2022 J2 36節 9月14日(水)19時03分 ベガルタ仙台 1-0 栃木SC カンセキスタジアムとちぎ
中山
中島
フォギ 遠藤
松下
蜂須賀 真瀬
キム 瑶大 若狭
小畑
サブは、杉本、平岡、内田、梁、氣田、名倉、富樫。
栃木は、GK川田、DF黒崎、鈴木海音、グティエレス、大森、MF大島、神戸、谷内田、吉田、FW宮崎、矢野。根本、高萩、西谷、ジュニーニョはベンチスタート。
ベガルタは守備時は3~5バック、攻撃時は真瀬を前に出す4バックの可変システムで栃木を攪乱し、前半での先制に成功。
中島 真瀬
フォギ 遠藤
(平岡)(富樫)
松下(梁)
蜂須賀 若狭
(内田) (氣田)
キム 瑶大
小畑
前節、ほぼ従来通りの4バックで大分に臨み、前半守備で疲労させられ、0-1と苦杯だったベガルタ。
この試合では、伊藤新監督になってまだ1週間ながら、選手が攻守のシステム変更のタイミングを良くとらえて、前半は、前プレスの栃木をかわして押しこみ、自分たちのペースでチャンスを作った。
まず、中3日ながら、2位試合連続、松下をスタメンで、今回は、アンカー気味のポジションで起用。フォギーニョと遠藤がインサイド気味に、相手のプレスを引きつけ、松下をフリーにする。
松下は、低い位置で自由にボールを受けると、パスを散らして、攻撃に変化を付けた。
また、怪我明けの若狭を、スタメンに入れて、DFラインにキムテヒョン、佐藤瑶大と並べ、守備時は、これに蜂須賀、真瀬を加えて5バックで、スペースを塞ぐ。
攻撃時は、真瀬を前に上げて、4バックとし、前の人数を増やす可変システムを採用。
運動量豊富な真瀬に、攻守の切り替えのタイミングをはっきりとさせ、攻撃時には、後ろに若狭がいることで、相手のカウンターのリスクを減らしながら、右は遠藤、真瀬で攻撃をつなげる事ができた。
左は、中島、蜂須賀で、相手の上がりを阻止する仕事が多かったが、先制の場面では、蜂須賀が上がって、中山の得点につなげた。
若狭は、攻撃時には右SBながら、機を見て、ボランチの横から、前線まで攻撃参加。攻撃の枚数を増やして、相手を押しみ、栃木を混乱させた。
3バック、サイドバックをこなせて、攻撃参加が得意な若狭の存在は大きい。
とまあ、システムの話を適当にすると、色々突っ込みされそうなので、この辺にしてw
先制点は、前半35分。
相手陣左サイドでのスローインから、松下が左で蹴ると見せて、右足でスルーパスを出す。
これに蜂須賀がDFと競りながら、えぐり、ダイレクト左足で、回転のかかった巻いたクロスを上げる。
すると、中山が、中央でDFの背後にいったん消えてから、ニアに突っ込み、ゴールから離れていくボールを、首と背筋の力で頭を振ってボールをたたきつけ、これがゴール隅に決まって先制。3選手の技がつながった。
6試合ぶりに先制点を上げ、勝ちパターンを作った。中山は今季14点目で、キャリアハイ。結局これが決勝ゴールとなった。
後半は、相手が選手を代えながら前プレスを強め、ベガルタの選手も疲れからか間延び、30分過ぎには、ピンチの連続の時間があったが、この試合も、GK小畑が神セーブ連発で、ゴールを死守。
けっして楽な試合ではなかったが、新システムに挑みながら、先手を取り、無失点で終え、6試合ぶりの勝利。
今後は、相手の研究もあるし、押し込みながらシュートまで行けないという、最後のところの連係は、もっと上げていく必要がある。
また、後半疲労した時に、前半並みのパフォーマンスを、人を変えても維持できるようにするなど、課題はあるものの、とにかく短い時間で、チャレンジをものし、結果につなげた。
これは新監督の落とし込みが伝わり、各人の努力もあっての事なんだろう。
次も中3日で、運動量を求められるシステムで、メンバーをどうするかは悩ましいところであるが、誰が出てもチャレンジ精神で、攻めの攻守を展開して欲しいと思う。
前半。
可変システムでボールを保持するベガルタ。
開始早々、フリーキックから右コーナーのチャンス。遠藤のキックを中山がすらし、ファーで瑶大が狙うが、蜂須賀とかぶり、枠外。
3分、4バックに変化して上がっている真瀬に、キムテヒョンからのロングボール、もう一歩。
6分、右の中山から遠藤のクロス、左からの侵入の中島フリーだったが、頭で落とし、シュートは打てず。
7分、松下も上がって攻撃参加、遠藤からパスを受けて、即左足でミドルシュート、枠内もキーパー。
10分、松下から左裏の中島へ、もう一歩。
11分、栃木の矢野がキープ、谷内田が侵入してくるが、クリア。
12分、栃木がワンツーで侵入、吉田のクロスはライン割るが、触っていたか、右コーナー。
ベガルタは列ゾーンディフェンス。河野が頭で落としたところを、宮崎にフリーでヘッド許すが、バーの角!危なかった。
16分、遠藤が右からシュート性のクロス、キーパーパンチング。
その後、栃木がカウンター、神戸のミドルシュート、GK小畑。
このあたりから、フリーだった松下に、谷内田がプレスしてくるようになる。
20分、右サイド上がるが、押し返される。松下がファールで止める。
23分、こぼれ球を拾った栃木神戸がロングシュート、ブレ球、GK小畑が弾く。
<飲水タイム>
29分、栃木のカウンター、右裏にスルーパス。真瀬の守備。
31分、松下からワンタッチパスでつないでいくが、カットされ、栃木のカウンター、しのぐ。
⚽34分、スローインから、松下が左裏にパス、蜂須賀が走り込んで、DFが来る前にダイレクトの巻いたクロス。これをニアに入った中山がヘッド決めて1-0先制。6試合ぶり。
37分、栃木動揺したか、ロングボールに宮崎、トラップ大。
38分、栃木吉田が、アフターでイエロー。
40分、栃木谷内田のクロスが、左奥の蜂須賀の頭上を越える。左コーナーへ。こぼれを回す栃木。クロスはGK小畑が前に出てキャッチ。
44分、ラインを上げ、前からプレスに行くベガルタ、かわされて裏に出され、宮崎がフリーで抜け出る。しかし、ここもGK小畑が前に飛び出して、キックでクリア。
追加時間1分、若狭から松下、パスを受けたフォギーニョがドリブル前進も、シュートは打てず。
前半は1-0で終了。栃木のシュートは3本、ベガルタ2本。
後半
3分、左サイドで回し、蜂須賀のパスを、中山が落とし、遠藤がミドルシュート、枠内もキーパー。
4分、中島が左サイドで粘ってキープ、フォギーニョ、遠藤とつなぐが、打てず。
7分、栃木のカウンターは松下が止める。
8分、栃木ゴール中央30mやや左でフリーキック。遠藤が浮かせるキック、瑶大の折返し、中島、蜂須賀とこぼれをシュートするが、決まらず。
13分、左サイドを攻める栃木。キムが切り返しでかわされ、宮崎にフリーでシュート打たれるが、枠外。
15分、左から栃木にクロスを入れられるが、真瀬が矢野に寄せて、合わず。
16分、右サイド栃木の攻めをしのいで、若狭のスルーパスに、抜け出したフォギーニョがフリー。ドリブル前進も、シュートは打てず、パスを出すが合わず。
17分、中山のクロスから左コーナーを得る。遠藤のキック、こぼれを真瀬が放り込み。瑶大には合わず。
18分、さらに、キムテヒョンのクロスに、若狭が折り返すが、中央合わず。
21分、栃木にペナ内への放り込みされるが、しのぐ。
22分、栃木はFW宮崎に代え高萩、大島に代えジュニーニョを入れる。矢野はトップへ。
<飲水タイム>
27分、栃木は吉田に代え福森、黒崎に代え森と、両ウイングを代える。
29分、ベガルタも松下に代え梁、遠藤に代え富樫が入る。
32分、栃木が左からのクロス、森が引きつけ落として、中央のジュニーニョがフリーでシュート、バーの上。助かった。
33分、栃木、高萩がつないで、最後は谷内田のミドルシュート、枠内も、GK小畑がワンハンドでクリア。危ない。
34分、これで栃木が右コーナー。ニアからファーに飛んで、フリー気味でヘッド打たれるもポスト際は真瀬が塞ぎ、小畑が足でクリア。危なかった。
35分、栃木は矢野に代えFW根本を入れる。
ベガルタも、蜂須賀に代え内田を入れる。
36分、ラインを上げていたが、プレスされ、キムテヒョンがバックパス、これが小畑の逆を突き、ゴール方向へ。あわやな感じだったが、よく見ると枠外のコースにはなっていたw
39分、栃木は中央やや左30mでフリーキック。ここでベガルタは1列のマンツーマン?ライン裏に入れられ、グティエレスにフリーでヘッドされるが枠外。
ベガルタは若狭に代え平岡、フォギーニョに代え氣田を入れる。中島がボランチか。
42分、真瀬のスルーパスに富樫が上がる。しかし、スローダウンで時間使い。
43分、カウンターを受けてそうになり、中山がチャージでイエロー。
44分、栃木、左から中央へと展開、ジュニーニョがフリー、シュート打たれるが、ここも小畑がセーブ。
さらに栃木のコーナー。クリアするもこぼれをクロス、ヘッド打たれるが、ここも小畑。
追加時間は4分間。
2分、栃木のカウンターで抜けられそうになるところ、平岡がファールで遅らせる。さらに真瀬がチャージ。
ベガルタゴール右角25mのフリーキック。ジュニーニョが蹴るが、ふかす。
そのまましのいで、ベガルタが1-0、6試合ぶりの勝利を完封で飾った。
それにしても広報カメラの動画を見ると、試合前からサポの迫力あるチャントが響いていたし、ATになるとDAZNでも波動が伝わるような応援があった。選手も連戦で疲れていたと思うが、応援で栃木を圧倒、最後の一歩の力になったと思う。
シュート数: 4-10 CK: 2- 4 FK: 19- 10 得点:中山仁斗 警告:中山、平岡 (栃木)吉田 主審:吉田哲朗 入場:3,514人
タグ:中山仁斗