3-4  FK:9-5   得点:(神戸)吉田莉胡、水野蕗奈   警告:なし  主審:杉野杏紗  入場:2,250人