なでしこ05節:ベガルタ仙台レディース0-4INAC神戸、序盤の流れ活かせず

2018なでしこリーグ1部 05節 2018年5月6日(日)13:00 マイナビベガルタ仙台レディース0-4 INAC神戸 ノエスタ


井上  浜田
(武田) 
櫨  安本
   
市瀬 佐藤楓

万屋 北原 坂井 奥川
(佐々木美和)(高平)
齊藤

サブは、管原、高平、三橋、田原、佐々木美和、武田、沖野。神戸はFW仲田、京川、イミナ、MF増矢、伊藤、中島、DF鮫島、守屋、三宅、高瀬、GK武仲。道上、杉田はベンチスタート。

序盤ベガルタ仙台レディースは、前節より厳しい寄せで、簡単には神戸に展開させず、逆にテンポ良くパスをつなぎ、チャンスは作るが、シュートはなかなか打てない。

30分にコーナーからまわされて、仲田にミドルを決められ先制許す。するとベガルタの動きが消極的になり、パスミスも増える。1分後。バックパスミスを奪われ2点目を失う。これでまた連携が合わなくなり、散発の攻撃となる。

後半もプレスが甘く、こちらの攻撃は詰められ分断される。30分に中島に30mのミドルを決められ3点目を失う。さらに終了直前にもクリアしきれないところ、フリーをつくられて4失点。

シュートも少なく(記録は見ると1本)、立ち上がり以外では、あまりいいところが無かったが、後半15分から出場したルーキーの高平が、プレーというより、勝気な一面、闘志を前面に出したプレーぶりで、楽しみな存在であった。武田も1本いいパスはあった。

リーグ戦5試合終わって、得点が、今季加入沖野の1点のみ。こういう状況であるから、うなだれずに、激しい闘志を外に見せる選手が必要だろう。


前半。
開始早々、攻められ、高瀬のヘッドには寄せる。1分、パスミスをカットされ、イミナのドリブルを許すが、取り返す。前節よりは、ベガルタはボール行く姿勢がみられる。2分、万屋から浜田へ、パスは通らず。3分、安本がドリブルで上がり、アーリークロス。浜田へは通らず。

さらに奥川のクロス、浜田のヘッドはもう一歩。4分、神戸の縦パス、これは相手のミス。5分、ベガルタエリア右ライン際35mで、神戸のフリーキック。キッカーは中島。キックは合わなかったが、こぼれをまた回される。6分、神戸のゴールキックから、イミナに走られる。これはファールで終了。

その後、膠着状態。ベガルタは前節よりは寄せて、シュートはブロックし、ボールを奪うシーンもあるが、また取り返されて前進できない。10分、齊藤のキックから浜田のバックヘッド、そこの井上走りこむjがもう一歩。12
分、こぼれ球を右からミドルシュート打たれるが、キーパー正面。

14分から15分は、ベガルタがボールを回す。17分、ベガルタ回して、左右に振り、万屋のグラウンダーパス、井上がワンタッチシュート、角度無く、キーパー正面。しかし、これで勢いづいたベガルタは、パススピードも上がり、回していく。18分には、市瀬も攻撃参加、ゴールライン付近まで上がっていく。しかしシュートは打てない。

20分、逆に高瀬に侵入され、クロスを入れられる。こぼれはクリア。21分、中島にキープされ、ファールで止める。中央30mでフリーキックを与える。しかしはこれはミスキックで助かる。ただ、こぼれをクリアし切れず、コーナーを与える。22分、コーナーの後、神戸に回され、クロスを入れられるが、キーパー。

23分、楓がパスカットされ、そのままフリーでのシュートを許すが、外してくれる。危なかった。25分、神戸のキーパーがミスキックで、ボールをプレゼントされるが、つなげず。26分、中島のクロスは流れる。相手の調子がでない内に先制したいが、ベガルタも、シュートまでもっていけない。

27分、奥川がバックパスミス、神戸がフリーでシュートもキーパー正面。この試合、この後も、相手プレスに追い込まれてからのバックパスで、自らピンチを招くベガルタ。29分、神戸の左コーナー。高瀬の、のしかかりヘッドは枠外。30分、今度は神戸の右コーナー、キーパー、パンチング、こぼれをシュートされ、またまた左コーナー、3本目。32分、今度はファーから増矢がいったん戻し、仲田が、狙いすました30m左足ミドルシュート、これが決まって0-1、先制を許す

さらに1分後、パスを悉くカットされ、市瀬からのバックパスを、北原弾くところを、増矢に奪われ、京川がドリブルからのフリーシュート、2点目を失う、0-2。常盤木OG二人にしてやられた。失点して足が止まり、パスカットを許し、序盤のボールへの寄せが鈍り始めるベガルタ。35分、ようやく上がってボール回すが、動き出しが遅く、つながらない。37分、ベガルタが展開、浜田にボールを当て、北原も上がって攻めるが、シュートが打てない。

39分、神戸につながれ、ドリブルからコーナーを与える。また戻して、鮫島のミドルシュート、バーの上。41分、ベガルタのカウンター、浜田から井上、パスは届かず。42分、左ライン際35mでフリーキックを得る。櫨のキックはキーパー。長身選手の多いベガルタだが、セットプレーが活かせない。

44分、神戸がシュート性のクロスも、枠外。結局、前半で2点リードされ、今日も苦しい展開となった。

後半。
開始早々、神戸のコーナー。こぼれを中島が再び放り込み、これは流れる。2分、ベガルタのカウンター、井上のクロス、櫨から、さらに奥川、クロスを入れるがキーパー。ベガルタのロングボールは、ほとんどつながらない。3分、櫨がパスカット、ここから浜田、さらに井上までつながるが、ブロックされる。

4分、相手のパスをカット、櫨から浜田、通らず。5分、相手陣でのスローインを得るが、つなげない。パス出しと動き出しのずれが出始める。8分、鮫島が上がってのクロス、クロスは出す。その後、神戸の右コーナー、ショートコーナーは防ぐ。10分、ベガルタエリア左角で神戸のフリーキック。中央から伊藤のシュート、こぼれを折り返され、またシュートされるが、なんとかゴールは防ぐ。

12分、攻め上がるが、ワンツーがずれる。焦り?13分、神戸のスローインから、フリーキックを与える。ベガルタエリア右角。14分、ベガルタは奥川に代え、高卒ルーキー3人目のDF高平入る。今季初出場。その後神戸ボールを回すがパスミス。16分、神戸の右コーナー、左右に振られるがクリア。今度は左コーナー。ヘッド打たれるがキーパー抑える。

19分、ベガルタ、ようやくカウンター、井上から安本、さらに櫨、浜田の折り返しのパスに、最後はフリーの井上、もう一歩。惜しい。21分、井上に代わり武田が入る。22分、神戸の高瀬に仕掛けられ、コーナーを与える。これは守る。23分、安本からのワンツー、武田のいい折り返しに、安本が上がっていき、コーナーを得る。右コーナー、これも櫨が蹴る。決まらず。

24分、増矢と仲田のワンツーで、エリア内侵入されるが、ライン割る。28分、ベガルタが回して、高平から万屋、上がってクロス、これはキーパー。この時間、高平がいつのまにか、左に回っての3バック、というか万屋と安本がWBの5バック?しかし、ボールへの寄せは、前半ほど厳しくできない。30分、中島が中央から30mのミドルシュート、3点目を決められる

32分、万屋に代え佐々木美和が入る。35分、ベガルタ左から攻めるが、美和から高平へのパスはオフサイド。37分、北原も上がる。櫨がキープも、なかなかシュート打てない。38分、神戸はFWイミナに代え道上を入れる。ピッチ内は、常盤木OGだらけ。その後、スローインから高平、浜田もつながらない。40分、神戸がカウンター、京川のクロス、北原がクリアミスであわやオウンゴール。神戸の右コーナー。ここで神戸は、仲田に代え杉田が入る。

コーナーのこぼれを鮫島にクロスで入れられ、ヘッド打たれるもキーパー。44分、ベガルタ、ようやくボール回すが、前進できず。追加時間。神戸は、高瀬がボールキープに入る。さらに伊藤に代え、羽座を入れる時間使い。すると5分目、神戸のカウンター、クリアし切れにずいると、京川から裏フリーの杉田とつながれ、ダメ押し4点目を献上。2戦連続の完敗となった。


ベガルタ仙台レディースのシュート、わずかに前半の1本。相手は18本。それでも、前節よりは、局面ではベガルタも攻め入った時間もあった。
しかし、まだ、選手間の距離が遠く、単独のプレーをプレスされてしまい、シュートまで持っていけなかった。攻撃の時に、恐れず人数をかけて上がり、守備はコンパクトにして、ボールに寄せる。愚直にやるしかないだろう。怪我が怖いのは確かだが、寄せることなく、相手に自由にボールを動かされていては、チャンスが作れない。

練習の時から、ボール対しどれだけ厳しく行っているか、集散のタイミングを合わせているのか、次の試合で出してほしい。まあ、若手は(ベテランも)、欲しいプレーの要求を言葉にし、遠慮せずに動き回れ。

シュート数:1-18、CK:1-11、FK:14-15 得点:(INAC神戸)仲田、京川、中島、杉田  警告:なし  主審:手代木直美 入場:2,229人