02節:レディース対神戸1-0小野のゴールで快勝、開幕連勝

なでしこリーグ2014 02節 4月5日(土)13:00 ベガルタ仙台レディース1-0INAC神戸レオネッサ ユアスタ仙台



小野(坂井)
高良(井上)
安本 田原
   (嘉数)
川村 上辻
   
浜田 高橋 長船 山本

斎田

サブは齋藤、坂井、佐々木繭、嘉数、井出上、川島、井上。神戸は、田中陽子、京川、高瀬の3トップ。澤、中島、海堀がスタメン。仲田はベンチスタート。なでしこリーグは開幕2試合がユアスタ開催。対戦相手は、去年までの女王、INAC神戸。

去年は、一度も勝てないどころか、何度も大敗を食らった神戸に、ついに快勝。神戸は、ヤネズ、川澄、近賀、チソヨンなど主力が海外に移籍。それでも重鎮・澤と、高瀬、海堀、田中、中島などなでしこ常連クラスがスタメンに顔をそろえる。

しかし、今日の試合では、ベガルタが徹底して、相手の弱点、ラインの裏をつく作戦を繰り返し、神戸よりも決定機を数多く作った。守っては、危険地帯に川村が顔を出し、高瀬は複数で囲んで自由にさせず、相手の流れからのシュートは、ほとんどミドルレンジのみに抑えた。

そして、後半43分、途中出場の井上が、長船からの高いロングボールを足でトラップ、タメをつくると、今日何回もいい飛び出しを見せていた小野に、絶妙のタイミングでスルーパス。裏に抜けて海堀と1対1になった小野がゴールに流しこんで決勝点

井上が、背後から来たハイボールを、頭でなく、振り上げた足でトラップした時点で勝負あり。その後は、おそらく練習で繰り返してきたのだろう、井上のパス、タメ、小野の飛び出しのダイミングが抜群に良かった。

前半。
6月並の陽気から一気に10度下がり、寒いユアスタ。入場2464人。
試合開始からベガルタ仙台レディースの動き出しはよく、攻撃での飛び出し、守備での相手への詰めが厳しく、次第に神戸を追い込んでいった。

開始早々、小野がカウンターで左サイドをドリブルで持ちあがり、ミドルシュート、枠内も、コーナー。これは流れるが、上々の立ち上がり。5分、攻め込まれるが、随所で川村がクリア。6分、エリア内侵入を許すが、最後はキーパー。7分、神戸ゴール中央30mのフリーキックのチャンス。上辻が直接狙うがネット天井。

8分、今度は35mと遠目のフリーキック。川村がヘッドであわせるが、遠目で弱かった。10分、相手ボールをカットした高良から、裏に抜けた小野にパスが通あるが、キーパー。ベガルタは前線で粘って、いったん上辻などに戻し、上辻がワンタッチで裏に浮き球などを出していく。これを繰り返す。その後は神戸にボールをもたれるが、いいタイミングで詰めて、相手の流れにしない。

19分、こぼれ球を拾った小野が右に展開、田原がおもいきりよくロング・ループシュートを狙うが、枠外。こういう予想外のプレーがいい。24分、ベガルタエリア内のこぼれを拾われ、至近距離から京川?にシュートされるが、キーパー齋田がニアを締めてはじく。初めてのピンチらしいピンチ。神戸のコーナー。これはクリア。

その後は一進一退。ベガルタもパスミスが出て、チャンスをなかなかシュートにつなげられない。神戸もスピードある選手がいないので、パスコースを読んで、上辻、川村などがカット。32分、ベガルタゴール前で、京川にキープを許し、切れ込んでのシュートも枠外。これは危ない。33分、川村のカットから、前戦で小野がうまくキープ、しかしラストパスは出せず。

35分、神戸のクロスにうまく合わせられるが、齋田がワンハンドでクリア、ピンチをしのぐ。さらに、ベガルタエリア左角で神戸のフリーキック。中島が直接狙ってくるがキーパー。ベガルタやや攻め疲れか、この時間は押し込まれるが、崩し切られることは無かった。38分、神戸のフリーキックをクリアした後、ベガルタがカウンター、上辻がドリブルで持ち上がっていくが、もう一歩。

40分、田原のクロスに小野が中央でヘッド、やや弱く、キーパー。追加時間は1分。神戸の左ライン際35mのフリーキックを得るが、決まらず。結局、前半はベガルタが押し気味ながらスコアレスで終了。

後半。
3分、上辻が相手ボールをカット、ドリブルで持ち上がり、パスを受けた左の安本が、ゴールライン際までえぐってのセンタリング、小野が突っ込むが打てず。しかし、いい流れ。

4分、今度は上辻が右ライン際30mくらいから、意表をつく左足のミドルシュート、海堀見送るが、巻いてバー直撃!惜しい。さらに跳ね返りを、小野がシュートも、海堀に弾かれる。さらにさらに、こぼれを拾った安本が、エリア内で倒されるが、ノーファールの判定。微妙。しかし、前節と比べて波状攻撃がでているのは、いい。

6分にも、エリア右横にフリーキック。これもキーパー。7分、左サイド浜田から安本を走らせる裏へのパス。もう一歩。9分、高良から裏に抜けた小野へのパスが通り、エリア内でキープしてため、右サイドが上がってきたどフリーの田原にエンゼルパス、決まったか?田原、慎重過ぎて、シュートは海堀に反応される。しかし、これも決定的な崩しが出来ていた。

10分、ベガルタを崩しきれないところで、澤がミドルシュート。枠外。14分、上辻から田原へのパスが通り、コーナーを得る。田原は囲まれても、相手にあててコーナーを取るのがうまい。上辻、コーナーで直接ゴール狙うが、枠外。18分、神戸は田中陽子に代え伊藤を入れる。20分、小野がタメからクロスを上げるが、キーパー。21分、高良のスルーパスに小野がうまく飛び出るが、オフサイド。23分、高良のロングシュート、枠外。

25分、神戸は中島に代え、磯金が入る。29分、浜田が攻撃参加するが、もう一歩。31分、高良に代え井上入る。32分、神戸のミドルシュート、枠外。後半になってサイドを広く攻撃してくる神戸だが、ベガルタ仙台レディースもスペースを埋め、集中して詰めていく。34分、神戸左ライン際、35mのフリーキックのチャンス。決まらず。35分、神戸のコーナーキック、こぼれ球をシュートされるが、キーパー。

37分、ベガルタ仙台レディースが中央30mのフリーキックのチャンス。ここでベガルタは田原に代え嘉数を入れる。左サイドに入る。安本が右に回る。神戸も増矢に代え仲田を入れる。これは決まらず。40分、高瀬にゴール前でキープされ、なんとかクリアするが、そのボールが、オウン気味にゴールに向い、一瞬ヒヤッとする。神戸のコーナー。

これをしのいで、中央長船からのロングボールを、井上、飛び出した小野にパスを通し、小野が1対1を決めて先制!43分、神戸のコーナー、クリア。追加時間は3分。ロスタイム、神戸に連続コーナーを許すが、相手のクリーンなシュートを打たせず、はっきりとクリアして時間を使う。終了間際には、小野に代え坂井を入れて時間を使う。そのまま逃げ切り、1-0で去年までの女王、INAC神戸に快勝した。


チームは良い形で2連勝。無失点。全員、戦術理解ができている感じ。1対1での詰めのタイミングが去年よりだいぶ良くなった。あとは、決定力を上げることと、疲れてきてパスが雑になる時間帯があるので、そこを気をつけていけば、トップも狙える!?

シュート数:15-7、CK:4-7、FK:9-14 得点:小野 瞳  警告:無し 主審:手代木直美