19節:ベガルタ仙台1-1甲府、郷家先制もミス絡み失点、連動は向上

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2024 J2 19節 6月8日(土)18時03分 ベガルタ仙台 1-1 ヴァンフォーレ甲府 JIT リサイクルインク スタジアム



中島 郷家
(中山)  
相良    情滋
(名願)   (鎌田)
長澤 松井
  
髙田 菅田 小出 真瀬
    (内田)

郷家のゴールで先制も、アダイウトンに決められドロー

サブは、小畑、知念、名願、内田、鎌田、松下、中山。

甲府は、GKコボンジョ、DF山本英臣、今津、関口、MF荒木、林田、ベナトアウグスト、佐藤和弘、FWアダウイトン、宮崎。内藤、小林岩魚、木村卓斗は、ベンチスタート

J2リーグ前半戦最後の試合は、アウエーでヴァンフォーレ甲府と対戦。

甲府は、怪我人多発とはいうものの、J2規格外のアダイウトン、ピーターウタカがスタメンで、やっかい。

ベガルタ仙台の方は、出場停止明けから戻ったボランチ長澤、左サイドに相良がスタメンで入った他は、前節と同じ布陣。


甲府は3-5-2、ベガルタは一応4-4-2のシステム。

試合は、甲府のサイド攻撃を、松井のカバーリングなどでしのぎながら、情滋を裏に走らせたり、菅田、小出が縦パスを積極的に出して行く。

18分、菅田の速い縦パスを受けた郷家が、右の情滋に振り、ペナ内に走り込む。情滋が巻いたクロスで合わせると、山越えで、ニアの郷家の頭にドンピシャ、決まって、1-0

郷家の今季初ゴールは、理想的な崩しと、各人のパスの精度が揃い、今季一番の連係だった

この時、右SB真瀬、中島、相良までペナ内にいて、狙っていた。


このところ勝ちの無い甲府に、いい時間帯で先制。これは追加点もいけるか。

しかし、好事魔多し。

30分、菅田とパス交換していた小出のパスがかすり、右のスペースにボールがころがる。

悪いことに、直前、小出の近くで、長澤に、上がれと怒鳴られていた真瀬が、前に出ていたので、アダイウトンがフリーで拾って、ドリブル加速。

追走の真瀬をペナ内で振り切ると、強烈なシュートを、ファーサイドネットに突き刺さし、1-1

長澤の声掛けが悪いわけでなく、相手前の守備では、一瞬の集中が切れがあると、狙われるという教訓。

✅失点は痛いが、後半、ペナ中央に侵入されたピンチに、真瀬が後ろから足をねじ込んで、アダイウトンの決定機を阻止したり、小出もアダイウトンのプレスをかわして、ドリブルで上がり、縦パスを付けたりと、「リバウンドメンタリティ」を、しっかりプレイで示していたので、去年とは違う成長があると思う。


前半31分、中島が中央からドリブルで仕掛けて、FKをゲット。アークすぐ外から直接狙うが、わずかに外。

前半、ベガルタ、甲府と攻守が入れ代わる展開も、ベガルタが優勢でシュート5本と攻め、甲府はアダイウトンのシュート1本のみ。


後半は、甲府が、選手を入れ替えながら、カウンターからのサイド攻撃だけでなく、時折中央にロングボールを送って、落としを狙う攻撃を織り交ぜ、攻勢をかけて来る。

8分、甲府、左サイドで髙田のボールを攫った宮崎が侵入、折り返しのパスに、アダイウトンがなだれ込むところ、後ろから真瀬が足をねじ込んでブロック、林が弾いて止める。

15分、甲府、中央30mのフリーキック、佐藤のキックのこぼれ、飯田がフリーでミドルシュート、バー!

40分過ぎからは、甲府のフレッシュな選手が躍動、怒涛の攻撃を受け、連続して決定機を作られたが、ここでは、守備の集中林の美技でゴールを死守した。

40分、甲府の右コーナーから山本のヘッドは、林がキャッチ。

43分には、甲府のゴールキックを内藤と鳥海のワンツーでつなぎ、最後は内藤が中央フリーで抜け出してシュート、しかし、GK林が足1本で弾き、こぼれのシュートもクリア。

後半は、守護神林を中心に、最後は守り、失点無しで抑えた。


攻撃では、ベガルタも時折、攻勢、決定機は作った。

17分、小出がドリブルで持ち上り、真瀬へ。真瀬が当てて右コーナー。これは髙田が左サイドでキープして、今度は左コーナー。
ここで、こぼれを長澤が再びクロス、これがシュート性で枠方向、しかしポスト!!

さらに、ベガルタがつないで、左サイドにいた情滋のクロス。

残っていた菅田が、ライン裏に抜け出ながらのダイビングヘッド、すこし頭の面があわず、枠外。

31分、中島のスルーパスに、松井が抜け出てキーパー前からの折返し、DFに間一髪弾かれるが、こぼれを髙田がシュート、クリアされる。

44分には、郷家のキープから、真瀬が上がってのクロス、ファーから侵入してきた名願がフリーでヘッド、ややのけ反り気味で枠外。


後半は、甲府が押し気味で、シュート7本、ベガルタもチャンスは作って6本と、互いに攻め合ったものの、1-1のドロー。

勝ち点1は悔しくもあるが、

✅情滋のクロスの精度が、目に見えて上がり、郷家のゴール以外にも決定機を作った。

✅また、松井のカバリーングが冴えに冴えて、」前半では、相手の攻撃の芽を悉く摘んだ。

そして、先制点ほか、連携の向上。

✅後半の攻撃では、右サイドで、真瀬、中島、鎌田と色々な選手が、ポジション・チェンジしてつなぎ、動きながらチャンスを狙う、新手を繰り出した。

決め切る課題は、依然としてあるものの、仕掛けのパターンは増え、連携の練度はさらに高まっていると思う。

✅また、残り20分から情滋に代わった、ビッグドリーム鎌田は、中間ポジションで受けたり、40分には、中山への絶妙スルーパスも1本あり、大分調子は上がっていると思う。

あとは、強度の部分を、出ながら上げていって欲しい。

<<試合経過>>
前半
ベガルタは、再三、情滋を裏に走らせる。

11分、甲府、左CBヘナトが腿裏負傷。飯田が入り左WB。WBの関口がCBに回る。

⚽18分、ベガルタ、情滋のクロスを郷家のヘッドで、1-0と先制。郷家は今季初ゴール。

22分、甲府、アダイウトンのスルーパスに、ウタカに抜け出されるが、ぎりぎり髙田がボールに触って、シュートはヒットせず。

⚽30分、甲府、ベガルタのミスを逃さず、アダイウトンがドリブルで侵入、強烈シュートでゴール、1-1と同点。
アダウィントンは今季8点目。前半の甲府のシュートはこの1本のみ。

31分、ベガルタ、甲府ゴール中央25mでFK。中島のキックはわずか外。

32分、甲府、林田にイエロー。

AT1分、ベガルタ小出にイエロー、AT2分、甲府アダイウトンにイエロー。


後半
3分、甲府、ベガルタペナ内で宮崎が反転シュートもファールで終了。

7分、ベガルタ、松井がアダイウトンを吹っ飛ばして、ドリブル前進から情滋へ。情滋のクロスはキーパー。

8分、甲府、髙田のボールを奪って宮崎が侵入、右に振ると、クロス。アダイウトンが中央になだれこむが、真瀬が後ろから足をねじ込んでクリア、林がブロック。

15分、ベガルタ、相良に代え名願が入る。

16分、甲府、中央30mのフリーキック。佐藤のキックのこぼれ、アダイウトンがオーバーヘッド空振り、最後は飯田がシュート、バー!!

17分、ベガルタ、左コーナーのこぼれを長澤がクロス、これがシュート性になってポスト!!さらに、情滋のクロスに、菅田がフリーでダイビングヘッドも枠外。

21分、甲府、佐藤に代え木村、アダイウトンに代え鳥海が入る。

25分、ベガルタ、オナイウ情滋に代え鎌田が入る。鎌田が右サイドに留まらず、流動的に中間で動く。

31分、ベガルタ、中島のスルーパスに、松井がペナ内侵入も、キーパー前の折返しは、DFに阻まれる。

36分、ベガルタ、松井が甲府ペナ左で反転してうまくファール貰う。中島のFKは壁。

37分、甲府、ピーターウタカに代え内藤、荒木に代え小林が入る。

39分、ベガルタ、小出に代え内田、中島に代え中山が入る。
内田がCB、中山ワントップで、両サイドも上がって、ほぼ2バック。

40分、甲府、真瀬の裏をとったカウンター。クロスに内藤がヘッド、枠外。
さらに右コーナー。山本のヘッドは林正面。

40分、ベガルタ、鎌田スルーパスに、中山がオフサイドラインをかわして抜け出すが、打ち切れず。

42分、ベガルタ、長澤のロングボールを、菅田が落とすも、中山にはもう一歩。

43分、甲府、ゴールキック1本から内藤が落とし、鳥海がつなぎ、再び、内藤が抜け出しフリーでシュート。しかしGK林がうまく前に出て足1本でクリア。

44分、ベガルタ、郷家のキープから、上がってきた真瀬がクロス。左から詰めた名願フリーでヘッドも、ややのけ反り気味で枠外。

追加時間4分、ベガルタが攻めるも、決め切れず。

試合は1-1で終了。


ベガルタは、J2前半戦の19試合を終わって、勝ち点33で4位。1試合消化の少ない2位長崎とは、勝ち点差6。

次節は、その2位の長崎とホームで対戦。6点マッチ、上位生き残りを賭ける試合。

好調な相手だが、何とか勝利をもぎとりたい。

シュート数: 11-8 CK:9-3  FK:13-12   得点:郷家友太 (甲府)アダイウトン  警告:小出 (甲府)林田、アダイウトン 主審:岡部拓人  入場:8,628人