2023 J2 17節 5月21日(日)14時03分 ベガルタ仙台 1-1大宮アルディージャ NACK5スタジアム大宮
氣田 山田
(中島) (秋山)
相良 郷家
(ヨンジュン)
鎌田 エヴェルトン
(キム) (フォギ)
内田 菅田 小出 真瀬
林
前後半で、別の顔
ベガルタは前節と全員同じメンバー。サブは、小畑、キムテヒョン、秋山、梁、フォギーニョ、中島、ホヨンジュン。
大宮は、GK笠原、DF貫、浦上、新里、袴田、MF大山、小島、柴山、茂木、FW室井、アンジェロッティ。富山、山崎、泉澤はベンチスタート。
3連勝を狙うベガルタは、8日で3連戦を、連携を重視したのか、同じスタメン、サブも2戦連続同じで臨んだ。
大宮は、気温26度とあったが、ピッチ上は33度と真夏並みの条件で、3連戦の最後。どこまで踏ん張れるか。
(後で、中山が第一子誕生の育休だったと判明。それもあり?)
一方、3日前に最下位となって、原崎新監督に交代した大宮も、スタメンは大山一人を投入するのみで、一見、大きな変化はないと思われた。
ベガサポは2,000人、大宮サポも8,000人以上が詰めかけ、文字通り熱い試合にりドロー。ただ、3連勝を目論むベガルタからすれば、いま一つの結果となってしまった。
試合は、前半、大宮が明らかに後半勝負の構えで、あまり前に来ず、アンジェロッテイにボールを預けるのに対し、ベガルタが思惑通りにボールを展開し、決定機を何度も作り、32分に郷家が先制弾。
ただ、その後にチャンスを決め切れず、1点止まり。
大宮にシュートを許さず、攻め続けていただけに、前半で少なくとも、あと1点決めておきたかった。
先制点が、鮮やかな展開で取れてので、このまま勝利と思いきや、後半は、大宮の一方的な展開になった。
大宮は3バックに変更。ドリブル得意な選手を投入し、インサイドのハーフスペースをうまく使って、ベガルタを寄せ付けず、セカンドボールも回収して一方的に攻める。
ベガルタの選手交代が、この試合では有効でなく、前から連動したプレスができず、中盤も間延び。8分でエヴェルトンが足首負傷し、その後交代したのも痛かった。
それでも、GK林の好守や、相手のシュートミスで、フリーのシュートを凌いでいた。
すると、26分には、カウンターから、鎌田の絶妙のクロスに、後半出場のホ・ヨンジュンが。ペナ内フリーで受けての絶好のチャンス。しかし、シュートが遅れ、防がれる。
そして、ついに43分、ベガルタの5バックの並びの外からのクロスを、中央でヘッドを決められ1-1同点。5バックで場所は守ったが、プレスは遅れ、精度の高いクロスを入れられてしまい、マークもずれてしまった。
その後、終盤、菅田を前線に上げるなど、点を取る姿勢を見せたものの、5バックからのビルドアップはうまくいかず、ドロー。
後半シュート9本(ベガルタは2本)の大宮の猛攻を見ると、むしろ、良くドローで勝ち点1を死守した、という感じ。
出続けのメンバーの疲労度もかなりあっただろうが、もう5分、氣田、山田を引っ張れたら、どうだっただろうか。結果論かもしれないが。
ただ前半、GK林から始まる、2つの展開は、鮮やかだった。
先制点のシーンでは、GK林のヘッドから、右サイドに振り、時間をかけずに、エヴェルトン経由で、逆サイドに展開。ファーで相良がためて、裏に出すと、走り出していた内田が追い越し、クロス。
中央で山田が囮のジャンプ、背後から郷家が頭を振って、ゴール、先制点。
後半ATには、GK林のキックから、右サイドで真瀬が受け、動きながら郷家とワンツー、最後は山田が右からクロスで、ファーで待ち構えていた氣田がシュート。ぎりぎりでブロックに会ったが、相手を振り回す攻撃が嵌った。
前半は、シュートに至るまで、同じ絵を描いて、連動。相手のプレスが緩いこともあったが、テンポ良くボールを展開できていた。
後半頭で、氣田が中島に代わり、大宮が3バックで動かしてきた時からは、対応が嵌らなかった。
ベガルタがサイドでボール奪取に上がると、その瞬間を狙われて、ワンタッチでかわされ、背後にフリーで走り込まれた。
出ずっぱりの選手も疲労があるが、大宮のスピードアップに後手を踏んだ感じ。
さらに5バックで固めると、セカンドボールを追えなくなり、連続攻撃にさらされた。
攻撃で、向上が見えたからこそ、2連勝したと思うが、守備面では、まだ途上の模様。
コンパクトさを維持できて、セカンドボールを回収できる余力がある、前半はいいのだが、疲れてきて、メンバーも変わり、連携にほころびが出ると、たちまちピンチの連続になるとういう点は、まだ、課題。
夏場に向けて、守備面での共通認識も高めて、より勝ち点3の確率を上げて欲しい。
まだ出場機会のない若手にも、ガツガツ行って、裏を走り抜けて欲しいのだが、まだ、整っていないのだろう。天皇杯で、いいアピールをして、チャンスを掴んで貰いたい。
前半
大宮、ベガルタ共にの4バック。
ベガルタは立ち上がりから、左サイド相良の裏を回って内田や氣田がクロスする攻めを見せ、セカンドも拾う。
2分、相良の裏を氣田がえぐってクロス、これは合わず。
4分、内田の縦のロングボールに、相良から鎌田、右に振って、フリーの真瀬がシュート性のクロス、キーパー。
7分、大宮、ベガルタの左から、フリーの貫が裏に出てキーパー前のパス。室井が滑り込んでくるが、オフサイド。
11分、左サイドから氣田のクロス、中央で山田がフリーでヘッド、キーパー正面。
その後、大宮の攻撃も、前線との呼吸が合わず。
16分、大宮アンンジェロッテイがタメて、室井がドリブル突破してくるが、右に寄せていた内田がクリア。
17分、大宮の自陣でのパスミスを山田がカット、氣田から郷家とつなぎシュートも、ブロックされる。
その後は、ベガルタが前プレスを強め、攻勢も、シュートまではいけない。
28分、エヴェルトンのロングボールから中央山田が落として、素早く氣田がシュート、キーパー正面。
30分、大宮、袴田にイエロー。
⚽32分、GK林のヘッドでのパスから、右から左に展開、相良のタメ、追い越した内田のクロスを、郷家がヘッドで決め、先制1-0。郷家は今季5点目。
34分、大宮ペナ中央やや右でフリーキックのチャンス。鎌田のキックは壁。
37分、カウンターを阻止しようとして、鎌田にイエロー。
40分、大宮、FW室井が怪我で退場、富山が入る。
41分、大宮が左からのクロス、ファーでの折り返し、フリーの富山が狙ってくるが小出が抑える。
追加時間は3分間。
2分、GK林のキックを、真瀬、郷家とつなぎ、最後山田のクロスに、左ペナ内の氣田がワントラップからシュートも、寸前ブロックにあう。
前半は大宮のシュートを0本に抑え、ベガルタは6本で先制し、1-0で終了。
後半
ベガルタは、氣田に代え中島が入る。
大宮は、3バックとして、インサイドの間でパスを受け、疲れてきたベガルタのプレスをかわす。
1分、右サイドの裏を大宮が狙い、右コーナー。ショートコーナーからアンンジェロッテイがヘッド、枠外。
3分、ベガルタが、中央40mのフリーキック。距離はあったが、中島が直接狙い、バーの上。
5分、大宮がカウンター、中央に4人ひきつけられ、大外でフリーの貫?がシュート、枠外。危なかった。
その後、パスカット応酬。
8分、足首を蹴られてエヴェルトン倒れ、一時ピッチ外。
10分、大宮が回し、左からのクロスでコーナー。これはクリア。
12分、ベガルタは、大宮の一方的な展開を見て、相良に代えホヨンジュン、山田に代え秋山が入る。秋山が左MF、ホヨンジュンはFW。
14分、大宮アンジェロッテイにイエロー。
18分、ベガルタ、ようやくカウンター、中島がドリブル前進も、止められる。
22分、大宮が貫に代わり泉澤を入れる。
22分、エヴェルトン再び、倒れる、
23分、ベガルタ、足首負傷のエヴェルトンに代わり、フォギーニョ入り、そのままボランチ。
24分、ベガルタ、なかなかボールを奪えないまま、大宮が左からのクロスに、アンンジェロッテイがロングヘッド、これで左コーナー。これは凌ぐ。
26分、カウンターで、右サイドを鎌田がドリブルで抜け出し、ファーサイドでフリーのホヨンジュンでクロスを通す。ホヨンジュン、胸トラップから切り返してシュート狙うが、触られ、サイドネット。後半唯一のベガルタの決定機。
左コーナーを得るが、クリアされる。
28分、今度は大宮の右コーナー。セカンド拾われ、クロスも、ここは林がキャッチ。
29分、大宮、左から泉澤のクロスに、小島の左足シュート、枠外。
30分、大宮、カウンターから、大山がロングシュート、枠外。
32分、ファールを注意されたホヨンジュン、再びファール、異議でイエロー。これはいけません。もったいない。
33分、大宮が右コーナー。ここは林がキャッチ。少し倒れて時間使い。
35分、大宮が左からのクロス、真瀬がヘッドでクリアに行って、頭どうしで衝突。時間をおいて立ち上がる。
37分、大宮が3枚代え。MF茂木に代え岡庭、MF柴山に代え山崎、ボランチ大山に代え石川が入る。
38分、大宮が右裏をドリブル突破からにクロス、ファーサイド、山崎のドフリーのヘッドを、GK林がニアを詰めて、ファインセーブ。
41分、ベガルタ、ボランチ鎌田に代え、CBキムテヒョンが入る。中島がボランチに下がり、5バック気味、5-4-1か。
42分、GK林が、ゴールキックで時間をかけ、遅延行為でイエロー。
43分、右サイド真瀬がボールに詰めたところで、裏に出される。
⚽44分、大宮、左からの岡庭の精度の高いクロスに、山崎が中央ヘッドすらし、決めて1-1。
45分、フォギーニョにイエロー。
追加時間は6分間。
1分、大宮が右コーナー。セカンドボールをクロスされるが、これは流れる。
ベガルタ、ここで菅田が前線に上がるパワープレー。
3分、大宮の山崎がドリブル侵入、これで左コーナー。菅田は戻る。
4分、大宮山崎が左からカットイン、切り返してのシュート、枠外。
そのまま試合終了、1-1ドロー。
シュート数:8-9 CK:5-7 FK: 15-13 得点:郷家友太 (大宮)山崎倫 警告:鎌田、ホヨンジュン、林、フォギーニョ (大宮)袴田、アンジェロッティ 主審:植村篤史 入場:10,096人
タグ:郷家友太