2023 J2 8節 4月8日(土)13時03分 ベガルタ仙台 3-0 ヴァンフォーレ甲府 JITリサイクルインクスタジアム(小瀬)
山田 中島
(加藤)(情滋)
秋山 郷家
(内田) (フォギ)
鎌田 エヴェルトン
(松下)
テヒョン菅田若狭小出
林
ボランチ鎌田が、縦横無尽の活躍
サブは、小畑、蜂須賀、内田、オナイウ情滋、加藤、フォギーニョ、松下。加藤が初ベンチ入り。
甲府はGK河田、DF須貝、エドヴァルドマンシャ、井上、MF小林岩魚、長谷川、品田、鳥海、松本凪生、FW三平、ピーターウタカ。宮崎、松本孝平、中山陸、山本はベンチスタート。
連敗を受け、是が非でも勝ち点3が欲しいベガルタは、4連勝中の甲府とアウエーで対戦。
遠藤の怪我等もあったのか、2トップに、山田と中島という、ベガルタ色・桜組。
このコンビで相手のGK、DFにプレス、攻撃時にはコンビ力を発揮して好機を何度も作った。
ボランチには鎌田とエヴェルトン、DFには、キムテヒョン、菅田、若狭、小出とCB本職を4人を並べ、攻撃時には、小出が相手ペナまで侵入、一方でウタカ対策で3人を後ろに残す、可変システム?で臨んだ。
試合は、コイントスでは強風の中、甲府がボールを通ってくれたので、風上を取れてスタート。
前半は、それを有効に活かして、浮いたルーズボールの球際で、ことごとく勝ち、いい距離感で、若手が躍動、ベガルタが面白いように攻撃。
前半の内に2点リード、風下になった後半頭にが、コーナーからダメ押しの3点目を入れて、勝負を決めた。
後半は風下で、中央を突かれ、甲府長谷川につながれてピンチのシーンもあったが、CB陣に加え、松下、内田と後半入った選手が、パスやシュートをカットして、3-0のクリーンシートで勝ち切った。
4連勝で勢いにのる相手から、相手の本拠地で、快勝。
しかも出場機会が少なかった選手が役割と果たし、勝利を導いた。
この試合、1G1Aの中島、今季2得点目の山田、郷家の活躍も素晴らしいが、それにも増して、ボランチでスタメンの鎌田が、縦横無尽の大活躍。陰のMVP。
鎌田は、これまでの課題だった、守備での寄せも厳しく、セカンドボールは読みよく拾い、テンポのいいパス出しやドリブルで、攻勢の起点となった。
前半は、エヴェルトンとの距離感も良く、DF陣がラインを上げていた事もあり、セカンドボールを拾ったり、奪取できたので、前で動き回る中島、山田へ素早くつなげた。
後半、少しばてて、動き出しが遅れたり、パスカットされる場面はあったが、いち早くこぼれを拾い、ドリブルで時間を作るなどもした。
鎌田が中盤を担う事で、ペナ付近で中島が持てば、相手も、迂闊にファール覚悟で止めるわけにもいかず、中島の技が活きる。
だが、彼を前に出すには、中盤で捌け、走れて、かつ守備もできる選手が必要だったところに、鎌田の精進が、ようやく実ったというところか。
そして、水を得た魚のように前で、生き生きとプレーし、先制ゴールの中島、プレスや得意の裏抜けで、中島のパスを決め切った山田、豊富な運動量でスペースを埋めたり、コーナーでの菅田のヘッドを横取りして(嘘w)、ゴール前でフリックヘッドを決めた、郷家の活躍は言うまでもない。
さらに、チーム一丸が、プレーに現れて、山田とのポジションチェンジで、チャンスメークした秋山、後半出場の内田のペナ内侵入、終盤でのフォギーニョや加藤のプレッシャー、松下による、相手のスルーパスを2連発カットなど、その他の選手も、連敗の危機感の中で、それぞれの役割をしっかり担い、勝利に貢献。
同時に、後方のリスク管理も、この試合では、キムテヒョン、菅田が残っている他、若狭もいて、ピーターウタカのタメを、最小限に抑えた。
DAZNの画面では、あまり映らなかったが、若狭がラインを統率して上げ、前のボールキープに貢献したようである。
コンパクトな布陣で、素早いタイミングでパスを回し、縦からも横からも攻撃、フィニッシャーが連動できれば点が取れる。
50分までで3点リードとし、甲府を焦らせて、フリーのシュートも外させるという運も、招き寄せたもの。
メンバーを代えても、好調の相手に3点取って勝てたことは、チーム力が付いてきたと思いたい。
ただ、他にチームにも、いつも同じ様にできるかというと、なかなか簡単ではないだろう。
この試合でも後半風下で、疲れも来て、中央のパスを何本も許したり、安易なパスミス、サイドのカバーが遅れる危険な時間帯もあった。
プレスが厳しい相手でも、連携でかわす攻撃、攻守での距離感の維持、疲れてきた時の修正など、さらに磨いて、勝ちを増やしていって欲しい。
とりわけ、今回出場できなかった選手達には、若手に負けじと活躍を期待したい。
次は、久しぶりの勝利で目覚めた?清水とアウエーでの戦い。
恐れずにチーム全体で戦い、勝利して欲しい。
前半。
強い風が吹くピッチ。ベガルタは風上からスタート。甲府はウタカワントップの4-2-3-1か。
2分、山田がロングボールに、裏に抜けフリーも、キーパーが先。
その後、ベガルタゴール前で甲府につながれるが、エヴェルトンのカバー。
5分、甲府のピーターウタカが、ワンタッチでサイドに振り、クロスも林。
8分、左サイドを攻めるベガルタ。山田のキープ、鎌田のドリブル侵入などでコーナを連続4本。キッカーは中島。
しかし、こぼれの中島、秋山のシュートは枠外。
ここまで、コンパクトなベガルタが、鎌田らが寄せてセカンドボールを拾い、連続攻撃。
甲府は、ロングボールで裏を狙うが、ボールが止まる。
13分、左ライン際35mで甲府のフリーキック。ここでもこぼれを鎌田が拾う。
18分、一味違う連動が出た。右サイドで郷家から縦パスを受けた山田が反転スルーパス、これに走り込んた小出がペナ内までフリーで侵入、ラストパスを左から突っ込んできた中島に出すが、クリアされ、右コーナー。
ここで、甲府の品田が自傷。急遽、山田陸に代わる。
コーナーは決まらず、甲府のカウンター受けるが、鎌田がクリア。
22分、若狭の楔のパスを中島がワンタッチで右に振ると、郷家がフリーでクロス。これで右コーナーを得る。
中島のキックにファーの菅田フリーでヘッド、しかし角度厳しく、キーパー正面。
⚽25分、エヴェルトンが一人かわして、左の秋山にパス。この時鎌田が囮の動き。
秋山がワンタッチでクロス。これがDFに当たり、右でフリーの中島のところに落ちて来るところ、右足インサイドボレーで合わせ、ゴール、1-0。ベガルタ、久々の先制は、"FW"中島。
中島は、今季初ゴールというか、昨年8月以来の得点。まさに本人もチームも勢いづくゴール。監督と抱きあう中島。
27分、甲府がボールをつなぎ、松本凪がシュートもブロック。
28分、甲府三平からウタカ、で左コーナーを与える。キッカーは小林。ニアで三平のヘッド、林が弾き、こぼれを中央でフリーのウタカがシュートするも、ふかして、バーの上。決定的。
31分、鎌田から、左角でパスを受けた中島が、反転シュート、枠外。
ここからベガルタが連続攻撃。
小出のヘッドパスを受けた山田が、ドリブル侵入からのシュート。
キムテヒョンのドリブル持ち上がり、攻撃参加。
35分、GK林のキックから左コーナー。若狭のフリックヘッドは枠外。
38分、中島の右裏へのスルーパスに上がっていた小出が折り返し、右角の郷家がダイレクトシュート、枠外。
さらに、小出が右サイドをえぐって中島へ。中島の左へのクロスに、左からフリーで飛び込んだ秋山が、ジャンプ一番ヘッド!も枠外。
43分、甲府がようやく反撃。
マンシャの縦パスを、ウタカから長谷川につなぎ、落とし。これを鳥海がシュート、枠外。
44分、左サイドで秋山がボールを奪取、パスを受けた中島がシュート、キーパー。
追加時間は2分。
⚽2分目、中盤でのせめぎ合いから、郷家がヘッドで中島につなぎ、前向き。中島がタイミングを図ってスルーパス、左サイドで裏抜けした山田フリー、豪快にファーサイドに蹴り込みゴール2-0。
いい時間帯。山田は、今季2点目。
前半は、ベガルタが圧倒的に攻め、シュート11本、甲府は2本。コーナーはベガルタ8本、甲府は1本で、2-0リードで終了。
後半。
今度はベガルタが風下。
しかし、序盤はベガルタが攻める。
2分、エヴェルトンのパスを郷家が落とし、中島が即シュート、クリアされるが、右コーナーを得る。こぼれを鎌田がミドルシュート、枠外。
4分、左サイドで、郷家、中島、山田とつないでキープ。左コーナを得る。
⚽5分、左コーナー、中島のキックはファーの菅田の頭に合って、強いヘッド、中央の郷家が、フリックヘッドでコースを変えゴール!3-0。いい時間帯。
相手の反撃に出鼻を挫くと共に、勝負をほぼ決めた。郷家はコーナーフラッグで、佐藤寿人のパフォ。今季2点目。
直後、甲府がカウンターからウタカ、三平とつないで、最後は松本凪のシュート、鎌田がブロック。これで左コーナーを与えるが、林が飛び出て、ワンハンドパンチングでしのぐ。
9分、甲府、FW三平に代え松本孝、MF鳥海に代えFW宮崎を入れる。
10分、甲府松本が走り込んでのシュート、若狭がブロック。
13分、秋山からパスを受けたエヴェルトンが、中央からシュートするが、ブロックされる。
14分、中央でエヴェと鎌田がお見合いしたところをボールを奪われ、宮崎が抜け出しフリーでシュート、しかし、林がぎりぎりまで動かず、右手1本で押さえる。決定的。
15分、山田が甲府のパスミスを拾い、ペナ内中島へ。エヴェにつなぐがシュートは打てず。
17分、甲府は、FWピーターウタカに代えMF荒木、MF松本凪に代えDF山本を入れる。
18分、ルーズボールを拾った中島がシュートもブロックされ、さらに鎌田もシュートするが枠外。
甲府は、山本から縦パスをつないでくる。
19分、甲府、長谷川が意表をつく左足ミドルシュート、枠外。
21分、甲府、右からのクロスに、右サイドフリーで飛び込んだ荒木のヘッド、枠外。決定的。秋山のカバーが遅れた。
24分、ベガルタ、疲労を見てか、山田に代え加藤(今季初出場)、秋山に代え内田、郷家に代えフォギーニョと3枚代え。
5バックで守備を固める。加藤がワントップか。
26分、中央でキープした中島から、スルーパスが出るが、加藤は打てず。
27分、中島がドリブルで持ち上がり、シュートもキーパーに阻まれる。
28分、甲府の長谷川が左足ミドルシュート、枠内も林がはじきだす。
これで甲府の右コーナー。こぼれをつながれるが、シュートは枠外。
30分、中島がエリア内侵入、倒されるがノーファールの判定。
31分、エヴェルトンに代わり松下が入り、鎌田とのWボランチ。鎌田が前目に行き、松下が後ろをカバー。
32分、中島からパスを受けた、内田がインサイドからペナ内まで侵入。折り返しは合わず。
ここで甲府は3バックに変更か。
34分、甲府松木孝のボールキープも、菅田がしつこく付いて、最後は奪って当ててスローインとする。
35分、鎌田のパスをひっかけられ、カウンターを受けるが、松下が戻ってカット。
さらに、裏にスルーパス出されるが、これも読みよく松下が下がりながらカット。
36分、甲府長谷川が右サイドから侵入、クロスに若狭がハンド気味だったが、ノーファール。
その後、甲府の右コーナーはしのぐ。
38分、フォギーニョがキープして侵入、パス。これを松下がシュート、こぼれを中島がシュートもクリアされる。
40分、中島に代えオナイウ情滋が入る。
42分、フォギーニョと加藤で前からプレス。
44分、フォギーニョのヘッドで落としを情滋がクロス、鎌田はシュートは打てず。
追加時間は5分間。
加藤がキープして、時間を使う。
2分、甲府に裏に出され、フリーとされそうなところ、内田がペナ内まで戻ってクリア。
3分、マンシャに対して加藤が寄せ、ボールを出させる。
そのまま逃げ切り、3-0勝利。
シュート数: 21-10 CK: 10-7 FK: 5-8 得点:中島元彦、山田寛人、郷家友太 警告: 主審:榎本一慶 入場:6,804人