2024-25WEリーグ 17節 4月13日(日)14:00 マイナビ仙台レディース 3-6 アルビレックス新潟レディース セイホクパーク石巻
津田
遠藤 中島 廣澤
(茨木)
隅田 江崎
(にいな)
里緒 長船 國武 松永
(高平) (西野)
清水
遠藤ゆめ、津田、茨木がゴール
サブは、齋藤、高平、佐藤楓、西野、茨木、佐藤にいな、石坂。
新潟Lは、GK平尾、DF有吉、山谷、横堀、園田、MF川村、杉田、川澄、石田、FW新堀、山本結菜。滝川、道上、上尾野辺は、ベンチスタート。
6失点も、意地の3得点、早い攻撃がチャンスを生む
相手のプレスの前に、ラインが押し下げられ、間延びしたマイナビ仙台。
コーナー、ゴール前での守備の薄さを突かれて、前半42分までに3失点。防戦一方で、シュートも無しで、痛々しい試合になっていた。
しかし、前半終了間際には、右サイドの廣澤の縦パスに、走り込んだ江崎がポケットを取って折り返し、津田がおとり、で背後から侵入した遠藤ゆめがダイレクトで押し込んで1-3と、一矢。後半につないだ。
後半には、佐々木里緒に代え左SBに高平を投入。リスクを負っても、思い切ってラインを上げ、ボールを動かして、中島が下りてきてロングボールを供給するなど、ようやくつなげるようになる。
ただ、後半23分に滝川が入ってくると、再び新潟Lの攻撃が活性化。コーナー2本から追加点を奪われ1-5。
このまま、失点を重ねて終わるのかとみえたが、マイナビ仙台も意地を見せた。
新潟がキーパー含め3人を変えてきた直後の41分、隅田が前向きの津田に浮き球パスを供給、これを津田が左足のグラウンダーで決め、2-5。
42分になって、ようやくマイナビ仙台が3枚代え。隅田に代え佐藤にいな、遠藤に代え茨木、國武に代え西野を投入。
しかし、直後に右サイドを抉られて、中央から滝川に決められ2-6。
それでも、45分、入ったばかりの茨木が、高平とのワンツーで、左からの浮き球をダイビングヘッド、3-6。
さらに、ATもコーナーで押し込んで追加点を狙ったが、枠は捉えられず、敗戦。
被シュート22本、コーナー9本を与え、6失点。
結果は5連敗大敗には違いないが、相手のメンバー代えがあったとはいえ、3得点を、いずれも速攻の形で取った。
恐れずにラインを上げ、球際勝負で粘り、素早い位置取りで、時間をかけずにシュートまで持ち込む。
動き出しの連係さえ嵌れば、点は取れる。
茨木に躍動感、隅田、高平はアシストも、もう一歩
前半の3失点で、モチベも集中も途切れそうな中、攻撃では、選手達も意地を見せた。
失点が嵩む中での、遠藤ゆめ、津田の若手二人がゴール。
また、残り10分から出て来た茨木は、動き出しの速さや、3点目のダイナミックなヘディングシュートで、好調さが伺えた。
茨木は、この試合に出た選手の中で、一番動きが良かった。
怪我の影響もあるので、使い方の問題もあるが、勝負をかける時に、もう少し長い時間で使ってみたい。
後半戦初出場となった隅田は、個人的に今後の中盤を期待しているが、この試合では、まだ万全の状態ではないようで、コンタクトプレーには、まだ厳しく行けてなかった。
それでも、浮き球スルーパスは決めて、津田のゴールをアシストする、チャンスメーカーぶりはのぞかせた。早く、調子を上げて、攻守で活躍して欲しい。
高平は、後半から出場。
ようやく、スピード感が出て来た、SBとして、守備で体を当てる部分は、まだできていないが、茨木とのワンツーでのクロスや、早いタイミングでのボール捌きなど、上げてきた。彼女もまた、早く調子を戻してきて欲しい選手だ。
守備陣のコンディション、準備不足
とはいえ、守備でのミス連発、連携不足は、早急に、かつ入念に修正が必要。
特に、コーナーからの3失点は、スカウティング不足に加え、相手選手への体の寄せが中途半端に見えた。
小兵の選手が多いだけに、何度も練習で当て方を練っていくしかないのでは。
遠藤ゆめじゃないが、何点取っても失点が多ければ勝利はない。
今のマイナビ仙台には、先制点が絶対必要。
故に、先制を奪うまで、無失点でいることも必須。
この日の4バックは、コンディションの悪さに加え、寄せの速さ、こぼれへの反応、クリアの質ともに、良くなかった。
CB陣では、國武にしても、長船にしても、前期はキレがあったし、以前の國武などは、孤軍奮闘でのハードな守備が、チームを鼓舞していたが、後期は怪我があったせいか、この試合、CB二人の動きは重かった。
特に痛かったのは最初の失点。自陣ゴールライン際の競り合いで、ライン割ったと、セルフジャッジで力を抜いたところを、川村に折り返しを上げられ、飛び込む新堀を止められず、頭で決められた。
映像では、ラインを出ていたか微妙だったが、VARのないリーグで、プレーを止めたら、隙を突かれる。らしくないプレーで、早い時間で失点したのは痛かった。
ただ、引きずってもいられない。切り替えて、この分は、次の試合から取り戻してほしい。
川村には、コーナーから國武のマークを振り切っての2点目のゴール、3点目のペナ内でのプレスと、前半3失点、すべてに絡まれた。にやにやしてプレーしているのも、腹だたしい。
守備陣は、連敗続きで、コンディションもいまいち、頑張るといっても簡単ではないが、ひとつひとつのプレーに集中して、前を向いていくしかない。
そして、ベンチも、こういう展開、コンディション不良では、相手に合わせるのではなく、早めの交代も、必要ではないか。
サイドプレーヤーが不在
個人的には、廣澤は右サイドより、ゴール近くでプレーさせたい。
この試合の後半には、ボールが中々来ないので、下がってきて、ボールを受けて、他の選手とポジションチェンジで、持ち上がるなどしていたが、本来は、ゴール近くで体を張ったり、相手CBにプレスをかける役割の方がいいと思う。
と、大西や佐々木美和など、ボールを運べる選手達は、どうしてしまったのだろう?
ベンチ入りしてない選手はしょうがないが、このゲーム展開で、残り10分まで、高平以外変えなかったのも疑問が残る。
後半になり、ボールを持てるようになり、少し流れがきたものの、シュートは打てなかった後半22分、新潟Lが、点取屋の滝川を入れてきたが、その時点で、フレッシュな選手を投入して、奮起を促して欲しかった。
前半
マイナビ仙台は、GK清水、ボランチ隅田が久しぶりにスタメン。右SBに松永が入る。
新潟Lは、滝川がベンチスタート。
⚽5分、新潟L、左サイド川澄のクロスから、新堀のゴールで0-1。
⚽38分、新潟L、CKから川村のボレーで0-2。
⚽42分、新潟L、左サイド川澄のクロスから、上がってきた右SBの園田がボレーで蹴り込み、0-3。
⚽AT2分、マイナビ仙台、江崎の折返しを遠藤ゆめが押し込み1-3。遠藤2試合連続、今期3点目。
前半のシュートはマイナビ仙台1本、新潟L13本。
後半
マイナビ仙台、佐々木里緒に代わり、高平が入る。
23分、新潟L、山本に代わり滝川入る。
⚽25分、新潟L、CKから、山谷がヘッドで決め1-4。
⚽33分、新潟L、CKから、GK清水パンチングし切れず、18歳横山が押し込み1-5。
34分、新潟L、川村に代わり下吉、平尾に代わり髙橋智子、川澄に代わり富岡が入る。
38分、新潟L、杉田に代わり上尾野辺が入る。
⚽41分、マイナビ仙台、隅田のパスから津田が決めて2-5。津田は今期2ゴール目。
⚽44分、新潟L、滝川のゴールで2-6。
⚽45分、マイナビ仙台、高平のクロスを茨木がヘッドで決め3-6。
後半のシュートは、マイナビ仙台6本、新潟L9本。
シュート数: 7-22 CK: 2-9 FK:5-5 得点:遠藤ゆめ、津田愛乃音、茨木美都葉 (新潟L)新堀華波、川村優里、園田瑞貴、山本瑠香、横山笑愛、瀧川結女 警告:なし 主審:兼松春奈 入場:532人