WECUP04節:マイナビ仙台1-3C大阪L、4連敗苦戦中も、左サイドに光

2023-24 WEリーグカップ04節 9月16日(土)15:00 マイナビ仙台レディース 1-3 セレッソ大阪ヤンマーレディース ヨドコウ桜スタジアム 


カーラ 中島

武田   田畑
(佐々木) (遠藤)
西野 太田
   (津田)
高平 楓 國武 松永
  (廣澤)   
  
松本

未勝利の中、高平、武田が調子を上げる

サブは、齊藤、佐々木里緒、岩城恋音美(2種)、パウラゲレーロサンズ、遠藤ゆめ(2種)、廣澤、津田愛乃音(2種)。

C大阪Lは、GK山下、DF筒井、萩久保、小山、藤原、MF百濃、高和、宮本、脇阪、FW田中智子、矢形。栗本、中西、はベンチスタート。


カップ戦第4節は、今季からWEリーグ参戦のセレッソ大阪ヤンマーレディースとの試合。

今節は、佐藤楓が出場停止明けで、CBに復帰したが、隅田が出場停止でいない。

試合は、15時のキックオフで気温31.8度と厳しい条件。


C大阪Lの方jは、U-12監督だった鳥居塚監督をトップに迎え、ほとんどをセレッソ育ちの選手で固め、スピードあるサッカーを展開している。

その中には、マイナ仙台レディースから復帰の矢形、INAC神戸から復帰の脇阪、小山らがおり、これらの選手に加え、小柄な百濃(ももの)、テクニックのあるFW田中に活躍されてしまい、1-3と敗戦。

ハイプレスで、ボールを奪い、ワンタッチで裏を取り、素早くペナ内に入りシュートという、C大阪Lの攻撃は徹底していた。

特に矢形には、2得点をきれいに決められた。


4連敗勝ち無しのショックからか、佐々木コーチのコメントも暗いが、人手不足の中、高平、武田など徐々に調子を上げている選手もおり、得点のシーンでは、崩しての得点。「何もできなかった」という事もないと思う。

マイナビ仙台Lは、厳しい当たりでボールを奪う事もけっこうあったが、そこからパスを出すまでに、時間がかかる。ボール保持者が孤立する場面が多く、フォローの素早い対応は確かに課題。

ただ、前半40分の中島の同点前のシーンでは、ゴール前に人数をかけ、ワンタッチで回して、最後は左から武田が精度の高いクロスで、中島ヘッドにつなげた。

さらに、2分後、押し込んで相手のミスで、ゴール中央でフリーで田畑が拾い、シュートチャンス。ここはシュートを打たずに、パスを選択したのが残念だったが、守備の時間が長くなっていた前半で、自分達の時間帯も作れたので、後半に期待もあった。


また試合を通して、左SBの高平が、運動量豊富に何度も上がってクロス、この試合ではシュートも放つなど、気を吐いていた。
加速時のスピードも、去年より上がったような気さえする。さらに、ペナ内まで仕掛けられるようになれば、面白い。

同点弾のアシストのパスを出した武田も、長期離脱からの復帰以降、足元がもうひとつだったが、この試合のパスは見事だった。

高平、武田の左サイドのパワフルコンビは、もう少し試してもいいのでは。

課題は、右サイド。後半、今日久しぶりに交代出場の佐々木が、左から右に移って、カットインシュート2本。まだ、コンディションは半ばの感じだが、整えば、右での起用も面白いと思う。

さらに、終盤には、15歳ユースの津田が、えぐっての折返しパスから、カーラ、佐々木に、惜しいシュートチャンスもあった。


試合の流れを決められたのは、後半早々の、失点。

中央で、中島を二人でプレスされ、ボールを奪われると、走り出した矢形へのスルーパスを、田中に通され、CB二人の間からフリーで決められてしまった。

これで、再び、守備に追われ、カウンターでは慌てて、ゴールを急ぐ形になってしまって、逆にコーナーから3点目を決められ、試合が決まった。


イーブンの状態を長く続け、焦らずに距離感を狭めてボールをつなげば、チャンスを作れる下地があると思う。

勿論、まだまだ、マイボールでのパスミス、出し手受け手の連係ミスは多い。

それでも勇人コーチも切り替えて、ひとつひとつ課題を克服して、走り回る選手に勇気を与えて欲しいと思う。

前半
マイナビ仙台Lは、中島、カーラ2トップ、武田左MFの4-4-2でスタート。

素早い前プレスで、ボールを奪いに来るC大阪L。

C大阪Lは、田中、矢形の2トップ。マイナビ仙台Lの左からは、百濃がさかんに仕掛けてくる。

それでも、序盤は、マイナビ仙台Lが、コーナーからのこぼれをカーラがクロス、これを西野がダイレクトシュート、左サイドを上がった高平がニアにシュートなど、先に攻めていあ。

しかし、5分を過ぎると、C大阪Lの速い攻撃に徐々に防戦一方へ。

11分、C大阪Lの百濃、パスカットからそのままドリブル前進、シュート、これはGK松本。

15分、C大阪L、中央でパスカット、パスを受けた矢形がシュート、これも松本。

マイナビ仙台Lも、カウンターで攻め上がるが、孤立し、途中でパスがつながらず、シュートまでいけない。

⚽24分、C大阪L、左サイドからのクロス、楓の背後からニアに走り込んだ、矢形のヘッドで先制、0-1

<飲水タイム>

27分、C大阪Lの宮本、左奥からミドルシュート、バーの上。

28分、マイナビ仙台Lに左コーナー、こぼれをペナ内で國武?シュートもクリアされる。

35分、田畑から、右へ走り込んだ中島のパスは合わず。

⚽40分、マイナビ仙台L、ゴール前でワンタッチのつなぎ、最後は、左サイト、太田からパスを受けた武田のクロスに、ペナ中央の中島がヘッドで決め、1-1

42分、相手のクリアミスがゴール中央にころがり、田畑が拾ってフリー、しかし、シュートは打たず。

この時間帯、マイナビ仙台Lの方が前からプレスをかける。しかし、シュートまで行けず。

前半は、押されながらも1-1。

シュートは、マイナビ仙台L4本、C大阪Lは7本。


後半
⚽2分、C大阪L、中島を二人で囲みボールを奪うと、田中がスルーパス、矢形がDFの間を走り抜けフリーでシュート、決められ1-2
これが痛かった。

3分、佐藤楓にイエロー。

6分、左からの高平のクロスに、田畑がカットインシュート、枠外。(前半打たなかったのを言われた?w)

11分、C大阪L、MF高和に代えFW栗本、DF藤原に代え白垣入る。藤原は足が攣っていた。

⚽16分、C大阪L、脇阪の右コーナーキックから、ニアで169cmの筒井にフリックヘッド決められ、1-3。ダメ押し。


17分、マイナビ仙台L、武田に代わり佐々木入り、そのまま左MF。

17分、高平のクロスが、ゴール方向、キーパーパンチングで逃れる。

19分、C大阪L、中央35mのフリーキック。脇阪のキックはGK松本。

22分、パスカットされファールで止めて、田畑にイエロー。


23分、マイナビ仙台L、佐藤楓に代わり廣澤、田畑に代わり、ユースの遠藤ゆめが入る。
廣澤がトップ、遠藤は左MFに入る。中島がボランチ、西野がCBに、佐々木が右MFに回る。

24分、遠藤さっそくドリブルで上がって行くが、ボールを奪われる。25分にはキープしてファールを貰う。左ラインぎわ30mの中島のフリーキックは合わず。

<26分飲水タイム>

29分、C大阪Lのカウンター、矢形のシュートも、サイドネット。

32分、C大阪Lのカウンター、百濃のシュートは枠外。

マイナビ仙台Lロングボールを使いだすが、前と合わない。

35分、C大阪Lが高い位置で奪って、最後は矢形がフリーで抜け出しシュート、枠外。

37分、マイナビ仙台L、太田に代わりユースの15歳津田が入る。津田、廣澤、カーラの3トップで、中島アンカーの4-1-2-3?

39分、中島からパスを受けた遠藤が右から侵入、シュートするも決まらず。中島はワンツーを期待した走り?

42分、津田が侵入してえぐり、押し返しパス、ペナ内のカーラ、こぼれを佐々木がシュートもブロックされる。

これで、コーナー。2本目のこぼれ、佐々木がミドルシュートも枠外。

追加時間は4分間。
C大阪L、左からのパスを、矢形がヘッドで右へ振り、最後は脇阪のシュート、枠外。

1分、C大阪Lは、百濃に代わり、松本が入る。

2分、マイナビ仙台L、前からプレス、ボールを奪って、右からカーラがシュート、枠外。

3分、C大阪Lは、FW田中に代わりDF浅山が入る。

結局、試合は1-3、C大阪Lが勝利。

後半のシュート、マイナビ仙台L6本、C大阪Lは8本。

マイナビ仙台Lは4連敗で、Aグループ最下位。

次は勝ち点1で5位のノジマステラと対戦。ひとつ勝って、リーグ戦につなげたい。


シュート数:15-10  CK:5-6  FK:11-7   得点:中島依美 (C大阪L)矢形海優2、筒井梨香  警告:佐藤楓、田畑  主審:杉野杏紗  入場:1,384人