9節対C大阪1-1、幸運なドロー。鎌田が初得点

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2010年 5月1日(土)15:00 ベガルタ仙台1-1セレッソ大阪 ユアスタ仙台



中原 中島
(フェル)
梁    太田
   (関口) 
千葉 富田
 
朴 鎌田 エリゼウ 菅井
           (田村)

サブは、萩原、渡辺、田村、永井、関口、フェルナンジーニョ、平瀬。C大阪は、マルチネス、香川、アドリアーノ、家長、乾先発で4-4-2。

風はまだひんやりするものの、ようやく春の力強い日差しが戻ってきたユアスタ。13,622人。C大阪もバスツアーを敢行するなど50人程度のサポは来ていた模様。5月2日がベガッ太君の誕生日ということで、イベントがあったようだが、自分は間に合わなかった。

3連敗の後、ホームに同じ昇格組みのC大阪相手とあっては、勝ち点3が期待された試合だったが、決定機はC大阪の方が圧倒的に多かった。林の好セーブ連発、DF鎌田の活躍はあったものの前の方が不発。

ベガルタは、C大阪のドリブルで両サイドから再三切り裂かれ、中央でアドリアーノらに何回もフリーを許すが、外しまくってくれる。さらに相手がもたつくところは、林が果敢にセービングするなどして、負け試合をドローに持ち込んだ。

ベガルタは、決定機があまり無いまま、後半カウンター応酬の乱戦模様へ。後半16分、コーナーのこぼれを鎌田が豪快に蹴りこんで先制。しかし10分後に小松にドリブルで抜かれて折り返され、今度はアドリアーノに押し込まれて同点とされる。その後、関口、フェルを入れて、再びカウンター応酬から、チャンスは作るものの、シュートまでに時間がかかり過ぎ。C大阪も決定力不足で、ドローに終わる。

前半。
開始2分、富田が左からの大きなサイドチェンジ、右から走りこんだ太田が詰めるも、クリアされる。しかし、コーナーをゲット。今日は梁がキックも、これはシュートに至らず。4分、C大阪のカウンターから家長にドリブルで突破され、最後はアドリアーノのミドルシュート、バーの上。さらに6分にも、サイドから侵入され、アドアリーノのシュートは枠外。そして7分にはC大阪にカウンターで入り込まれ、最後はまたもアドリアーノがフリーも、押し込めず。決定機的な危機を逃れる。ここまで、ベガルタは攻め込んでも、中盤から前につながらず、シュートが打てない。

10分、C大阪がマルチネスを起点に、両サイドに展開、早いボール回しで攻め込んできて、コーナーを与える。中央でのフリーでヘッドを許すが枠外。この辺は今日も危なっかしい。11分、アドリアーノのドリブルを鎌田がスライディングでカット。すかさずフィード。劣勢の中でも光るプレーで場内が沸く。12分、C大阪が縦の速攻、コーナーを与える。これは守る。13分、太田が右サイドで吹っ飛ばされ、ボールを失い、裏を取られるが、鎌田がカバーでクリア。コーナーを与える。なんとか守る。さらに13分、ハンドでベガルタゴールやや左30mのフリーキックを与える。キッカーは左足キャノンがあるマルチネス。しかし、シュートは壁。

15分にもコーナーキックを与えるが、しのぐ。ここまでほとんどベガルタのシュートは無し。18分、香川のドリブルをカットして、久々にベガルタがカウンターで攻め込む。最後は菅井がクロスを入れるが、コーナー(右)。しかし梁の巻いたキックは弾かれる。逆に、こぼれをカウンターでつながれ、一気にクロスから、中央でヘッドされるが、枠外。

21分、太田のクロスが上がってきた菅井にどんぴしゃ、飛び込むが、クリアされコーナーをゲット。このコーナー、エリア内でボールがこぼれ、中原らがシュートするが押し込めず、またコーナー。これはキーパーがキャッチ。25分、相手のフリーキックに詰めた千葉が、距離不足でイエローを受ける。26分、梁のスルーパスに中島がエリア内に入るがDF。29分、ロングボールを中原が高い打点で落として、それを中島がバイシクル・ボレーで狙う。決まれば鮮やかだったがDFに当たり、枠外。コーナーをゲット。

このコーナーのこぼれに、中央から走りこんだ菅井がシュート、ブロックに入ったDFと交錯、片足着地で足を痛める。ピッチ外へ。一応まる、で戻る。32分、C大阪に回され、中央から乾にミドル打たれるが枠外。
34分、パクのクロスに右サイドエリア内で中原がうまく落とし、中央フリーで走りこんだ太田が慎重に狙ったインサイドキックのグラウンダーのシュート、枠内も、キーパーのファインセーブに会う。決定的。前半最も惜しかったシュート。35分、菅井が負傷の影響でやはりダメ。急遽田村が入る。

37分、C大阪に放り込まれるが、うまくカウンターにつなげ、前線の中原が裏に抜けかかるが、茂庭とのマッチアップでファールを取られる。ユニを引っ張られ、逆のような気がしたが。40分、中央で千葉から富田へのゆるいパスをカットされ、一気に持ち込まれて、ミドルシュートを打たれる。コーナーを与える。このコーナーで、中央でフリーのヘッドを許すが枠外で救われる。前節以来、どうもコーナーでフリーの選手が出てくるのが気になる。

44分、太田からのパスに中原が右足でのシュート、ヒットせず。ロスタイムにも、C大阪に攻められるがエリゼウがぎりぎりでクリア。前半の序盤、ピンチの連続も相手のミスもあって、次第に盛り返し、少ないながら決定機もあった。スコアレスで前半終了。

後半。
3分、アドリアーノに中央から裏を取られかかるが、ファールで助かる。7分、C大阪にえぐられ、折り返しをマルチネスに狙われるが、右足で精度なし。ここで、太田に代え関口が入る。ルーズボールにしつこくつく関口の動きに、ベガルタの攻撃も活性化。しかし中盤が間延びでカウンター合戦に。

9分、相手ゴール左35mのフリーキックのチャンス。ヘッドでつなぎ、押し込もうとするが、決められず。その後は、パスカットの応酬。12分、C大阪のカウンター、乾に中央からドリブルでちぎられて、アドリアーノに裏取られ、林と1対1、ここでアドリアーノが切り返しのフェイントを入れて、一瞬時間ができ、その隙に、林が足元に飛び込んでボールを押さえ、決定機を防ぐ。相手のゆるいプレーもあったが、最後までくらいついた林の執念が生きた。

すると、その後、左ライン際35mのフリーキックのチャンスが巡ってくる。このこぼれを、千葉が抑えの効いた地を這うロングシュート、枠内とらえるが惜しくもキーパーに弾かれる。さらに田村の攻撃参加からコーナーをゲット。
16分、このコーナーのこぼれ球を、エリア内で中島が戻し、左45度フリーで待ち構えていた鎌田が、右足アウトにかける豪快なシュート。鋭くシュートして右サイドネットに突き刺さる先制弾!DF鎌田の移籍後初ゴールは、チームにとって3試合ぶりの得点。

さらに攻め込むベガルタが、エリアすぐ外中央で富田がシュートチャンス、しかしスルーパスを狙ってしまう。18分、C大阪のカウンターからミドルシュートされるが、林の正面。19分、相手ゴール左30mのフリーキックのチャンス。しかし、決まらず、逆に香川に中央からドリブルで持ち込まれるが、挟んでつぶす。今日は、香川に対しては、しっかり守れていた。しかし、その後、乾のクロスにアドリアーノがダイクレトのシュート、枠外も、一瞬フリーにしている。22分、交錯プレーで足を痛めたマルチネスに代わり小松が入る。

25分、田村が中原にはたいて、リターンをミドルシュート、ヒットせず枠外。ベガルタも引かず、2点目を取りに行っている。さらに左サイドで関口がドリブルで粘り、コーナーをゲット。左コーナー、梁のキックはキーパーがキャッチ。今日の梁は、左コーナーの方がいい感じのキックになるのだが、キーパーに押さえられる。このこぼれをC大阪にカウンターとされ、DFの間からシュートされるが、林が体でブロック。コーナーを与える。これは守る。

しかし、関口のパスミス(本人談)を奪われて、乾につながれ、26分、長身小松に、田村の上がった後ろの左サイドをドリブルで破られて、裏をえぐられて折り返される。これに中央に飛び込んだアドリアーノが合わせて押し込まれ、同点とされる。2点目を取り行くのは間違いではないが、戻りが遅く1対1でエリゼウがかわされた。これで勢いづくC大阪。

30分、C大阪に放り込まれるが、なんとかヘッドで逃げる。コーナーを与える。なんかしのぐ。35分、ベガルタも、富田のパスに中島が侵入、折り返しにフリーで飛び込んだ梁があわせるが、トラップ大で打てず。

36分、乾に侵入され、コーナーを与える。こぼれをシュートされるが、決まらず。37分、中島に代えフェルナンジーニョ入る。40分、相手ゴール右奥でフリーキックのチャンス。中原が頭に当てるが枠外。42分、乾にまた侵入され、コーナー与える。こぼれをカウンターにするが、逆に奪われ、カウンター返しされる。中央で乾にドリブル前進される。しかし、C大阪も疲れて、誰もついてこない。むなしく回りを見回す乾。スローダウン。その後、ベガルタが富田とフェルでカウンターを仕掛けるが、シュートまで至らず。

さらに関口がドリブルで縦に突破、コーナーを得るが、シュートしきれず。結局そのまま、1-1ドローで終了。

決定機の数から言うと、敗戦も覚悟しなければいけない内容の試合で、相手の決定力不足と、鎌田や林を中心とする守りでしのいで、勝ち点1を拾った。しかしホームでの勝利は、次にお預け。まだ、攻撃がかみ合っていない場面が多い。それは5日のFC東京戦までに前進させる事。


シュート数:9-16、CK:8-12、FK:12-13 得点:鎌田次郎 (C大阪)アドリアーノ  警告:千葉 (相手)なし 主審:松村和彦