8節:ベガルタ仙台 1-0 秋田、復活オナイウ情滋のゴールで、連勝

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2025 J2 8節 4月5日(土)13時03分 ベガルタ仙台 1-0 ブラウブリッツ秋田 キューアンドエースタジアムみやぎ


荒木 宮崎
(名願)(梅木)
郷家    情滋
      (髙田)
鎌田 松井
   (工藤)
石尾 菅田 井上 真瀬
    (マテウス)

後半秋田のセットプレー連続、しのいで勝利

サブは、梅田、髙田、奥山、マテウスモラエス、工藤蒼、名願、名願、安野、グスタボ。

秋田は、GK山田元気、DF村松、畑橋、井上、才藤、MF諸鹿、藤山、水谷、長谷川、FW小松、鈴木翔大。佐川、川本、梶谷は、ベンチスタート。


前節の富山戦で、相良、エロンが負傷。司令塔の武田は警告累積で欠場と、3人のレギュラー陣を欠くベガルタ。

代わってスタメンに入ったのは、トップに宮崎、MFオナイウ情滋、ボランチ松井。

今期不調だった、情滋を右MFで敢えてスタメン起用し、郷家は左サイドに回って、宮崎と共に、クロスに合わせる。宮崎の近くに相棒、荒木を2トップというか、フリーに動かして、チャンスを広げる作戦か。

結果、3人が、それぞれに持ち味を出し、7試合7得点の小松を擁する、やっかいな秋田に、苦しみながらも、情滋のゴールを守り切って、1-0で勝利。待望の連勝となった。

尚、この日、仙台駅東口からのシャトルバスは、往復とも35分乗車と順調だったw

オナイウ情滋の復活ゴールを守り切り勝利

前半10分、今シーズン序盤の不振、ルヴァン杯でのPK失敗と、ややうつむき加減だったオナイウ情滋が、スタメンでチャンスを貰い、復活のゴール!

これが貴重な決勝点。ベガサポ・ファンの目出度さも最高潮。


オナイウ情滋は、前半始めから、迷い無くスペースに走り込み、開始1分で、ファーサイドの郷家に、ヘッドで得点かという巻いたクロスを供給。

これで感触を掴んだか、真瀬とのコンビで、再三右サイドを攻める。


一方、前半、風上の秋田はロングボールで、ベガルタの背後を突く作戦。

しかし、ベガルタが先手。10分、左サイドを攻め込まれた後、石尾のロングボールを、宮崎が胸で落とす。すかさず並走の荒木が拾うと、前向きの荒木が、中央右につなぎ、加速したオナイウ情滋が、中央寄りにドリブル前進、よってきたDF二人をかわして、右へボールを運ぶと、角度つけた強烈な右足シュートを、ファーサイドのサイドネット内側に突き刺し、ゴール!

相手キーパーも、宮崎、荒木が左から迫ってくるので、そちらも注意しなければいけないし、DF4人をこの二人が引き付け、情滋のシュートの瞬間には、ファーポストでクリアされないように、荒木がDFひとりをブロックしていた。

苦しんできたオナイウ情滋が、新戦力二人のアシストを得て、壁を破る決勝ゴールを、注文通りに決めた。

その後も、いいクロスを何本が供給したオナイウ情滋だが、さらに、自分でペナ内に入っていっても面白かったと思う。

これからは、吹っ切って飛ばしてもらいたい。




宮崎がポストプレー、守備で勝利に貢献

この試合スタメンの宮崎は、ゴールこそならなかったものの、ハイボールの納め、守備ではセットプレーでのクリア。時には、サイドに流れてのクロスと、攻守に活躍。

情滋のゴールシーンも、重要なつなぎ役と囮役で、ゴールに貢献。

屈強な秋田CBでも渡りあっていけた。

後半は、セカンドボールを拾えないチームで、守備に追われたが、怪我の相良、エロンがどのくらいで復帰するか分からない中、今後とも、攻守の中心になる事が期待される。


GK林好セーブ2本、ボランチ陣、粘りの守備で勝利に貢献

シュート3歩のウノゼロで勝てたのも、チーム全体の集中の守備があればこそ。

そして、特にセットプレー連続で攻め立てられた後半は、GK林の、体を張った守備で、後半3分、26分の決定機2本を阻止したのが、勝利に結びついた。

他にも、ペナ中央のフリーの選手に上げられたクロスにも、勇気をもって飛び出し、交錯しながらキャッチ。

試合後の写真撮影で、松井がちゃかして、「今年の林は違う」とか言っているが、その通りw


また、武田に代わり久々のスタメン松井が、要所で得意の守備を見せ、鎌田も相手のカウンターを阻止するなど、粘り強い守備を展開。

また、後半入った髙田も、高さがないながら、空中戦でほぼ勝利し、本来の力を出して来たのも、今後につながる。


秋田の人数をかけた攻撃に、なかなか攻撃での展開は少なかったが、守備での粘り強さは、この試合でも発揮できた。

チームとして、クリアした後のカウンターや、時間使いの課題があるが、まずは混戦の中でも、しっかりとゴール前を守れ、無失点ならば、勝ち点3に結びつく。


後半、カウンター少なく、シュートで終れず

とはいえ、秋田にセットプレー、セカンドを拾われ、またセットプレーの繰り返しで、カウンターも中々つながらず、シュート0本に終わった後半は課題が残る。

これが2点、3点取った後なら話は変わるが、セットプレーの混戦では、何が起こるか分からず、1点リードではかなり際どい戦いが続く。

クリアボールの方向、ワントップに残す選手の選択とか、いろいろ検討が必要ではないか。

素人考えだが、情滋が残っているなら、前に張らせて、スペースに走らせて時間を使うなり、勝負させる手もあるかと思うのだが。


後半AT、熱くなった秋田が自滅のタイムロス

それにしても、ガチムチに加え、素早いプレスや、角度をつけたスルーパスで、中々ボールを持たせてくれない秋田は、やっかい。今は17位だが、いずれ上がってくるのでは。

今年は、小松が開眼して7得点だし、緊張の展開だったが、菅田がほぼ抑えて、あぶないシュートは1本くらいしか打たせなかった。

ただ、セットプレーのこぼれには、殺到されて、あわや。

得点力のあるチームだと、やられていたかもしれない。


さて、互いにハードな球際の展開で、主審の笛も多くなり、しばしばゲームが止まる。

すると、ビハインドの秋田の方に、イライラが高まる。

後半43分は、右サイドで競り合っていた髙田を、ピッチ外で秋田の大石が振り払ってイエロー。

さらに、秋田押し気味の後半ATに、名願との接触プレーで熱くなった村松が、報復の付き飛ばしでイエロー。

さらに睨みあいになって、両チームやベンチの選手までもみ合うことになるが、これで時間をロスしたのは、秋田の方となり、最後は自滅の感もあった。

これを他山の石として、ビハインドの時は、クールにプレーを進めるハートを、ベガルタは持っていたい。



前半
⚽10分、ベガルタ、オナイウ情滋のゴールで先制1-0.
情滋は今期初得点。

29分、ベガルタ、鎌田にイエロー。通算2枚目。

40分、秋田、才藤にイエロー。

前半、ベガルタのシュートは3本、秋田は1本。

後半
9分、秋田、MF長谷川に代わり石田、FW鈴木翔大に代わり梶谷が入る。

16分、ベガルタ、荒木に代わり名願、オナイウ情滋に代わり髙田が入る。
髙田は右SB、真瀬が右MFに上がり、郷家はトップ、名願が左MF。

22分、ベガルタ、井上にイエロー。通算2枚目。

25分、秋田、水谷に代わり大石が入る。
27分、秋田、小松にイエロー。

34分、ベガルタ、松井に代わり工藤、宮崎に代わり梅木入る

39分、秋田、DF畑橋に代わり佐川、MF藤山に代わりDF長井が入る。

40分、ベガルタ、真瀬に代わりマテウスモラエス入り、5バック気味に。
43分、秋田、大石にイエロー。
AT1分、秋田、村松にイエロー。

後半、ベガルタのシュートは0本、秋田は6本。



シュート数: 3-7 CK: 1-3 FK:14-18   得点:オナイウ情滋  警告:k鎌田、井上 (秋田)才藤、小松、大石、村松  主審:吉田哲朗  入場:11,556人