WE15節:マイナビ仙台L0-3INAC神戸、球際寄せられず、完敗

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WEリーグ2022-2023 15節 4月22日(土)13:03 マイナビ仙台レディース 0-3 INAC神戸 ノエビアスタジアム神戸


茨木 松窪
(船木)  
中島    矢形
    (廣澤)
隅田 宮澤
  
佐々木 楓 國武 田畑
(高平)    (松永)
齊藤

DF陣は翻弄され、攻撃のパスで精度欠く

サブは、松本、市瀬、高平、万屋、松永、船木、廣澤
INAC神戸は、GK山下、DF土光、三宅、井出、MF守屋、成宮、脇阪、伊藤美紀、小山、FW田中美南、阪口。高瀬、愛川、天野、竹重はベンチスタート。

ぼちぼち感想文を書くかと思っていたところ、松田監督の辞任、須藤新監督就任というニュースが飛び込んできた。

松田監督就任当初には、攻撃陣の連動からの鮮やかな得点連発に、女子サッカーでもエンタメ可能との思いを抱いたし、なでしこ経験者の解説者からも、「こんなサッカーがしたいと、日本中の女子選手が思うはずだ」という発言もあっただけに、その後の伸び悩みが残念。

新監督には、じっくりと選手を見て、まずは手堅いサッカーの中にも、個性を活かす采配をお願いしたいと思う、


さて、INAC神戸戦は、上位チームとの対戦3戦目。なんとか連敗を脱出したいマイナビ仙台レディース。

今節は、ヴィッセル神戸とのダブルヘッダーでアウエー、ナイトゲームの対INAC神戸戦。

前回の対戦では善戦しただけに、どこまで食い下がれるかが注目だった。


マイナビ仙台Lは、GKに齊藤、右SBに田畑、左MFというかトップ下気味に茨木を起用し、4-4-2。

登録とは違って、この試合でも、中島を左MF、宮澤はボランチ下がっている。

試合は、前半は、神戸の厳しいプレスで守備陣がかわされ、間に立たれ、ほぼ何もできず苦戦。

1対1で寄せることができず、簡単に裏を取られてシュートを許す。前半で2失点して、苦しいスタートとなり、なかなか打開できないまま、後半へ。

後半は、檄が飛んだのか、前からプレス、守備陣も押し上げるようになるが、構えた神戸も、カウンター狙いで脅かしてくる。

惜しかったのは、開始1分、佐々木の右コーナーキックから、中島がフリーでヘッド、バーに当たった瞬間。最大の決定機。この時間帯で取れていれば、だった。

前半に比べると、ワンタッチパスで、つなげるようになる。

ただ、中央はがっちり固められ、さらに、神戸の切り替えの速さ、厳しい球際の前に、マイボールでのパスミスを誘発され、中々リズムに乗れない。

20分過ぎには、矢形に代え廣澤を入れ、3-5-2の攻撃的布陣にとなるが、神戸に、素早く複数人で囲まれ、早い攻撃ができない。

後半は、ペナ付近までは、ワンタッチパスでビルドアップするものの、ラストパスの精度や速さがもうひとつで崩し切れず、ミドルシュートを早めに打つばかりになった。

そして、43分には、神戸の田中が、ドリブルから楽にかわしてのゴール、とどめの3点目を決められた。


負けが混み、今回もタレント揃いの強豪相手ではあるが、前回はできた事が、できなくなっていた。

折角のマイボールもパスミスが多く、リズムが続かなかった。

DFラインは、びくびくしながらの守備で、相手に余裕を持たれてしまっていた。

もう一度、闘争心を持って思い切って寄せ、回りはいい距離で素早くフォローという、前回の対戦でできていた事を思い起こし、立ち向かっていって欲しい。やればできる。


前半
INAC神戸は、前からプレスをかけてきて、なかなか前に送れないマイナビ仙台レディース。隅田には複数人が、すぐ囲みにきて、いい配球ができない。

すると、次第に左から神戸の守屋がフリーで抜け出し、次々クロスを繰り出すようになる。

5分、宮澤がドリブルで右サイドをフリーで上がり、ゴール前にゴロのスルーパス。DFが弾きそこね、中島突っ込むが、キーパーが弾く。こぼれに松窪が詰めていたが打てず。

8分、右から矢形がクロス、DF背後の松窪には合わず。グラウンダーの方が良かったか。

⚽10分、INAC神戸、マイナビ仙台Lの左から、抜け出した守屋のクロス、伊藤が折り返し、最後は田中美南がフリーでヘッド、決められ先制許す0-1
田中に、楓と國武の間にフリーで入られ、誰も付けなかった。

14分、右サイド矢形からパスを受けた茨木がドリブル前進、止めに来たDF井出が、着地の時に足首を大きく捻り、倒れる。骨折かも?井出は担架で退場、神戸、一時10人。

17分、神戸中央でパスを受けた田中が、反転左足でロングシュート、キーパー正面。

19分、神戸、DF井出に代わり、竹重が急遽入る。

その後、マイナビ仙台Lもつなぐ時間もあるが、シュートまではいけない。

24分、神戸、守屋が左サイドを突破してクロス、右から阪口のヘッド。枠外。

27分、宮澤が飛び出してボールをカット、ドリブルからのクロス、左コーナーを得る。こぼれを佐々木がシュート枠外。

32分、マイナビ仙台Lが右から左へ、茨木、宮澤とテンポ良くつなぎ、最後は左から上がってきた佐々木がシュート、サイドネット。

守備では、やられっぱなしの佐々木が意地を見せるが、パス出しの選択もあった。

33分、神戸の守屋が佐々木をかわしクロス。神戸のコーナー、こぼれを成宮がシュート、枠外。

⚽37分、神戸、中央田中からのパスを阪口が受けドリブルからのシュート、こぼれを、伊藤がフリーで左足シュート、決まって0-2。
ペナ内のボールへの寄せついていけなかった。

40分、宮澤が二人で囲まれ、田中につなげられると、シュート、これはキーパー齊藤。

43分、田畑がころんで中盤でボールを失うと、田中に持ち込まれ、切り返しからシュート打たれるが、キーパー。

追加時間は3分間。
1分、佐藤楓からのスルーパスに、裏に抜けた中島がえぐり、隅田へ。受けた松窪の反転からのパスは合わず。

3分、松窪が中央フリーでドリブル前進も、囲まれる。

前半は0-2で終了。

シュートは神戸7本、マイナビ仙台Lは3本で、決定機は無かった。


後半
マイナビ仙台Lは、右SB田畑に代え松永、左MFの茨木に代え船木を入れる。
神戸は、FW阪口に代え高瀬を入れる。

マイナビ仙台L、前からプレス、ラインも上げるにようになる。左の守屋に対しては、佐藤楓が対処して、佐々木がCBのカバー。

開始早々、マイナビ仙台Lがコーナー2本連続。2本目、佐々木の右コーナーキックがファーでフリーの中島へ。ヘッド狙うが、バー。惜しかった。決定機。

3分、神戸のカウンター、高瀬のクロスをクリアで、右コーナーを与える。長身竹重のヘッドは枠外。

4分、神戸、左から守屋のクロスに高瀬がヘッド、枠外。

12分、宮澤が中央で松窪へ、さらにボールをつないでいくが、なかなか突破できない。
右から松永がドリブルで中央に流れ、最後は左足ミドルも枠外。

14分、田中に激しく止めにいった國武にイエロー。

18分、神戸田中が、中央からのロングシュート、これで左コーナーを与える。セカンド拾われ、最後は伊藤のシュート、枠外。

20分、マイナビ仙台L、右MF矢形に代え廣澤を入れる。廣澤が左MF、中島が右に回る。左SBの佐々木がIH気味の3-5-2か。

その後、マイナビ仙台Lがボールをつなぎ、攻め続けるが、ラストパスがいまいち。

26分、神戸に回され、最後は田中のシュート、キーパー。

27分、松窪カットインからロングシュート狙うが、枠外。

31分、佐々木がミドルシュート、バーの上。

32分、船木からパスを受けた松窪がダイレクトで狙うが、空振り。

34分、神戸がつないで、またも守屋のクロス、中央フリーの田中がシュート、バーの上。

37分、神戸、MF成宮に代わり天野、脇阪に代わり相川が入る。

神戸田中が左からえぐってのクロス、ファーでフリーの天野のシュート、齊藤正面。

その後、マイナビ仙台Lのカウンター、廣澤上がろうとするが、囲まれる。

38分、マイナビ仙台L、左SB佐々木に代え高平を入れる。

神戸が左コーナー。クリアボールを松窪が神戸のキーパー前まで追うが取れず。

41分、カウンターから高平のクロス、こぼれを中央で松窪、切り返しから左足で狙うが、シュートは枠外。

⚽43分、中央高瀬からのパス伊藤がクロス、受けた相川が田中に出すと、一人でドリブル前進、最後はかわしてシュート、決まって0-3。トドメ。


追加時間は3分間。
1分、神戸竹重に代わり筒井が入る。

高平のスルーパスに廣澤走るがもう一歩。

2分、左サイドで廣澤がボール受けるが、すぐ囲まれる。

そのまま試合終了、0-3で完敗。

後半のシュートは、神戸12本、マイナビ仙台Lは8本で、決定機は1回あった。

シュート数: 11-19 CK: 4-5  FK: 9-5  得点:(INAC神戸)田中美南2、伊藤美紀  警告:國武  主審:梶山芙紗子  入場:3,012人