33節:ベガルタ仙台 0-0 大分、相手10人も決め切れず。次で巻き返しを

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2025 J2 33節 10月19日(日)14時03分 ベガルタ仙台 0-0 大分トリニータ グラサスドーム大分


宮崎 郷家
(山内)  .
相良    荒木
      (中田).
鎌田 武田
   (安野).
石尾 マテウス菅田 真瀬
.

GK林復活

サブは、堀田、髙田、奥山、石、松井、工藤蒼、山内、エロン、安野、中田有(特指)。

大分は、GKムンキョンゴン、DF岡本、デルラン、三竿、ペレイラ、MF池田、茂、野獄、榊原、天笠、FWグレイソン。有働、宇津元、鮎川、野村、伊佐は、ベンチスタート。



痛恨のスコアレスドローも、次へつなげる

前節、大宮に苦杯を喫してから2週間。

残る6試合の起爆剤とすべき大分戦であったが、前半から5バックで守りを固める相手に、スぺースが無く、作れず、攻撃は単調となり崩し切れず。

さらに、司令塔武田の不調、囲まれる相良へのフォローも遅れ、ボールを持たされても前半のシュートは3本のみ。

逆に、時折、ミスから相手のカウンターを許して、決定機を作られるなど、想定外の緊迫した試合に。


しかし、後半早々に、大分クレイソンが退場となり、40分以上数的優位となるチャンス。

それでも、前線の人数を増しても、決定機は、ことごどくキーパー正面やシュートブロックに会い、スコアレスドロー。

前半20分の大分のハンド見逃しの不運もあったが、VARのない世界で言っても詮方なし。


勝ち点1で留まり、かなり自動昇格は厳しくなったが、勝ち続ければ、わずかにチャンスはある。

そして、3位はまだ十分射程圏内。

少なくとも、PO2試合を仙台でやるべく、この試合の勝ち点1も無駄にすることなく、まずは、鳥栖戦での勝利を目指すのみ。


プレッシャーで固くなる?

戦術の事は詳しい方が、解説してくれるだろうが、明らかにわかるのは、特に前半慎重になり過ぎたという感。

相手の守備が堅く、守りを固めてくる事は十分想定内で、2週間練習も積んで来たはずだが、試合が始まると、要所でのパスのずれ、繋ぎへの拘り過ぎ、相良に集め過ぎ、など、恐らく練習とは違ったプレッシャー、固さがあったのではないか。

相手が引いてくるなら、鎌田、武田が、ミドルシュートも早いタイミングで打っていっても良かったような。


もちろん、大分の守備のスライドや集散が良かったということはある。

残り試合も少なく、今、順位が落ちたらどうしようとか、これを負けたらヤバイとか、あれこれ考えるより、ダービーのように、がむしゃらに、勝利を目指して、吹っ切ってプレーをして欲しい。

我々は挑戦者なのであって、チャンピオンではないのである。


後半、10人の大分相手に、決定機5回逃す

相手10人になってから、少なくとも5回は決定機があった。


後半24分、えぐった相良の折返しに、中央フリーの武田のシュートはDFのブロック。

37分には、菅田のクロスのこぼれ、相良がうまく拾って、フリーで左足シュートも、岡本にクリアされる。

39分には、山内の右コーナーに、ファーサイド、DFの背後から抜け出した相良が、フリーでヘッド叩きつけるも、キーパー正面。

AT1分には、石尾のクロスから、真瀬がヘッドで折り返し、すぐ前の郷家が、胸トラップから反転シュート狙うも、枠外。

AT2分には、石尾のクロスが、中央の中田にドンピシャで、ヘッドもキーパ正面。


以上、終盤にかけて少なくとも5回の決定機があったが、大分の体を張った守りの前に、決め切れなかった。

これがサッカーというには、あまりにも残念至極であるが、残り5試合、前半から、入るまで打ち続けるのみである。

前半から、相手を引き出すミドルシュートや、相良以外のサイドの選手も、クロスばかりでなく、角度がなくても、時々シュートを打っていくべきと思う。


武田のキックのフィーリングがいまいち

この試合が苦しくなった一因として、ふだんなら、一発で決定的なパス、仕事をする武田の不調。

どうも、ぬかるんで、ボールが走らないピッチにフィーリングが合わなかったのか、コーナーはほとんど低くズレていたし、どフリーのチャンスでも慎重になり過ぎてシュートが遅れた。

持たされた感もあったし、スペースがなく、得意の背後へのキラーパスをほとんど出せず仕舞い。

ベンチとしても、自分からペナに入ってく松井に代えて、潜らせる判断もあったのでは、と思ってしまう。


囲まれた相良へのフォローから、シュートを

シュートへの期待を一身に背負った相良が、前半から仕掛けようとするが、そこはさすがに大分も二人三人と囲んで、封じてくる。

そこは分かっていたはずだから、ボランチなり石尾が早めにフォローして、相手が相良に人数をかけて空いた空間で、ボールを呼び込み、すかさずつないで、早めに、なんならダイレクトで狙うような大胆さが欲しかった。

相良が囲まれたら、それを踏まえて囮として使う作戦が欲しかった。


終盤、石尾の精度のいいクロス

以上、いろいろ素人の、たられば願望ばかり書き連ねた。

それでも、ひとつ収穫として、ドリブル得意ながら、クロスは今一といっていた石尾が、終盤に決定的ともいえる、精度の高いクロスを、何本も上げていたことは書いておきたい。

ATでの焦る時間帯でも、ファーサイドへの真瀬のクロス、中田への頭へのクロスなど、決定的なアシストになってもいいものだった。

石尾は、スピードあるドリブルの仕掛けも魅力だが、相手によって、クロスで大きく揺さぶる武器も一つ得たので、チームとしてこの武器は使っていって欲しい。



前半

ベガルタは4-4-2。大分は5-4-1。

大分は5バックで守りを固め、カウンター狙い。

前半、ベガルタ、大分のシュートは、共に3本。


後半
11分、大分、グレイソンが一発レッドで退場、大分10人。5-3-1に。

19分、大分、MF池田に代わりFW伊佐を入れる。

22分、ベガルタ、宮崎に代わり山内を入れる。郷家ワントプ気味。

32分、大分3枚代え。MF榊原に代えDF薩川、MF茂に代えFW宇津元、MF天笠に代え野村を入れる。

36分、ベガルタ、荒木に代え中田を入れる。

44分、武田に代え安野を入れトップに。鎌田のワンボランチか。

追加時間は6分。

AT4分、大分はMF野嶽に代え落合を入れる。

後半、ベガルタのシュートは8本、大分は4本。



シュート数:7-11  CK: 6-2 FK:8-9   得点:なし  警告:(大分)グレイソン=退場  主審:上村篤史  入場:9,035人