WE08節:マイナビ仙台L2-1C大阪L、キャンプ成果出て球際向上、逆転勝利

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2023-24 WEリーグ08節 3月2日(土)14:05 マイナビ仙台レディース 2-1 セレッソ大阪ヤンマーレディース ユアスタ仙台


廣澤  中島
(後藤)   
カーラ   石坂
(遠藤)   (美和)
太田 隅田
   (西野)
高平 オケケ 國武 田畑
     (松永)  
松本

廣澤同点弾、遠藤ゆめ逆転PK

サブは、齋藤、松永、パウラ、西野、遠藤ゆめ、佐々木美和、後藤。
C大阪Lは、GK山下、DF筒井、荻久保、浅山、藤原、MF百濃、高和、宮本、脇阪、FW矢形、和田。ムズダリファ、田中智子はベンチスタート。

ウインターブレーク明けの後半戦の初戦は、小雪も舞う寒さの中、セレッソ大阪ヤンマーレディースと対戦。

「東北復興応援試合」ということで、東北関連市民への無料招待もあり、気温4.8度の寒空でも、1,500超の入場があった。

復興試合試合用に、仙台の学生さんがデザインした特別ユニも鮮やかで、なかなか良かった。(テレビ観戦ですがw)


さて、9月のカップ戦で対戦した時は、C大阪Lのスピーディーなサッカーとの違いを、まざまざと見せられたが、この試合では、マイナビ仙台Lがバージョンアップ。

冬場のキャンプの成果が、随所に見られ、ようやく戦えるチームになった感がある。

見るかからに引き締まった選手、筋肉量が増したように見える選手が散見。

C大阪Lは、小山史乃の海外移籍の影響もあるのか、脇阪、矢形が奮闘も、以前のようなスピーディーな攻撃が、もうひとつ見られなかった。マイナビ仙台Lの寄せが、奏功したのかもしれない。


マイナビ仙台Lは、90分間、予測を持った守備で、迷いなく球際に激しく行き、周りの選手も素早く位置取り。

攻撃では、ドリブルでの仕掛け、守備では体を張ったプレーで、失点しても、ずるずるとは受け身に回ることがなかった。

互いにカバーしあって、スペースを作らない、連動した動きができるようになってきたので、安定感が出てきた。

そして、中島、廣澤の前二人が、攻撃だけでなく、守備でも運動量豊富に動き回りカバー、ピンチの芽を、大分摘めるようになってきた。

さらに、佐々木美和、隅田、後藤など怪我に悩んだ選手も復活し、学校を卒業して本格的に参戦の石坂、遠藤ゆめもいて戦力は整いつつある。久々スタメンのカーラも、惜しいシュートなど、チャンスに絡んでいた。


前半は、互角の戦いで激しく攻め合う形で、攻守に締まった戦いができた。

簡単に裏のスペースを明け渡すことが少なくなり、攻撃では左の高平だけでなく、右の石坂が、斜めのドリブルの仕掛けが増えて、相手を押し戻した。さらに、後半出たが、佐々木美和も戻ってきたので、懸案の右の強化になるか。

守備では、オケケの動きが軽くなり、90分フル出場。周囲とのチャレンジ&カバーも良くなってきた、1対1では、はぼ負けることなくキープでき、ダッシュのスピードも増して、パスカットに飛び出して行く場面もあった。相手のコーナーは、頭で何本クリアしたが分からない。


後半早々、珍しくGK松本ハンブルから失点したが、すぐに反撃の圧を高め、佐々木美和、遠藤ゆめを両サイドに交代出場させると、点にからんで、エース廣澤の同点弾、遠藤ゆめの逆転PKで勝ち切った。

後半30分の同点弾は、理想的な展開。
左から右へとパスを細かくつないで、最後は、松永の縦パスに、佐々木美和が抜け出し、絶妙のクロス。CBの背後から、中央の廣澤がダイレクトで蹴り込んで1-1と同点。

これで勢いを増したマイナビ仙台Lは、遠藤ゆめがドリブル、ボールキープで相手のファールを誘うと、36分、脇阪に倒されPKをゲット(ちょっと微妙だったがw)。これを遠藤ゆめ自身が、深呼吸を何回もしながら、ゴール隅に流し込んで2-1と勝ち越した。

その後は、C大阪Lの反撃の時間が長く続いたが、相手のCKはオケケがことごとくクリアで、勝ち切った。

攻守でリズムを作る隅田の復活を、第一にあげようと思ったが、隅田ひとりだけでなく、チーム全体にテンポの速いサッカーができていたので、中位チームとなら、互角にやれる準備は整ったと思う。

ただ、さらに上に行くには、ゴール前の攻撃で、落ち着いて躊躇なく打つとか、攻撃でのフォローも速くしたり、中島のキックが、オケケに合い出すなど、まだまだできる事がある。

ともかくも今季ホーム初勝利。次もホームなので連勝を狙いたい。

前半、
4分、オケケにイエロー。

8分、左から高平のクロス、相手のクリアミスで廣澤フリー、左足でシュート狙う枠外。

13分、カウンターから、中島-石坂からのクロス。ゴール前混戦から連続シュートも決め切れず。

16分、石坂のドリブルから、縦パスを受けた廣澤がシュート、DFにブロックされる。

26分、C大阪L、脇阪のロングシュート。決まらず。

31分、C大阪L、DF筒井のロングボールに、矢形がワンタッチで抜け出し、シュート、これは松本がはじきだす。

37分、中央のこぼれ球を、フリーになっていたカーラが、ワンステップでシュート、惜しくもバー。

41分さらに、右から石坂のドリブル、左フリーのカーラにパスが通るとシュート、枠外。

前半、マイナビ仙台Lのシュートは7本、C大阪Lは4本。

後半
2分、C大阪Lの百濃に、ドリブル突破され、深くえぐられて、ニアで矢形がシュート。松本ポール際で弾くところを、矢形にひっかけられ、中央の高和につながれて。無人のゴールへ押し込まれ、失点0-1。

しかし、マイナビ仙台Lは、高平のクロスなどで、すぐに反撃の圧を高める。

8分、石坂のクロスを中島が落とし、最後はカーラがシュート。キーパー弾く。

その後、C大阪Lに押し返されるが、しのぐ。

17分、マイナビ仙台Lは、カーラに代え遠藤ゆめ、石坂に佐々木美和と左右のMFを代える。

22分、C大阪L矢形がオケケの裏をとり、フリー。左からシュート、しかし、GK松本が弾き出す。その後のCKもしのぐ。

26分、マイナビ仙台L、國武足負傷で、松永が入り、右SB。右SBの田畑がCBに回る。C大阪Lは、FW和田に代え、インドネシア代表ザーラ ムズダリファを入れる。初出場。

30分、マイナビ仙台L、左サイドから細かく横につなぎ、最後は縦パスに走り込んだ佐々木美和がドリブル前進、いいタイミングでワンパンのパスを出すと、CBの背後から飛び出した廣澤がボレーで蹴り込んで、ゴール。1-1と追いつく。

32分、中島と廣澤のワンツーから、中島のミドルシュート、わずかに枠外。

36分、エリア内でボールキープの遠藤ゆめが、倒されPKゲット。これを遠藤自ら、緊張しながらも、ゴール左隅に流し込んで、2-1と逆転。

廣澤、遠藤共に今季2点目。

38分、マイナビ仙台L、隅田に代え西野、廣澤に代え、怪我から復帰の後藤が入る。C大阪Lも、MF 高和 に代えFW田中智子、DF藤原に代え中西を入れる。

39分、左から遠藤ゆめがシュート、枠外。

追加時間は4分間。
圧を強めたC大阪Lが、押し込み、コーナーを次々取るが、いずれもオケケが頭でクリア。こぼれも割り切って蹴り出す。

AT3分、C大阪Lがコーナーのこぼれを、中西ロングシュートするが、ふかす。

2-1でマイナビ仙台L、今季ホームで初勝利の3勝目。



シュート数: 14-12 CK: 2-9 FK: 11-16  得点:廣澤真穂、遠藤ゆめ(PK)(C大阪L)高和芹夏  警告:オケケ  主審:山本真理  入場:1,526人