19節対岡山1-0、コスト高の勝利。ソアレス決勝点

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2009年6月3日(水)19:00 ベガルタ仙台1-0ファジアーノ岡山 宮城スタジアム



ソアレス  平瀬
中原) (富田)  
梁     関口
     
千葉 斉藤     
       
朴 渡辺 エリゼウ 菅井
(田村)         
サブは、萩原、田村、富田、永井、中原。岡山は4-4-2。喜山と小林優希の2トップではなく4-2-3-1。西野はベンチスタート。小林康剛は帯同していない。青木は登録間に合わずか?

取るべき時に点を取らないと、という典型的なゲーム。中3日の疲れのせいなのか、フリーでのシュートチャンスを何度か作りながら、悉くはずし、自ら苦しい展開に。

後半40分には、中原が2枚目のイエローで今季チーム初の退場、ロスタイム6分間も含め、15分以上10人で守ることになり、余分なエネルギーを使った。日曜の試合に向けて先ずは疲労回復が急務。

不可解ジャッジも確かにあったが、前半から相手ファールに、いら立って無用の抗議を繰り返し、舞い上がってる人をさらに焚きつけてしまった感もある。金持ち喧嘩せず。リードしている時は、先に冷静になった方が勝ち、まさに大人の展開が必要。

試合は、前半、どフリーシュートをはずしたソアレスだったが、後半開始45秒、朴と平瀬が左サイドでチャンスメーク。前節のビデオのような、平瀬のタメからのヒール、朴が背後を上がってクロスの連係で、まず梁がシュート、相手DFがはじくところを、ダイレクト左足でソアレスが決めて、先制。

その後も菅井や中原に決定機があったが、決められず、最後の10人も守りも、相手の放りこみをなんとかしのいで、3連勝。湘南、セレッソが分けているので、コスト高の試合だったが、勝ち点3は大きい。

 

雨は落ちてこないものの、靄って気温20度でも蒸し暑さを感じる宮城スタジアム。8506人。駐車券は売れ残ったようだ。岡山サポが遠路より、10人ほど。イラッシャーイ。
5-0と水戸に大勝してから中3日でのホームでの試合は、序盤、お互いにミスの多い試合となった。

前半。
開始早々、スローインからのボールを、斉藤がボレーでドライブシュート、しかしキーパー正面。2分、朴のカットから、左右に揺さぶるベガルタ、シュートなし。その後、関口から平瀬のワンタッチパスに、ソアレスがドリブルで前進も打ち切れず。5分、コーナーのチャンス。シュートはうてず、クリアボールをカウンターとされるところ、関口が走って追いつきクリア。7分、斉藤のパスミスをカウンターにつながれるが、プレス。しかし、岡山に左30mのフリーキックを与える。小林の左足キックはバーの上。

9分、ベガルタ遅攻。10分、菅井のパスカットから、平瀬が右サイドをドリブル突破、クロスを入れるも、中央でクリアされる。この時間、岡山も反撃するが、パスミスが多い。ベガルタは、関口が左サイドを突破、朴がクロス入れるも、クリアされる。15分には、梁が縦への厳しいスルーパス、コーナー付近まで平瀬が追うが、間に合わず。岡山はロングボールを入れて、裏を狙う作戦のよう。17分、岡山が右サイドでボールを回し、クロスまで行くが、林。

20分、梁がエリア内侵入、ソアレスがキープして、キーパーをつり出し、上がってきた斉藤がシュートも、バーの上。24分には、左サイドを平瀬が上がって、裏でフリーのソアレスへパス。どフリーのソアレス、いつものキーパーかわしが出ず、そのまま打って、シュートをふかしてしまう。決定的。
試合前、5月の月間MVP表彰を受けて力んだか。25分には、斉藤のクロスに、菅井がフリーでエリア近くに上がっていくが、トラップミスで打てず。27分、平瀬がフリーからのクロス、単なるキーパーへのパスに終わる。疲れからなのか、連鎖反応なのか、チャンスにミスが続き、嫌なムード。

29分、関口が中央からグラウンダーのミドルシュート、キーパー正面。30分、コーナー2本のチャンス。2本目の左コーナーにソアレスがニアに入って、ヘッドも枠外。ここまではベガルタペース。しかし、32分、岡山が中央でワンタッチでパスを回し、最後は喜山のミドルシュート、枠外も、危ない場面。このあたりから、岡山のパススピードが上がる。37分、梁から左の朴へ。えぐってクロス、DFにあ当たり、コーナー。しかし、シュート打てず。逆に38分、岡山のコーナー。これはしのぐ。

40分、梁からソアレス、最後はエリア外でフリーの斉藤のクロス、ボールが低く、クリアされる。42分、朴のクロスに、ファーサイド平瀬が折り返し、中央で待ち構えていたソアレスがシュートも、ヒットせず、キーパー。決定的。43分、ソアレスが中央で相手ボールをカット、入れ替わった関口が豪快にミドルシュートを打つが、キーパーが弾く。決定機がありながら、決めきれず、ドローの香りがするスコアレスで前半終了。

後半。
開始45秒、前節水戸戦のリプレイのようなプレイが出た。左サイド朴がいったん、平瀬にボールを預けると、平瀬がためて、背後を駆け抜ける朴にヒールで出す。それを朴がゴールライン際までえぐって、センタリング。既にエリア内に入っていた梁がシュート、しかし、ヒットせず。クリアボールが、ソアレスの前へ。これを左足でダイレクトで蹴りこんで、先制!前半のミスをと取り返した。2試合連続。これで梁と並ぶ8得点で、チーム得点王。「点が欲しいときに、点が取れる場所にいて、点を取るのがストライカー」ということだから、ミスはあっても間違いなく点取り屋。

キックオフ後、岡山がすかさずコーナーを取る。こぼれ球を関口がなんとか抑えるが、戻したパスが相手に渡り、危ない。しかし、なんとか取り返す。

3分、岡山はロングボールを喜山へ。エリゼウがかわされ、ミドルシュートを打たれるが、林の正面。4分、梁が相手DFの密集を避けてサイドへ流れ、折り返しのパス。中央にフリーで千葉が走りこむが間に合わず、逆にカウンターを受ける。しかし、岡山のパスミスで事なきを得る。7分、菅井から関口とつなぎ、キーパーが飛び出るところ、ファーサイドのソアレスが戻りながら、ヘッド、しかし勢いが無く、戻ったキーパーに抑えられる。その後は、カウンターの応酬、攻守が激しく入れ替わる展開。11分、ボールを回して回して、コーナーをゲット。決まらず。12分にも、ボールを回して、最後は斉藤のクロスはキーパー。

13分、朴がボールキープから、相手の背後に大きくボールを出して抜く、技を披露も、ラインを割る。16分、岡山がパスカットからカウンター、シュートはDFもコーナーを取る。これはしのぐ。18分、ここでソアレスに代わり中原入る。20分、ベガルタ、ボールを回して、最後はコーナーをゲット。23分、平瀬のセンタリングに、DFと競りながら中原がキーパーの前に滑り込むが、シュートは枠外。決定的。

その後は、岡山がボールキープというか、ベガルタがやや守りを固めて、「持たせる」展開。最終ラインで押さえ、ゴールキックにする。32分、相手左サイドライン際、30mのフリーキックのチャンス。梁の高速キックがファーサイドに向かい、広大がフリーで飛び込むがもう一歩及ばず。直後、逆に左サイドを突破されるが、岡山のクロスは林がキャッチ。34分、左右に岡山を振り回し、最後は上がった菅井はキーパーもかわしてシュートも、DFされ、こぼれも平瀬押し込めず。これも決定的。

36分、今度は岡山がベガルタゴール前で波状攻撃。セカンドボールを拾い、次々にクロスを放り込んでくる。しかし、最後のヘッドは枠外。38分、倒れていったんピッチ外にいた中原が、無申告で戻ったとしてイエロー。しかし、このとき平瀬から富田への交代のナンバーを出していた4審が、いったんナンバーを下ろし、中原に入るように言っていたようにも見え、分かり難いイエロー。その後、主審も右往左往で舞い上がっている感じ。中原は抗議。39分、ようやく平瀬に代わり富田が入る。3ボランチ。

41分、中原がファールで2枚目のイエロー。退場。場内騒然。ここで、朴が足を攣らし始め、田村と交代。ベガルタは10人。ロスタイムはなんと6分。次々、ロングボールを中央に入れて来る岡山に対し、センターバックを中心に体を寄せ、こぼれはボランチらがクリア。疲労感の中、梁、関口が走ってプレス。ロスタイム終盤には、梁がサイドでキープ、相手にぶつけてスローインやコナーを取って、時間を使い、なんとか逃げ切った。

大勝の後の辛勝。何か絵に描いたようだが、決定機を何度もはずし、不運な退場で10人とされても、なんとかしのいで、勝ち点3を取った。これまでなら、ドローになってしまう展開。上2チームが引分け足踏みだったので、価値ある勝利。10人でだいぶスタミナを使わされたが、すぐに中3日で岐阜戦。うまく疲れを抜いて、次の勝利につなげたい。お疲れさん。

第1クールは0-0


シュート数:14-7、FK:12-19、CK:7-4 得点:マルセロ ソアレス 警告:中原2(退場) (相手)野本 主審:岡部拓人 第4の審判矢部 鋼治