2004年J2第4クール(34-44節)


節 期日 キックオフ 対戦相手 会 場
34 9月19日(日)14:00 サガン鳥栖2-1 仙台
寿人 財前
 (熊谷)
大柴(萬代)
梁     中田
(村上)    
千葉 シルビ

小原 ゴッツェ 森川
高桑
ゴッツェ頭で先制、強力サブで勝ち越し。前進


サブは小針、根引、村上、熊谷、萬代。

 朝方の雨が上がり、強い日差しに気温は28度超、9月とは思えない蒸し暑さ。ピッチはそれほど滑らない。観客15,529人。

 ベガルタ、前半は動きよく、早い球回しとプレスでペースをつかむ。マンツーマンで守る相手に対し、シルビーニョ、財前が起点となって早い球回し、周りの連動もあり、ボールを支配する。5分、中田のクロスにリャンが頭で合わせ初シュート。10分、右コーナーキック、リャンのボールにゴッツェが走りこんで、ロングヘッドで決め先制。FW陣が走りこんでスペースを作った。ガスパル以来か久しぶりの、セットプレーからの得点。
 その後、両者めまぐるしい攻防。鳥栖もカウンター狙いでサイドを上がってくるが、ベガルタは粘り強く守って体を寄せ、ボールを奪う。17分、リャンのクロスに財前が珍しく下がりながらのヘディングシュート、惜しくもバーの上。しかしその後は、疲れからか次第に運動量が落ちてきて、鳥栖のプレスにひっかかり、パスが出なくなる。27分、小原がボールを奪われ、フリーのシュートを許すも、外れる。

 30分を過ぎると、鳥栖も疲れてきて両者膠着状態、中盤でのつぶし合いの時間が続く。その中でリズムを呼び戻したのが、森川。読みよく相手のパスをカットし、そのまま前線に上がりチャンスを作る。38分には、寿人が相手DFのクリアミスひろいゴールを狙うが、右足でヒットせず。直後、森川が相手ボールをカットして、ドリブルで前進、そのまま自分でミドルシュート。40分過ぎには相手ゴール前にシルービーニョ、リャンなどが殺到して混戦でシュートするが、決まらず。ベガルタペースで前半終了。

 後半は一変、鳥栖にボールを支配され、ゴール前に走りこまれる展開。ベガルタは押し込まれて、カウンター狙いと、前半と逆の状態になる。8分、ようやく中田が上がってラストパスを出すも、もう一歩。15分、財前のクロスがフリーの寿人に合うが、ジャンプのタイミング合わず、シュートできず。この間のチャンスはこの2回程度。鳥栖ペースを変えられずにいると、16分、ついにゴール前のフリーキックから、走りこまれて強烈シュート打たれ、同点とされる。

 疲れの見えるベガルタは、20分、大柴に代え萬代が入る。しかし、全体に集中切れでボールへの寄せがが遅く、なかなか前線にボールがまわせない。守らされる展開。そこでさらに30分、リャンに代え、村上を投入。早速、村上がペナルティエリア内にえぐって、中央へ折り返し、萬代に合ったと思われたが、スルーしてしまいチャンス逃す。しかし35分、シルビーニョが粘って出したボールを、村上がダイレクトに前線に放り込み、これに萬代が走りこんで折り返し、ゴール中央フリーの寿人が頭で決めて勝ち越し

 これで元気の出たベガルタは、中田が相手コーナーで3人相手に粘ってフリーキックをゲットしたり、プレスが復活して千葉などが相手ボールを奪い、前がかりの鳥栖に裏をつくなどペースを握る。38分には財前に代え、熊谷入りボランチ。シルビーニョがトップ下で追加点狙う。熊谷、落ち着いてボールをさばく。40分過ぎには、相手ボールをカットした、千葉や熊谷が抜け出し、ラストパスを出すも萬代、シルビーニョのシュートが決まらず、もうひとつ押し切れない。ロスタイム、最後は鳥栖にDF頭ごしのボールを放り込まれ、あわやのシーンも高桑なんとか体を張って、相手のホームランを誘い勝ち点3。


 辛勝ではあるが、森川、サブのメンバーの活躍が光った試合。サブを含めて今日のメンバーが現在のベスト。これで押していって欲しい。今日は今日。大事なのは次の試合で集中すること。今日はゆっくり疲れを取り、切り替え。中3日で甲府戦。慌てず守り、厳しく行ってボールを奪い、積極的に攻める。勝ちへのこだわりで上回れ。

シュート数:17-7、CK:7-4、FK:16-18 得点:ゴッツェ・セドロスキー、佐藤寿人 (鳥栖)竹村 警告:ベガルタなし (相手)朝比奈 主審:田辺宏司
35 9月23日(木・祝)18:30 ヴァンフォーレ甲府1-2 小瀬
寿人   財前
(萬代) 大柴  
梁      中田
千葉   シルビ
熊谷)      
小原 ゴッツェ 森川
(根引)    
高桑
出足遅く、惜敗。

サブは小針、根引、村上、熊谷、萬代。前節と同じメンバー。

 アウエーになると金縛りにあったように動きが重くなる。両チームともに疲れているはず。アウエーだからこそ、勇気を持って、力を振り絞って、最初から勝ち行く姿勢が欲しい。

 前半は、雨上がりのピッチのせいというより、疲れを見せずプレスしてくる相手にパスコースをふさがれる。周りが動かないから、慌てて弱いパスを戻して窮地になり、相手にコーナーキックを与えてしまうの繰り返し。中盤を完全に支配され、試合開始直後のシルビーニョの直接フリーキック以外は、シュートも打てない状況が続く。前3人がボールを持つと素早く囲まれるのだが、ベガルタは足が止まってフォローがない。37分、右コーナーから頭で入れられ先制許す。さらに44分ボールをカットされ、どフリー許すも高桑弾き、前半は0-1で終了。

 後半。小原に代え根引、千葉に代え熊谷入る。甲府の疲れもあってプレスが甘くなり、ベガルタのパスも通るようになる。3分、リヤンのクロスから、甲府ゴール前のこぼれを財前が慎重に狙ってゴール右隅に決め同点
 ようやくベガルタのペースで、前へ前へと攻めるのだが、シュートは大柴、シルビーニョのミドルのみ。11分、中田がえぐってゴールライン際のパス、大柴がDFともつれながら飛び込んで、決まったかと思われたが、惜しくもポストに阻まれる。さらに15分には、寿人が相手DFのミスを拾って、中田にシュートさせるが枠の外。決めきれないでいると、逆に20分、後半おされっぱなしだった甲府が、カウンターから左サイドをつき、折り返しに、須藤がバイシクル気味に決めて1-2。後半押しながら一瞬のスキをつかれた。

 その後は息を吹き返した甲府がカウンターで攻めてくる。30分、クロスを放り込まれフリーでシュートされるが枠外。32分、寿人に代え萬代。しかし、ベガルタも攻め疲れ、なかなかシュートまでいけなくなる。残り、10分、ゴッツェを前線に上げ、熊谷をDFに入れるパワープレー出る。しかしなかなか効果的な放り込みができない。41分、財前がゴール前で反転シュートを放つが枠外。42分、萬代がサイドに抜け、慎重に中央にクロスを入れるが、飛び込んだゴッツェが一歩タイミング遅れ、折り返しのヘッドなり決めきれず。
 そしてロスタイム、カウンターを食らって頭ごしにボールをいれられ、どフリー、熊谷が「得点機会阻止」で一発レッド。ボールに行ってるように見えたが。。。PKはずしてくれるオマケがあったが、時間なく、そのまま試合終了。[スクリーン観戦記]

 厳しい敗戦。しかし、どのみちリーグ戦は他力も自力も同じ。第4クールでの1敗は、おりこみ済み。全勝でいけるチームはいないはず。まず、次のホーム2節を連勝し、人事を尽くす。再スタート。顔を上げて、切り替えろ。

シュート数:15-14、CK:2-6、FK:9-6 得点:財前宣之 (鳥栖)須藤2 警告:大柴、熊谷(警告1、退場) (相手)土橋 主審:山西博文
36 9月26日(日)14:00 大宮アルディージャ0-1 仙台
萬代
 寿人 財前
 (大柴→ヌネス)
梁     中田
(村上)     
シルビ  千葉
小原 ゴッツェ 根引
高桑
決定機逃し、惜敗

サブは、小針、村上、石井、大柴、ファビオ・ヌネス

 気がつけば9月も下旬。霧雨、薄曇の仙台スタジアムも肌寒い。観客14,500人。昇格を決めた他チームより常に多い人たちが集まる。そのことをチーム関係者は、もう一度かみしめて欲しい。勝利のためにできることが、まだまだあるのではないか。

 前半、6分、財前の負傷交代(大柴入る)。腿裏をアイシングしてたが、肉離れでなければいいが。試合は大宮が攻勢、ボールを支配してサイドから攻撃してくる。しかし、今日のベガルタは落ち着いて辛抱強く守る。決定機は作らせない。20分を過ぎると、ベガルタも反撃、散発ではあるが、サイドから攻撃をしかけ、一進一退の状態に。しかし、なかなかシュートまではいけない。

 35分、左サイドを抜かれ、逆サイドどフリーを許すが、根引が飛び込んでクリア。直後にも森田にフリーとされるがしのいで、カウンター、シルビーニョからサイドは萬代がシュートするもバーの上。40分、ベガルタゴール前のこぼれ球を何度もひろわれ、あわやのシーンも何とかしのぐ。

 後半、ベガルタはロングボールが多くなる。開始早々、相手DFのクリアミスをついて抜け出し、寿人が右からシュートするも、右足はヒットせず。6分、中田が上がってちょん蹴り、もつれて萬代頭でのシュートは枠外。10分、コーナーキックからこぼれ球を寿人が狙うが決まらず。ベガルタが押し気味もパスが弱く、シュートまでのリズムがない。20分、寿人が左サイドをえぐり、中央詰めてきたフリーのシルビーニョの頭に合わせるが、キーパー。これは惜しかった。直後、今度はシルビーニョのクロスに寿人シュートも決まらず。

 逆に25分、大宮のカウンターに辛うじてしのぐも、コーナーキックを押し込まれて失点、0-1。26分、りやんに代え村上入る。村上、中央へよくえぐるのだが、味方と重なりスペースがない。27分、大柴に代え、ヌネスが入る。しかし、どうしてもヌネスは下がり気味の持ちすぎになってしまう。

 30分を過ぎると、ベガルタも前がかり、放り込みから早めのミドルシュートが多くなるも、枠に行かない。時折大宮にボールカットされて、ピンチを招くが、高桑のセーブもあり、なんとかしのぐ。この間、裏に抜けた寿人の"ゴール"もあったが、惜しくもオフサイド。40分を過ぎるとゴッツエが前線に張って、長いクロスを放り込み一辺倒となり、少し焦りのある攻撃、シュートに威力がない。結局そ、のまま試合終了。直接対決落とす。

 大変厳しい状況になったが、次もホーム。ひとつひとつ勝利することで、何事かおきる。川崎が昇格決めたが、残りは1枠ではなく、1.5枠。もう一度、リセットして勝利を目指して貰いたい。このままズルズルいっては自分に納得できないだろう?戦う気持ちやプレーは人に伝わる。相手の動きを固くさせることができる。厳しくボールに行くべし。

 今日ユースの試合があって、結局4-5で敗れはしたが、リードされてもされても、点を取った。ユースの選手達に、スタンドの子供達に、戦う大人の背中を見せろ。


シュート数:12-13、CK:1-5、FK:11-24 得点:(大宮)森田 警告:千葉 (相手)ナシ 主審:松村和彦
37 10月2日(土)14:00 アビスパ福岡1-2 宮城ス
寿人 萬代

村上    中田
     (関口)
シルビ 熊谷

根引 ゴッツェ 森川
高桑
不運乗り越えられず3連敗


サブは小針、小原、石井、関口、大柴。

 試合前は残暑を思わせる暑さ、試合開始のころはくもひとつない秋晴れの空。それが帰りには急激に冷え込んで肌寒くなった。4万入る宮城スタジアムに17,632人。少なく見えるが、簡単な数字ではない。地理的な問題はあるが、多くのボランティアの方々が運営を支えてくれている。せめて勝利で報いたかったのだが。

 選手はファイトしたと思う。気持ちの焦りもみうけられたが、DF陣は森川始め、粘り強く守り、攻撃陣も芝がところどころはげている悪いピッチコンディションの中、懸命に走り回ってチャンスも作った。

 しかし、前半、中盤でのせめぎあい。互いにコンパクトに固まり、なかなか決定機が作れない。しかも福岡のロングパスがミスだらけ。スタジアムの屋根の湾曲が距離感を狂わせるのだろうか。この流れをうまく、ベガルタの方へ引き寄せることができなかったのが、残念。中田の折り返しに、寿人の決定的シュートがキーパー正面をつく不運(相手GKの反応がよかった)。後半の10分には、相手の完全なシミレーションをPKと判定ミスされ(ビデオで確認したが100%間違いなし)、先制される。残念ながら、今のベガルタは不運を乗り越える力強さまでは持っていない。

 それでも22分、左コーナー近くで萬代が粘ってフリーキックを得、シルビーニョのキックから村上が押し込み同点。ここで、中田に代え関口がはいり、3トップ気味。リャンが右サイドに回る。

 しかし、28分、そのりやんが中央の守りに引き付けられた右サイド裏をつかれ、どフリーのアレックスに追加点献上。その後はベガルタも攻勢に出て、前線に張ったゴッツェが頭で落とし、関口、寿人、萬代が惜しいシュートを次々放つも、キーパーにうまく守られ、もう一歩決めれず。次第に焦りからロングパスの精度を欠いてきて敗戦。

 判定ミスのPKは別としても、枠に行ったシュートがいずれも正面で、もう1点が奪えなかった。キックミスを繰り返す前半の福岡に、中盤での展開で上回り、自分のペースにもっていけなかった。正確なクロスを放り込める財前がいないは、やはりきつい。しかし選手たちの闘志が感じられた試合だった。下を向く必要はない。


 泣くのは早い。ま、今日だけは国分町行ったっていいさ。あと7戦。できることはすべてやって見るべきだ。1%の上位潰し合いにかけて。それに、このままずるずるじゃ、自分に納得できないだろう。まず、天皇杯で一週怪我人は休養し、次の湘南戦から、もう一度勝ちに行け。

シュート数:14-11、CK:5-1、FK:13-26 得点:村上和弘 (福岡)山形(PK)、アレックス 警告:萬代、根引、セドロスキー (相手)川島、エジウソン 主審:長谷忠志
38 10月16日(土)14:00 湘南ベルマーレ2-2 平塚
萬代(小原)
寿人  大柴(関口)
村上      梁
    
シルビ 熊谷
根引 ゴッツェ 森川
       (菅井)
高桑
サブは小針、小原、菅井、関口、西
留守番モード経過のみです。

 平塚は肌寒く、強風の模様。前半風下。
3分シルビーニョFK。べガルタ中盤との連動の守りよし。互いに散発的に攻撃。4分湘南、鈴木にイエロー。
7分、湘南がコーナー。ゴールキックで終わる。8分中央でのフリーキックから熊谷放り込み。ボールの奪い合い。10分過ぎから湘南も放り込み、ゴール前に入られるがクリア。やや湘南ペースか。15分シルビーニョの放り込みはバーの上。萬代のポストプレーからリャンに出すがトラップできず。17分ベガルタが攻め込み、寿人がクロス。こぼれからの連続攻撃、コーナー。根引のこぼれ、村上のシュートは枠外。

 20分、ベガルタ攻撃の後、湘南のカウンター、マークずれ。23分、湘南に走りこみされ危険。25分、相手ボール奪って根引から村上へ。大柴が戻して熊谷のミドルシュート。28分、ゴール正面30mで寿人倒されフリーキックのチャンス。シルビのキックは枠内、キーパー弾いて、コーナー。根引当たるもヒットせず。ゴール前でサイドチェンジ、リャンから大柴。湘南もカウンターで目まぐるしい。32分、村上倒されエリア角でフリーキックのチャンス。リヤンのキックはキーパー、キャッチ。35分ベガルタ押し気味。ボールキープできるようになる。37分、ベガルタゴール正面で湘南のフリーキック。壁。ベガルタ逆襲、ゴール内で熊谷DFと競り合い。一進一退。40分、湘南、高田にイエロー。大柴から寿人ヘッド、こぼれを根引ロングシュート、バーの上。42分、センターでリャンにイエロー。43分湘南にクロスからシュート打たれる。ベガルタ逆襲、シルビから寿人途中でファール。44分、ベガルタコーナーのチャンス流れてそのまま前半終了。

 後半ベガルタ風上。立ち上がりからベガルタ、ボールキープ。コーナーゲット。直キーパー。中央で熊谷にイエロー。互いにボール奪い合い。根引の上がりから大柴へ、キーパー。湘南カウンター。ゴールキック。熊谷縦1本からボール前にベガルタ殺到、決められずカウンター食らう、高桑。互いにカウンター応酬状態。8分、放り込まれピンチも高桑、コーナーで、また高桑キャッチ。ベガルタ逆襲、村上ミドルから、ゴール前混戦、萬代シュート、惜しい。コーナー。カウンターからコーナー与えるが根引キープ。13分、湘南のカウンターから高桑はじくが押し込まれ、0-1。17分、パスミスからボールカット許しフリー許し、0-2。

 18分、シルビミドルシュート、からボールキープ、根引とゴッツェ上がり放しもシュートできず。続く湘南のコーナーは逃れる。21分、ボールキープもシュートまでいけずゴールキック。22分、リャンのクロスから寿人ヘッド。大柴に代わり関口、萬代に代わり小原がDF、ゴッツエがFWへ張る。
 25分、シルビーニョからリャンのパス、寿人飛び込んでシュート1-2。ベガルタ勢いづき。寿人から関口へのクロスなど前がかり。28分、湘南カウンターからコーナー。30分、今度はベガルタのコーナー連続。リャンのキック。ゴール前でゴッツェ頭2本、ボールキープ、リャンのシュートは決まらず。32分、関口のミドルはバーの上。湘南に疲れかミス散見。37分ベガルタゴール前でボールキープ。38分、森川負傷で菅井入る。熊谷がDFへ。スクランブルを乗り越えろ。中盤でもたつき。42分、シルビーニョからゴッツェ、関口、押し込んでの初ゴールで同点2-2
 ロスタイム3分。関口ドリブルからコーナー取る。湘南カウンターから、熊谷頭超えピンチを関口がクリアでコーナーに逃げる。湘南のフリーキックの前。そのまま試合終了。

シュート数:8-8、CK:9-6、FK:17-13 得点:佐藤寿人、関口訓充 (湘南)坂本、柿本 警告:梁、熊谷 (相手)鈴木良和、高田、佐野 主審:今村亮一
39 10月23日(土)14:00 川崎フロンターレ 1-2 等々力
寿人  大柴
(萬代)(関口
シルビ
村上      梁
    
菅井 石井
  (原崎)
根引 ゴッツェ 小原
高桑
関口のアシストも、もう一歩及ばす惜敗

サブは、小針、千葉、原崎、関口、萬代。
開始1分、ゴール前でもたついてゴッツエのクリアミスが、マルクスの前に転がり、先制許す。しかし、その後は、ベガルタも最近になく出足よく相手のボールを奪い、ラインを上げている川崎の再三裏を狙って飛び出す、カウンター攻撃でしばしばチャンスを作る。2分コーナーを取る。

 9分、寿人がキーパーに競り勝ってボールを奪い、ゴールライン際まで粘ってのシュートは、惜しくも外れる。20分には大柴がラインぎりぎりまで切れ込みクロス、りゃんがゴッツエに合わせるがヘディングシュートはバーの上。21分には村上の抑えたミドルが枠を捉えるがキーパー。など、得点を感じさせる展開。時折カウンターを食らって、相手FWに個人技からシュート打たれるもの、なんとか最後にコースに行って、追加点をしのぐ。

 後半。頭から大柴に代え、関口が入る。関口がドリブルで再三相手DFの間を抜けるようになると、ベガルタのペースとなり攻勢。10分には、ペナルテイエリア内でその関口が倒され、PKゲット。追いつくチャンスだったが、これを寿人がふかし、いやなムードに。逆に動きが重かった川崎が息を吹き返し、前がかりになってくる。それでも寿人の突破から中央に飛び込んだシルビーニョが合わせる。が、惜しくもバーの上。今日トップ下のシルビーニョは、生き生きと動いているように見える。

 川崎の素早いカウンターからのフリーシュートで肝を冷やすが、高桑がなんとか弾いて、耐えていると、15分、右サイドからエリア内に切れ込んだ関口がDF 一人かわして、落ち着いてファーにいたゴッツエに合わせ、頭でたたきつけて同点。久々に見る相手を切り崩しての絵に描いたような得点。
 さらに前がかりに、18分またも関口がひとりで持ちこみ、折り返しを石井がミドルでシュートするなど、川崎ゴール前にクロスやコーナーで殺到するも、もう一歩ゴールを割れない。28分、寿人に代わり萬代入る。が、動きがもうひとつ。36分、関口、右サイドから股抜きで侵入、コーナー得るが決めきれず。

 そして35分、川崎のカウンターで守備陣3人がエリア内に引き付けられ、詰めていた川崎の選手のフリーを許して2点目を献上。流石にベガルタも落胆の様子が見れ、疲れもあって有効な攻撃が少なくなる。ベガルタは石井を下げ原崎をいれ、ゴッツエFW、菅井DFでパワープレーに出るが、最後は川崎にうまく時間を使われ、敗戦。

 ベガルタのワンダーボーイ関口が随所で銭になるプレーを見せてくれた。ベガルタは前半から動きも良く、流れからも勝ちきれる感じだったが、要所でミスが出た。川崎との差は春先ほどある訳ではないが、これをひとつひとつ潰さないと、強いチームにはなれない。もう次のステップに向けて課題を持って試合をして貰いたい。次は今季勝ちなしの札幌、ホームでしっかり決めておきたい。それと、

 そうだ、関口を見にスタジアムへ行ってみよう。ドリブルで抜いて勝負するプレーは、ベガルタにあまりいなかったタイプ。一見の価値あり。

シュート数:14-17、CK:5-6、FK:18-24 得点:ゴッツェ・セドロスキー (川崎)マルクス、中村 警告:菅井、小原 (相手)寺田、ジニーニョ 主審:塩川拓司
40 10月30日(土)14:00 コンサドーレ札幌1-1 仙台
寿人 関口
シルビ
村上     中田
      (大柴)
石井  千葉
(財前)
根引 ゴッツェ 小原
高桑
久々先制も勝ちきれず


サブは萩原、熊谷、財前、大柴、萬代で豪華。
スタジアムのコンコースで出場以外の選手が、中越地震の募金活動。一体何回握手したのだろう。お疲れ様。前半はうす曇で、思ったほど寒くない。観客は12,023人。

 前半は互いに守りを固めてのカウンター狙い。ベガルタの方がプレスが良く、相手ボールをカットしては攻めに転じるのだが、そこからが手詰まり。細かいパス交換ができてもゴール前にもぐりこむ人数が足らない。互いにパスミス目立ち、シュートに乏しい前半。
それでも、7分、寿人のパスを受けた中田が走りこんで、クロスを上げるも中央に人がいない。15分、中田が粘ってクロス、ファーのシルビーニョがどフリーで待ち構えてのヘッドは枠外。25分、寿人の胸トラップから菅井のミドルはバーの上。ここから中盤でのせめぎ合いが続き膠着状態。ようやく、43分、中田のクロスにフリーの寿人がフリーでシュートも枠外。つきがない。

 後半、札幌は攻撃にスピードアップして走りこみ、しばしばベガルタ陣内を襲う。ベガルタもカウンターから再三のチャンス。2分、寿人のクロスにゴール前で待っていたシルビーニョ反転してのシュートは、力なく、キーパー。5分、関口ドリブルから逆サイド走りこんだシルビーニョにパス、ドリブルからシルビ、シュートするもキーパー。10分、前半いいカットを見せてたい石井に代わり、財前入り、シルビーニョがボランチへ。財前がシルビとのコンビでトリッキーなパス交換や、コース変えのシュートなどをするが、ゴールまでは今一歩。

 しかし次第にゴールの匂いがしてくる16分、カウンターから寿人がドリブルで抜け出し、キーパーも釣りだしたところ、左サイド詰めてきた村上がなんとか滑りこんでゴールに押し込み先制。20分には、スローインから村上がクロス、相手DFの前に体をいれてゴールを狙った寿人だが、おしくもシュートはヒットせず。追加点が取れそうで、取れないでいるうちに、1点ビハインドとなった札幌の攻撃がスピードアップ、受身になったベガルタは守りがバタバタし始める。33分、左サイドでボールキープされた後、ゴール中央に走りこんだ相川に、ロングすらしヘッドをねじ込まれ同点。

 ベガルタも前がかりになるが、あせりからか、パスミスが出てシュートまでに時間がかかる展開になり、守られてしまう。40分、中田に代え、大柴入る。ゴッツエ前線参加し、村上がDFに入。42分、寿人が中央突進、ペナルティ・アーク付近で倒され、札幌DF曽田が一発退場。いい位置でのフリーキックを得て、ゴッツエが強烈に低いボールを蹴るが、壁。数的優位となってロスタイムまで、ゴール前の放り込んで押し込もうとするが、札幌GKの好セーブもあって勝ちきれなかった。

 試合は眠たい展開の時間も多かった。期待の関口は要所でスピードを見せてくれたが、相手も二人をつけてきて守られた。ベガルタの攻めも、関口と中田とかぶったり、せまい場所でのパス交換が多く、彼の特長を活かし切れなかった。なかなか自分でシュートに行くチャンスも少なかったように思う。しかし、まず90分出た。次のチャンスを捉えてさらに積極的にいって欲しい。

シュート数:20-6、CK:3-1、FK:18-19 得点:村上和弘 (札幌)相川 警告:ベガルタなし (札幌)西嶋、桑原、曽田(=退場) 主審:柏原丈二
41 11月6日(土)14:00 水戸ホーリーホック2-1 笠松
寿人 関口
シルビ
村上     中田
       (大柴)
熊谷  菅井
 (財前→秋葉)
根引 ゴッツェ 小原
高桑
サブは萩原、石井、秋葉、財前、大柴。ベガサポ1000人の模様。
水戸は磯山ワントップ、思ったより攻撃的。互いに攻守が激しく入れ替わる。3分、寿人相手ミスをついて抜け出し、ドリブルからのシュートはキーパー。4分、村上のクロスにファー中田がボレーシュートは枠外。しかし5分、左サイドの相手クロスに小原が頭で合わせてしまい、オウンゴール。水戸押し気味。11分、水戸中央からFK.。高桑弾く。

 16分、ようやくゴッツエがドリブル前進、クロスはオーバー。水戸は磯山のポストで中央でため、サイドに振って簡単にクロスの攻撃が効果的に決まる。ベガルタはロングボール多用。20分、左から簡単にクロス入れられ、フリーでヘッド許すが、バーの上で助かる。22分、シルビーニョのドライブシュート、惜しくもキーパー弾く。このあたりからベガルタもサイドのえぐりが出始まる。

 27分、ベガルタ右サイドでFK連発のチャンス。混戦からコーナー。ベガルタ攻撃への出足が遅い。32分、菅井に代わり財前。シルビーニョがボランチ。水戸フリーキックの距離不足でイエロー連発。37分村上のミドル、ゴロ。ようやくベガルタにもリズム。水戸はカウンターから左サイド裏を攻め、逆サイドに簡単にクロス。ベガルタの攻撃はロングボールで単発。そのまま前半終了。

 後半、頭から中田に代わり大柴。関口が右サイドに。開始早々、熊谷中央ドリブルから、右の関口へ。関口慎重に上げて、フリーの寿人がヘッドで折り返し、中央の大柴が頭で押し込んで、同点
これでベガルタも、ようやく動きがよくなり、プレスが早くなる。水戸のカウンターは時間がかかり始める。しかし8分、水戸カウンターからフリーのシュート、高桑なんとかセーブ。13分、サイド振られてシュートは枠外で助かる。15分ひさびさ寿人が角度のないところからシュート。20分にかけて水戸ペース。また押され気味。

 30分、シルビの粘りから、村上詰めてののダイレクトシュートはDFに詰められ枠外。直後関口のちょんげりパスを大柴振り向いて、簡単にループシュート、逆転!。36分足小指骨折をおして出場の財前に代わり秋葉入り、今季初出場。トップに入り、大柴トップ下。その後、焦る水戸のカウンター攻撃にミスが出始め、ゴール前に人を集めたベガルタが守りしのぐ。ベガルタ引き気味。ロスタイム3分。熊谷、大柴うまく時間使う。そのまま試合終了。[テレビ観戦記]

内容的には水戸のスピードに押され気味であったが、勝負どころで大柴の嗅覚と決定力もあり、逆転を勝ち取った。課題はあるが、悪いなりにも勝つ。これも重要。秋葉は出場時間が短く守備の時間が多かったが、得意の左サイドで、カーブのかかったクロスをもっと見てみたい。直上6位の甲府と勝ち点差1となった。残り3試合全部☆で。

シュート数:11-9、CK:6-3、FK:19-23 得点:大柴克友2 (水戸)オウンゴール 警告:ベガルタなし (水戸)栗田、森田、柴小屋 主審:西村雄一
42 11月20日(土)14:00 モンテディオ山形2-0 仙台
寿人 大柴
  (関口)(萬代)
シルビ
梁    中田
熊谷  菅井
    (石井)
小原  根引 ゴッツェ
高桑
アグレッシブな守りで快勝

スタメンは天皇杯と同じ。ゴッツエがW杯予選から帰国即、出場。サブは小針、村上、石井、関口、萬代。

 久々に晴れ上がり、小春日和の仙台スタジアム。15412人。みちのくダービー。開始2分、バックパスミスから攻められ、コーナーを与える。いきなりの山形のシュートは枠内を捉えたが、ニアゴール内ののリャンが蹴り出し、難を逃れる。7分にもゴール中央でフリーキックを与えてしまうが、壁。今日も、ミスから自滅してしまうのか。。。

 いや、今日のベガルタには覇気があった。引き気味の中で、根引がうまくオフサイドを取り、相手のうるさい中盤、星、永井には菅井、熊谷を中心に粘り強く二人、三人とプレスをかけて、パスコースを塞ぎ、相手の早い展開を殺す。11分、シルビーニョが中央ドリブル突破、大柴にシュートを打たせるが、キーパー。ベガルタもようやく初シュート。16分には寿人が左サイドからセンタリング、ループ気味に枠に向かうが、キーパー。このあたりから、ベガルタの攻撃にリズムが出てくる。そして22分、大柴がカウンターからゴール付近に侵入、攻撃参加したフリーのリャンがシュート、弾かれるところ寿人が頭で押し込んで先制

 これで山形の動きが固くなってきた。その後はカウンターの応酬。30分には大柴の突破から戻して熊谷のミドル。33分、山形のコーナーからひとりフリーにしてしまうが、シュートはオフサイド。35分、シルビーニョの突破から、右サイドから早いクロス、リヤン飛び込むが間に合わず。37分には中田がDFかわしてロングボール、寿人にぴったり合うがシュートはバーの上。山形はフリーキックを足がかりにせめてくるが、ベガルタの守備は集中高く、ひとり抜かれても二人目がフォローと、決定機を作らせない。40分には根引が上がってそのままクロスを上げるなど、余裕も出てきた。

 後半。山形は、ワンタッチプレーからの早い球回しロングボールを多用、疲れ気味のベガルタは、翻弄されかかりながらも、粘り強く、激しいプレスで対抗。6分、カウンターから大柴が独走、シルビのクロス、寿人がフリーでシュートするも外れる。10分、大柴に代わり萬代入る。その後、山形がボールを支配、セットプレーでシュートを枠内に打たれるピンチ。しかし15分の山形のシュートはクロスバー、26分のコーナーからのピンチにも高桑が反応、攻められながらもベガルタの集中は高くなってくる。

 31分、ベガルタもカウンター、寿人が抜け出しシュートするもキーパー。そして、40分、前がかりになっていた山形DFの間、寿人からパスを受けた、シルビーニョが抜け出し、ミドルのグラウンダー気味のシュートを決めて2点目。これで下を向いた山形の攻撃にも疲れが見えはじめ、シュートまで時間がかかるようになる。43分に寿人にかえ関口、ロスタイムには菅井に代え、石井を入れて時間をかせぐ。試合終了間際、大島のオーバーヘッドも高桑が反応して、久々の零封、連勝。3分けだったダービーに決着をつけた。

シュート数:10-9、CK:3-10、FK:14-21 得点:佐藤寿人、シルビーニョ  警告:中田、シルビーニョ、萬代 (相手)内山 主審:岡田正義
43 11月23日(火・祝)13:00 京都パープルサン1-2  西京極
寿人 関口
シルビ
梁     中田
     (大柴)
熊谷  菅井
(村上) (萬代)
小原  根引 ゴッツェ
高桑
動き重く後手に回る
サブは小針、村上、石井、大柴、萬代。京都は中払、崔のツートップ。
 中2日。疲労は同じ条件だが、モチベーションの差は明らか。怪我人を出さざるを得ないベガルタの動きは重い。しかし立ち上がりは相手と攻防を繰り返し、ベガルタにも攻撃の意欲はあった。3分にはDFには抑えられたが菅井がエリア内侵入し、もう一歩。11分フリーキックのチャンス、シルビーニョのキックはいい感じで曲がったが、ヘッドは空振り。12分、チェにサイドをうまく、もぐりこまれ折り返される、しかしシュートはホームラン。17分、シルビーニョ中央に侵入、倒されるも、ノーファール。19分、味方ゴールキックから相手のクリアのこぼれを関口ロングシュート。

 しかし、20分過ぎから京都のプレスにおされ気味になる。プレスで競り負け、サイドからのクロスを次々入れられる。29分、美尾にフリーで侵入されるも中田が体を入れ、間一髪。32分、ゴッツエにイエロー。これで次節は出場停止。10日で4試合のゴッツエにも連戦の疲れが見え、出足が遅い。そして、37分、バックパスミスを奪われチェに先制許す。41分、カウンターからシルビーニョのクロスがゴール前に行くがキーパー。前半は出足のいい京都にうまくボールを散らされ、サイド攻撃を繰り回される展開の中、ベガルタもカウンターで、でクロスまで行く攻撃はあるのだが、攻め上がりのスピードとクロスの精度が前節とは明らかに違う。

 後半、中田に代え大柴、菅井に代わり萬代入り、関口は右サイドへ。開始早々のリャンのシュートなど、ベガルタも前がかりになるが、カウンターのボール回しで京都に翻弄され、3分サイドからフリーでクロスであげられ、DF陣は棒立ち、ノーマークの中払に頭で決められ2点目を許す。
 その後も京都の出足にボールを奪われるシーンが続いていたが、京都にも疲れが見え始めた15分あたりから中盤が間延び、攻守が激しく入れ替わる。18分、寿人が相手ボールを奪い、コーナーを得る。ゴッツエの頭にうまくヒット、こぼれを押し込もうとするが、決まらない。次第に前がかりのベガルタもボールを奪い、攻勢。23分には、連続してセットプレーのヘディングなどで何度か枠内を捉えるが、こぼれを押し込めず。23分、熊谷に代わり村上。

 決めきれないでいるうちに、30分過ぎからは攻め疲れ。京都は引き気味。35分には、チェにカウンターから、きわどくシュートされるがなんとか防ぐ。40分、中央リャンが右サイドに振って、関口の早いクロスに寿人がニアに飛び込んで頭で1点返す。寿人通算20ゴール目。しかし疲れが見えるベガルタはそれ以上押し込むことができず、カウンターでうまく時間を使われ、敗戦。

京都は勝ったが福岡が勝利、山形は引き分けたので、来年もご一緒。対戦成績も5分。来年も激しく争いたい。上位でね(^^; 6位は確定したけど、最終節はしっかり勝って横浜FC にもしっかり借りを返したい。

シュート数:12-12、CK:2-8、FK:21-21 得点:佐藤寿人 (京都)チェ、中払い  警告:熊谷、ゴッツエ、菅井、小原、菅井、村上 (相手)斉藤、手島 主審:高山啓義
44 11月27日(土)14:00 横浜FC1-1 仙台
寿人 萬代
シルビ
梁     関口
熊谷  菅井
   (大柴)
 村上  根引 小原
高桑
後半猛攻も及ばす

サブは、小針、千葉、石井、中田、大柴。ゴッツエ累積出場停止で村上入る。

 日差しは暖かいものの強風吹き荒れる仙台スタジアム15,101人。試合は元ベガルタの大友のドリブル侵入を受けるところから始まる。3分、シルビーニョから寿人へのクロスが通るもDFに阻まれる。前半7分、サイドチェンジし左サイドに回った大友からマシューにパスを通され、強烈シュートを放たれて、DFにあたって角度がかわる不運な失点。10分、菅井がドリブルでエリア内まで前進、パスを受けた萬代はキーパーと1対1となるが詰められる。

 今日の萬代は持ち込むところまではいいのだが、シュートへの思い切りがもうひとつ。以後、一進一退ながら、ベガルタが押し気味に進めるも決定機まで時間がかかりすぎ、決めきれない。16分、関口から萬代にスルーパスが通り、シュートのチャンスもトラップしてる間につめれられてしまう。それでも25分、リャンからファーサイドの熊谷へのクロス、熊谷がショートパスでつなぎ落として、萬代のダイレクト・シュートは枠の外。以後中盤での攻防。38分、菅井が相手ゴール左隅でFKゲットも、決まらず。

 後半。菅井に代え大柴入り、シルビーニョがボランチに下がる。ビハインドのベガルタは、中盤からの激しいプレスでボールを支配し、何度も横浜FCのゴールに迫る。1分、早速大柴から寿人へのパスが通る。7分、コーナーキックのチャンスいかせず。
 10分、相手カウンターを許し、振られて、ゴール前どフリーの城にボールがわたり、万事窮すと思いきや、城がトンネル、事無きを得る。後半のピンチらしいピンチはこれくらい。15分過ぎからは、コーナー、スローイン、フリーキックとベガルタが攻勢をみせるが、引き気味の相手にうまく守られる。

 20分、フリーキックのチャンスから、早いリスタート、関口が裏に出てパスを送り大柴ゴールに飛び込むが、間一髪でDFにクリアされる。35分、萬代のどんぴしゃ枠内ヘッドも相手キーパーの美技で掻きだされてしまう。何度も相手裏を狙う攻撃を繰り返すが、シュートコースを限定される。ようやく43分、裏に出た萬代が倒されPKゲット。これをシルビーニョがキーパーにいったん弾かれながらも、こぼれをインサイドで押しこんで同点。しかしこれで気が緩んだか、疲れが出たか、足が動かなくなり追加点取れず、試合終了。

 決定力不足といえばその通りだが、後半見せた怒涛の攻めは、来期に向け各選手それぞれに自分の存在をかけたアピールであると受け取りたい。それからベルデニック監督お疲れさまでした。今、色々をいってる選手も、いつか「ベルデニックに使って貰って良かった」と言う日が来るでしょう。


試合終了後、全選手参加のセレモニー。社長の来期何を目ざすかはっきりしない挨拶で盛り下がるも、政治家市長の、うまいけど長過ぎる挨拶で少し盛り返し、選手会長佐藤寿人が「2006年にはJ1にいたい」と悔しさ一杯の言葉、引退しスタッフとして残留見込みの渡邉主将の「みんなで日本一のクラブを作ろう」との挨拶で、ようやく溜飲を下げた。渡邉選手が胴上げされ、全選手が場内一周して締めくくった。


シュート数:12-5、CK:5-2、FK:32-21 得点:シルビーニョ(PK) (横浜FC)マシュー  警告:熊:シルビーニョ (相手)河野、マシュー、山尾 主審:辺見康裕