22節:対湘南4-1、関口の走りで逆転呼び込み、大勝

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2018J1 22節 2018年8月15日(水)19:00 ベガルタ仙台4-1湘南ベルマーレ ユアスタ仙台

ハーフナーマイク
(中野)
西村 石原
(常田) 
関口   蜂須賀
(永戸)  
 奥埜 富田
椎橋 大岩 平岡

シュミット

サブは、関、永戸、常田、梁、中野、ジャーメイン良、阿部。湘南はFW山崎、梅崎、菊地、MF高橋諒、秋野、齋藤、藤田、DF山根、坂、岡本、GK秋元。小川、鈴木国友、松田天馬はベンチスタート。

柏戦から中3日で、ホームで湘南と対戦。今季、湘南とは4回目の対戦。また、ベガルタはDF板倉、湘南はDF杉岡が、共にアジア競技会でいない。

試合は、序盤、中央、サイドとベガルタを押し広げながら、裏をえぐってくる湘南に防戦一方。12分、湘南のロングスローから、、関口のオウンゴールで失点。しかし、その嫌なムードを振り払ったのも関口。相手のクリアミスを拾うと、左45度、緩急をつけたドリブルから、自分で決めて1-1と、わずか3分で同点に追いついた。

その後も関口は、要所で守備や仕掛けで、スピードで千切り、湘南の右サイドを押下げた。

32分には、長く持ってタイミングを図り、ニアに走りでた西村に合わせ、西村のワントラップ・浮き球反転シュートを演出。これで逆転2-1。これで優位にたったベガルタは、後半10分、上がったCB平岡のクロスに、マイクが頭をねじ込んで3点目。

そのあとベガルタは、攻撃をスピードダウンしながら、湘南の攻めをしのいでのカウンター狙い。西村、奥埜が、パスカットからの、どフリーを外したのは頂けないが、42分には、後半出場の永戸のコーナーキックから、蜂須賀が頭で決めて、とどめの4点目を上げ、攻められる時間もありながらも、終わってみれば大勝となった。


試合前には雷鳴もあり、にわか雨もあって蒸し暑いユアスタ。ピッチには散水。しかし、試合前の松崎しげるさんのライブが始まる頃には、雨も上がり、涼しい風も吹いて来る。

前半。
立ち上がりは、湘南がベガルタ右サイドを執拗に突いてくる。1分、ベガルタ右ライン際30mで、湘南のフリーキック。山崎?が足ですらし、中央からヘッドを打たれるが、シュミットがパンチングで防ぐ。さらに回され、シュートを打たれるが枠外。序盤から緊迫感のある試合。

3分、こぼれた球を拾った関口がファールを受け、湘南ゴール中央やや右35mで、フリーキックを得る。すぐに回すがつながらず。5分、スローインから西村のクロスは合わず。その後、中盤での蹴りあい。9分、湘南に攻められ、ゴール前でクリアし切れず、左コーナーを与える。こぼれを折り返され、シュートされるが、枠外。

ここまで湘南は中央、サイドと、ベガルタを押し広げて裏に出す展開。ベガルタは、マイボールがつながらない。12分、湘南が、ベガルタ右からのロングスロー。エリア内でクリアし切れずシュートされ、ポストに当たった跳ね返りを、関口クリアしようとして蹴り込んでしまい、オウンゴールで失点0-1。思わぬ展開。しかし、自分と味方を鼓舞する関口。

13分、石原が前からチャージして、こぼれを蜂須賀がフリーでドリブル、侵入するが、最後、トラップ流れる。14分、相手のクリアミスを関口が拾って、フリー、左45度から自分で持ち込みシュート、これがキーパーの手を弾き、ファーサイドに決って1-1。関口は、出戻り後の初ゴール。すぐに追いつき、スタジアムも沸く。

16分、右奥35mのフリーキック、これはクリアされる。17分、左コーナー、キッカーは関口。クリアされスローイン、つながらず。20分、右の石原からサイドチェンジ、左の西村キープして、左角からの意表を突く、左足シュート。バーをかすめて、決まらず。惜しい。21分、湘南が右からの攻め、ファールで終了。23分、飲水タイム。ユアスタでは初?

24分、ベガルタ左ライン際45mで湘南のフリーキック。回されるがクリア。25分、山崎がオーバー・ヘッドキックのシュートはヒットせず。26分、藤田のロングスロー、カットして、ベガルタカウンターもライン割る。27分、奥埜が斜めの中央へのパス、キーパー。28分、平岡が上がってパスを出すがカットされる。

30分、湘南がコーナ付近でキープも、最後はファールで終了。31分、シュミットが自陣からのフリーキックを蹴る。32分、関口がドリブルで左サイドを上がり、エリア付近でキープして、間合いを図る。西村がニアに出たところにパス、西村、トラップは浮き球になるが、反転即シュート、キーパーのニアを抜いてゴール!2-1逆転。生え抜き新旧のコンビが、つながった。西村は2試合連続、今季10点目。

34分、ベガルタ左で山崎と関口が交錯。しばらく関口起きれない。36分、蜂須賀のえぐりで、右コーナーを得る。右は奥埜。クリアされる。38分、今度は左から関口が仕掛け、左コーナーを得る。キッカーも関口。2本連続も、合わず。41分には、ベガルタのカウンター、上がった富田が、中央から落としを受けて、シュートするが、ヒットせずキーパー。

43分、湘南に回され、中央からシュート打たれるが、シュミット。その後も攻められるが、左サイドでの相手のぬるいドリブルを、関口がダッシュで奪い、カウンター、その後はつながらず。追加時間は4分間。中央から湘南にシュートされるが、クリア。その後もしのいで、前半は2-1とリードして終了。

後半。
湘南は、藤田に代え松田天馬、梅崎に代え小川を入れる2枚代え。開始から2分は湘南が回す。しかしラストパスはミス。前半の飛ばしで疲れているのか。スタジアムのムードに呑まれたか。3分、こぼれ球を関口拾い、クロスを入れるもキーパー。その後、湘南は、ベガルタ右サイドをえぐっての折り返し、中央でダイレクト合わせられるが、シュートは枠外。危ない。

4分、今度はベガルタ左サイドの裏、カウンターから湘南がクロスを入れ、中央、山崎?の左足シュート、枠外。これも危なかった。さらに6分にも、山崎に強引にシュート打たれるが枠外。湘南のミスに助けられる。しかし、9分、蜂須賀が右サイドでキープ、上がってきた平岡につなぐと、低いクロスが、中央のハーフナーマイクの前へ。マイクは体をDFの前にねじ入れて、ヘッドでゴール、3点目!マイクは移籍後初ゴール。倒れたまま、雄叫び。湘南に傾きかけた流れを取り戻す。

11分、カウンターから蜂須賀がフリーで侵入、しかしブロックされる。その後、中盤で蹴りあい。ベガルタはややペースダウン。12分、湘南がベガルタゴール中央25mでフリーキック。秋野にシュートされ、枠内も、シュミット前に弾く。その後も、放り込まれるが、平岡クリア。15分、湘南は、菊地に代え鈴木国友を入れる。

16分、湘南が回すが、最後はライン割る。17分、蜂須賀が自陣でボールを奪い、そのまま前進。しかしスローダウンして、時間を使う構え。19分、ハーフナーマイクに代え、中野が入る。湘南が4バックにしたのに対し、石原西村の2トップの3-5-2へ変更か。21分、湘南の右コーナー。高橋諒がキック。シュートのこぼれを回し、またシュートも枠外。

23分、裏に抜けた中野から石原へ。さらに西村がシュート、ポスト!25分、ベガルタ粘ってカウンター、蜂須賀仕掛けも戻られる。26分、ベガルタ左ライン際で、湘南のフリーキック35m。決まらず。28分、自陣から関口がドリブル前進、そのまま自分でシュートも枠外。29分、関口に代わり永戸が入る。

31分、中野からパスを受けた西村がフリー、ドリブルで持ち込み、やや遠目から狙ってのシュート、枠外。決定的。32分、今度は湘南のカウンター、シュートされ、右コーナーを与える。さらに放り込み、左コーナーを与える。その後も湘南がつなぎ、34分にも放りこまれるが、流れる。その後、ベガルタがカウンター、石原がキープからのシュート、決まらず。

37分、石原に代えDFの常田が入り、CBの左へ。椎橋がボランチに上がり、奥埜が石原の代わりにトップに入る、クローズ体制。38分、湘南が強引なミドルシュート、枠外。点差もあって、湘南も焦り気味。41分、前で奥埜が相手のパスカット、フリーでドリブル前進、中央でキーパーと1対1も、ブロックされる。これで左コーナーを得る。

左コーナーは、永戸が蹴る。これがファーの蜂須賀の頭に合い、のけ反りヘッドは、キーパーの手をかすめて、ゴールイン。4点目。蜂須賀も今季4点目。トドメ。湘南はノーゴールと抗議するが、場内のスクリーンで、はっきりとゴールインが示される。永戸は、前節に引き続き、途中出場ながら、精度の高いクロスやフリーキックを蹴っている。

44分、湘南が右からクロスをいれるが外。追加時間は4分間。ベガルタは落ち着いて守り、そのまま試合終了4-1。ルヴァンカップの雪辱を、4点取って遂げた。

湘南は長身の山崎が入って、パワーアップかと思われたが、連戦の疲れからか、キレがいまいち、シュートも精度を欠いて助かった。ただ、中央からは、両サイドの裏に精度の高いパスを出され、えぐられて再三シュートされたので、序盤で決められていたら、もっと苦戦しただろう。ただシュートブロックに人数をかけたり、ベガルタも集中していた。

ベガルタは、関口の攻守にわたる活躍のほか、奥埜の中央へのパス、平岡の攻撃参加や、相手のパスカットからのカウンターなど、バリーエーションを交え、相手を揺さぶった。蜂須賀、西村、奥埜がフリーでゴール付近まで来たので、あと2-3点確実に決めて、完全に支配したかったところ。

それでも、関口、マイクと点が欲しい選手にも初日が出て、常田も久しぶりに出場。次にもつながる勝利。試合を締める、椎橋ボランチ、奥埜トップの形も、いまのところ、いい結果につながっている。次も中3日でホーム、今度は今季初の3連勝、ホーム連勝で野望を復活したい。


シュート数:11-15 CK:6-4 FK:10-18 得点:関口訓充、西村拓真、ハーフナーマイク、蜂須賀孝治 (湘南)オウンゴール  警告:(湘南)山崎  主審:山岡良介 入場:16,892人


内容的には粗いところはあっても、ベガルタ生え抜きだったベテランのお久しぶりゴール、今の若手のエースの技ありゴール、助っ人の気迫の初ゴール、そして精度高いコーナーからの中堅のダメ押しと、4点すべてが楽しい得点。夏休みの子供らにも、楽しんでもらえたことでしょう。

さて、この試合の復興ライブは、松崎しげるさん。ピッチ内で試合前とハーフタイムにミニライブ。「来たぞー」と、ピッチに現れただけで、勝ったようなムードにしてくれるカリスマ性は、流石です。
白いスーツの下は、黒ユニ、黒い顔。そして衰えぬ圧倒的な声量。場内も、スマホライトでコンサート気分。もはや勝利の黒神w

「盆と正月としげると勝ち点3がやって来た」3月以来の、ひさびさのホームでの勝利は、格別です。