9節:ベガルタ仙台 0-0 今治、3試合連続無失点守備、ゴールはあと一歩

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2025 J2 9節 4月12日(土)13時03分 ベガルタ仙台 0-0 FC今治 キューアンドエースタジアムみやぎ


荒木 宮崎
(安野)(グスタボ)

情滋    郷家
(名願)     
鎌田 松井
   (武田)
石尾 菅田 井上 真瀬

鎌田好調、グスタボ初出場

サブは、梅田、髙田、奥山、マテウスモラエス、武田、名願、梅木、安野、グスタボ。

今治は、GK立川、DF大森、ダニーロ、加藤徹也、MF梅木怜、待井、新井、加藤潤也、近藤、FWマルクスヴィニシウス、ウエズレイタンキ。藤岡、日野、福森は、ベンチスタート。

7得点で、空中戦勝利数が菅田より上の、マルクスヴィニシウスなど、攻撃力を誇る今治に対し、前節と同じスタメンで、オナイウ情滋と郷家を、左右を入れ替えて臨んだベガルタ。

前半は、時折ボールを奪われ、早い攻めでゴール前まで攻められるも、しっかりと相手の2トップを阻み、シュートブロックに体を張って、3試合連続の無失点試合。

一方攻撃では、今治を上回るシュート10本、左サイドの情滋のクロスや、コーナー8本のチャンスを作りながら、決め切れず、スコアレスドロー。

勝ち切るチャンスを逃したが、勝ち点1は死守した。


粘り強い守備で、今治2トップはほぼ完封

ベガルタは、マルクス、タンキの今治2トップに対して、井上、菅田を中心に、しっかり寄せて間合いを作らせず、楽にはシュートを打たせなかった。

最も、危なかったのは、前半28分、今治の左のフリーキックから、右に大きく振られ、さらに左へのクロスに、石尾の上から、マルクスにヘッドを当てられたシュート。枠内も、林が長い腕を伸ばし、キャッチして抑えた1本位か。

注意していたベガルタ右サイドから、近藤やタンキに侵入される場面もあったが、追い込んで、シュートコースは限定した。

今治は中盤3人が持て、マイボールになった瞬間に、素早く周りの選手が動き出す組織がしっかりしていて、前半はかなりゴール前まで迫られたが、シュートの瞬間に寄せて、どフリーはほとんどなかった。

さらに、ハイボールではGK林の高さも武器。

これで、富山、秋田、今治と3試合連続無失点。

タイプの違うチームをしっかり押さえられたのは、次につながる。



スルーパスやキック直前でカットされる

一方、攻撃では、なかなか思い通りの展開にならなかった。

前半、目立ったのは、相手の攻撃をしのぎ、さあカウンターだと、スルーパスを繰り出したり、キックする瞬間に、今治に再三カットされるシーンがあったこと。

コースを誘導されたのか、蹴るタイミング、方向を予測されたのか、チャンスが一瞬にして、逆カウンターになっていたので、これは、しっかり修正して貰いたい。

他チームを見ていると、大きなフェイント、角度をつけたパスなどで、マークをかわしている。周りとの連携もあるが、ベガルタは、正直なパスが多く、読まれやすい感じがする。



攻撃はやや単調、8本のCKも活かせず

郷家、真瀬が右サイドの守備をケアした分、戦術真瀬が中々出せず、左サイドの情滋のクロスからの展開になったが、シュートまで中々いけず。

また、相手のプレスも早かったので、余裕がなかったのか、サイドチェンジのボールも少なく、ほぼ左サイド中心、情滋のクロスで終る、というパターンが多かった。

また、コーナー8本のうちほとんどを、情滋が蹴ったが、同じ軌道で巻いたボール。

もちろん、巻いたボールもいいし、ピンポイントで合えばいいのだが、相手のダニーロや、キーパーの飛び出しで、クリアやキャッチされたのがほとんど。

開始早々9分、ファーに蹴って、宮崎の折返しが最も可能性が高かったが、オフサイド。

少し変化を付けたり、軌道を変える工夫も干しかった。


後半は、真瀬が上がれるようになり、クロス、グランダーのラストパスを繰り出したが、いまひとつ合わなかった。


また、ベガルタの選手は、守備で抑えていただけに、自分で決めたいという気持ちが強かったのだろう。

情滋、名願のカットインシュートも、少し正直過ぎた。

最終盤では、上がった菅田と郷家がヘッドで重なったりともったいないシーンがあった。

お見合いして、ボールに誰も行かないより、はるかにマシではあるが、そこで、少しクールに行けたら、もっとチャンスが広がると思う。




好調鎌田、フリーキックも見たい

ベガルタは、相手の攻撃はほぼ抑え、カウンターのチャンスは結構あったが、今治の戻りが早く、5バックを形成されると、なかなかテンポのいい攻撃できず、シュートまで時間がかかり、枠を捉えられなかった。

そんな中で、反転からのクロスや、少し曲げて裏にどんぴしゃのロングボールを決めていたのが、鎌田。

今期一番の出来ではなかったろうか。

全試合出ているので、味方との連携も高まりつつある。

好調のデュエルも維持。キックのフィーリングも良かったので、コーナーを少し蹴らせても良かったような気がする。

武田のマークが厳しくなってきている中、パス出しでも、持ち前の力を発揮して貰えれば、相手も絞りにくくなるので、さらに上げていって貰いたい。



初陣グスタボ、2試合目安野がキレある動き

後半は、かなりチャンスを作りながら、シュートまで行けなかったベガルタは、後半39分に、宮崎、荒木の駒大コンビに代え、初出場のグスタボ、高卒ルーキーの安野を投入。

スコアレスの緊迫の場面で、2トップをこの二人に一気に代えるとは、ゴリ監督らしい。


点にはならなかったが、安野は、武田のロングボールに抜け出して、折り返しのパス。郷家、菅田のシュートは決まらなかったがチャンスに絡んだ。

グスタボは、少し力んで、イエローを貰ってしまったものの、その後は落ち着いて、ハイボールを胸で収めたり、ルーズボールへのスプリントのスピードなど、コンディションは整っていそう。

今、この二人に必要なのは、周りとのコンビネーションだと思うが、安野はルヴァン含め3試合目で、かなり高まっているし、グスタボも、出場時間とともに上がっていきそう。

相良、エロン共に、長引きそうな気配の中、スピードとフィジカルのある二人には、大いに活躍して貰いたい。

1年生になったら、1年生になったら、オーラいっぱい歌うんだ♪



前半
34分、ベガルタ宮崎にイエロー。
前半のシュートは、ベガルタ6本、今治5本。


後半
20分、今治、FWウエズレイタンキに代わり、MF笹が入る。

26分、ベガルタ、松井に代わり武田、情滋に代わり名願入る。

27分、今治、MF梅木に代わり弓場、FWマルクスヴィニシウスに代わり、藤岡入る。

39分、ベガルタ、宮崎に代えグスタボ、荒木に代え安野が入る。
グスタボは移籍後、初出場。

41分、今治、新井に代わり三門、加藤に代わりヴィニシウスディニスが入る。

43分、グスタボにイエロー。

後半のシュートは、ベガルタ4本、今治2本。




シュート数: 10-7 CK: 8-2 FK: 12-15  得点:なし  警告:宮崎、グスタボ  主審:田中玲匡  入場:9,431人