WEリーグ2022-2023 12節 3月26日(日)13:04 マイナビ仙台レディース 1-2 日テレ・東京ヴェルディベレーザ ユアスタ仙台
宮澤 松窪
高平 矢形
(廣澤)
隅田 中島
(船木)
佐々木 市瀬 國武 田畑
(楓)
松本
中島がGKプレスで、松窪初ゴールをお膳立て
サブは、齊藤、佐藤楓、万屋、西野、船木、ブラトヴィッチ、廣澤。
東京NBは、GK田中桃子、DF宮川、村松、西川、木﨑、MF岩﨑、木下、北村、FW藤野、小林、植木。氏原、土方はベンチスタート。
気温10度に満たない、強い雨が降り続く。ユアスタ。
後半になると選手の吐く息が白く見えた。
マイナビ仙台レディースは、船木に代え高平を入れ左MF、右SBに田畑をスタメン起用した以外は、前節と同じメンバー。
2トップは宮澤と松窪。
日テレ東京ヴェルデイベレーザ(東京NB)の方は、ベテラン組がおらず、藤野、小林、植木の強力3トップを並べる。
ちなみに、U-20女子W杯準優勝メンバーに、マイナビ仙台Lでは、松窪、田畑、西野、東京NBは藤野、土方が入っている。
前半。
これまでは、東京NBと対戦すると、素早い球回し、球際での強さで、圧倒されることの多かったマイナビ仙台Lであるが、この日は2トップ含め、前からプレスを敢行。
松窪のチェーシングだけでなく、全員が球際にも厳しく行って、相手の攻撃を分断。逆に、斜めのパスなども繰り出し、ボールを展開して、あと一歩まではつなげた。
互いに攻め合い、25分頃までは互角の展開となった。
20分、松窪がキーパー前、中島からパスにで裏抜け、フリーのチャンスをキーパーに詰められ逃す。
⚽すると、25分木下にワンツーで、31分藤野に、ゴール前でパスカットしてのフリーで決められ、2失点。
特に最初の失点は、人数がいたのに、全員が右の小林に引っ張られ、木下にフリーを許したのが残念。
これで余裕持たれてしまい、徐々に東京NBペースに。
しかし、諦めずに、しつこい守備でなんとか追加点は防いだ。
マイナビ仙台Lも、宮澤のスルーパスなどで、チャンスは作るのだが、シュートまで中々いけなくなる。
前半、マイナビ仙台のシュートは3本、コーナー3本、東京NBはシュート6本、コーナー2本。
後半。
東京NBはMF岩﨑に代え、FWの土方を入れる。
開始早々、東京NB植木にフリーでシュート打たれるが、バー。
⚽8分、中島が相手キーパーに猛然とチャージ、慌てたキーパーのパスをひっかけると、中央の松窪に返す。
キーパーが倒れたままでゴールが空いているころ、松窪が左足グラウンダーで確実に決めてゴール。松窪出場3試合目にして、記念すべき初ゴール。
ベテラン中島にお膳立てして貰ったゴールだが、チャンスを確実に決めるという面では、どんなシュートも同じ価値。これから力を抜いて、さらに積み上げていってほしい。
しかし、直後の11分、東京NBのカウンターから抜け出されそうになるところ、市瀬が倒していまい、この日2枚目で退場。マイナビ仙台Lは1点ビハインドで、10人での戦いとなった。
やむなく、高平がCBに入り、宮澤を下げて、4-4-1か。
さらに、12分には隅田に代え船木を入れ、宮澤を下げてワンボランチ、船木と中島が前目、4-1-3-1のような形に。
10人になっても、今日のマイナビ仙台Lは、闘志が光った。
守備一辺倒でなく、カウンターも狙っている。
それでも東京NBの強力3トップが、個人技でかわして次々シュート、MF北村や、DFの木下にまで打たれるが、ゴールを死守。
前半、やや運動量が少なかった、右SBの田畑も、後半はかなり走り、球際での強さも出して本領発揮。
マイナビ仙台Lは、ぎりぎり体を入れたり、コースを限定したり、前半のしつこい守備もあり、東京NBの選手も疲れがあったのか、精度を欠く。
中島に至っては、松窪もびっくりの運動量で、時に相手ゴール前まで上がり、ゴールを狙う。
18分、ようやくマイナビ仙台Lのカウンターも、決まらず。
21分、佐々木に代え佐藤楓を入れ、センターバックへ。高平が左MFに上がる。
28分、中島がプレスしてボールを奪い、船木から、上がった高平がクロスも、シュートは打てず。
29分、東京NB宮川にイエロー。41分にはGK田中の遅延行為でイエローと、女子に試合にしてはカードの多い試合となった。
36分、矢形に代え廣澤を入れる。まだ攻めを諦めない。
廣様がボールを持つと、GK松本の「行け~、行け~」との声がピッチに響く。しかし、シュートまで行けず。
36分、東京NB木﨑に侵入され、ヘッド打たれるが、松本抑える。
37分、東京NB小林のクロスに、土方がフリーでシュート、枠外。
39分、東京NBのロングボールから、北村がドリブル侵入、シュートも松本抑える。
追加時間は3分間。
1分、宮澤からパスを受けた高平がクロスで、左コーナーをチャンスを得る。
中島のキックがこぼれところ、楓がヒールで流しこもうとするが、キーパーに反応される。
結局、10人なって奮闘もシュートは2本。東京NBの9本は、全員で凌いだが、同点までには至らなかった。
マイナビ仙台Lは、リーグ再開後、徐々に、チームの連動、攻守の積極性は高まって期待感はあるものの、3連敗となって、7位に後退。
3位東京NBとは勝ち点差9で、残り9試合。上位が連敗しないチームなので、賞金圏内も厳しくなってきた。しかし何が起こるかわからないのがサッカー。
まずは、あと一歩の修正を加えながら、勝ちを積み重ねていけば、順位は、まだまだ上げられる。
次節は、市瀬に代わりピラワンが入るのか?後半戦、出場していないスラッキーと松窪のコンビはあるのか、佐々木を近くに持ってくるか。
チーム全体に、戦い方が浸透しつつあるし、松窪や佐々木らの活躍も、自分的には楽しみである。ただ、結果も欲しい。
この日雨で、スリッピーなピッチだったせいもあるが、常時、ボールをワンタッチでコントロール下に置いたのは、中島、隅田、宮澤選手くらいだった。
ほかの選手トラップの精度が上がれば、もっとチャンスを作れる。ここはもう一段よろしく。
そして、しつこくゴールを、勝利を狙おう。
シュート数: 5-15 CK: 4-7 FK: 7-15 得点:松窪真心 (東京NB)木下桃香、藤野あおば 警告:市瀬2=退場 (東京NB)宮川、田中桃子 主審:千葉恵美 入場:823人
タグ:松窪真心