03節対柏、松下、ウイルソンのヘッド2発で接戦を制す

  • 投稿日:
  • カテゴリ:

J1 2013年3月16日(土)14:00 ベガルタ仙台2-1柏レイソル ユアスタ仙台


ウイルソン 赤嶺太田
     (佐々木)

松下   梁
(ヘベルチ)   
鎌田

蜂須賀 石川 広大 菅井
(田村)    

サブは、桜井、和田、田村、ヘベルチ、佐々木、武藤、中原。
柏は、クレオ、工藤の2トップ。狩野、レアンドロ、谷口先発。鈴木大輔、田中順也はベンチスタート。

試合開始前は、少し動くと汗ばむような日差しと、ぬるい風が吹いていたが、後半からは次第に曇り始め、20分を過ぎるとを暗雲に。さらに冷たい雨もぱらついたユアスタ。それでも試合終了後は、冷たい風の中にも日差しが戻る。13,232人。柏サポは500人くらいか。

試合展開も天気のように、目まぐるしい。ベガルタは、レアンドロを中心とした柏の多彩な攻めに苦しみながらも、菅井、蜂須賀のサイド攻撃や、太田などのドリブルも繰り出し、速い攻めが復活、相手の背後を脅かした。

開始4分、梁のスルーパスに抜け出したウイルソンのシュートが菅野に弾かれるところ、詰めていた松下が、ゴール中央からフリーでヘッドを押し込み先制。
しかし、その後は柏もカウンターでサイドを崩して、どんどんクロスを入れ、林や中央の守備でなんとか守る、柏ペースの展開に。

後半開始早々、ベガルタの左サイドを山中にえぐられ、高速クロスを入れられると、飛び込んできたレアンドロに、弾丸ボレーを決められ同点とされる。これはクロスを許した時点で勝負あり。

その後は、ボールの奪い合いやカウンター応酬で、互いにチャンスを作るが、決め切れないまま時間が経過。8日で3試合の疲労が、互いにつのり、足を攣る選手も出てくるが、40分、ACLを休んで休養十分の菅井が活躍。

相手陣奥のスローインから、浮球で相手の背後を取ると、すかさずクロス。中央どフリーのウイルソンが頭で叩きつけ、決まって勝ち越し。しかし、柏も粘って、簡単にはクローズできない。

終了間際、追加時間4分間では、柏の攻撃にさらされ、柏のコーナーのこぼれが、エリア内でフリーになっていたレアンドロの前に飛んでくるが、シュートは枠外。ベガルタが苦しい試合を凌いで勝ち切り、今季初勝利。

前半。
立ち上がりから柏がボールを展開。しかし、今日のベガルタは、暖かさのせいか攻守ともに動きがいい。3分、ベガルタがゴール中央35mフリーキックのチャンス、これをかわされ、カウンターで攻められる。レアンドロがドリブルで中央から持ち込むが、梁が戻っての守備。

4分、ウイルソンが梁とのワンツー、梁がアウトサイドで、DF裏に絶妙スルーパスを通し、角度無いながらウイルソンの強烈シュート、キーパーはじくところ、中央に詰めていた松下が、ヘッドをしっかり決め、早くもベガルタ先制!未だ勝利なしで鬱屈していたサポーターも大興奮。攻撃的な場面では松下も生き生きしている。

直後柏にクレオにアクシデントか、急遽田中順也に交代。その後一進一退、レアンドロには複数対応。しばしばパスは出されるが、粘り強くついていく。8分、左サイドを攻められryが、蜂須賀が際どくクリア。その後も体を張った蜂須賀の守備に、場内がどよめく。11分頃まで一進一退。互いに攻め合うがシュートまではいかない。

12分、柏の波状攻撃受けるが、なんとかしのいで、最後はオフサイドにかける。16分、ベガルタも左サイドで、蜂須賀の相手ボールカットから、素早くサイドチェンジ、ファーサイドの菅井へ。久々に見る大きな展開。18分には、右サイドから太田がクロスを入れ、ファーで赤嶺待ち構えていたが、空振り。

21分、柏の増島?からの縦1本のロングフィードに、工藤が強烈なボレーシュート、枠内も、角度なく林が抑える。しかし油断ならない。24分、蜂須賀にイエロー。今日の主審は両チーム共に神経質な笛で、しばしばゲームが止まる。ベガルタゴール奥35mのフリーキックを与える。レアンドロが蹴るが、オフサイドで終わる。

29分、谷口がするする上がってきて侵入、クロス入れられ、コーナーを与える。クリアボールをレアンドロに狙われるが、外れる。その後、松下が小さいファールの累積ということでイエロー。その後、柏の速攻、レアンドロから工藤、クロスを上げられ、中央でヘッド叩きつけられるが、林が反応、バーの上にかき出す。コーナー。これはしのぐ。

30分、相手ゴールやや右30mでフリーキックのチャンス。これは太田がキッカー。直接狙うが、弾かれ、カウンターを受け、コーナーを与える。スピードではやや柏が上か。しかしコーナーの守備から今度はベガルタがカウンター、左サイドにいた菅井から太田にパスが通ると、一人でドリブルで持ち込みゴール前へ。味方が来てないとみると、切り返してのシュート、しかし菅野に弾かれる。

32分、ウイルソンからのスルーパスに梁が裏に飛び出るが、もう一歩。今日はこのチャレンジが目立った。34分、柏のコーナーキック。レアンドロのボレーシュートのこぼれを再び放り込まれ、ヘッドされるも枠外。
36分、自陣の石川の左足から、右サイドのスペースに走りこんでいた、菅井へどんぴしゃのサイドチェンジ。今季初、ロングフィードが決まった感じ。しかし、相手の寄せに菅井キープできず。

37分、相手ゴール右奥30mのフリーキックのチャンス。決まらず。38分、今度は柏がベガルタゴール左奥30mのフリーキック。レアンドロの直接シュートは林が押さえ、カウンター。菅井から梁へのパスはもう一歩。42分、柏の近藤にイエロー。相手ゴール右奥30mのフリーキックを得る。ここのキッカーは太田。しかしファールで終了。

前半の追加時間2分。柏に放り込みを何度も許し、コーナーで攻められるが、守って、1点リードで前半終了。

後半。
2分、ウイルソンから太田へスルーパスが通るが、詰められシュート打てず。4分、レアンドロに侵入されるが、こぼれ球は林。5分、上がった左サイドの蜂須賀のクロスから、右サイドバック菅井のヘッド、角度なくクリアされるがコーナーを得る。6分、ベガルタの右サイド、太田を振り切った山中に持ち込まれ、えぐられてからの速いクロス、中央に飛びこんできたレアンドロに弾丸ボレーを決められ、同点。

今日も先制しながら、追いつかれ、勝ち切れないのか?そういう不安を打ち消す、選手の動きがあった。勢いづく柏に懸命に粘りつく守備。9分、赤嶺がロングシュート。13分、コーナー2本のチャンス、2本目のこぼれを、中央に切れ込んだ梁の左足シュート、珍しくふかす。18分、柏のクロスにフリーでシュートされるが、林が弾く。この当りから空が暗くなり、小雨が振り出す。

20分、太田に代わり佐々木が入り、自在に動く。23分、相手ボールを奪った蜂須賀が上がるがカットされ、逆にカウンター、レアンドロからのパスを田中が受け、最後はフリーの狩野のシュート!外してくれた。決定的。危なかった。23分、松下に代えヘベルチが入る。簡単にはボールを失わないキープ力を見せる。27分、柏の大谷のクロスからシュート打たれるが、ネットの上。

29分、佐々木が相手ゴール前で粘るがシュート打てず。柏がカウンター、一気に田中にシュートされるが、バーの上。その後、蜂須賀が足攣り。そこで、田村が代わって左サイドに入る。30分、またしても山中のクロスからヘッド合わせられるが、林が抑える。33分にも、浮球で裏に出られた田中にシュートされるが、林がセーブ。危ない。

34分、ゴール前でボールを回され、フリーでシュートされる。コーナーを与える。36分、ようやくベガルタがチャンスを作る。梁からヘベルチ、さらにウイルソンとリズム良くボールがつながり、最後はウイルソンのシュート、枠外。37分には左サイドで30mのフリーキックのチャンス。決まらず。

40分、相手陣奥のスローインから、菅井が浮き球でDFの裏を自分で取ると、すぐクロス、これに中央フリーで待ち構えていたウイルソンが頭でたたきつけ、ゴール。勝ち越し。他の選手に比べ休養十分の菅井が見事なチャンスメーク。

ここで柏は狩野に代え秋野を入れる。ベガルタ、マイボールをキープできず、カウンターを受けるが、柏も攻撃にスピードを欠く。44分、焦りからかファールで止めにきた谷口にイエロー。

追加時間4分間。柏が勢いづいて攻めてくる。ベガルタはカウンターでシュートが打てず、反撃を食らう。最後は相手にコーナーを与える。こぼれ球が浮き球となって、フリーのレアンドロの前に落ち、ボレーを打たれた!絶体絶命のピンチも、シュートは枠外に抜け、そのまま試合終了。


きつい試合だった。マイボールを、出足のいい柏に再三奪われるシーンがあった。攻撃では、大分スピードが出てきたが、まだ遅い時がある。さらに連携を磨く必要がある。

それでも守備では、DF陣の連携がよくなってきて、サイドを取られ15本シュートを浴びたが、簡単にはレアンドロや工藤に打たせなかった。攻撃では全体にテンポアップして、2列目やボランチ攻撃参加が見られた。

ウイルソンが調子を上げてきたが、下がり過ぎる感じはある。後は赤嶺の調子が上がるのを期待したい。蜂須賀は、ミスもあるが、アグレッシブな攻守の姿勢が、チーム全体に勢いを与えている。攻守にハイボールの奪い合いで高さが生きるのもいい。

3連戦の最後を優勝候補の一角、柏からの勝利で締められたのは、いい。未だ発展途上の点は多々あるが、自信を失わずに次ぎに進める。

何より、2週空くW杯予選休みを利用して、コンディションの調整に努めていただきたい。久々のオーラ、卒業式を欠席した仙台大学4年蜂須賀にサポからの卒業証書が渡されたが、これも勝ったから盛り上がるというもの。勝ちながら修正し、さらなる波に乗ってほしい。

シュート数:5-15、CK:3-8、FK:18-16 得点:松下年宏、ウイルソン  (柏)レアンドロ 警告:松下、蜂須賀 (柏)谷口、近藤 主審:村上伸次

スカパーハイライト動画