20節対岐阜2-0、前半で勝負決める4連勝も、ミス多し

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2009年6月7日(日)13:00 ベガルタ仙台2-0FC岐阜  宮城スタジアム



ソアレス 平瀬
(田中)(千葉)
梁     関口
     
永井 斉藤     
(富田)         
朴 渡辺 エリゼウ 菅井
        
サブは、桜井、田村、千葉、富田、田中。岐阜は佐藤洸一と西川の2トップ。大友は帯同せず。

心配された雨もなく、初夏の強い日差しもなく、時折涼しい風の吹く宮城スタジアム。10,676人。ただ、空は曇ってもうひとつすっきりしない。ゲームの方も、完封で4連勝という、素晴らしい結果の割には、何か大喜びできないプレーが多かった。

中3日の3連戦のせいなのか、昨日の大雨で水を含んだピッチのせいなのか、両チームお互いにイージーミスを連発。それでも、チャンスをゴールにつなげる力では、ベガルタの方が優り完封勝ち。

試合展開としては、前半までは理想的。2点を取って、守備を固めながら、カウンター狙い。ただ、追加点を取れるチャンスがありながら、自滅のミスで楽になれず、守備に追われる消耗の後半となった。

前半の終盤、ソアレス、平瀬の2つの得点シーンは見事な流れからの点だったのだが。。。

雨か暑さを心配していたのだが、宮城スタジアムは思いのほか、涼しい。しかし、ピッチは昨日の大雨の影響で、蒸し暑さに加え、水含みだったようで、両チームとも滑ってころぶ選手が何人かいた。

前半。
開始早々、梁から平瀬へ、そのままシュートもヒットせず。2分には、中央から梁が強烈なミドルシュート、正面に飛ぶもキーパーは弾くことしかできない。コーナー。左コーナー、エリゼウが競りながら頭で合わせるが、枠外。序盤からベガルタのペース。しかし、次第に連戦の疲れもあるのか、両チームとも、フリーのマイボールを簡単に失うミスが出始める。見てる側には眠たい展開。

5分、岐阜の縦1本のロングボールに、エリゼウ裏を取られかかるが、なんとかクリア。8分、ベガルタが相手ゴール前でボールを回すが、シュートは打てず。9分、岐阜のカウンター、サイドからクロスを入れられるが、ライン割る。その後も、岐阜のラストパスの精度の無さに助けられる。11分、岐阜のミドルシュートがベガルタの選手の背中に当たって、コーナー。これは守る。

13分、永井の右サイドへの絶妙のパス、菅井がフリーで走りこむが、ワントラップ入れたために、DFに前に入られ、シュートはキーパー正面。そこはダイレクトで。14分、岐阜がボールを回して、最後は高木の左足、わずかにバーの上。その後も高木は何度もミドルを狙いに来た。17分、菅井が右サイドを上がり、左足でのセンタリング、ソアレス中央でヘッドも、ヒットせず。その後もベガルタがボールを中央からサイドへと散らしながら、チャンスを作るのだが、ラストパスの精度を欠く。

20分、左サイドから、朴がエリア内侵入、ソアレスに当てて、キープ。最後は平瀬がシュートも、もう一歩で、コーナー。23分には、ワンツーから斉藤がフリー、しかしクロスを上げるところで精度がいまいち。25分、左サイドパクからの速いクロス、右サイド菅井まで届く「ワイド攻撃」で、フリーで菅井が飛び込むが、もう一歩。この時間帯、アウエー側ピッチの自陣で転ぶ岐阜の選手が目立つ。

26分、岐阜のカウンター、一気に上がって、高木の速いクロス、中央でヘッドは防いだが、あわや。28分、梁がエリア内侵入、ソアレスのとワンツー、最後ソアレスのシュートはDFに当たりコーナー。そのこぼれ球、斉藤のクロス。フリーのエリゼウの頭にどんぴしゃだったが、シュートはバーの上を越える。最初の決定機。さらに、ソアレスがDFの裏にいる平瀬へパスを通し、平瀬がフリーでドリブルからのシュートも、ヒットせず。次第に得点の匂いがしてきたベガルタ。

しかし、32分、ソアレスのパスミスをカットされ、岐阜のカウンターを食らうが、ロングシュートを打ってくれて、しかもホームラン。すると、35分、斉藤のロングフィード、縦1本に梁が右サイドをドリブルで抜ける。梁のえぐってのセンタリングに、DFの裏を取ったソアレス、飛び出すキーパーの直前で、左足アウトサイドで軽く決めて先制。ソアレス3試合連続、今季9点目でチーム内トップ。これで攻撃に拍車がかかるベガルタ。

37分には朴がえぐってクロスもDFに当たり、コーナーゲット。しかしシュート決まらず。39分、梁からのパスをフリーで受けた平瀬がセンタリング、しかし、ソアレス届かず。42分、左サイドパクからの速いパスに、ソアレスがワントラップで納め、反転シュートもDFに阻まれる。その後、岐阜も中盤で盛り返し、一進一退。永井がいいボールカットも、その後のドリブルでボールを奪われ、シュートで終われない。

しかし、前半終了間際。ソアレスが右サイドをえぐって、センタリング、中央に詰めたDFのクリアボールを梁が押し込もうとするが、キーパーが弾く。転がったボールを、左サイドから平瀬が慎重に右足インサイドで決めて、2点目。平瀬は区切りのJ通算50ゴール目。そのまま2点リードして前半終了。

後半。
後半になると、ワンタッチのボール回しから、サイドからの浮球、そして代わった選手を走りこませて裏を狙わせる岐阜の攻撃。いきなり、シュート性のクロスが枠内に飛んでくるが、林がキャッチ。ベガルタも梁のクロスに、ソアレスがミドルシュートも、DF。7分、岐阜の高木に裏にもぐりこまれ、押さえるが、コーナーを与える。ここでパクがライン際、粘り強い守備。今日は攻撃だけでなく、守備もよかった。

岐阜の速い球回しに守備に追われるベガルタ。11分、ソアレスに代わり田中が入る。守備のバランスでということで田中が入ったようだが、なかなかボールが収まらない。守備面でもあまり変わらず、点にもからめないとなると厳しい。次こそはガツガツしたプレーを見せてほしい。
さて、岐阜は再三、ベガルタのラインの裏にふわっと上げてくる。13分、パスカットから岐阜のロングシュート、枠外。

15分、関口がフリーになっていた平瀬へパスを通すが、もう一歩届かず。16分、ベガルタのカウンター、コーナーをゲット。平瀬が頭で合わせるが、枠外。18分にもカウンター、梁のドリブル前進から、関口へ。コーナーをゲット。19分、岐阜がベガルタゴール中央30mのフリーキックのチャンス。シュートは壁。22分、平瀬に代わり千葉が入る。4-2-3-1で永井がトップ下のように見えた。24分、梁のワンタッチ浮球パスに田中が裏を走り、攻め込むがシュートはなし。

25分、朴のクロスに関口がニアに飛びこんでのヘッド、枠外。26分、梁が長い距離を走って戻り、守備。ボールを奪ってカウンターも、田中がキープできず。28分、岐阜がベガルタエリア右横、タッチライン際からのフリーキック。中央でヘッドをどんぴしゃ合わせられるが、枠外。今日一番のピンチ。

31分、朴と関口のワンツー。朴のクロスにファーサイド、菅井がフリーで走りこみ、頭で合わせようとするが、オーバー気味。枠外。32分、岐阜エリアでボールを回し、左45度永井が絶好のポジション取りでパスを受けるが打たず。さらに速攻、永井からのいいパスに、田中、キープできず。なかなかシュートが出ない。

35分、ベガルタのボールをカットされ、ロングシュートを打たれるが、バーの上。36分、永井に代わり富田が入る。岐阜がベガルタのパスミスをついて攻めてくるが、ラストパスの精度欠く。互いに疲労ピークか。40分、岐阜ゴール中央40mでフリーキック。千葉が蹴るが、キーパー直。さらに、富田のクロス、中央こぼれるところ、千葉がダイレクトのロングシュート、バーの上。44分、カウンターを阻止しようとした、梁にイエロー。ロスタイム。関口から富田へパスが通り、ダイレクトのチャンス、しかし、田中にクロスを上げ、シュートも決まらず。その後、岐阜にコーナーのチャンスがあったが、守って完封。4連勝。


後半はゲームをコントロールしたという割りには、消耗が多い展開だった。カウンターで点を取るチャンスはあったので、浴を言えば、もう1点取れれば、もう少し楽になったかもしれない。マルチで完封だから結果は十分なんだが。上位はどこも負けてないし、得失差も稼げるときに稼ぎたい。点が取れそうな試合は、そう多くないので、自分達のためらいやミスでチャンスを失うのはもったいない。

それにしても、休養十分の選手に精彩がなく、いつものメンバー以外は、いい位置でシュートコースがあっても、打とうとしないのが、気になる。たとえ入らなくても、守備の戻りのため、チームのためにシュートで終わっておくべきではと思うのだが。次こそ、レギュラーを脅かす動きでアピールを。
湿度が高いゲームは大変だったと思う。とにかく、選手はお疲れさんである。

シュート数:18-9、FK:9-15、CK:5-3 得点:マルセロ ソアレス、平瀬智行 警告:梁 (相手)片桐、田中 主審:牧野明久