JFL97後期観戦記

[97前期][97後期]
     
期日 対戦相手 開始時間 スコア 会 場
16 8月17日(日) NTT関東 18:00  3-0 大 宮
期待の若手中村が35分、83分にアンテ、88分大倉が得点した模様。幸先いいぞ。若手4人組みが頑張ってくれたようです。
17 8月24日(日) ジャトコ 15:00  2-0 仙台
後期連勝!今日は練習の成果が出た試合。課題のパス回し、サイドからの揺さ振りが結構見られた。中村に変わり、本明が出場。
 前半はビングや古賀のオーバーラップ、中央でのワンツーパスがつながり、攻撃的な面白いサッカーを見せてくれた。相手にスピードがないこともあるが、左右からセンタリングを上げたり、中央付近で中島や千葉直がからんで再三チャンスを作った。22分攻撃参加してきたドゥバイッチがペナルティ付近でアンテに小さく縦パス、それをアンテらしいぼてぼての反転シュートで先制。

 後半はジャトコが細かくパスをつなぎ始め、ブランメルは動きが悪くなって、押され始める。ここで後半本明に代わってでた斎藤克が67分頃、サイドをスピード良く駆け抜け、ゴール前の大倉へどんぴしゃのセンタリング、大倉が慎重に頭で決め、2点め。終盤は高田に代え、水内を投入。大倉を下がり目にするが、このパターンはあまり良くないようだ。阪倉がイエロー2枚で退場したが、田中を急遽入れた。
久々に安心して見られた試合でビールがうまかったす。
18 8月28日(木) 水戸 19:00  2-1 カシマ
 後期3連勝!NIFTYのあおばさんらの情報によるとかなりカシマは暑く、消耗戦だったもよう。得点は後半、63分ころ、左方向から大倉シュート。バーに当り、跳ね返りをアンテが足で押し込み先制。しかしすぐに1点返される。延長戦かと思いきやロスタイムに中村学ゴール。尚、前節の退場で出場停止のDF阪倉に代わり、田中が出場。
19 8月31日(日) 札幌 13:00  0-3 札幌
 札幌厚別競技場は、北海道のこの時期にしては暑さを感じるコンデション。会場は満員15000人とかで当日券は売り切れのアナウンス!これは仙台でも見習いたい。圧倒的な地元サポーターの声援の前に札幌の選手の気合いも違う。

 さて、試合はいきなり試合開始56秒で、バックスの背後に回りこんだバルデスに決められて先制される。これで気落ちしてぼろ負けするか、それとも反撃するかで、後期の練習の成果を占えると思ったが、これでむしろ緊張がとけ、ブランメルもサイド攻撃をしばしばしかけ、チャンスは作れた。札幌側がやや引き気味のこともあり、細かいパスをつないだブランメルの攻撃は結構、組織だっていて、うしろの札幌ファンからは「これだけできるのに、なんでこんなに負けこんでいるの」の声。
 しかし、バルデスに前を向いてボールを持たれたら、止めることができない。バルデスは普段は歩いているが、パスを受ける直前にスペースに回り込む動きが早い。そして前を向くとDFをかわし確実に枠にシュート。彼には二人がかりでマークしないとだめだ。37分、77分と決められてしまう。

 仙台も70分ごろまではそれなりの試合をしていた。ただ、いかんせん絶対的ストライカーがいない。大倉がフリーで決められたチャンスが2回はあった。どうも彼は足の調子が悪いようだ。中島が時折ロングシュートを見せるがパワー不足、本明のパスが不正確など、ミスが多くては勝つことはできない。しかし全般に前期よりプレーの質は上がっていると思う。
 残念ながら、得点差は、現在の力の差を示している。が、プレーの正確さが向上し、マークが徹底すれば勝てない相手ではない。つまり、ブランメルもJ昇格への潜在能力は持っていると思う。あとはストライカーが欲しい。チームを勇気づけ、観客を呼べるストライカーが。
 会場にいくとコンサドーレのチビホーンとカラーパンフ(きちんと対戦相手であるブランメルを紹介してくれている)を渡された。なんでも一万本配ったそうな。スポンサーは某デジタル○ーカー。会場内もその会社の看板だらけ。そしてきわめつけは40人位はいたチアガールとボールボーイの入場セレモニー。少しやりすぎとは思うが、物量米国と竹槍日本のような気分を味あわされた。仙台でもボランティアでチアガールやってくれるチームとかないかあ。
20 9月4日(木) 東京ガス 19:00  3-1 仙台
 やりました!ついに出た、幻のサイド攻撃。宿敵東京ガスに完勝です。
さわやかな風の吹く仙台スタジアム。陽もとっぷり暮れて、芝が照明に映えています。この素晴しいスタジアムで、なんとかブランメルのいいプレイを見たい。そんな希望が今日実現しました。今日観戦された方はほんとにラッキー。
 さて試合は、いつになく開始から動きのいいブランメルが、いきなり7分に先制した。中盤からボールをキープした中島が、ゴール付近までえぐってセンタリング、今日アンテに代わり先発出場の水内が、足先で合わせてゴーール。こんなに早い時間での先制、しかもあざやかな攻撃でとは。スタンドは大興奮。
 この後、反撃が開始され左右から激しく攻められるが、今日のブランメルの守りはしつこい。アマラオに仕事をさせない(わけではない。ビデオを見たら結構危なかった)そして、時折、ビングなどが上がってサイド攻撃。攻められながらもひるむことなく、スピード感溢れる試合運びで五分五分の雰囲気を作った。そして前半終了間際の44分、ついにビングがサイドをかけ上がり、狙いすましたセンタリングが、ゴール正面の大倉へ。ヘッドで確実に決め、2点目。あちこちから、「見にきて良かった。サッカーって面白い」という声が聞こえる。

 去年までなら、これでも、相手に余裕を持たれていたが、今日のブランメルは違う。後半も、厳しい攻撃を千葉直樹などの、早めのつぶし、全員守備で耐えながら、逆襲。前半途中から出場の斎藤や、古賀のオーバラップで度々チャンスを作る。そして、とうとう水内がやってくれました。64分、センター付近で相手ボールをカットするとそのままゴールへ突進。センタリングのフェイントからの角度のついたシュートは絶品でした。これで3対0。その後さすがに猛攻を受けたDFに疲れが出て、1点を返されたが、逆点までの気力はもう東ガスには残っていない。完全に勝った。
 今期のベストゲーム。勝ちは勿論うれしいが、それ以上に今後のブランメルの戦い方を予感させてくれたナイスゲームだった。おめでとうブランメル!
21 9月7日(日) 本田技研 15:00  0-4 浜松
 勝てない相手ではない。そう思っていたが、連戦の疲れがDFに出たのか、前半30分で3失点。後半もマルクスに決められ、ハットトリックを許す。前節活躍の水内にかわりアンテが先発のもよう。うーん、水内の方が攻めにリズムができるような気がするのだが。MOMが主審ということなので、選手がキレたのか?(NIFTYはちきちさん等の情報より)
22 9月18日(木) 鳥栖 19:00  2-0 仙台
 リーグ戦に久々に越後が登場。DFには出場停止のビングに代わり斎藤克が入る。時々雨が強く降る悪コンディション。ブランメルの動きは全体に重い。東京ガス戦で見せた若手中盤の運動量も見られない。前半は、ボールを支配しながら、ボールを持っていない選手の動きが少なく、しばしばパスカットされ、シュートもほとんどなし。スタンドは欲求不満。仕方なく鳥栖の大型FW 上村をやじる。(ごみんな、上村君。だって君を熱くさせないと危ないんだもん)

 後半に入りようやく早い攻めが出だす。68分、ゴール前の混戦からこぼれてきたボールを千葉直樹がロングシュート。ハーフスピードだったが、本明が軽く触ってコースが変わり、ゴール。やっと場内が盛りあがった。その後は押せ押せムード、攻めのリズムが出てきて、ようやくオーバーラップも見られるようになるが、シュート態勢にもっていくまでに時間がかかり過ぎ。それでも攻め続けていたせいで、89分コーナーキックをもらい、越後のキックから大倉がヘッドでつなぎ、最後はドゥバイッチの豪快なヘッドが決まって2点目。その後、終了直前、本明に代わって出場の高田が、これまた水内に代わって出てきたアンテの絶好のパスを決められなかったのがおしい。相手に助けられた面もあるが、とにかくきっちり勝ったことでよしとしよう。
 雨の仙台スタジアム。ナイター照明に雨粒が光って美しい・・・って選手は大変ですが、屋根があるので楽に見れました。選手も疲れていたのだろうけど、最後はふんばってくれました。
23 9月21日(日) 山形県 13:00  1-3 山形県
 時々雨の天童市。サポーターの数はブランメル側も千人弱はいたのでは。スタンドには噂の鈴木元監督の姿も。さて、試合の方は中盤まではボールを持たせてもらえるものの、その後の壁をくずせない。前半の2失点(20分、35分頃)は、いずれも中盤でのパスミスを拾われ、素早いカウンター攻撃を防ぎ切れなかった事による。今日は、相手の早い寄せに対して、ボールを持ちすぎてピンチを招くシーンが度々あった。回りがもっと動かないと。

 後半千葉直に代わりアンテが登場。大倉が下がり気味になる。65分相手のパスミスをついて、早いパス回しからフリーになったアンテが決めて2-1。時間帯からいっても、おいつけそうな展開だった。しかし、5分後マルキーニョ一人に持ち込まれ、3点目をくらう。彼のように瞬間的に相手をかわしていけるFWがブランメルにも欲しい。今日唯一良かった点は、1-3となった後、ボール回しが早くなって何度か得点チャンスを作ったこと。何点とられても取り返すガッツとパワーを今後とも発揮してもらいたい。
24 9月27日(土) デンソー 13:30  1-0 仙台
 開始早々に相手選手が一発退場で、10人。こりゃラッキー、今日は何点とれるかなと思ったら・・・。今日は大倉がベンチにも入っていない。(後でビデオを見たら、捻挫で3週間出られないとのこと)代わりにアンテが出て、水内とのツートップ。また、ビンクにかわり斎藤がサイドバックで先発。結局この二人が試合を決めた。
 前半は、一時デンソーが、退場者に負傷者も加えて9人になるなど、こちらが圧倒的に有利なはずが、連携ミス、パスミスが相次いで、シュートどころかラストパスすらなかなか出せない。デンソーは完全に引いてカウンター狙い。崩すには早いパス回し、ワンツーが必要なはずだが、受け手の動きが少なく、連携がとれない。欲求不満のうちにあっと言う間に前半終了。

 後半になり少しパス回しが早くなり、古賀、斎藤のオーバーラップも見られるようになる。千葉直、中島、本明もようやく目がさめた感じで、一方的に攻めまくるが、ゴールネットを揺らすまでにはなかなかいかない。いやなムードが漂い始めたが80分、ようやくあざやかにサイドをかけ上がった斎藤がアンテに素晴しいセンタリング、アンテが狙いすましてヘッドで決めた。
 斎藤、古賀のオーバーラップが使えるような球出しをしてもらいたい。MFが持ちすぎる(あるいはサポートなさすぎ)。選手間の競争も厳しくなってくる時期。疲れが溜まっているとは思うけど、もう一歩光るプレーを見せて欲しい。
25 10月2日(木) 甲府 13:00  1-1
 PK4-3
小瀬
 NIFTYのはちきちさんの情報によると、51分に本明のセンタリングをアンテがヘッドで決め先制したが、83分に同点とされる。延長戦からPK戦へもつれこみ、4-3で勝利、勝ち点1ゲット!来年のライバルに苦手意識を植え付けた!?尚、93分、久々に千葉秦が交代出場したもよう。
26 10月5日(日) 福島 18:00  0-1 仙台
 日曜のナイター。5000人を超える観衆。でも満足できる試合内容ではなかった。試合は始めからブランメルが攻めまくり、福島がカウンターを狙うという一方的な内容。アンテ、水内らが数多くのシュートを放つが、枠をはずれたり、相手キーパーの好守にも阻まれて、取れそうで取れないイライラした時間が続く。そのうち点が入るだろうという感じだったが、実は完全に相手を振り切ったシュートは少なかった。福島はやや引き気味で、瀬川のワンットップ。たまに、戻り切れないDFを振り切って仙台ゴールに切り込むが、こちらも石川の好セーブで何とかしのぐ。

 ところが攻め疲れの見えてきた前半30分、福島一気の上がりにオフサイドを取り損ね、失点。それからはブランメルに少し焦りが見えはじめ、パスミス、棒立ちが増えてくる。後半の何度かあったフリーキックも決まらない。最後はドゥバまで上げて攻めまくったが、どうしてもゴールネットを揺らす事ができなかった。後半、中島に代わりに千葉泰が久々にホームに登場、時々鋭い動きを見せてくれたものの、コンビネーションを完璧に組み立てるとまではいかなかった。個人的には彼は本明のポジションで暴れて欲しかった。
27 10月12日(日) 川崎 13:00  2-3 仙台
 冷え込んできたスタジアム。それでも8600人が見にきてくれた。試合は力で押し込む川崎に、ブランメルが最後、意地を見せた。久々に大倉が登場(後半水内に代わり)。
前半は、川崎の素早い出足と球回しについていくのが精一杯の展開。度々ベッチーニョ、野口などをフリーにし、ピンチの連続。左右に揺さぶられ、集中力がとぎれてきた20分、40分に失点。選手は下を向き、極端に足が動かなくなる。ああ、いつもの展開かと思っていたが、後半になって様子が変わった。

 DF、MFとも、前へという姿勢が明確になり集散が早くなる。サイドからの攻めも出始め、場内は騒然。そしてついに56分、前線に上がっていた中島がうまく相手をかわし1対1に持ち込みゴール。1点差。場内の盛り上がりに選手の動きもよくなり、波状攻撃を繰り返す。しかし、65分頃カウンターからボールをつながれ、ムタイルが崩れた態勢から3点目をゴール。再び2点差。これまでのブランメルならこれでジエンドになるが、今日は違う。前へ前へと捨て身でボールをとりにいき、チャンスを作る。85分ゴール前の混戦から出てきたボールを本明が鮮やかなミドルシュート。2対3。残り時間はわずかだったが、最後まで闘志を見せ戦ってくれた。来シーズン、川崎とはJ1目指してともに戦うことになるだろう。なめたらあかんぜよ。
28 10月19日(日) 西濃運輸 13:00  3-1 大垣
 NIFTY うらはまさんほかの情報によると、ビング、アンテがベンチにも入っていず(退団)、ドゥバ以外は全員日本人の布陣。斎藤克と大倉が先発出場。前半にその大倉と越後が得点した。大倉の得点は37分、本明からのパスを決めたもの。越後の得点は相手のクリアミスを拾った越後が、技ありのループで決めた。また63分の大倉の2点目はドリブルで持ちこんでそのままシュートしたもの。その後1点返された。これだけ聞くと西濃はあまり元気がなかったような感じだ。
29 10月26日(日) 徳島 14:00  0-1 徳島
 徳島のHPによると、前半は仙台の攻撃は徹底マークで封じられたもよう。後半に入って105分、ペナルティエリア付近で相手にFKを取られ、クリアするも拾われ、さらに磯山が徳島の古賀に頭でつないで失点。いそやまー、早く帰ってこーい。来期の契約してくれー。年俸は昇格払いだけどー。
 たぶん今の選手に逆転するモチベーションがないのかもしれない。しかし、上位チームは凄まじく勝ち続けている。次の試合に勝って勝率5割で有終の美をかざってほしい。チームのために自分のために悔いのない試合をしてほしい。
30 11月2日(日) 大分 13:00  3-0 仙台
最終節1万1千人のサポーターに選手も応えた。前半25分までの攻撃はJ並みのあざやかさ。開始1分、ゴール中央で水内がはたき、後ろの越後へパス。それを絶妙のタイミングで越後がミドルシュートし、いきなり先制。その後もサイドチェンジ、素早いオーバラップが次々決まって、怒涛の攻撃に大分は振り回されるだけ。7分には、ペナルティエリア付近でセンタリングを受けた水内が、胸でワントラップしてすぐボレーシュート。見事にネットを揺らす。ピッチで土下座するようなパフォーマンスには主審も苦笑い。続いて25分には大倉がゴール前でマークをかいくぐり、振り向きざまのシュート。これまた決まって3点目。3点とも今季ベストともいえるビューティフルゴールだった。

その後は再三押し込むが、ゴールまではいたらず、だんだん動きが少なくなって、後半へ。ハーフタイムには、スタジアムにウエーブが・・・。来季はこんな波をたくさん起こしたいものだ。
 後半は、大分がスペースを広く使ったブランメルのお株を奪う攻撃で、防戦一方。再三のピンチをDFとGK石川のセーブでなんとかしのぐ展開。89分、斎藤克の切れ込みで得たPKを大倉がはずし、少し拍子抜けで試合終了。
 試合終了後、セレモニーがあり、ユースやジュニア選手の紹介や社長選手の挨拶が行われた。水内は、はっきりと「ブランメルを負かすようになる」といって移籍話を明るく話したのが良かった。できれば、リティやアンテやビングにも出てほしかった。選手の皆さんお疲れ様。あとは、天皇杯で一発決めようね!