2004年J2第1クール(1-11節)


節 期日 キックオフ 対戦相手 会 場
1  3月13日(土) 14:00  横浜FC 0-4 三ツ沢
寿人  大柴
   (西谷)
菅井(萬代)
村上     財前

石井 シルビ
森川 ガスパル 渡邉
 
小針(高桑)
菅井、萬代デビューも、組織ができず完敗。

サブは高桑、數馬、原崎、西谷、萬代。入場者7788人のうち、センダイサポーターが半分近くだったようなのだが。。。本当にお疲れ。

風強い模様、前半横浜FC風上。
開始1分、相手コーナーからツィードのヘッド小針キャッチ。
立ち上がりやや横浜FC攻勢。5分小針、左足首負傷。10分高桑に交代。12分村上にイエロー。その後FKからマシューの頭で決められ0-1。
14分久々大柴-菅井攻め、次に財前からのクロス。15分過ぎからベガルタも反撃もシュートまではまだ。21分、大友の上がりからつながれ0-2。マークがずれる、防戦一方。カウンター狙い。33分寿人イエロー。相手内田がイエロー。ついで渡邉にもイエロー。

42分右からの攻めでコーナーのチャンス。シルビのキックはキーパーキャッチ。次に大柴1対1つくるが、間に合わず。前半ロスタイム5分。菅井ようやくミドルシュート。そのまま前半終了。

後半3分、フリーキックのこぼれマシューに決められ0-3。直後ベガルタ、コーナーから渡邉のヘッドもバーの上。右から連続攻撃クロス上げ始める。10分ゴール正面FKのチャンス、シルビーニョのキックは壁。13分相手フリーキックから高桑越され、城に頭に決められ0-4。

 後半15分菅井に変わり萬代入る。大柴トップ下。萬代が攻撃のアクセント。20分、また横浜FCへ流れ。25分シルビから萬代に通るもオフサイド。横浜FCキープ気味。30分過ぎ萬代-寿人チャンスあるもオフサイド。34分大柴から西谷。早速萬代にスルーパスもシュート打てず。西谷次々チャンスメーク。ベガルタにようやく流れ。寿人の突破から萬代のヘッド、バーの上。萬代ターゲットで攻撃続く。44分の萬代のシュートも惜しくもかき出される。そのまま試合終了。

(ビデオチェック)
 ビデオで改めて見ると、要するに、ベガルタは強い相手との練習(試合)不足。十分暖機運転しないうちに、フル回転の相手の動きに冷静さを失って、マークがはずれ、ドタバタしたというところ。いかにも試合感が戻っていない感じ。
 意識し過ぎて動きが硬かったところに、相手の早いプレスにミスが重なって自滅した。後半4点食らった後ようやく、ふっきったのと、相手が引いてきたら、前を向いてスルーパスも出るようになり、自分達のリズムが出てきた。DFも裏も取れたし、終盤枠に行くシュートも何本かあった。

 とはいえ、4失点のうち3点はセットプレーでのマークの甘さで、もう1点は3バック未消化で簡単にドフリーを許したもの。これは早急に修正しなければならない。怪我を恐れて練習してきたせいなのだろうか、体をぶち当てて守るということができていないようだ。攻撃面では、得点差の割りにはサイドを結構攻めあがっていたのだが、とにかくクロスの精度が悪い。

 連携ミス、怪我、イエローと最悪の中に、曙光もある。西谷のプレーと、これはもう萬代。初出場ながら得点の匂いをさせ、ポストプレーもそこそここなしていた。完璧じゃやなくても使いながら育てていく中で何かを予感させる。当面のツートップは決まりだろう。今節なぜか京都もお付き合いで、大宮に2-3で終盤逆転負けを喫している。川崎も鳥栖に逆転勝ちも2失点。どのチームも守備に難点あり。修正競争である。さて、次節京都戦、5バック気味に行くのか、敢えてどつきあいを挑むのか。


シュート数:7-15、CK:5-8、FK:17-27 得点:マシュー2、小野智、城(以上横浜FC) 警告:村上、佐藤寿人、渡邉 (相手)内田、吉武 主審:鈴木亮哉
2 3月20日(土・祝)14:00 京都パープルサンガ 0-5 仙台
寿人  萬代
 シルビ
村上     財前

菅井(原崎) 石井

森川 渡邉 ガスパル
數馬
高桑
守備意識の統一いまだできず連敗。攻撃は改善の目

サブはGK萩原、DF數馬、MF原崎、DF村田、FW西。京都は松井は欠場、DFに森勇介前節と同じか。

気温8度。入場18,859人。日陰は寒い仙台スタジアム。試合内容も寒すぎる内容。人文字のSATRTが悲しい。立ち上がりこそ、寿人のシュートからコーナーとなり、いきなりのチャンス、今日は少し違うものが見られるか、と思いきや・・・。

 西谷がベンチにもいないのが痛い。大柴も怪我で萬代が先発。ボランチ菅井で、シルビーニョがトップ下。苦肉の策だ。

 選手達は、試合開始前の入場の時から、うつむきかげん。とにかくDF間の動きがおかしい。意思疎通を欠いていて、何でもないところで持ちすぎたり、お見合いをしてピンチを招く。菅井と村上も最後までかみ合わず、後半菅井は原崎と交代。人数がいても約束がないのか、あっても守られないのか。誰が応対するか、でかい声で言うなり、日頃の話し合いが不足しているのか。点を取られるまでは、なんとかなったが、先制されると全体にパニクル状態で、攻めのリズムまでもぎくしゃくしてきた。

 攻撃の方はシルビーニョがトップ下に入って、多少バリエーションが出、前半終了間際には財前との早いパス交換が決まったものの、シュートまでは至らず。早い球回しからの相手を崩す動きも少しはあった。攻撃に関しては改善の予兆は見られるが、問題はボールを奪われた後に素早く守備体制を連係していくか、カバーしていくか、その当りが問題か。そのほかにも2回ほどシルビーニョや寿人がキーパーと1対1になる場面もあったが決めきれない。フリー3回で1点は取らないとつらい。シルビーニョも最後は疲れて調子は良くなかった。全体には、ラストパス、クロスの精度が足らなかった。
 萬代は、まだまだ動きは十分ではないが、とにかく動き回ってシュートも打った。1本は村上のドリブル突破から、フリーでの一発。おしくもポスト。本来なら30分くらいずつから使っていきたいところだが。FW二人では。

 失点は1点目はクリアミスが小さくてボールを奪われたもの。2点目は攻めこんだあと、オフサイドのセルフジャッジで抜け出されの失点。3点目は黒部を囲んだものの、うまくかわされたもの、4点目は左クロスから黒部をフリーにし決められ、5点目は数馬のファール赤紙でPK。オフサイドもどき以外は、ミスによるもの。さして調子がいいわけでない京都に大盤振る舞い。これが伊達のおもてなしだ~。とほほ。次は返してくれ。

 課題の山ではあるが、いろいろ技術的な話はよその人に任せるとして、まずは精神的に立て直す必要があるだろう。守備の見直しも避けられらない。(毎週いいたくないぞ)動き回る札幌に、先に点を取って守り抜くような試合ができるようにしないと。外野の声は放っておいて、まず切り替えろ。そしてコミュニケーション。攻守の切り替え、頭の切り替え、どっちも早く。連係は自分達で作っていくしかないだろう。

何度倒されても起き上がる。諦めることが負けることだ。ひとつひとつ乗り越えて行く。闘志を見せよ!


シュート数:11-24、CK:4-6、FK:22-16 得点:熱田2、黒部2、チェ(以上京都) 警告:渡邉、數馬(退場)、村上 (相手)なし 主審:西村雄一
3 3月27日(土)14:00 コンサドーレ札幌0-1 札幌ドーム
寿人  大柴
シルビ
原崎     財前
    (中田)
菅井(萬代) 石井

村上 ガスパル 森川
         
高桑
PKに泣く。ルーキー中田選手初出場

サブは萩原、村田、中田、小原、萬代。大柴。

本日留守番モード。経過のみ。
立ち上がりFKとCKのピンチしのぐ。札幌攻勢。ベガルタは放り込み。ベガルタ財前がサイド攻撃するも、その裏が空く。11分菅井イエロー。札幌はサイドからトップの選手に合わせる攻撃。15分、原崎のロングボールから、寿人が裏をを取りチャンスもシュートまでいけず。17分ゴール40mのフリーキックから流れ仙台へ。寿人の初シュート。互いの攻めあう。原崎次第にオーバーラップ攻撃参加。23分石井のカットから大柴、寿人でシュート。

 26分、原崎おとりで、シルビーニョのミドル惜しくもキーパーはじく。札幌のボールを中盤で奪えるようになる。ボールもつながり出す。30分コーナー連発。その後札幌にもミドルを打たれるが、札幌もミス多し。互いに左サイドを攻めあう。37分大柴にイエロー。39分ペナルテイエリア近くでフリーキックのチャンス。シルビーニョ直接狙うが、惜しくもバーの上。42分、札幌にコーナー付近のフリーキックのピンチもしのぐ。ベガルタもカウンターで逆襲。25分過ぎから、ベガルタ押し気味も札幌に裏を狙われて緊張感のある前半のもよう。
後半。開始早々ベガルタ攻勢も反撃され、5分札幌がPK取られる。0-1。10分菅井に代わり萬代。3トップ気味。反撃財前が切れ込むがキーパー。15分ベガルタ前がかり、相手ボールを奪い大柴のクロスから寿人の抑えたボレーシュートはキーパーに弾かれる。。19分ゴール右斜めでフリーキック貰うが直接は弾かれる。20分過ぎ札幌の攻勢。高桑なんとかしのぐ。25分札幌引き気味になる。ベガルタ攻め込むもシュートまでつながらない。

 30分、財前に代わり中田入る。33分フリーキックから、中田取られたボール取り返す。互いのパスがつながらない。大柴のキープから中田のクロスも決まらず。札幌守り固められパスコースなかなか作れない。43分フリーキック直接狙われるが枠の外。ロスタイム2分。そのまま試合終了。

<ビデオチェック>
前半の前半、引き気味だった時は、前2試合と同じように、簡単にサイドを破られるシーンもあったが、今日は粘り強くディフェンスすること、カバーリングが、まずまず、できていたように思う。
 前半の後半あたりから、原崎が攻撃参加したりロングフィードをかけると、ベガルタの時間も出来た。後半PKから失点した後、萬代を投入、点を取りにいく形になると、リスク覚悟の攻撃の中で、全員の動きに連動が見られ、積極的な攻めもあり、チャンスも作れた。

 ただ、シルビーニョに負担がかかり過ぎで、クロスの精度が上がらなかった。次節以降、DFに小原なり数馬をいれ、原崎がボランチに入って、シルビの負担を減らし、攻撃参加させたい。また、味方のセットプレーがシュートまでつながらないのが、もったいない。
 相手のミスに救われた面もあるし、敗れたのだから、及第点とはいかないが、選手のやる気も見られたし、動きもようやく、まともになってきた。次節も難敵だが相手も3バック、慌てずにいけば、むしろチャンスはある。活力を生むためにも得点が欲しい。


シュート数:5-12、CK:4-5、FK:21-10 得点:新居PK(札幌) 警告:菅井、大柴、シルビーニョ (相手)三原 主審:北村春央
4 4月3日(土)14:00 川崎フロンターレ 2-1 仙台
寿人  大柴
    (萬代)
シルビ
原崎     財前
   
菅井 石井

村上 ガスパル 森川
         
高桑
全員で凌いで初勝利、勝ち点3

スタメンは前節と同じ。サブは萩原、数馬、村田、中田、萬代。 主審岡田正義。勝負の綾とはこういうものか。首位を走る川崎のミスをついての勝利。

 スタジアムに向かう道は時々春雨がぱらつく。予想よりは暖かく薄日は差しているものの、不安定な空模様。連敗が続いて観客減も心配されたが、17000人とまずますの入り。まだ諦めているわけではないところを、みんな選手に見せたかったのだろう。応援も最初から飛ばしていた。そうすると、チャンスもめぐってくる。。。

 開始早々の2分、左フリーキックから、攻撃参加のガズパルが飛び込み相手DFがからんで、岡田主審の笛が強く吹かれ、PK。この時間帯で躊躇なく笛を吹ける審判はそうはいない。川崎が時間をかけてプレッシャーをかける中、これを寿人が右ゴール隅に決めて先制。今季の初得点は意外な形であっさり決まった。

 これで元気が出たベガルタは、マンツーマンの守りを粘り強く展開。9分、相手に裏を取られどフリー許す。今日も万事窮すかと思いきや、高桑がはじき出す。今日の高桑は飛び出しなどで不安定なところもあったが、それ上回る球際の強さで再三枠内のシュートをはじき出し、勝利に貢献。また、石井がマルクスにつき、押さえ込んでいると、もうひとりがボールを奪いに加勢する。今日はこのような繰り返しが随所に見られ、相手ボールを奪ってのカウンターというシーンが何度も見られた。25分には、マルクスが負傷で交代。これまた運が来た。

 前半43分には、高桑のゴールキックを相手DFが、クリアミス。これをついて寿人がボールを奪い、どフリー。。冷静にキーパーの頭上を超えるループで2点目。これは効いた。スタジアムに強い地鳴りが戻った。そのまま前半終了。

 後半も、ボール保持は川崎。ためをつくっては、上がってくる選手にボールを渡す攻撃。ジニーニョを押さえ込まれていたので、アウグストが右から攻撃参加してくる。ベガルタは中央でパスコースを締めてなんとか凌ぐが、時々穴が空いてピンチ。守りにほころびはあったものの、高桑が3、4点分を止め、全員があきらめずにカバーしならがら守る強い意志を感じた。
 村上はヘディング勝負にも勝っていたし、菅井もきょうは汗かき役をはたした。ガスパルもようやく落ち着いてきたし、森川のプレーにも思い切りが出てきた。勿論課題もあるが、それは本人たちが最も気がついていることだろう。焦ってミスで自ら流れをきる川崎の攻撃にも助けられ、反撃をアウグストの1点に押さえ逃げ切った。いかなるチームでも怪我やミスはつきもの。焦ると確実性も落ちてくる。そこをついていき、自分達のミスは最小に抑える。現段階で、チーム力に差は厳然としてあるが、戦い方はある。

 守備的なベガルタは、攻撃時に人数をかけないため、カウンターからシュートまで確実に行けないのが歯がゆいが、今は仕方ない。サイドチェンジも少ない。しかし原崎、財前がサイドをえぐったり、相手のボールを奪ってからの速攻で、決定的場面を3度は作った。あとは、数少ないシュートチャンスを枠にもって行く、確実性を攻撃陣にさらに求めたい。形はできつつある。また、セットプレーはガスパルが慣れてきたので、彼自身やおとり役になるなど、近いうちに得点源になっていく予兆はある。

 それにしても肋骨骨折の大柴は、後半萬代に代わるまで、体を張っていたし、足首痛のシルビーニョは最後まで最も運動量があった。それがあっての勝利かと思うと胸が熱くなる。もっともっと他の選手も動けるはず。負けたらいかんよ。

 得点、勝利、勝ち点3。粘って守って、ミスをカバーしあい、カウンター。かっこいい内容ではないが、今のベガルタの勝ち方はこれしかない。苦しい時間帯も久々にスタジアムが一体となってもぎとった勝利でもある。さあ、また力を合わせよう!勝利のために。


シュート数:4-18、CK:3-13、FK:23-31 得点:佐藤寿人2、アウグスト(川崎C) 警告:村上、石井、原崎 (相手)佐原 主審:岡田正義
5 4月11日(日)13:00 サガン鳥栖 0-3  鳥栖ス
寿人(萬代)大柴


原崎   財前
(村田)   
菅井 石井
(中田)  
村上 ガスパル 森川
高桑
ミスで自滅。梁初先発トップ下

サブは、萩原、數馬、村田、中田、萬代。気温24度。
(経過のみ)
前半29分、森川、31分菅井にイエロー。おされ気味か。
36分、ゴール正面のフリーキックを本橋に決められ0-1。42分、矢部にイエロー。44分のその矢部に決められ-2。

後半、菅井に代え中田入る。財前トップ下。8分、小石に決められ3点差。切れるな盛り返せ。9分寿人に代え萬代。12分原崎に代え村田入る。15分財前イエロー。完敗。

初先発のリャンは開始早々にフリーのでシュートチャンスがあったもののキーパー正面。失点はフリーキックは相手のキックの精度が良かったと言えるが、2点目。3点目はやすやすとマークをはずされ、どフリー献上のもの。シルビーニョに頼ってばかりではいけない。自分から声を出し、自分から動く。守備の練習、連係をまたやり直すしかない。

相手と戦う前に自分に負けている。王者ではなく挑戦者なんだ。一歩早く出る気迫が必要。次戦に向けて切り替えろ。

シュート数:7-19、CK:2-13、FK:21-20 得点:本橋、矢部、小石(鳥栖) 警告:森川、菅井、財前 (相手)村住 主審:野田祐樹
6 4月17日(土)14:00 大宮アルディージャ 1-3  大宮公園サッカー場
寿人 大柴(西谷)
財前

村田   原崎
   (西)
菅井 石井
(千葉)
村上 ガスパル 數馬
高桑
セットプレーなど3失点も、財前PK奪取で一矢報いる

サブは萩原、小原、千葉、西谷、西

<テレビ観戦記>
気温28.6度と見るからに暑そうな大宮。ピッチはスリッピー、大宮の選手もベガルタの選手もすってんころり。スパイクが合ってないんじゃないか。。。

 前半は互いに暑さを考えたのか、たらたらと遅い展開で緩いパスの打ち合い。相手の方も、かわす動きが鈍く、ある意味ベガルタのペース。。前半はマンマークもそれなり機能していて、なんとかバレーは押さえ込む。ときおりペナルティエリア内に侵入されるも、単発的な相手の動きとパスミスにも助けられ、決定機はさほど作られない。しかし前半8分村田、19分数馬と不用意にイエローを貰い、ガツガツ行きにくくなってしまった。

 ベガルタの攻撃の方も、せっかくのマイボールを、前線に供給しようとする時点で前と呼吸が合わず、シュートすら打てない状況が続く。ようやく28分、村田がオーバーラップから攻撃参加、ペナルティエリア内に侵入するが、シュートのタイミングが遅れ、クリアされる。

 相手にボールを支配され、スペースに放り込まれるものの、なんとか守っるという展開だったが、40分には、石井が相手ボールをカットして反攻、素早く財前、寿人が上がって一時的に数的優位となり、フリーの財前がシュートうつも、DFに体を入れられ惜しくもはずれる。41分、今度は寿人が前で粘ってボールをキープ、左サイドを駆け上がったっフリーの財前が、シュートするもキーパー正面。今のチームでは、この形を繰り替えすことができるようになれば、勝機もあるのだが。。。前半終了直前には、バレーにスルーパスを通され、あわやのピンチもなんとか防ぐ。

 後半、開始早々コーナーのチャンスからガスパルのヘッドは枠の外。56分、右コーナーから高橋にヘッドを決められ、先制を許す。ニアの守りが空いてしまった。64分、原崎が流血退場で西が入る。守りのリズムが崩れ出し、直後にもクリア不十分を押し込まれ2点目を失う。余裕を持った大宮がサイドをついてくるようになる。防戦一方。70分、石井に代え千葉 直樹、大柴に代え西谷が入る2枚代え。その直後、またもフリーキックからトニーニョにひねりヘッドを入れられ3失点目。選手のかわりばなで集中が切れる。

 それでも、今季初出場となる千葉は、テンポの良いワンタッチパスで攻撃にリズムを作る。西谷も相手エリアに入っていくが、フォローがない。85分過ぎ、疲れの見えた大宮のプレスが甘くなると、財前がひとりでエリア内にドリブル進入、相手DFのファウルを誘ってPK.。これを寿人がゴール隅にグラウンダーで決めて、一矢報いて1-3。PKとは言え、今季初めて、攻め込んで取った一点。連続して休むことなく応援し続けた現地サポーターの後押しが、最後に力になったのだと思う。トニーニョは一発退場。点数以上に、このレッドは大宮に痛手のはずだ。
 ロスタイムは4分、ベガルタもなんとかもう1点と攻め込むが、残念ながら余力は残っていなかった。厳しい敗戦。しかし、わずかな光明。何度倒されても這い上がる。今はそれだけ。次節はホーム。


シュート数:5-18、CK:3-7、FK:12-25 得点:佐藤寿人(PK)、(大宮):高橋泰、金澤、トニーニョ。 警告:村田、数馬、菅井、財前 (相手)久永、トニーニョ(退場) 主審:扇谷健二
7 4月24日(土)14:00 ヴァンフォーレ甲府1-2  仙台
マルコス(大柴)
寿人  財前
(萬代)    
原崎     菅井
   
シルビ 千葉
村上 ガスパル 數馬
高桑
萬代初得点も、未だ連係不十分

サブは萩原、小原、石井、大柴、萬代。観客15,726人
3月並の寒さに両チーム8本ずつのシュート。試合内容もミスが多い寒い内容。攻めてはいたが、連係がまだまだ。攻守の切り替えが遅い。

 マルコス、千葉直樹が本当に久しぶりの登場。マルコスは怪我をおしての強行出場で動きのキレは往時と比ぶべくもないが、ポストプレーでボールを収めて財前、寿人へ出す動きで起点となり、また前半20分にはキーパーの頭上をこえるループヘッドが枠に向かったが、甲府DFのカバーにしのがれ得点逃すおしい場面も。後半もそのまま出場したが、10分で交代、足の状態が懸念される。

 試合は開始早々から守りでの連係不足を露呈、相手はバロンにボールを集めてくるが、5分、3人がかりの守りも簡単に振り切れられ、ミドルシュートを決められ、先制許す。これで意気消沈気味だったが、マルコスがいることで、攻撃では、ためができ、財前のシュートチャンスや、寿人がフリーになる場面もあり、前半30分過ぎからはベガルタ相手陣で攻められるようになり、35分マルコスのポスト粘ってから寿人にパス、シュート。次いで上がった原崎からクロスを寿人がボレー放つもキーパー正面となる惜しい場面も。

 後半、マルコスがいなくなると(大柴と交代)、引き気味の甲府の前にベガルタDF陣でいたずらにボールを横パスするだけとなり、攻撃の形までなかなかいかない。逆にボールをカットされてのカウンターでしばしばピンチを招くも、高桑が連続相手どフリーをとめたりして、なんとか防ぐ。70分、寿人に代え萬代入るもボールはまだ、収まらない。それでも、引き気味の相手に対し、ボールは支配、なんとか突破口を開こうと、細かくボールをつなぐものの、大きい展開は少なく、連係がもうひとつでシュートがなかなか打てない。40分、逆にカウンターからゴール右の相手フリーキックを与え、バロンのヘッドがポストに弾かれたところを押し込まれて2点目を失う。それでも、ロスタイム、大柴が右サイドからえぐって、フリーになっていた萬代にパス、これを萬代落ち着いて決め、1点返すも、時間切れ。

 守りになると、かぶったり焦ったような動きが目立つ。中盤での競り合いでも、ボールへの執着が足りなく、奪われたボールを取り返しに行く前に、味方にどなったりしている。攻撃の起点は守り。もう一度しつこい守りを思い出して貰いたい。
 しかし、点を取られてからの攻めでは、数は少ないが菅井と財前で上がってクロスを入れたり、ロングシュートを狙ったり、ゴール前でのサイドチェンジと、積極性や自由度が出てきた。勝ち味を早く、全員が意志統一を図ることで見えてくるものもあると思う。また、挑戦。

シュート数:8-8、CK:3-5、FK:22-28 得点:萬代宏樹(J2最年少得点記録:18歳2ヶ月)、バロン、白尾(甲府) 警告:マルコス、シルビーニョ、村上 (相手)青葉 主審:松尾 一
8 4月29日(木・祝)14:00 アビスパ福岡 3-2 博多の森
萬代(中原)
大柴  財前
(寿人)    
菅井     中田
(石井)      
シルビ 千葉
小原 ガスパル 森川
高桑
中原2発、シルビ勝ち越し弾。後半16分から2点差返し、ロスタイム逆転

サブは萩原、數馬、石井、寿人、中原。
小原初先発。中田、萬代がスタメン。中原も久しぶり約1年ぶりにベンチ入り。なんか若手がどんどん進出している。強気で行けい。
本日留守番モード。

試合開始、ボールの往復。4分、アレックスのシュート、バーの上。ここから福岡の攻勢。5分、福岡コーナーからピンチもDFクリア。8分、ガスパルのカットから財前カウンターもパス通らず。ここからベガルタボールキープで、攻撃もシュートまで行かず。11分、萬代コーナーでキープから、シルビ、菅井のロングシュート。ベンチーニョにシュートチャンスも防ぐ。13分、相手サイドに行くも人数足りず。

15分、相手ボールカットからベガルタ攻勢、コーナーキック得。シルビのキックからガスパルのヘッド惜しくも外れる。相手ボールを萬代つっかけるが、続かず。福岡の逆襲、森川クリアから福岡のコーナー。ここまでは五分五分の模様。20分、福岡のカウンターからシュートされるのもバーの上。お互いにパスカット。ベガルタキープから萬代に通そうとするが、決まらず。福岡カウンターからピンチを招くもなんとかクリア。24分、財前、中田での攻勢からコーナー。ベガルタ、菅井、中田のプレッシャーからボールを奪い、そのまま攻撃のパターン。25分、萬代がヘディングシュート、惜しい。直後、相手フリーからピンチも、高桑キャッチ。27分、萬代がマークはずしヘディングシュート。福岡、右から左の攻めに変わりはじめる。

30分、相手の攻めのミスのボールを奪って、中田の折り返しから財前のロングシュート、キーパー。31分、福岡のコーナー、ニアに危険なボールは、バーの上。菅井から萬代キープ、右サイド中田の折り返しも、中央人数少ない。35分、ベガルタ相手ボール奪って速攻もシュートまでもう一歩。37分、中田傷みピッチの外。福岡ボールを回すが前進できず。アレックスの上がりからベンチのシュート、外れる。40分、古賀のロングシュートと攻勢。ついにベンチのクロスから、ベガルタのマークはずれ篠田にヘッドで押しこまれ0-1。シルビ、異議でイエロー。43分また侵入されロング打たれる。その後は福岡ペースで前半終了。


後半開始、交代はなし。ベガルタ、パスがいまいち。萬代ボール収まらない。6分、福岡の福島、交代直後のミドルシュート。8分、エリア内に入られるがクリア。シルビから速攻、財前、またシルビ、最後萬代はオフサイド。10分、福岡のフリーキックからコーナー。なんとかクリア。13分、萬代を中原、大柴は寿人に、2枚代えの直後、ガスパルのミスキック拾われ、古賀のクロスから福島がヘッドで2点目失う。

しかし16分、中原中央から財前のクロス、寿人スルー、フリーとなった中原左足で押し込み1点返す。1-2。J初得点が貴重な反撃弾。福岡も前がかり。18分、森川に懸命に止め、イエロー。20分、菅井PK取られる。アレックスのPKはポスト、助かり超ラッキー。直後寿人が突進も囲まれる。ベガルタ足止まり気味。25分福岡のロングシュート、高桑弾く。26分、菅井に代わり、石井入る。福岡ワンツーからベンチがどフリー、高桑と1対1、外す。30分、ベガルタ中央でフリーキック、シルビ直接、キーパー。
33分、シルビ中央から右へ振り、財前の美麗クロスがファーサイド、フリーの中原へ。頭でキーパーの両手をぶち抜き、同点!2-2。福岡も前がかり。35分、財前のシュート。攻守が激しく交替。福岡連続攻撃、なんとかしのぐ。41分、中田とシルビのボール交換からコーナー得る。ベガルタは中原にボール集める。43分福岡の攻勢、シュート外す。44分ベガルタ、コーナーのチャンス、キーパー、パンチ。
ロスタイム3分。ゴール左フリーキックを財前が早いリスタートで、DF小原のクロス、シルビーニョがヘッドで突き刺し逆転!3-2。残り時間も、財前キープからコーナーなど、そのまま時間を使い試合終了。


 改めて映像を見ると、得点こそならなかったが、前半35分までの中盤での早いプレス、DF陣の押し上げで、福岡の早いサイド陣を守りに向かわせ、カウンターを散発に終わらせた。逆に、中田-財前のコンビから、サイドをついて萬代にクロスを合わせる攻撃を何度も繰り返した。この前半でのアタックが、福岡サイド陣の消耗へとつながり、後半でのチャンス時の再三のシュートミスにつながったと思われる。「運」は自ら引き寄せたのだ。
 後半は、中盤が疲れてボールを支配され、かなりDF陣が翻弄されたが、2点取られても諦めず、素早いカウンター、シルビから財前のパス交換、サイド攻撃がどんぴしゃで決まり、寿人がDFを引き付け、フリーとなった中原が、ブランクを感じさせない落ち着きで、チャンスをものにしたのが勝利へとつながった。

シュート数:9-15、CK:5-7、FK:13-20 得点:中原貴之2、シルビーニョ。(福岡)篠田、福嶋 警告:シルビーニョ、森川、菅井 (相手)古賀 主審:今村亮一
9 5月2日(土)13:00 湘南ベルマーレ 2-0 仙台
萬代(中原)
大柴  財前
   (寿人)
村上     中田
(石井)      
千葉  シルビ
森川 ガスパル 小原
高桑
完封して連勝

気温低めも薄日が差してきた。菅井出場停止で村上が左MFに。
サブは萩原、石井、梁、佐藤寿人、中原。

5月なのに気温13度と日陰では冷たい風が吹く。しかし空は雲ひとつない五月晴れ。今日スタジアムに来た人は、ピッチの上にも新しい清清しい風が吹いているを見ただろう。観客18,130人。

 中2日で立ち上がりはやや重い両チーム。最初はベガルタの動き出しも重く、相手に押し込まれていたが、20分過ぎるあたりから、ラインを上げて中央で千葉直樹などがパスカットに活躍、ボールへの寄せが早くなると、面白いようにダイレクトパスがつながって相手をくずし始める。危険地帯は直樹が運動量豊富に守備的に動き回り、その分シルビーニョが前を向いてプレーできるようになると、断然ベガルタペース。相手ペナルティ付近で、中田、千葉、シルビーニョ、財前、そして時には村上からDF小原まで攻撃参加するバリエーション豊かな攻撃。

 25分、右サイド財前からのクロスを、萬代が頭ですらし、ファーにつめていたシルビーニョがたたきつけるヘディングで押し込んで先制!。これで楽になったベガルタはサイド攻撃やロングシュートも折り込みながら、主導権を握る。たまにカウンターをくらうピンチも、ボールに粘り強くいく村上、中田と、ゴール中央がしまっていて、跳ね返し、かつセカンドボールも直樹やシルビがさらって、攻撃につなげる。

 後半、やや疲れたベガルタ攻撃陣のすきをついてカウンターから攻め込まれるが、ガスパルが見違える動きで寄せ、森川も競り合いにも体をってしのぎ、連続攻撃を許さない。15分財前に代わって入った寿人が、いきなりクロスを萬代にあわせるが、おしくもはずれる。。23分、右サイド中田が上がってクロス、萬代のかげにいたストライカー寿人が右足でおしこみ2点目。いい時間帯。
 ついで30分には相手をかわしての大柴のミドルシュートがポスト、32分には村上のクロスに萬代がヒールで押しこみ、ゴール前の混戦から寿人がヘッドで押しこもうとするが、おしくもバーの上など攻勢が続く。35分には萬代に代え中原が入る。ヘディングに強いところを見せる。しかし、40分、湘南もカウンターからの早い攻めで、ゴール近くに2度ほど進入してくるが、今日のベガルタDFは最後までつき、高桑も美技で守るなど、集中が切れない。その後もシルビーニョや右に回った大柴がチャンスを作り、ロスタイムにはお約束で村上に代え石井が入る。優勢のまま試合終了。

 昨年の開幕大分戦以来15ヶ月ぶりのホーム完封、そして連勝。全員がはやいボールへの寄せを見せ、DFが自信をもってラインを上げ、中盤を千葉とシルビーニョが締め、サイドから中田、村上がよく動いて攻守に汗をかくと、前3人財前、大柴、萬代もそれぞれの役割をこなせるようになる、好い回転。かみ合うと自由な発想で、どんどん相手のスペースをついていける。守備の連係がよくなって先手先手とボールを支配できる。今日は「おーっ」といいながら、選手の本来の力、技を楽しむゲームだった。ひさしぶり。

 それにつけても、前を向いた時のシルビーニョはなんて上手いんだ。ワンタッチでびゅんびゅん抜いていく様は凄い。また、萬代や中田がチャレンジしていく姿も感動的。ま、選手によっては、たまに、へなちょこパスや中途半端もあるが、修正していけばいい。中2日の試合連続で疲労はあるだろうが、今のベガルタは試合がしたくてしょうがない状態。勢いをつけるにはいい日程かも。うまく選手を入れ代えながら、上位にチャレンジする。山形へ。

シュート数:14-8、CK:4-6、FK:16-26 得点:シルビーニョ、佐藤寿人 (湘南)なし 警告:村上、財前、萬代 (相手)坂本、中里 主審:家本政明
10 5月5日(水・祝)15:30 モンテディオ山形 0-0 県総合運動公園
萬代
大柴  財前
   (寿人)
村上     中田
     
千葉  シルビ

森川 ガスパル 小原
高桑
10人で守り切り、引分け

サブは萩原、梁、石井、寿人、中原。
例によって強風で天候のかわりやすい天童。風が冷たい。2万人で満員の競技場は、半分はベガルタ色。

 前半はベガルタの出足が遅く、逆に出足のいい山形にボールキープされ苦しい展開となるが、連敗時と違うのは遅れても必ず守備に行っていること。裏を取られて相手フリーのシーンもあったが、「どフリー」まではいっていない。ホームと見まごうサポータの後押しもあり、集中はしていた。これ重要。

 試合は、15分までは山形ペースも完全に崩されることはなく、しのぐ時間。しかし攻撃では出足の遅さからから散発の攻撃となり、シュートまでなかなかいけない。
 16分、ようやく財前のクロスが入ってチャンス。19分、村上が中央に侵入するもシュート打てず。直後、山形星にカウンターから中央でフリーを許しピンチも、高桑のファインセーブで防ぐ。24分、萬代にイエロー。異議?これは痛かった。28分、大柴が中央からようやくシュートもキーパー正面。30分、クロスを受けた星に中央突破されるのも高桑またも防ぐ。この辺りからベガルタもカウンターをしかけるも、中盤のフォローが遅く、また相手のスピード恐れてずるずるラインが下がり、相手に進入を許す。村上は今日は不調、ラストパスでのミスキックと上がりっぱなしが危険。40分、デーニに裏取られて高桑飛び出し、かわされゴールがら空きとなるが、森川がフォローしてなんとか抑える。山形優勢のまま前半終了。

 後半、財前に代え寿人が入る。開始早々フリーキック、コーナーキック連続のチャンス、ゴール前混戦から大柴のシュートはわずかにはずれる。ベガルタも出足がよくなり早めのプレスから攻撃につなげられるようになる。5分、相手ボールカットから萬代フリーのシュートは相手キーパーがからくも手に当てる。以降、押し上げもよくなりベガルタのペース。しかし、疲れからかサイドも上がりが遅く、パス出しのタイミングが今ひとつずれてシュートまで手数かかる感じ。それでも21分、スルーパスから抜け出した萬代が、DFと交錯しながらペナルティ内で倒される。これが不可思議判定でシミレーションとされ、2枚目で退場。萬代は、1枚目の方だけ反省すればよい。

 10人となったところで、山形はペースダウンでじっくり攻めてくるが、これが幸い。速攻やられたら危なかったが、長いボールの放り込みが多くなったので、ベガルタDF陣が苦しみながらも体を入れ、どフリーは作らせない。唯一33分高橋にミドルが打たれたのが危なかったがバー。しのぎながら、ベガルタは時おりカウンターで反撃、相手DFを下げさせて、相手の攻撃を遅らせた。しかし、へばりもあり、攻撃の人数が足りなくなったので、決定機こそ少なかったが、コーナーなどのチャンスを作り、戦う姿勢は見せた。

 勝利ではなく、イージーなミスも多かったので満足とはいかないが、目下2位の相手にアウエーで、10人での連続「完封」、勝ち点1は最低限のノルマは果たしている。高桑も当ってきた。山形の方は、前節大宮戦で守りに入ってまで、この試合で勝ち点3を取りにきたのを逃したわけで、後に尾をひく試合となろう。ベガルタの方は、ポジションチェンジの時のカバーリングや、パススピードを上げるなど、修正点を点検して、次のホーム2節の勝利へとつなげたい。流れはまだ続いている。


シュート数:8-16、CK:5-7、FK:19-18 得点:なし 警告:萬代2(=退場)、ガスパル (相手)大田、レオナルド、古川 主審:村上伸次
11 5月9日(日)14:00 水戸ホーリーホック 4-1  仙台
中原
寿人  大柴
 (財前)(西谷)
村上    中田
     (梁)
千葉  シルビ
森川 ガスパル 小原
高桑
ガスパル解放2頭、村上に大柴も

曇り空で早くも照明が入る仙台スタジアム。肌寒いかと思われた天候は生ぬるい空気が湿っていて蒸し暑いくらい。観客は16141人。こなかった人、来れば気持ち良く帰れたのにな~。 サブは萩原、菅井、梁、財前、西谷。菅井はDF、財前と西谷はFW登録。水戸はヤスタカ先発、磯山はベンチ。


 試合は、10番以外はスピードがあまりない水戸の攻撃に運動量で勝って余裕の展開。中2、3日の日程で重く見えたのは水戸の方。開始5分、大柴のえぐりからコーナーのチャンスを得る。左からシルビーニョのキックがどんぴしゃ、フリーのガスパルに合い、らくらく頭で決めて、いきなり先制。ガスパル来日初ゴール。これで固さがとれたベガルタは、ボールを支配して次々攻撃。気落ちした水戸は疲れからか、DFの連係がぎくしゃくしミスが多くなる。
 しかし8分、カウンターをくらって、ベガルタゴール前でファールを犯し、水戸に中央でフリーキックを与えてしまうが、直接キックはゴール正面。前半のピンチはこれくらい。18分、村上のクロスにラインを抜けた中原が、頭で飛び込みむがキーパーチャージ。26分、水戸DFのバックパスがキーパーとタイミングが会わず、あわやオウンゴール。水戸のちぐはぐさは、以前のベガルタのようだ。

 30分、村上から、大柴、大柴が左サイドで粘って中央に侵入していたどフりーの村上にラストパス、村上難なく決めて2点目。村上の今季初ゴール。しかし、2点リードなったところで、水戸が完全に引いて、ベガルタがボール支配するものの、中だるみとなり、攻撃が遅くなってシュートまで時間がかり追加点が取れない。しかし水戸のカウンターも散発で、危なげなく前半終了。

 後半も同じメンバー。後半もベガルタペース。5分には、コーナーのチャンス。ガスパルも元気よく攻撃参加するも、合わず。8分には寿人がGKもかわして、角度のないところから、無人のゴールにループを狙うがオーバー。ここはつめていた中原に合わせてほしかったところ。10分には、寿人のクロスに中原がやや遠めからヘッドでひねるが、キーパーキャッチ。
 17分、シルビの左コーナーキック。またもガスパルが、中央DFを粉砕しての強烈ヘッド決めて3点目。初めて見るガスパルのうれしそうな顔。思えばキャンプでは練習試合とはいえガンガン点をとってたわけで、解放された今後は相手にとって脅威の高さとなり、相手マーク分散により、こぼれを他の選手が、決めるようなシーン出てくるだろう。
 しかし、3-0となって、ベガルタもここで集中切れ。得点直後、中央で相手にフりーでのドリブルを許し1点返される。イケマセン。それでも、これでベガルタも引き締まり、ギアを戻し、中央で千葉やシルビーニョが動き回って相手ボールをカット、相手の戦闘意欲をうばっていく。

 28分、寿人に代え、財前投入。早速、中田や大柴とからんで、ボール回しが多彩になる。それまで、攻め切れず、DFでボールを回していた時間をようやく脱却、チャンスを作る。30分、中原がDFと競ってボールを奪い、サイドでキープ、中央どフリーの大柴に合わせて4点目。(実は中原シュートミス:本人談)大柴も今季初得点。40分には動き回って疲れの見える中田に代えリャン、大柴に代え西谷も投入、短い時間ではあるが、控え選手にもチャンスを与えた。西谷、リャン、財前とテクニシャンの競演での、もう1点を見たかったが、その片鱗のみ。時間が足りなかった。


 今日は今までいろいろいわれてきた選手が持ち味を出して4点とったことが大きい。期待の中原は、結局フル出場。前半で、へろへろになりながらも、ゴール前の飛び込みや球際の強さを見せ、後半に1アシストし、特長は出せた。今後、運動量の多い萬代と球際に強い中原、さら強力ライバルの出現もありそうでポジション争いは激しくなりそう。お互い足りないところを鍛え上げて、高いレベルで競ってほしい。

 また今日は厳しい日程の中、完全に運動量で相手を凌駕していた。再三の中田のオーバーラップ、シルビの攻守にわたっての汗かき、要所での千葉のパスカット。小原、村上の突進、大柴のゴール前での粘り。ただ、2点リードした後、勝ち味が遅くなって、シュートも思い切りを欠く場面もあった。こちらのミスを相手の拙攻で助けれらるシーンもちらほらあって大味な試合でもある。
 しかし、セットプレーからのガスパル2発、流れで村上、大柴など、初得点者だけで4得点。得失減らしもできた。大味でも大勝なんで、80点あげてもいいだろう。ただ次の大宮戦に向けてルーズなところは引き締める必要はある。選手にはまずゆっくり休養してもらい、気持ちも新たに第2クールに望んで貰いたい。

 さあ、のってきたところで、5、6月とホームゲームの多い時期が続きます。仙台スタジアムで進化の過程を楽しみながら、勝利の後押ししましょう。

シュート数:22-7、CK:9-3、FK:22-21 得点:ガスパル2、村上和弘、大柴克友 (水戸)磯崎 警告:大柴、中田 (相手)谷川、森、伊藤、古川 主審:布瀬直次