10節:ベガルタ仙台1-1岡山、中島先制も勝ち切れず、勝ち点1は死守

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2023 J2 10節 4月16日(日)14時03分 ベガルタ仙台 1-1 ファジアーノ岡山 ユアスタ仙台


山田  中島

秋山     郷家
(内田) (フォギー)
鎌田 エヴェルトン

テヒョン菅田小出蜂須賀
        (氣田)

連携高まるも、追加点取れず。後半、一瞬の隙を突かれドロー。

サブは、小畑、若狭、内田、加藤、氣田、フォギーニョ、松下。3連戦で若狭と蜂須賀のみ入れ替え。

岡山はGK堀田、DF河野、柳、ヨルディバイス、高木、MF田中雄大、輪笠、田部井、佐野、FWステファンムーク、櫻川ソロモン。チアゴアウベス、仙波、高橋諒はベンチスタート。

体調不良でFW陣が少ないベガルタは、この試合では、若狭に代え蜂須賀をスタメンにしたが、8日間で3試合の連戦を、ほぼ同じスタメンで戦う。

一応、蜂須賀右SBの4バックの態であるが、攻撃時は、かなり高い位置に出て、守備時は下がり、さらに押し込まれると、左MFやエヴェルトンがラインに入って、3バック-4バックー5バックと変化する、可変という感じだろうか。

目下のベガルタは、高いライン、前線からのプレス、素早い攻守の切り替え、背後の広大なスペースの守備と、運動量と対人の激しさを求められるだけに、3試合目のこの試合がどうなるか、一抹の不安があった。

しかしながら、疲れの中でも、2トップ中島、山田はじめ、どんどん前からプレス、ラインを高く保ち、コンパクトな布陣で、セカンドボールを拾い、岡山を押し込む時間を作った。

前半11分に中島が長躯、相手のバックパスに圧力をかけてミスを誘い、早くも先制。

その後も、いい距離感でワンタッチパスで、パスを回し、相手を翻弄。

3連戦の中で、狭いスペースでボールつなぎ、シュートまでつなげる連携も高まってきた。

さらには、調子を上げている鎌田がボール奪取や、キープに活躍。ハーフスペースを駆け上がった。

中島は囲まれながら、粘り腰でキープして、チャンスメークや、自らシュートも放った。

ただ、流れからやセットプレーで、決定機は作ったが決め切れず。

25分過ぎから、岡山も攻め始め、高さのある岡山、コーナーでは、危ない場面もあったが、なんとか体を当てて最後は林がキャッチ。

前半は、ベガルタ優勢で終了。

後半、岡山はムークに代え、スピードのある木村を入れる。

すると3分、ロングボールに走り込まれ、木村のクロスから、ソロモンに二人引き付けられ、ファーで、ドフリーの佐野に決められ1-1同点とされる。

ラインが高いリスクは常にあり、疲労はもあるだろうが、ここは悔やまれるシーン。

その後は、次第に間延びしてきて、カウンター応酬のようになるが、互いに決め手を欠き、両チームのGKのファインセーブもあって、ドロー。

岡山のソロモンは、ベガルタのDF陣が抑え、去年16得点のチアゴアウベスの切れは、いまいち。

ベガルタの方は、後半、フレッシュなFW不在で、連携を重視したのか、最後まで、連戦の中島、山田で勝負することとなった。


それでも、3試合で、負け無し勝ち点5は、ある意味"スクランブル状態"を乗り切った、悪くない結果なのかもしれない。

鎌田、エヴェルトンが掴み、連携は高められた。郷家や中島、山田という期待の若手のゴールも生まれた。

厳しいチーム状態の中で、足掛かりはできてきた。

ただ、ホームで勝利し、勢いに乗りたかった。

もう一段、ゴール前での、使い使われの崩しを、後半でも見たい。それは、次への宿題。

まずは、しっかり休養して、次からの難敵も、ひとつひとつ破って貰いたい。


また、次節、小出が累積で出場停止で、若狭がスタメンになるだろうが、困ることはないと思う。福森もいい準備を。

出ずっぱりで、疲れが見えていた小出は、この際、心身のリフレッシュを行い、GWの連戦に備えて欲しい。

中島、山田は、一週空けば、ビンビンだと思うがw、GW連戦もある。

FW陣にも早く戻ってきて欲しいものだ。

個人的には、体が切れている秋山を、もう少し引っ張って、ペナ付近での崩しを増やしてはと思った。

前半
4バックでスタートのベガルタ。岡山も4バックで、櫻川ソロモンのワントップか。

ライン高くコンパクトなベガルタ。今日も中島、山田が前からプレス。

いきなり左SBのキムテヒョンが、相手BOX付近までドリブル前進、パスを受けた中島が侵入して、左からのクロス。蜂須賀はもう一歩。

3分、岡山ソロモンがロングシュート、枠外。

秋山、小出のサイドチェンジ。

9分、蜂須賀のアーリークロスに、郷家がDF引き付け、中央中島がヘッド、枠外。

10分、岡山がベガルタの左奥35mでフリーキック。

⚽11分、このクリアボールを、岡山がバックパス。中島が長躯追っていく。
すると、DF輪笠のキーパーへのバックパスが、ずれる。GK堀田が態勢を崩して蹴り返すところ、中島が拾いフリー。堀田の股間を抜くシュートを決めて先制、1-0

先制すると勝率高いベガルタ。今日こそ、ホームで勝ち点3をと思ってしまう。


先制したベガルタは、勢いに乗って、ワンタッチパスで、岡山を翻弄しながらチャンスを作る。

15分、右サイドでテンポ良くつなぎ、最後は鎌田のクロスに、ペナ内侵入のエヴェルトンがダイレクトでシュート、キーパーに弾かれる。

19分には押しこんだ山田がパスカットし、すかさず郷家へ。郷家がすかさずミドルシュート枠外。

22分、蜂須賀のクロスをうまく中央で受けた山田が左の秋山へ。秋山がフリーで侵入、キーパー前にシュート性のパス?をダウ出すが、キーパー。

24分、ペナ左角でフリーキックをゲット。中島のキックに、ニアで素早くフリックの郷家のヘッド、枠外。惜しかった。

25分、過ぎると、岡山もボールをつなぐようになる。しかし、足元のパスが多く助かる。

29分、岡山河野から左の田中がクロス、これは林。

ベガルタやや距離が空いてきて、パスがもうひとつつながらない。

34分、岡山ソロモンにパスミスを拾われ、ロングシュート打たれるが、林。

36分、岡山フテファンムークにイエロー。

この試合、岡山が後追いになると、足にめがけてのキックが多く、ファールが多かった。

37分、岡山が左から右へと展開。高木のクロスにソロモンのヘッド、枠外。

39分、岡山佐野にイエロー。

40分、郷家がチャージしてボールを奪い、パスを受けた中島が中央からシュート、キーパー正面。

42分、岡山が左コーナー。田部井のキックにがヘッド、頭ひとつ高く、やられたか?がキャッチ。危なかった。
遅れてはいたが蜂須賀が寄せていた。

43分、右サイド、中島からパスを受けた秋山が侵入。コーナー。2本連続も決まらず。
岡山のカウンターは郷家が阻止。


後半。
ベガルタは秋山に代え、内田を入れる。
岡山は、ステファンムークに代え、木村が入る。

⚽3分、岡山柳のロングボールに木村に走り込まれ、菅田のクリアに突っかけられて、木村に裏を取らる。ニアで、櫻川ソロモンに二人引き付けられて、木村のクロス。ファーで、ドフリーの佐野に決められ1-1。同点とされる。

6分、中島がキープ、左ライン際35mでフリーキックを得る。ファーで菅田フリーでヘッドの折返し、しかし、中央合わず。

8分、左サイド内田が粘り前方の鎌田へ。鎌田がえぐって侵入、折り返し、合わず。

10分、左奥35mのフリーキック。中島直接狙うがバーの上。ここはパスでも良かったか。

13分、ソロモンを止めて、小出にイエロー。累積4枚となり、次節は出場停止。

14分、岡山、田中雄大に代わり、チアゴアウベス入る。

19分、岡山チアゴとキムテヒョンが交錯。
チアゴアウベスにイエロー、言い合いで突き飛ばしてしまった、キムテヒョンにもイエロー。これはイケマセン。

21分、内田中島鎌田とつなぎ、最後はエヴェルトンのクロス。これで右コーナーを得る。
クリアボールを内田からキムテヒョンにつなぎ、テヒョンが左足の強烈シュート、キーパーがファインセーブで弾く。惜しかった。

25分、岡山のカウンター、右から中央の佐野につなぎ、シュート打たれるが、GK林がセーブ。こぼれのソロモンのシュートも抑えてピンチをしのぐ。

27分、ベガルタは、蜂須賀に代え氣田を入れ左MF、内田が左SBに下がる。
岡山は、田部井に代わり河井、左野に代わり、高橋諒が入る。

28分、内田のクロスに郷家のヘッド、合わず。

29分、中央でパスを受けた中島が囲まれながら反転、左足シュートも、キーパー。

31分、岡山がカウンター、チアゴがロングシュートも枠外。

33分、林のゴールキックから、鎌田が走りだし、ボールを追うが、もう一歩。

34分、氣田の仕掛けから左コーナーを得る。こぼれをエヴェルトンがシュート、さらに右コーナー。
こぼれを小出がクロスも、キーパー。

37分、郷家に代わり、フォギーニョ入る。

39分、岡山木村がキープからの左足クロス。チアゴがヘッドも枠外。
さらに、チアゴアウベスが早いタイミングで、遠目からのミドルシュート、枠内も、がセーブ。危なかった

40分、中島がキープしたところに、後ろから鎌田が突っ込むがバイスに止められる。

41分、岡山ヨルディバィスにイエロー。
ベガルタ、アーク付近の絶好の位置でフリーキックを得る。しかし、中島のキックは壁。

44分、岡山、櫻川ソロモンに代わり、仙波が入る。

追加時間は6分間。
岡山河井がドリブルからカウンター、最後はチアゴがシュートも、キムテヒョンがブロック。

1分、岡山の左コーナー。またもがヘッドを合わせるが、GK林の正面。

2分、ベガルタも氣田からエヴェルトン、さらには中島とつなぎ、反転シュート、クリアされる。

3分、ベガルタの左コーナー。中島のキックのファーでフリーの菅田のヘッド、キーパー正面。

5分、氣田から内田、上がってクロス。左コーナー。ラストチャンスか。しかし中央でクリアされ、こぼれを小出が左足シュートも枠外。

シュートはベガルタ14本、岡山12本と打ち合ったが、決定機は互いに3回ずつくらいか。

ベガルタは9本のコーナーがあったが、岡山の高いDFに阻まれ、中島の疲れもあり、チャンスにあまりつながらなかったのが残念。

結局1-1のドロー。

ホームの連敗は止めた。次こそ勝利を。


シュート数: 14-12 CK: 9-3  FK: 20-10  得点:中島元彦 (岡山)佐野航大  警告:小出、キムテヒョン (岡山)ステフェンムーク、佐野、チアゴアウベス、ヨルディバイス 主審:西村雄一  入場:9,857人