WEリーグ2022-2023 20節 5月27日(土)13:06 マイナビ仙台レディース 3-2 サンフレッチェ広島レジーナ ユアスタ仙台
宮澤 松窪
廣澤 矢形
(田畑)
中島 隅田
(市瀬)
佐々木 楓 國武 松永
(高平)
松本
矢形、松窪のゴールでリードも、追いつかれ、最後はOGで逃げ切る
サブは、齊藤、市瀬、高平、田畑、万屋、茨木、スラジャナブラトヴィッチ。
S広島Rは、GK木稲、DF近賀、左山、中村、島袋、MF瀧澤、小川、増矢、FW立花、大内、中嶋。谷口、上野、柳瀬、川島はベンチスタート。
5月なのに、ほぼ夏日、24度まで気温が上がった試合。後半には飲水タイムも取られた。
マイナビ仙台レディースは、前半は、ボールが走らないピッチと、慎重になり過ぎてパス・スピードが上がらないところで、パスにズレができて、リズムができない。
一方、サンフレッチェ広島レジーナは、両サイドやハーフスペースを使った、テンポの良い攻撃を展開。
特に、ドリブルで再三仕掛けてくる、中嶋のチャンスメークなどで、15本のシュートを浴びせてきたが、マイナビ仙台Lの守備もあり、シュートの精度がいまいちで助かった。
試合開始30秒でゴール前で、大内のフリーのシュートを打たれたが、これをGK松本が出て抑えたのも大きかった。
これでも、押される展開で、先手を取ったのは、マイナビ仙台Lの方。
前半11分の矢形のヘッド、30分、隅田の精度の高いパスから松窪のヘッドで、前半で2点先行。決定力のあるところを見せた。
後半すぐに、2点返されたものの、選手や配置を変えながら、攻撃のリズムを作り、最後は、宮澤が足を振って得た御運ゴールで、3点目。終盤は5バックするなど辛抱強く守り、勝ち切れた。
この試合で目立ったのは、矢形。
今季は、怪我の影響もあり、ドリブルなどで、本来の鋭さが、もうひとつだった矢形であるが、この試合では、好調時の動きが戻っていた。自らのゴールを含む、チームの3得点すべてに絡む活躍だった。
先制点は、佐々木の高いクロスに、キーパーが迫ってくるところを、恐れずヘッドで決めた、矢形らしいゴール。
2点目は、矢形のパスから、隅田の精度の高いクロスに、松窪が、背後から近賀に体を当てられながらも、高いジャンプで、バランスを崩さず頭を振り決めた。
小柄な松窪だが、裏抜けだけでない、ストライカーの素質を、またも見せてくれた。
後半、2点差を追いつかれてからの決勝点は、左サイドに回った矢形のドリブル突破から、ゴール前で、田畑、隅田とつなぎ、最後は松窪の落としを、宮澤がシュート。これがオウンゴールにつながった。
一方、守備面では、ワンッチ、ツータッチでつなぎ、両サイドに広げて展開する、相手の攻撃に苦戦。
特に、マイナビ仙台Lの右サイドから、がんがんドリブルで仕掛けて来る中嶋には翻弄された。後半の2失点もアシストは中嶋。
寄せの距離感とか、守備の連動は、課題。まずは、恐れていては、出来る事も出来なくなるので、チャレンジして欲しい。
チームとしては、これで須藤監督になって負け無し、2勝2分け。
内容は、まだまだの所があるものの、徐々に選手の持ち味が出てきての勝利なので、残る2試合も勝利を期待したい。
前半。
開始30秒、マイナビ仙台Lのプレスをかわした、S広島Rのカウンター。左からのクロスに、中央のこぼれをフリーで大内がシュートも、GK松本が前に出てブロック。
以降、S広島Rの攻撃が続く。マイナビ仙台Lの右サイドを、中嶋がドリブルで執拗に突く。
近賀のミドルシュート、中嶋のシュートと打たれるが、枠外や松本正面。
5分、ようやくマイナビ仙台Lが回すが、クロスはブロックされる。
8分、國武のロングボール、矢形には合わず。
9分、右から左へと展開し、最後は佐々木のクロスに、松窪、届かず。
⚽11分、隅田、廣澤、佐々木とつないで、高いボールのクロス。キーパーが出るところ恐れず、矢形がヘッド、決まって1-0。矢形は今季4点目。
12分、S広島Rの左コーナー。キッカーは瀧澤。これをクリアしてカウンター、宮澤から矢形、ドリブル前進からのシュート、ヒットせず。
15分、右から宮澤のクロスに松窪、右コーナーを得る。キッカーは佐々木。セカンドボールを拾い攻めるがオフサイド。
20分、S広島Rが左サイドの裏を取り、右の中嶋へ。中嶋のクロスに左からフリーの立花、シュートミス、で助かる。
22分、S広島Rが左コーナー。シュート性を松本触るが、こぼれ島袋にシュート打たれるが、バーの上。決定的。
24分、宮澤からDFの間の松窪へ。さらに廣澤のシュート性のクロス、矢形には合わず。
25分、松永がパスカットされ、クロスから瀧澤のシュートは合わず。
28分、S広島R中嶋がドリブルでペナ内侵入、クロスは松本。
⚽30分、右から矢形がドリブルで2人をかわして、中央の隅田へ。隅田がダイクレトのクロス。近賀を振り切った松窪がジャンプ一番、ヘッドで決め、追加点2-0。
松窪は今季3点目。控えめにパフォーマンス。
35分、S広島R増矢が、中央からミドルシュート、枠外。
37分、S広島R左山がパスカットして、ドリブルからのシュート、國武に当たりコースが変わるが、松本クリア。
S広島Rの左コーナー、こぼれをシュート連続されるが、しのぐ。
43分、S広島R近賀から、瀧澤のクロス、松本キャッチ。
追加時間は2分間。
ワンタッチでつないだ広島に、ゴール前で横パス出されるがカット。
前半は2-0とリードして終了。
後半。
2分、S広島Rが、左からゴール前に斜めのパス、ここは松本。
⚽4分、ゴール前での横パスがずれたところを、S広島Rの中嶋に拾われ、えぐってDF2人の間からクロスを通されると、なだれこんできた立花に合わせられ失点、1-2。
5分、マイナビ仙台L、右サイドでつないで、最後は隅田がシュート、ブロックされる。
⚽7分、またも、右サイドからS広島Rの中嶋にドリブルで侵入されての折返し、中央から瀧澤にヘッドで決められ、2-2同点とされる。
前半7分で一気に2点を詰められ、同点。
追い付いた15分、S広島Rは攻撃のテンポが速くなる。
そこで、10分、マイナビ仙台Lは、廣澤に代え田畑を入れ、右MFへ。右にいた矢形を左MFに回す。
⚽15分、左サイド矢形のクロスから、田畑、隅田、松窪とつなぎ、最後は、中央から宮澤がシュート。これをS広島R近賀がクリアし損ねて、後ろに飛んだボールがシュートに変わりオウンゴール。
同点とされてから、時間を置かずに、再び3-2とマイナビ仙台Lがリードし、落ち着く。
16分、左コーナーを得て、中島がキック、佐々木経由で再び中島クロスもライン割る。
この後、主審がS広島Rのファールを厳しく取り始める。
18分、S広島Rの増矢にイエロー。
19分、パスカットしたS広島Rが、右からシュート、松本。
20分、佐々木がチャージしてボールを奪い、田畑、松永をつなぎ、田畑のクロスに、最後は松窪シュート、ヒットせず。
21分、S広島Rは、FW立花に代え上野、FW大内に代え谷口を入れる。
23分、マイナビ仙台Lも、隅田に代え市瀬を入れ、5バック気味に。宮澤がボランチに下がり、田畑がトップに上がる。
25分、中央を松窪がドリブルでキープ、右の田畑に振って、田畑が左足の強烈なシュート、ポスト!
跳ね返りを今度は右足でシュートもブロックされる。
25分、S広島R中嶋が、また右からドリブルで上がり、折り返し、上野のシュートはブロック。
26分、S広島Rの小川にイエロー。
28分、またまたS広島R中嶋がドリブル侵入、こぼれを小川がミドルシュート、バーの上。
29分、S広島R増矢から右の中嶋へ、松永がかわされ、シュート、バーの上。
その後のコーナーはクリア。
30分、マイナビ仙台Lのカウンター、松永のロングボールから、右に回った矢形がドリブルで上がりクロス、左の田畑もう一歩。
32分、松窪の30mミドルシュート、キーパー。
35分、S広島Rの左山にイエロー。
左ライン際45mのフリーキック。こぼれを松窪がシュート性のクロス、上がっていた市瀬が、ダイレクトでシュートも、枠外。
39分、マイナビ仙台Lは、足攣りの佐藤楓に代わり高平を入れる。
S広島Rは、MF増矢に代え柳瀬、瀧澤に代え川島はるなを入れる。
40分、ここで、マイナビ仙台Lは、前からプレスも、奪い切れない。
43分、S広島Rが右からドリブル前進からのシュート、松本。
追加時間は6分間。
1分、S広島Rの左コーナー。こぼれをつながれでシュート打たれるも國武がブロック。
カウンターから中島がスルーパス、右サイドの田畑がキープも囲まれ、相手陣で外に出す。
2分、S広島Rにボールを回され、最後は小川のシュート、枠外。
3分、さらにS広島R、ボールを回し、最期は谷口が反転シュート、バーに当たる。
4分、田畑も自陣に戻って守備、最期は時間も使い、試合終了。
後半始めで、2点差を詰められたが、最期はオウンゴールのリードを守り、勝利。
シュート数: 8-15 CK:2-5 FK: 9-12 得点:矢形海優、松窪真心、オウンゴール (S広島R)立花葉、瀧澤千聖 警告:(S広島R)増矢、小川、左山 主審:荒川里実 入場:1,211人