2024-25WEリーグ 16節 3月30日(日)13:30 マイナビ仙台レディース 1-3 大宮アルディージャVENTUS NACK5スタジアム大宮
津田
遠藤 にいな 廣澤
(石坂)(高平)
江崎 中島
里緒 長船 國武 楓
齋藤
遠藤ゆめがチーム6試合ぶりのゴール
サブは、横堀、高平、西野、松永、隅田、佐々木美和、石坂。
大宮Vは、GK今村、DF杉澤、乗松、西澤、金平、MF林、髙橋、仲田、箕輪、FW齋藤夕眞、井上。は、船木、阪口、平井、大島はベンチスタート
6試合ぶりのゴールは生まれたものの、結果は最下位争いで、決定力不足という大宮Vに3点取られての敗戦で、4連敗。
厳しい結果は続いているが、内容的には、後半戦で一番、攻撃の形が作れ、チーム力が上向いてきてはいる。
4バックに戻し、攻撃活性化。守備は依然課題
長身のユース津田をワントップに据え、廣澤がトップ下右に置く、4-2-3-1としたマイナビ仙台。
開始早々津田のミドル、スローインから中島のシュートと、攻撃の姿勢を見せる。
相手DFには、津田が頑張ってプレスをかけ、右サイドで廣澤がキープして、ボールをつなぐリズムができた。
さらに、ボランチの江崎や中島が、攻撃参加。
ポケットまで侵入して折り返す攻撃の狙いがあり、後半早々の、遠藤ゆめの同点弾が生まれた。
廣澤がサイドにいるのは、もったいない気もするが、津田がポストプレーで、廣澤がサイドで、時間を作れるので、相手を引き付け、他の選手が攻撃に参加できる時間が作れた。
それと、前のスペースでつなぐ役割の佐藤にいながいて、人数をかけて攻められるようになった。
現時点では、4バックの方が、マイナビ仙台の選手はやりやすそうである。
一方守備では、大分粘れるようにはなったが、ルーズボールへの動き出しが、大宮Vより各選手とも遅く、チャンスのはずがピンチになる場面がいつくかあった。
かわされるのを怖がっているのか、予測通りでないのか、サイドを何回もフリーで走り込まれたり、中央に大きなスペースができて、フリーでつながれたりと、まだまだ改善の余地が残る。
それと3失点のうち2つはパスミス、クリアミスと、自分達のミスなのも残念。
特効薬はないのだろうが、早めにボールに寄せて、自分優位で、プレーできるようになって貰いたい。
ユース津田、スタメンフル出場
6試合無得点4連敗を受けて、ユース172cmの津田がスタメン、フル出場。
このあと代表休みで、2週空くという事もあったか。
廣澤との2トップかと思ったが、ワントップになって、廣澤はトップ下右サイドで、主にパスの供給役となった。
試合は敗れたが、津田は、相手DFへのプレス、背中に相手を背負いながら、反転しての抜け出し、そしてゴール前の危険な横パスを供給するなど大活躍。
ただ、味方から、シュートにつながる、いいパスがなかなか来ず、試合開始早々と、終盤のミドル2本に終わったのは、本人も悔しかったろう。
それでも、長い時間でも、いいプレーが持続できる事を証明した。
無理して怪我しても困るが、コンビネーションを高めて、ゴールを取らせ、チームのムードを上げていきたい。
6試合ぶりのゴールは崩しから、遠藤ゆめ
前半に先制を許したが、この日は立ち上がりから、シュートまで行けており、五分五分の展開が続いた、
ただ、まだボールへの出足や、球際で勝ち切れる回数が少なく、今後の課題。
それでも、前半1点リードされた、後半3分には、廣澤が右サイドでキープ、ポケットに入った江崎が折り返し、キーパー弾くところを、詰めていた遠藤ゆめが、右足ワントラップから浮かせ、そのまま右足ボレーで決めて1-1同点。
こぼれ球に詰める、という指示がハーフタイムにあったようだが、しっかり実践できた。
11月以来、チームとして6試合ぶりの得点で追いつく。
ただ、その後は中々攻め切れず、逆にパスカットから、簡単に井上の落としを、齊藤夕眞で中央から決められ1-2。
さらに、ミスから3点目を許したが、28分、佐々木里緒のクロスを廣澤が競って、こぼれを中央から江崎がシュート、ATには、石坂の左足シュート、相手のパスミスを拾っての津田のミドルと、シュートまでいく姿勢が出てきた。
この積極的なプレーは、次節以降もつなげていきたい。
大宮Vの齊藤夕眞
内容的には五分に近いながら、元仙台の井上とのコンビで、32歳の齊藤夕眞に2点献上し、最後は、ミスから井上にも、3点目を献上、勝負を決められた。
あまり敵方の事も書いてもアレだが、自分用に記録。
齊藤夕眞(旧名齊藤あかね)は、自分は知らなかったが、マリーゼサポだったコアの方など、ご存知の方も多いのだろう。
常盤木で、齊藤彩佳の1年後輩。2011年にマリーゼに入り、その後浦和L等で活躍。
2020年に一度引退しながら、翌年、地域リーグのヴィアマテラス宮崎で現役復帰。
すると、2020年から2年連続得点王で、チームをなでしこ2部に押し上げる。
驚くべきは、2023年に、なでしこリーグ2部でも、23点取って得点王で、チームを優勝に導く。
さらに、翌2024年、なでしこリーグ1部でも20点取って、得点ランキング2位の活躍。
昇格即、宮崎を、なでしこ1部優勝に導いたポイントゲッター。
マイナビ仙台との試合でも、うまく動いてボールを捌いたり、DFの背後からするすると前に入って決め切ってしまう。位置取りが本当に巧み。
得点力不足で、仲間だと思っていた大宮Vにw、今年から、そのとんでもない点取り屋が入って、後期だけで既に齊藤は4ゴール。
選手層では、また差がついた。
マイナビ仙台の方は、2024年11月以来の隅田が、ようやくベンチ入りも、出場せず。
一方、後半戦、サブながらコンスタントに出場していた大西は、メンバー外になった。
ビハインドの展開で、運べる選手が出てこれるように願う。
前半
序盤から相手ゴール前まで迫るマイナビ仙台も、徐々に一進一退に。
32分、マイナビ仙台、左ライン際のフリーキック。佐々木里緒のキックにファーで長船がヘッド、わずかに枠外。
36分、大宮V、マイナビ左サイドから杉澤のクロス、齊藤夕眞が、DFの前に走り込んで、ファーに角度を変えるゴールで、0-1。
37分、マイナビ仙台、津田がエリア内侵入、折り返しに佐藤にいながシュート、枠内もキーパーに弾かれる。
後半のシュートは、マイナビ仙台4本、大宮V3本。
後半
4分、マイナビ仙台、廣澤のキープから、右ポケットに侵入した江崎を折り返し。キーパー弾くところ、詰めていた遠藤ゆめが、右足トラップからボレーで蹴り込んで、1-1と同点。
17分、大宮V、中島の縦パスをカットし、箕輪がロングボール。井上が頭で落とし。これを走り込んだ齊藤夕眞が蹴り込んで、1-2。
19分、マイナビ仙台、佐藤にいなに代わり高平が入る。
高平は左SBで、佐々木里緒が左MFにひとつ上がる。
22分、マイナビ仙台、足攣りの遠藤ゆめに代わり、石坂が入る。廣澤が2トップに上がり、石坂が左MFに入る。4-4-2へ。
27分、大宮V、杉澤のロングボールに井上が裏抜けし、フリー。GK齋藤飛び出すが、足を滑らせ転倒。井上が無人のゴールに決めて1-3。
33分、大宮V、林に代え阪口、仲田に代え平井が入る。
40分、大宮V、箕輪に代え大島、井上に代え船木が入る。
AT3分、大宮V金平に代え佐藤百音が入る。
後半のシュートは、マイナビ仙台4本、大宮V6本。
シュート数:8-9 CK:4-8 FK: 10-12 得点:遠藤ゆめ (大宮V)齊藤夕眞2、井上綾香 警告:なし 主審:杉野杏紗 入場:787人
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