2004年J2第2クール(12-22節)


節 期日 キックオフ 対戦相手 会 場
12 5月15日(土) 14:00 大宮アルディージャ 2-1  仙台
萬代(中原)
寿人  大柴
(財前)  
村上   中田
      
千葉  シルビ
(菅井)   
森川 ガスパル 小原
高桑
粘りでロスタイムに逆転!2-1。

サブは萩原、菅井、梁、財前、中原。
15472人あまりの観客。こっちの祭りも面白いのにね~。

 試合開始前までは五月晴れで暑くなりそうな空だったのだが、試合が始まるころには薄曇り。後半には寒い風さえ吹いてくる。しかし、これがベガルタには幸い。

 前半。どうもベガルタの出足が重い。開始早々こそ、村上の上がりから大柴がゴール前につっこんでチャンスを作ったが、その後は、明らかに大宮の方の出足が良い。待ってボールを受けようとしたり、パス出しが少しでも遅れると、どんどんボールを奪われてしまう。大宮の戦術はシンプルで、ロングボールを裏に放って、そこへバレーが次々に走りこむ。12分、バレーがDFの裏越しからシュートし、右隅に決められ先制を許す。その後も大宮のボール回しに村上、中田が上がれず苦戦。

それでも26分、中央でつないで大柴がシュート。コーナーのチャンスからガスパルのヘッドはキーパーに弾かれる。30分には、再三裏を狙ってくるカウンターから、またもバレーに抜け出されるが、かろうじて体を寄せ、シュートはバーに当り、救われる。37分、右サイド角度のない所に萬代すべりこんでシュートするもキーパー。43分、ベガルタのコーナーのチャンスからガスパルのヘッドはバーの上。警戒されている割にはフリーでいられる。流れからはボールをこねすぎて相手にかこまれ、なかなか打開できないが、セットプレーでは、得点の匂いがする。

 後半、寿人に代え財前入る。ボールに動きが出て、相手の守りも混乱。開始早々、コーナーのチャンスからガスパルのヘッドは枠内行くがDFにクリアされる。さらに前半飛ばした大宮のバレーがガス欠気味で、前半ほどの鋭い動きがない。徐々にベガルタペース。プレスも出始めて相手ボールを奪えるようになる。11分、萬代に代え中原を投入。ヘッドで競って相手の攻撃を遅らせる。22分、中央からヘッド打たれるがバー。25分、疲れ気味千葉に代え菅井入る。入るなりスルーパスを決める。財前のポジショチェンジも相まって、ベガルタの攻勢になるが、まだ流れからのシュートが少ない。しかしコーナーのチャンスは多い。

 後半28分、シルビーニョの右コーナーからのこぼれをファーサイド、ガスパルが相手DF二人をうまくブロック、左で張っていた村上がコントロールの効いたミドルを決めて同点。こうなるとスタジアムも俄然押せ押せムード。ベガルタのボール回しと大宮のカウンターの対決になるが、ベガルタが押し気味。そしてロスタイムは3分と表示された直後、小原から中央の中原へパスが通り、中原が簡単に、左サイドのシルビーニョへ振る。これをシルビがフリーの大柴にグランダーで折り返し、大柴が技ありの左足グランダーシュートをゴール左隅にを突き刺して、逆転弾。それまで中盤でのボール回しに手数がかかり過ぎていたのが、ここ一番での、この流れは見事な連係。残り時間はシルビと財前でうまく時間を使い、そのまま勝利。

 結果が欲しい第2クール初戦で、相手に押されながらも、しのいで逆転し、勝ち点3を上げる。長いシーズンの中では苦しい展開の試合も少なからずある。それでも諦めずに勝ちにいける試合ができるようになったのが大きい。


シュート数:13-13、CK:12-2、FK:23-22 得点:村上和弘、大柴克友 (大宮)バレー 警告:森川、シルビーニョ、ガスパル (相手)木谷、島田 主審:小川直仁
13 5月19日(水)19:00 ヴァンフォーレ甲府 2-2  小瀬
萬代(中原)
財前  大柴
(寿人)   
  
村上     中田
      (梁)
菅井 千葉
小原 ガスパル 森川
高桑
雨中の苦戦も、寿人で2点差追いつく

サブは萩原、梁、石井、寿人、中原

(テレビ観戦記)
 激しく雨の降る中、コーナーに陣どったベガルタサポーターの声がはっきり聞こえてくる。試合は、ベガルタの動きが重く、甲府の早い寄せに苦しみ、シルビーニョの欠場(警告累積)もあって、なかなか攻撃を組み立てられずシュートまで行けない。中盤でボールをキープできず、カットされてはサイドから攻められ、コーナーなどに逃げる展開。それでも、最終ラインで、なんとか体を寄せてフリーでのシュートは許さず、20分頃まではさほど危ないシーンもない。

 24分、小倉のクロスにバロンが合わせてくるがDFクリア。この辺から試合が動きだすが、甲府ペース。29分、相手DFのミスをついて萬代がシュート、コーナーキックを得る。しかし直後、逆襲くらいピンチ。ベガルタはマイボールでも甲府の早い寄せに慌ててパス、しかもそれが弱くてボールを奪われる状態。攻め込んで手ゴール前でボール回しできても、時間がかかり過ぎなかなか決定機を作れない。
 
 後半。ややベガルタも攻めの意識。5分、萬代ゴールで3人に囲まれながらも強引にシュート。甲府も攻め疲れがが見えるものの、中盤をほとんど競り勝ち、カウンターでどんどん上がってくる。ついに6分、甲府DFアライールがどんどん左サイドを上がってくるのを止められず、そのままシュートまで許し、先制される。それで攻めざるを得なくなって、ようやくベガルタもプレスがかかり始め、チャンスを作る。萬代のシュートがバーをたたいた後、ゴール前の混戦から何度もシュートするが、甲府DFにゴール内でクリアされる。

 11分、財前に代え寿人、萬代に代え中原の、2枚代え。これでさらに前がかりになるも、展開が小さく、なかなか相手をを崩せない。逆に、16分、右サイドをカウンターで破られ、DF戻きれず、バロンに2点目を許す。試合内容と相手のスピードとの差から、苦杯も予想されたが、選手達は諦めない。どんどんラインも上げて、前がかりとなって、攻め込む。22分、大柴の左コーナーキックを、どフリーの寿人がヘッドでなんなく決め、1点返す。25分、中田に代え梁が入り、ボランチ、菅井が右サイドに回る。

 1点返し、さらに元気の出たベガルタは反撃に向かうのだが、ゴール前の混戦で決めきれなかったり、30分、大柴のシュート弾かれるところ、菅井が滑ってチャンス逃しているうちに、中盤でボールキープできず、小倉にいいようにコントロールされ、フリーキックやカウンターからのサイド攻撃に、またもコーナーで逃げる展開。しかし、なんとかクリアしながらしのぐ。そして、89分、森川のクロスから、ファーサイドの中原が頭で落とし、走りこんだ寿人がまたも、中央から左足で決めて同点!そのままロスタイムもしのいで、勝ち点1を死守した。

 大柴のフリーキックの正確さ、中原、寿人のコンビの良さが光った。しかし守りでは、サイドがずるずる下がったり、点を取られるまで、攻撃面での積極性が出てこないところは直して行く必要があろう。千葉、菅井のところでマイボールをキープできない点も厳しい。少しでも、さぼることを許されないポジションだけに、きついとは思うがやるしかない。特に菅井はビッグマウスに釣り合う積極的な動きが欲しいところ。全体としても動き出しが遅いことや、パスが弱い点が目だった。

 しかし、出来は悪いながらも貴重な勝ち点1はゲットした。どんな状況でも諦めないタフさと底力はついてきた。これからは最初から力を見せつける試合をしていきたい。今はできるはずだ。課題を修正しながら、次節、ホームでの勝利を狙う。2位とは勝ち点差3、これからが勝負。

シュート数:12-6、CK:6-12、FK:11-18 得点:佐藤寿人2 (甲府)バロン、アライール 警告:寿人、千葉 (相手)アライール、池端、 主審:鈴木亮哉
14 5月22日(土)14:00 サガン鳥栖 3-1  仙台
萬代(中原)
寿人  大柴
(財前)   
村上     梁
            (中田)
千葉 シルビ
小原 ガスパル 森川
高桑
「苦戦」ながら終盤に追加点

前節2得点の寿人と、中田に代わりリャンが右のMFで先発。サブは萩原、石井、中田、財前、中原。

 台風一過で気温上昇の天気予報は大はずれ、冬のような空はどんより曇り、気温10度ではパッチ着用でも肌寒さを感じる。運動会シーズンということで13000人台のスタジアムは、コーナーに空席が目立つ。試合は、点数の割りには快心の勝利とはいかないが、ホームの力をいかんなく発揮、最後はとどめをさして勝ち点3をキープ、見てる分にはカタルシス。

 今日先発のリャンが開始3分、いきなりクロスを大柴にあわせ、折り返したところ萬代つっこむが、キーパーに阻まれる。今日の前半のベガルタは、前節に比べると動き出しが良く、時に千葉直樹、シルビーニョがDFと連係して、相手ボールをさらっては即攻撃に転じ、次々相手の裏にスルーパスを決めていく。また調子がいいのだろう森川が高い打点で相手とのヘッド勝負に競り勝ち、相手のサイド攻撃を遅らせる。7分、千葉からのクロスに寿人どフリーでヘッドも、バーの上など次々に鳥栖ゴールに襲い掛かる。流れは完全にベガルタ。ついに9分、萬代の右からのグラウンダーの折り返しを、中央大柴がスルー、ファーで詰めていた寿人が押しこんで先制。この連係はばっちり。

 前半早々で、久々の先制にベガルタは勢いづき、次々と相手ボールカットから裏を取ってフリーを作り、中央、サイドとうまく散らして鳥栖のマークを翻弄、シュートを打ち込むが、決めきれない。20分、大柴が裏をとってのフリーのシュートはポストに弾かれ、25分、萬代がうまく相手かわして、村上のシュートも惜しくも枠の外。圧倒的に攻めてはいるのだが決まらない、いつもとは逆の展開。
 30分を過ぎるとベガルタも攻め疲れ、パス回しが遅くなったところを狙われ、徐々に鳥栖ペース。中央でクリアはしているものの、サイドからペナルティエリア付近をドリブル突破されるようになる。それでも40分、うまくフリーになった萬代がヘッドで中央の寿人にあわせ、寿人がオーバーヘッドキックでゴールを狙うが決まらず。逆に終了間際の44分、左サイドを突破されかかったところで、ファール献上。このフリーキックのこぼれ球を押し込まれて同点となる。集中が切れた。イケマセン。

 後半。前半の流れをついで鳥栖のプレスが激しくなり、パス出しが少しでも遅れると追い込まれてボールを奪いにくる。奪ったボールは2列目が必ずオーバーラップしてきて、引き付けては簡単にサイドに出して、えぐってくる。ベガルタ、完全に防戦一方。第1クールもこれにやられたが、今は中央での守りが粘り強くなって、なんとか凌げる。この時間帯、ベガルタの攻めは、疲れからか、マイボールになっても回りが動かず、スピードある攻撃を展開できない。前半とまるで逆の展開となる両チーム。

 そこで15分、寿人と財前、萬代と中原を2枚代えするいつものパターン。試合前の練習では足を引きずり気味だった財前は、嘘のように左右に動き回る。中原はやや重く、倒れるとなかなか起き上がれないが、それでも20分、その中原が相手DF朝比奈とマッチアップして正面から体当たりされ、これが相手の2枚目のイエローとなって、鳥栖10人。

 今季初めてのパワープレー。べた引きの相手に対して、ベガルタがどう攻めるかが、見ものだったが、疲れからシルビーニョの動きがいまいちとなり、中央で楔作れず。また、ラインをあげた森川、小原がクロスを入れようにも、中の選手の足が止まっていて、出し所がない。鳥栖が、たまに前のひとりがインターセプトを狙ってはいるものの、基本は守り優先で、ほぼ全員が引いており、鳥栖サイドにスペースがほとんどないこともある。
 大柴と財前が入れ替わったり、リャンが中央に入ってきたりするが、重なったりして、連係はまだいまいち。前半の最初のような波状攻撃もなかなか出せず、ボールキープしてるだけの時間が過ぎていく。それでも、28分左サイドを上がった森川がゴールラインに平行にグラウンダーのパス。飛び込んだ中原がキーパーのハンブルをすかさず押し込んだが、チャージの判定で惜しくもノーゴール。

 40分、ようやく森川のクロスに中原が競り勝ってヘッドですらし、後方にいた大柴が、DFともつれながらシュート、こぼれたところすぐ起き上がって自分で押し込み2点目、勝ち越し。大柴の勝利への執念を見たゴールだった。これで相手10人終盤の得点ということもあり断然優勢。
 さらに、44分には動揺した鳥栖DFがばたつく所をついて、財前のミドルシュート、弾かれるところシルビーニョが抑えた弾丸シュートで決めて、とどめの3点目。パワープレーを締めくくり、ロスタイムにはお約束の交代でリャンに代え中田をいれて、そのまま試合終了。


 前節では疲れも見えた中盤での千葉直樹の動きが復活、ボールカットからの反撃、守りでは森川の高い打点のヘッド、DF陣の攻撃参加、萬代と中原がアシストなどいい点もあったが、先制した後の数々の決定機を逃した点、相手がサイドに振ってきたときの、連係の確認など課題も多かった。大柴のコメントじゃないが、これで満足はできない。さらに上を目指すには、もう一度修正点を再確認する必要がある。次の川崎戦も受身に回らず先制し、相手を慌てさせて、勝ち点奪うだけでなく、勝利へとつなげたい。ま、まずは疲れをいやしてくれい。

シュート数:14-7、CK:5-3、FK:24-20 得点:佐藤寿人、大柴克友、シルビーニョ (鳥栖)佐藤大実 警告:ベガルタなし (相手)朝比奈2=退場、シュナイダー、村住 主審:辺見康裕
15 5月29日(土)14:00 川崎フロンターレ1-4 等々力
萬代(中原)
寿人(財前) 大柴
   
村上    中田
千葉 シルビ(梁)
   
小原 ガスパル 森川
高桑
守備破綻で完敗

サブは萩原、菅井、梁、財前、中原。29度と熱いが湿度は低い。
本日経過のみです。

 いきなりジュニーニョのクロスにアウグストが、ヘディングシュート。2分左からシルビーニョのFKから村上のクロスはゴールラインオーバー。4分、シルビから萬代へのスルーパス萬代届かず。ここまで一進一退。6分、FKマルクスにヘッド合わされるが、オーバー。
7分マルクスにガナハとのワンツーで決められ0-1。その後も川崎がポジションチェンジでベガルタに攻め込む。12分、ベガルタ寿人のクロスに千葉ミドルシュート、DFにクリアされる。15分、萬代のカットから、大柴クロスはクリアされる。川崎早くも守りを固めカウンター体制の模様。

 20分フリーキックからベガルタが展開するもカットされ、逆襲受けるが、マルクスのシュートミス。ベガルタ、ボールキープするもシュートまでなかなかいけず。しかしFKを連続でゲット。ベガルタの時間。28分、川崎のコーナーから攻められる。30分村上イエロー。直後ベガルタの攻撃もゴール付近でもうひとつ。32分、右サイドの攻撃からシルビーニョのミドルシュート、久々。小原の上がりからクロス、もうひとつ。
 36分、マルクスからジュニーニョで2点目失う。39分シルビーニョ交錯して足痛める。10人の間に中村フリー、決められ0-3。43分、リャン入る。ベガルタサイドから萬代にあわせ、こぼれを千葉のミドルシュート。しかし、そのまま前半終了。

 後半、寿人に代え、財前入る。リャンはそのままボランチ。リャンから財前、萬代でチャンス作るもシュートまでいけず。川崎はカウンターでゴールに肉薄するも、高桑、マルクスのシュートはじく。その後、相手ゴール前でのボール回しから久々財前のシュート。10分ゴール中央でフリーキックを与えてしまうが、抑える。12分ベガルタ、コーナーのチャンス。大柴のクロス、萬代のヘッドはキーパー。ついで大柴の折り返しにリャンのミドルシュート。ついで右から中田もシュートも決まらず。

 15分、萬代に代え中原投入。川崎は相馬、マルクスが下がる。20分過ぎ、ベガルタもボールキープできるようになる。26分ベガルタ、ボールキープから、浮き球財前の30mミドルシュート決まって1-3。しかし、29分、我那覇にロングシュート決められ1-4。30分過ぎ、ベガルタ足が止まり苦しい。川崎の攻撃もミスが多くなる。39分、久々中田が上がる。40分、小原イエローでゴール近くのフリーキック与えるが、壁。ロスタイム2分。千葉から中原、財前突進するがキーパー。そのまま試合終了。

 完敗。それでも、一矢報いた財前の得点が、微妙に川崎の喉にひっかかり、次の対戦につながるだろう。2位山形まで1ゲーム差。まだまだダンゴ状態は続く。切り替えて、次節ホームで勝利を。

シュート数:7-15、CK:1-2、FK:20-25 得点:財前宣之 (川崎)マルクス、ジュニーニョ、中村、我那覇 警告:村上、小原 (相手)アウグスト 主審:池田直寛
16 6月5日(土)14:00 コンサドーレ札幌 1-1  仙台
萬代(中原)
寿人  大柴
(菅井)   
村上     財前
梁 石井
   (根引)
小原 ガスパル 森川
高桑
得点機逃し、ドロー

サブは萩原、根引、菅井、原崎、中原。1日に加入したばかりの根引が早速ベンチ入り。

 気温25度、風は比較的乾いているものの、強い日差しは真夏並。スタジアムは17000人。

 開始4分、相手DFのクリアミスからコーナーを得るがチャンスを逃し、直後、逆にカウンターから左サイドを簡単に突破され、相手どフリーを許すも、札幌のシュートはポストで救われる。これが今日の試合の綾。
 以後怪我のせいもあるだろうか、村上がすっかり上がれなくなった。しかし、もし、ここで先制を許していたらズルズルと大敗すら喫していただろう。その後の札幌のロングフィードのミスの山、ベガルタのシュートミスの山はまさに引き分け。ボールを支配しながら決め切れず、先制したあとに追いつかれる悪い流れの中で、救われたのはむしろベガルタである。勝ち点1は幸運とさえいえる。

 とはいえ前半の危うく失点を逃れた後の時間は、完全にベガルタのペースだった。寿人がウラを抜け出してのシュートはキーパー。その後もベガルタが、相手ゴール前でボールキープしての連続攻撃。13分、相手のカウンターからフリーでシュートされるがまたもミスに救われる。15分、リャンの中央突破から、大柴フリーでのシュートもキーパーに止められる。18分には左から、リャンのミドルシュート。
 そして、23分、ベガルタ左ショートコーナーからの財前のクロスが、どんぴしゃで萬代に。ヘッドですらしての今季2点目の先制弾。ルーキーの得点に楽勝ムードになったのか、これで気が緩み、ボールを支配して攻め込んではいるのだが、持ち過ぎフォローの遅さが目立つようになる。シュートまでに時間をかけているうちに、追い込まれ、相手をくずす形ではないシュートばかり。札幌のロングフィード数本が、ことごとく、あさっての方向で、どうぞ攻めてくださいとばかりにチャンスをくれているのに、決め切れない。ガスパルも消極的なプレー連発で、でいやなムードを増幅させたまま後半へ。

 後半。5分、寿人が相手ボールを奪いペナルテイエリア内に侵入、キーパー左直前までいくのだが、決められず。後半は、指示が出たのか、前半から高い打点のヘディングなどで積極性を見せていた森川や小原が思い切りよく相手のパスを読んで、ボールを奪いに行く。しかし前半の飛ばしがたたったのか、前半は数多く起点になっていたリャンがへばって、チャンスに攻撃参加でも守りでもない中途半端な状態に。サイドに流れた大柴や中央に切れ込んだ財前が攻勢に出ても、後ろから押し上げられない。20分、萬代に代え中原入る。直後、中原から大柴、寿人とつながり、フリーのボレーシュートは枠の外。

 チャンスを逃しているうちに、次第に戻りが遅くなり、札幌のカウンター、サイド攻撃についていけなくなる。22分、ついに左サイドからカウンター、粘られてクロスをいれられ、逆サイドからタイミングよく飛び込まれ、同点とされる。
 その後一進一退もベガルタが追い上げられているムードに。それでも33分、石井が相手ボールをカット、そのままドリブル直進、相手DFを引き付けて、併走した中原にエンジェルパスも、中原の左足シュートは惜しくもポスト。ゴール前に勇気を持って飛び込むプレーはFWらいしいのだが、点を取りたい時間帯では、いつまでも倒れていてはいけない。リードしている試合ならいくらでも、ゴロンゴロンしていてもいいのだが。34分、寿人を下げ、菅井を入れ、右サイドに。財前が前に入る。
 残り5分では、石井を下げて、根引投入、前線で中原とのツートップとして起用、勝ち越しを狙ったパワープレーも、クロスの精度を欠き、不発。試合終了直前には、相手のコーナー連発をしのぐがやっとだった。

 怪我で万全でないという村上とガスパルは、プレーの精度が、悪い時に戻ってしまったのは残念。思い切ったプレーが出来ないなら状態なら、別な選手にもチャンスを与えるべきだろう。リヤンはうまいけれど、まだ45分間のスタミナが課題。しかし、みずからチャンスを放棄する「負け試合」のなかで、森川、小原のDF陣は奮闘、攻撃の起点として、一番アグレッシブだった。また、石井もこれまでの中では、ボールを良く奪い、前線とのコンビよくいいロングフィードもあった。萬代はヘディングでの競り合いでも勝てるようになってきた。いいプレーは、「点」では数多くあった。しかし「線」でつながらないと試合には勝てない。もっともっとゴールに貪欲に。もっと強くなれるはずだ。

シュート数:15-6、CK:5-4、FK:14-15 得点:萬代宏樹 (札幌)清野智秋 警告:ベガルタなし (相手)西沢、市村、中尾 主審:牧野明久
17 6月12日(土)14:00 京都パープルサンガ 2-1  西京極
萬代(中原)
寿人  大柴
  
原崎     財前
(村上)   (千葉) 
梁  石井
森川 ガスパル 根引
高桑
逆転、守り勝ち。梁初得点、寿人「抜け目ない」点

サブは萩原、小原、千葉、村上、中原。京都のチェがベンチ入り。

 [テレビ観戦記] 曇りときどき小雨?蒸し暑い天気は今日はベガルタに味方した。根引が右ストッパーで先発。左サイドには原崎。ゆったりした立ち上がりからやや京都が攻撃のスピードを上げてきた、4分、ゴール正面でフリーキック献上。鈴木に決められ、先制される。また第1クールの悪夢か?しかし今日のベガルタの守りには積極性が見られた。

 さらに。いつになく出足の悪い京都に対し、次第にベガルタが中盤を支配、先手をうってサイド攻撃をしかけると、京都は防戦一方でカウンター狙い。ベガルタDF陣の粘り強い守り、石井や梁だけでなく財前までも戻っての早いチェックと、高桑のファインセーブもあってベガルタペース。ベガルタは、サイドから抉ってのチャンスをシュートに行かず、いくつかの決定機を逃したあと、35分、萬代のパスから、梁が中央突破、そのまま早いタイミングでミドルシュートを打つと、ゴール左隅にころがり、大阪出身の梁にはうれしい地元でのプロ初得点は、貴重な同点弾。いけるムードで前半終了。

 後半、京都は田原に代えチェを投入、次第にタメをつくられて京都の反撃を許す場面もでてくる。が、今日の暑さはベガルタに味方。スローな攻撃にベガルタも慌てずに対処でき、勝ち越していることで、中盤での2人3人でのプレスが復活。5分、寿人がカウンターから走りこんで、逆サイトどフリーの大柴へのクロス、しかしこのヘッドはバーの上。中盤でボールを奪ってのベガルタの攻撃に、次第の京都のDFは消耗、ボール運びにスピードがない。そして12分、決勝点は「なんじゃ、こりゃああ」。寿人が京都GKの背後から、ころがしてキックしようとしたボールを横取りして、素早く得意の左足で無人のゴールに突き刺し、勝ち越し。「えげつない」得点。しかし、これこそがFWらしさ。いいねっ!

 その後、2点取ってやや守りに入ったベガルタが、中盤でボールをこねているうちに、京都に反撃のペースをつかまれるが、前半サイド攻撃で相手を消耗させておいたおかげで、京都は後追い気味、ファール連発。みずから攻撃の流れを切る。30分原崎から村上。それでも京都は34分、ゴール前でワンツーを通し、黒部フリーからのシュートは高桑が弾く。今日の試合で、流れから完全にフリーを作られたのはこれくらいではないか?ただ、失点も含め、ゴール前の反則で与えたセットプレーのピンチは随分あった。このときも、直後に京都はゴール前で得たFKを、チェが慎重に狙うが、力なく、こぼれも高桑が体を張って止める。次第に時間が経過。ベガルタは終盤、萬代を中原に、財前を千葉に代え守りを固め、終盤のセットプレーもしのいで守り勝つ。


 それにしても、だるまさんが転んだ?京都ゴール前で、ベガルタ選手の前にラッキーボールがころがるそのときに、ベガルタの攻撃陣も、京都の守備陣も、誰も行かず、ぼーっところがりを見ている不思議な場面が何度かあった。それほど集中を奪う湿度だったのだろうか。

 相手が不調だったかもしれないが、とにかく京都に走り勝った。これを自信に変えて次節からのホーム連戦を戦いたい。

 もっと点が取れるもったいないミスもあったとか、MFもシュート居残り練習せいとか、クロスは簡単に上げろとか、細かい事は今日はいいまっしぇん(笑)。


シュート数:15-9、CK:5-7、FK:21-25 得点:梁勇基、佐藤寿人 (京都)鈴木 警告: 根引、萬代、佐藤寿人、財前、村上、ガスパル (相手)中払、富田 主審:今村亮一
18 6月19日(土)19:00 横浜FC 1-0 仙台
萬代
寿人  大柴
    (中原)
原崎(村上) 中田
梁 石井
   (千葉)
森川 ガスパル 根引
高桑
ロスタイム、千葉直樹の劇的ヘッド

サブは小針、小原、千葉、村上、中原。小針怪我を乗り越え3ヶ月ぶりのベンチ入り。今季初のナイター。18,055人。気温は22度とさほどでなくても湿度が高く、ピッチ内は靄っている。試合開始前には引退を表明した福永の歌。

 シルビーニョがいない。財前もいない。開始早々こそ、折り返しを石井が前線参加してシュートするが、前半15分、顔面(目)打撲のアクシデントでダイナモの大柴まで欠いて(中原入る)、攻撃は大苦戦、シュートすら打てない時間が続く。

 中盤でのボールへの寄せは横浜FCの方が早く、一瞬でもためらっていると、マイボールを奪われてしまう。タメをつくれる大柴もいなくなって、勢いベガルタは防戦一方に。横浜FCは左サイドの大友にボールを集め、執拗にドリブルをしかけて、原崎や、前半43分に交代した村上をかわして、どんどんクロスを放り込んでくる。しかし、ベガルタに幸いしたのは、大友が自らペナルティ内に仕掛けて来ず、あまり精度の高くないクロスどまりだったこと。

 おそらく右サイド中田の上がりを警戒したのだろう、横浜FCは、ほとんどサイドチェンジがなく、左側の攻めに終始、ベガルタは、根引も左に回って囲み、コーナーキックやクロスを放り込まれれば、中央でことごとくガスパルらが弾き返し、エリア内でツィードを押さえ込みフリーでは、シュートさせない。しかし、攻撃では相手の早い寄せと、オフサイドトラップに苦しみ、こちらもシュートが打てない。ベガルタのシュートは、ようやく前半39分、原崎からリャンに渡ってのミドルシュートがようやく2本目。

 43分、あまりに左サイドを抜かれるのに業を煮やしたのか、監督は原崎に代え、村上が入る。入るなり、上がってのシュートでコーナー、ゲット。右からのリャンのキックに、混戦のガスパルがグランダーで合わせるが枠の外。44分、右サイドのクロスこぼれが、中央フリーでいた中原に、これをボレーで合わせるが、枠の外。これは枠内に飛ばして欲しかった。前半は横浜FCペースながら、シュートが少なく、お互いにピリッとしない展開で終了。

 ハーフタイム。開始前の円陣を見ると、根引がでかい声、大きい身振りでみんなに指示している様子。またひとつ、ベガルタに足りなかったものが加わったようだ。

 後半開始早々、村上とのワンツーから萬代シュートも、ヒットせず。さらに、リャンのクロスに中原、頭で合わせるがバーの上。ややベガルタの攻勢。しかし5分、カウンターからベガルタのペナルティ内で足上げの間接フリーキックを献上、ピンチも、相手のシュートはホームラン。この当りから、寿人が驚異の運動量、前線にいたかと思うと、自陣まで戻る「ピッチ内対角線走法」。互いに消耗する時間帯となって、走りの勝負となってきた。

 25分、中田が右サイドを駆け上がり、キーパーとDFの間に絶妙のパス、しかし寿人、一歩間に合わず、チャンスを逃す。35分にも、いいタイミングで中田のクロスが入って寿人フリーで「右足」でのシュートは枠の外。どちらかは決めるべきチャンスだった。
 このあたりから中盤でベガルタがボールを拾えるようになり、前線に送り込もうとするが萬代、中原のところで、ボールキープができず、あいてDFに阻まれる。逆にカウンターからピンチをくらい、36分にはゴール前で左右に揺さぶられ、絶対絶命のピンチも相手シュートは大きく外れる。最後の最後で寄せたのも効いたが、相手の決定力不足にも救われた。

 そして40分、今日は相手のボールも奪い、リャン以上に攻撃参加していた石井に代え千葉直樹を入れる。相手との距離がつかめない感じで、直樹はどうかなと見え、ベガルタも相手も、疲れから攻撃が手詰まりになって、引き分けの匂いがぷんぷんしたロスタイム。
 左サイド自陣奥から森川のロング・フリーキックを受けた村上が、簡単に中央にクロスを入れ、ゴール前になだれ込んだベガルタ選手の中で、千葉直樹が迷わず体重を前に乗せながらのひねりヘッドをゴールに突き刺し、ゴール!30秒後には試合終了の笛。千葉直樹の2001年7月以来の3年ぶりの得点が、価値ある決勝点となった。

 若手FW二人の動きはまだまだ。大柴がいないとたちまち動きがばればれになる。中原には果敢にボール追う運動量、萬代にはボールを受けた後、反転するスピードと決断の速さが不足している点を、あえて注文したい。もう新人じゃない。今後、FWの競争は激しくなる。今のベガルタでは動きの質・量いずれも問われる。もっと高いところを目指してもらいたい。

 しかし、とにかく、チームとしては、攻撃陣の核がいない中で、守りで耐えてしのぎ完封、ホームの力も利用して、一瞬のチャンスをものにした。厳しい試合展開での勝ち点3は大きい。


シュート数:11-10、CK:3-7、FK:15-19 得点:千葉直樹  警告:萬代 (相手)城 主審:北村央春
19 6月23日(水)19:00 モンテディオ山形1-1  仙台
萬代(中原)
寿人  大柴
村上   財前
    (中田)
梁 石井
   (千葉
森川 ガスパル 根引
高桑
決定機逃し、ドロー。高桑に救われる

サブは小針、小原、千葉、中田、萬代。平日夜でも17、323人。山形勢700人で今季初、ビジタ席満杯。

先制しながら、自ら流れを悪くする消極的プレーが目立ち、情けない試合。10人になる前に、追加点は十分奪えるチャンスがあったのに、クロスやシュートがいつもワンテンポ遅くて、詰められてしまっている。もったいなし!

 きょうの萬代、リャンはボールが収められず、二人とも反転するスピードが課題。マイボールをキープができなければ仕事にならない。中3日で疲れがあるのだろうが、それは相手も同じ。ガスパルは左でほとんどまともに蹴れない。心身の疲れ、怪我の影響もあるのでは?メディカルチェックが必要だ。
 ボールカットでは、いいところを見せた石井や村上もシュートが枠に行かない、フリーのクロスが明後日の方では。。。寿人は相手を振り切ったどフリーと、ゴール前混戦で空振りと3本のチャンスを逃した。1本は決めないと、勝ち点3は逃げて行く。ベンチまで集中を欠いて、怪我の選手への対応が遅れ、一時は9人で戦っている時間もあった。これも暑さのせいなのか???前半山形は、ちんたら状態で、ロングシュートでお茶を濁すばっかりだったのに、2点目への意欲が薄く、崩せなかった。

 前半16分、再三山形秋葉との勝負に勝ち、クロスを上げていた、財前のキーパー越えクロスにファーサイドの大柴が頭で合わせて先制。19分、ゴール前で寿人、大柴とワンタッチで回し、満を持して萬代のシュートは枠の外。30分まで中だるみ。コーナーのチャンスもシュートまでいけない。40分にはゴール前でガスパルがフリーキック献上。山形のシュートはサイドネット。44分、森川のフリーキックから、萬代頭で落とし、寿人が相手DFの陰からシュートは枠の外(これは難しい。やむ得ない)。石井、森川のプレスが冴え、相手ボールをカットして、サイドの振っての早い攻撃で、ベガルタペースながら、追加点奪えないうちに後半。

 後半。開始早々、ショートコーナーから財前が上げ、根引が落とし、ほとんどごっつぁん状態も寿人空振り。混戦の中だからトーキックで押し込むべきでは?どフリーシュートをはずしているうちに流れが変わる。後半、山形はロングボール多用で、早い攻撃をしかけてきて次々サイドを突破、辛うじて高桑防ぐという展開。劣勢。13分、萬代に代え中原入る。攻守が入れ替わる目まぐるしい展開も、シュートで終われずベガルタは疲労。

 27分、石井足首負傷?で急遽千葉が入ると5分でイエロー2枚で退場。前半はかなりのファールでもまず、注意だったのが、出てきたばかりの千葉にはさほでないファールでも即決。10人になって押し込む山形にも、高桑が再三枠内シュートを弾き出し、相手の放り込みを防ぐ。31分運動量が落ちた財前に代わり中田入る。右サイド突破をはかるもFW陣が守りから戻れず、シュートまで時間がかかってしまう。
 とうとう41分ゴール前のフリーキックを決められ同点とされる。しかし、直後、相手ボールを奪った寿人が独走となり、決定的と思われる場面もキーパーに詰められて決めきれず、万事窮す。勝ち点1は高桑に感謝である。

 10人でも点は取れるチャンスはあったが、ゴール前で勝負して、シュートを打つまで強引に行ける選手がいなかった。リャン、ガスパル、まず元気出せ!気持ちでひるんではいけない。はずしまくりは、山形も随分ホームランがあったのでお付き合いしたのかな。でもベガルタのシュートは枠にいったのが少ない。ベテランは2回に1回は決め、若手は少なくとも枠内に打つ。ぼてぼてでもいいんだから。確率を上げるところから始めてくれい。

 すぐに水戸戦。休養して切り替え。それしにても、石井に千葉が出られないとすると、守備的なボランチがいない。守りが得意なスッポン選手が少ないんだよなー。小原をいれるか。。。

シュート数:13-15、CK:7-6、FK:16-21 得点:大柴克友 (山形)小林 警告:石井、千葉=2(退場)、財前 (相手)レオナルド、秋葉、小林 主審:前田拓哉
20 6月26日(土)14:00 水戸ホーリーホック 0-0  笠松
萬代(中原)
大柴   財前
村上   中田
     (寿人)
梁 菅井
   
根引 ガスパル 森川
高桑
決め切れず、スコアレス・ドロー

サブは小針、小原、原崎、寿人、中原。
本日留守番モード、経過のみ。

 試合開始。4分、アーリクロス1本入れられる。互いに様子見。
6分、リャンの突破もクリアされる。9分水戸のシュート外れる。水戸が両サイド絞りこみ、ボールキープ、関ロングシュート。ベガルタ前線までボールがつながらない。水戸の攻撃ミス目立つ。菅井カットも攻撃つながらず。13分水戸コーナーはシュートいけず。16分、森川オーバーラップ。17分久々中田が上がって萬代につながるがキープできず、カウンターからシュート打たれる。ベガルタ前3人をしっかり守られて、出しどころない。水戸は関がさかんに上がってくるが、攻撃単調。

 22分、ベガルタ久々左右に振っての攻撃、萬代がヘディングシュート。こぼれでゴール中央でFKゲット。財前のシュートは壁。中田コーナー付近から財前でまた中田でファール受けFKのチャンス。ガスパルの頭、こぼれから再度攻撃。この辺からベガルタも裏に出られるようになる。28分、大柴倒されFK得るもシュートまでいけず。30分、相手のパスミスとらえ、大柴がシュート。32分、財前キーパーと1対1も詰められ交錯。34分、大柴が二人抜いてクロス、リャンのシュートは枠外。36分財前もミドルシュート。39分クリアミスからCK与える。水戸シュートは高桑セーブ。村上の上がりで後ろからファールされ、左45度フリーキック。村上のシュートは枠外。43分リャンから森川オーバーラップ、そのままロングシュート。前半、水戸DF、須田、吉本にイエロー。ベガルタは根引にイエロー。

 後半。開始早々、CK.。大柴のミドル惜しくもバーの上。4分、CKのチャンス。ショートコーナー財前のクロスはキーパー。カウンターでシュートされるが外れる。ベガルタの攻めの後、7分今度は水戸のコーナー。またベガルタカウンター、村上、大柴持ちすぎクロス上げられず。攻守激しく変わる。12分水戸、松浦に代わりに樹森。大柴から萬代左足シュート、村上チャージされFKゲット。シュートまでいけず。14分、中田の上がりから菅井のミドルシュートは枠外。16分、萬代と中田に代わり、寿人と中原入る。

 寿人入るなりゴール前でチャンスも打ち切れず。17分オフサイドくずれでピンチもシュートされず。19分連続攻撃もシュートまでなかなかいけず。水戸もカウンターでシュートまでいけない。24分大柴クロスはキーパー。26分中原のクロスに中央で大柴待つが、クロスがゴールライン割る。水戸の攻め長いパスミスが多い。30分連続フリーキックからピンチシュートは外れる。ベガルタは早めに前線にボール送るが、シュート打てず。久々村上の突破から中原のヘッド、ヒットせず。36分財前クロスはキーパー。水戸、引き気味。37分水戸ゴール前混戦、連続シュート決めきれず。40分ガスパルの突進、菅井のロングシュートはコーナー。連続攻撃。コーナーを得たところで、43分、リャンの代え小原入る。

 財前のコーナー、根引のヘッドは惜しくもポスト。ガスパル前線に残るパワープレー。小原がセンターバック。ロスタイム2分コーナーキックはライン割る。カウンターで村上追いかけイエロー。水戸FK。辛うじてしのぐものの結局、スコアレス・ドロー。

福岡0-1川崎。次節、生き残りをかけて勝ちに行くのみ。

シュート数:13-7、CK:5-3、FK:26-20 得点:なし 警告:根引、村上(相手)吉本、須田 主審:野田祐樹
21 7月4日(日)19:00 アビスパ福岡 0-0 仙台
中原(西)
寿人  大柴
財前     中田
      
 梁  千葉
(関口)   
森川 ガスパル 根引
高桑
3試合連続ドロー。関口デビュー。

 試合前にマルコスの退団セレモニー。マルコスがポルトガル語と日本語を交えながらの挨拶。最後は吼えるように「ベガルタ。サポータ、親切。ありがとう」と言ってくれた。シャツ姿ではなく、9番をつけて、ピッチから勇退の形で送り出してあげたかった。言葉もない。焦らずしっかり直して、またサッカーして欲しい。

 マルコスへのはなむけ、何より新戦力の決定を受けて、 自らのアピールという意味で、勝ちにつながる積極的なプレーが望まれたが。。。サブは小針、小原、原崎、関口、西。ルーキー関口は今季初ベンチ入り。西も久しぶり。

 7月だというのに、涼しい風の吹く仙台スタジアム。試合開始の時刻になっても、まだ空がほの明るい。陽が落ちると半そでは寒いくらい。17779人。
 試合は、開始から福岡が早いボール回しでベガルタを崩しにかかり、ベガルタは辛抱強く相手をマークして、フリーでボールを上げさせないようにし、何とかボールを奪ってカウンターという展開。明らかに中盤では福岡が優勢、ベンチーニョにうまく左右に振られるのだが、涼しさもあって、左財前、右中田がいつも以上に動いて縦の往復、なんとか裏からの攻撃に対してプレスをかけていく。押され気味だったベガルタに、ようやくシュートが出たのは13分、寿人から中原に渡ってのミドルシュート。枠外。

 20分、中原が福岡選手とヘッドで接触、鼻血。大量出血。これで少し中原の動きが消極的になった。25分、寿人が相手DFのボールをうまくインターセプト、ゴールに突進するもシュート打てず。しかしこれでベガルタにも元気が出て、互いにカウンター応酬の展開に。30分から35分は再び福岡の早い攻めに翻弄されるが、フリーのシュートは許さない。根引のゴール際での守りが効いている。

 35分、カウンター、リャンの大きなサイドチェンジから、大柴が縦に走り、左コーナー付近から、ゴール前に切れ込んだフリー財前にパス、財前のシュートは一瞬詰められ枠外。これが前半最大のチャンスだった。直後の36分にはベガルタ陣内右奥からFK与えてしまい、ベンチーニョのシュートはネットの上に止まる。40分、ベガルタのコーナーのチャンス、財前のキックは中央の根引の頭に合うが、惜しくもバーの上。久々緊張感のある展開でスコアなしのまま前半終了。

 後半。福岡のパススピードが加速、疲れたベガルタ中盤が振り回される。相手をひきつけておいては、インサイドキックのワンタッチで、正確に早く展開するパスワークは是非盗みたいものだ。福岡の攻撃、4分カウンターからの中央ミドル、8分にもカウンターから右サイドでシュートされるも高桑セーブ。ひやひやもんだが、一応シュートコースは狭めている。12分、リャンのサイドチャンジのパスが通り、この辺からベガルタにも流れ。15分、寿人の相手ボールカットから、中原、千葉とつないでリャンのシュートは大きくそれる。ついで18分、ゴール前のパス回しから、パスを受けた中央フリーのリャンの前が空いたが、なぜか寿人にパス。これは自分でシュートに行くべき。テクニックのあるリャンだが、疲れと共にプレーが消極的になるのが、今後の課題。

 その後、福岡に中盤を支配され、次々サイド裏へのロングパスを使われるのだが、福岡もパスの精度を欠き、完全どフリーになるまえに、何とかベガルタ守備陣も戻って、シュートを遅らせることができた。これは成長の証ということにしておこう。しかし30分には振り切られ危うかったが、なんとかしのぐ。

 31分、中原に代わり西。西もボールのつなぎに徹してゴール前で、自分ではつっかけていかない。FWとしては、もの足りない。35分、疲れの見えるリャンに代わり関口入り、デビュー。FWシャドウの右に入って、大柴がボランチに下がる。関口入るなり、ワンタッチで上がってきた中田にパスを出すなど落ち着いた動き。しかし、まだ守備での動きの方は、おっかなびっくり。前線でも守備にアグレッシブに行かないと使われなくなるよ。しかし、今日はデビュー戦、時間もないし、こんなところでしょう。今後の楽しみとして、中田と関口が組むと驚異のスピードサッカーも可能兄弟。

 38分、福岡ゴール前ペナルティエリアのすぐ外で、FKのチャンス、サインプレーで後でフリーだった大柴がミドルシュート放つが枠の外。
 その後も福岡のカウンター攻撃に悩みながらも、しぶとく守りで粘って引き分け。後半相手がゴール中央での、どフリーヘッドをホームランしてくれたことを考えると、良く引き分けた、といいたいところだが、こちらにも可能性の高い得点機が3回あった。1本は決め、少なくとも枠内にシュートを打って欲しいものだ。もっと決断を早く、自分で決めることを考えてほしい。点をいれれば監督も文句は言わないだろう。恐れずに打つべし。

 今日はガスパルのホーム最終戦でもあった。たしかに期待のパフォーマンスではなかったかもしれないけれど、もうひと声かけてあげも良かったのでは。ひとり「ガスパル!」と叫んだけど遅かった。。。平塚に行く方にお願いするだけ。

シュート数:6-13、CK:2-7、FK:18-25 得点:なし 警告:中田 (相手)アレックス、有光 主審:松尾 一
22 7月10日(土)19:00 湘南ベルマーレ2-3 平塚競技場
萬代(ファビオ)
寿人  大柴
(西)   
財前      中田
梁 シルビ
根引 ガスパル 森川
   (千葉)
高桑

 残り70分を10人で戦うはめになったベガルタは、その後もサイドを破られ再三のピンチも、相手のシュートミスや高桑のセーブでなんとかしのぐ。43分、ベガルタの反撃、財前の侵入からゴール前フリ-の大柴にパスが通ったが、シュートはバーの上。直後、今度は、森川が不可思議判定でPKを取られ2点目を失う。最悪の形で後半へ。

 後半、足を痛めた森川に代えて千葉をいれてボランチ、2バック。萬代に代え、ファビオを投入。10人でも攻撃的な姿勢で次第にベガルタも相手陣内に攻め込む。湘南はカウンター狙いでどフリーもあるがシュートをはずしてくれる。20分、寿人に代え西投入。30分、早いリスタートから財前が上がり、つめていた大柴が今度は裏をとって決め1点返す。
しかし、直後のフリーキックから中央に高桑前に出るが間に合わず頭で決められ1対3。

 重いピッチと蒸し暑さでベガルタの運動量が落ち始め、もはやこれまでかと思われたが、35分、大柴がひとり裏を抜け出し、相手キーパーに蹴られて、今度はPK奪取。これをファビオがど真ん中上に決めて2対3。その後もファビオはドリブルでDFをふたりかわし、シュートするもキーパー。湘南にもカウンターから、フリーを許し高桑もかわされる場面もゴールポストに救われるなど、なにか起きそうな感じもあったが、最後は相手の時間つぶしを崩せずスタミナ切れ。

 シルビーニョが出ると彼に頼ってしまう。しかしまだ彼は本調子とはいえない。守備的な動きではリャンはもうひとつ。ベガルタではボランチふたりの動きのキレが勝敗を左右する。さらに今日は、後半点に絡んだ財前、大柴が、前半ではミスが目立ち、流れを相手にやってしまった。後半入った千葉、西も判断遅れ気味で元気がない。これからチーム内競争も激しくなる。出たときは積極性が必要だ。

 暑いからといって相手ペースに合わせ、球をこね過ぎ、前半はシュートがほとんどなかった。10人になって、後半は2バックで攻めるという事態で、ようやく目覚めるのでは遅すぎる。2PKで2-0で敗れるより、10人でも攻撃的にいって得失差1だけ縮めたことで0点ではない、としておこうか。
 初出場のファビオは、いきなりとんでもない状況での出場で、連係はやはりいまいち。重そうだったが、キレがでてくると面白そう。ヘッドも高い。ペナルティ内で勝負できるはずだ。

 第2クールまでの前半戦は8勝8敗6分の五分。後半は勝率を上げていかなくてはならない。次節は村上が戻るが中田が出れない。森川と萬代も累積で出場停止。しかし幸い2週間の空きと補強があって、なんとか回せそう。できれば、中原が90分、前で張れる体力をつけて貰いたいものだ。今日は福岡も札幌に敗れ、山形、京都も敗戦。とにかく勝ち点を、だめなら点を取って次につなげる。楽して勝てる試合はひとつもない。第3クール、ゴッツエや熊谷も入って、中央が落ち着くだろう。しっかりと勝利をものしていきたい。

 今日はガスパル最終試合。最後は2バックでセット・プレーでは前に上がる、人使いの荒い監督だが、これも彼なりのエールだと思う。今日も特筆すべきことがないのが残念だが、次の場では自信を持ってプレーできるよう、仙台での22試合を活かせてもらえたらと思う。お疲れ様。

シュート数:10-18、CK:4-6、FK:39-21 得点:大柴克友、ファビオヌネスPK (湘南)坂本PK、金PK、村山 警告:中田=退場、萬代、森川、大柴、ファビオ、根引 (相手)鈴木、小林 主審:柏原丈二