なでしこカップ07節:ベガルタ仙台レディース0-1INAC神戸、守備向上もゴール遠く

2018なでしこリーグカップ1部 Bグループ 07節 2018年6月23日(土)13:00 マイナビベガルタ仙台レディース 0-1 INAC神戸レオネッサ ユアスタ仙台


浜田 安本
(有町) 
奈良  井上
(武田)  
市瀬 田原
  (楓)
万屋 北原 坂井 奥川

齊藤

サブは、千葉、三橋、佐藤楓、櫨、武田、沖野、有町。控えキーパー無しのメンバー。有町が1年半ぶりの復帰で、途中出場果たす。
INAC神戸は、FW道上、岩渕、MF増矢、中島、伊藤美紀、杉田、DF鮫島、三宅、羽座、高瀬、GK武中。京川、島袋、仲田はベンチスタート。

試合は開始7分、ベガルタゴール中央で、INAC神戸の岩渕が、ヒールパスで背後の増矢にボールを渡すと、増矢がゴール左上隅に決めて先制許す。

前半は長く神戸のボール支配を許したものの、中盤の中島や岩渕にはしつこくつきまとい、DF陣が体を当てる守備で、ゴール近くでのどフリー作らせず、失点を防いだ。

一方、攻撃ではカウンター狙いで、浜田を走らせるも、精度高いボールは出ずに、シュートは1本どまり。

後半、風上になると、ワンタッチやサイドの揺さぶりも出て、何度かチャンスを作るが、シュートは、手数がかかって守られた。試合終了直前には、後半入った武田がキーパーからボールを奪い、角度無いながらがら、空きゴールに素早くシュートを打つが、わずかに外。0-1で敗戦となった。


前半。
開始30秒、クリアミスを突かれ、エリア内侵入許すが、なんとかクリア。すぐにINAC神戸にボールを回されるようになる。ベガルタは、ブロックを組んで守備を固め、クリアするが、ボールは奪えない。2分、岩渕の浮き球パス、流れる。3分、ようやくベガルタ、安本が右サイドから突っ込み、フリーキックを得る。神戸エリア右横。キッカーは奈良。こぼれ球を中央で、市瀬がシュート、枠外。記録上、ベガルタの前半のシュートは、これ1本のみ。

5分、神戸が中央から右サイドの鮫島に振って、コーナーを与える。右コーナー、キッカーは中島。これはクリア。6分、高瀬から道上、増矢からパスを受けた岩渕が、中央でヒールパス、一瞬フリーの増矢が、ゴール左上隅に決め失点0-1。早い時間の失点。これまでなら、動きが固くなり、ずるずる行っていたが、この試合では、粘りを見せた。

8分、神戸にボールを回され、一旦カットしたが、再びつなげられ、コーナーを与える。左コーナー、これも防ぐ。ここまで相手の攻めに、蹴り返すのみで、反撃にはつながらないが、神戸もベガルタの寄せに、パスの精度を欠いてくる。11分、奈良からのロングボールに、浜田が走りこむが、流れる。その後も神戸のパス回しに会うが、シュートは打たせない。

16分、ベガルタが中盤でつなぐが、ゲインできない。17分、鮫島が侵入、折り返しに増矢のシュート、枠外。18分にも神戸にボールを振られ、シュートされるが、キーパー抑える。19分には、神戸のボール回しから、中央の伊藤がミドルシュート、これもキーパー正面。

20分、ようやくベガルタ、万屋から浜田へのパス、オフサイド。22分、パスカットした浜田から安本へのパス、もう一歩。23分、ベガルタ右サイドを、執拗に攻められるが、人数をかけて守る。最後は奥川がパスカット。24分、中島が裏に走りこんでいくが、万屋が粘り強い守備で、押し出す。26分、左からクロスを入れられるが、ヘッドはクリア。

28分、浜田がエリア内侵入も、カットされる。30分、神戸の右コーナー、こぼれを再び鮫島に放り込まれるが、流れる。34分、ベガルタの攻め、ゴール前で、浜田、安本とつなぎ、最後は奈良、シュートは打てず。37分、神戸の右コーナー、こぼれを放り込まれるが、オフサイド。38分、奥川のクロスに浜田がヘッド、枠内もオフサイド。40分、ワンタッチでパスをつなぎ、最後は、市瀬が左サイド上がっていくが、つながらず。

44分、ベガルタがゴール前でクロスの後、ボールをつなぐが、シュートは打てず。前半は、神戸に圧倒的にボールを持たれるものの、失点場面以外では、コンパクトな守りと、中島や岩渕へのマークが効いて、決定機はあまりつくらせず、0-1で終了。

後半。
神戸は、道上に代え京川を入れる。常盤木OG同志の交代。1分、岩渕がミドルシュート、バーの上。2分、ベガルタ、ワンタッチでパスをつなぎ、最後は奥川がクロス、シュートは打てず。5分、ベガルタラインの裏に放り込まれ、折り返しにシュート打たれるが、枠外。これは危なかった。

6分、坂井がパスカット、パスをつないで、エリア内に3人入るが、打てず。7分、ベガルタがコーナーを得る。決まらず。8分、ベガルタがボールを回すが、ラストパスまでに時間がかかる、それでも井上がシュート、枠外。11分、万屋のロングボールに走りこんだ奈良、ワンタッチでクロスを入れるが、安本もう一歩。

12分、中島に侵入されるが、坂井が体を当てて押し返す。14分、神戸が回し、中央からミドルシュート、バーの上。15分、万屋の仕掛けでフリーキックを得るが、キックはキーパー。18分、ベガルタがカウンター、浜田から安本、クロスは合わず。その後、神戸の攻め。岩渕のシュートはキーパー正面。

22分、右サイドで浜田がDFと1対1、相手の背後にボールを出し、自分で抜いて上がるチャレンジを見せたが、止められる。三宅にイエロー。左奥40mのフリーキックはキーパー。24分、奈良に代え武田が入る。武田は右MF、安本が左MFに回り、浜田がワントップの、4-2-3-1か。26分、神戸が40mのフリーキック。しのぐ。

27分、神戸が左コーナーキック。ボールを回されるが、クリア。29分には、神戸の右コーナー。ベガルタ再び辛抱の時間。中島に、左からゴールライン際を抜かれるが、なんとかしのぐ。30分、今度は神戸の右コーナー。ヘッドを打たれるが枠外。その後、ダッシュして坂井がパスカット、右の武田につなぎ、市瀬が裏へ行くが、つながらず。

33分、ベガルタのゴールキックから、一気に井上、安本とつなぎ、シュート性のクロス、キーパー。さらに武田が、自陣からドリブルでかわしながら上がるが、3人目、4人目でつかまり、カットされる。ここは早めにパス出しを。34分、田原に代わり佐藤楓が入る。36分、浜田のワンツーからのクロスに、上がった楓、シュートは打てず。

さらに、万屋から井上、浜田とつなぎ、武田上がるが、つながらず。37分、浜田に代わり有町が入る。1年半ぶりの出場。38分、神戸は、伊藤に代え仲田が入る。40分、北原からパスを受けた有町が、粘ってフリーキックを得る。ゴール前25m。キッカーは安本。直接狙うが、バーの上。42分、神戸は増矢に代え島袋を入れる。43分、万屋からのロングボールに安本、もう一歩。

その後、奥川のバックパスが中途半端、飛び出したGK斎藤、なんとかしのぐ。追加時間は3分間。武田が上がって、エリア左隅で、キーパーへのチャージ、うまくボールを奪って、すぐシュート、しかし、わずかに外。中央には井上が、フリーでいたが。。。結局試合は、そのまま0-1で終了。


失点シーン以外は、集中して守り、後半は攻めに転じて追い込んだが、攻撃の方の展開は、まだ発展途上。後半出場の武田は、随所で技は見せるが、点を欲しがり過ぎて、周りが見えなかった。まあ、失敗を恐れて、何もチャレンジしないよりはマシ。

チームとしては、一時の、失点すると、何をやっていいのか、わからなくなったような時期を抜け出し、大分、やるべき事が整理できてきたようだ。守備が安定してくれば、攻撃への起点もできる。田原と楓それぞれの長所が生きてくれば、中盤からの展開も期待でき、少しずつチャンスも増えるだろう。

ただ、カップ戦予選の結果としては、Bグループ1位のみが決勝に行けるので、残り3試合で、勝ち点差4の3位では、他力本願としても厳しくなった。尚、Aグループの方は、日テレが早くも、ぶっち切りで決勝進出を決めている。


尚、この試合の前に、先の大阪北部地震義援金の募金が行われ、100,071円もの募金が集まりました。ご協力ありがとうございました。浜田選手が、大阪高槻出身ということもあり、気持ちは伝わるでしょう。次のセレッソ大阪堺レディースとのアウエー戦で、セレッソ経由で渡されるそうです。

シュート数:4-8、CK:1-8、FK:14-8 得点:(INAC神戸)増矢  警告:(INAC神戸)三宅  主審:松尾久美子 入場:1,168人